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【TBSラジオ『荻上チキ Session22』 昇々さん、松之丞さん、タツオ 出演回アーカイブ #シブラク】

TBSラジオ『荻上チキ Session22』

サンキュータツオ Presents 新春企画「Session新世代寄席」

▼サンキュータツオ&春風亭昇々&神田松之丞

 

1月6日(金)夜10時からの番組のなかで、およそ1時間を頂戴し、

現在の落語界と、「渋谷らくご」についてお話する機会を得ました。

二つ目代表として、渋谷らくご大賞の 春風亭昇々さん

また、落語にもっとも近い場所にいる男として、講談師 神田松之丞さん、

このお二人をゲストに、ネタに語りにやっていただきました。

 

音声が、上記URLから聴けるようになっています。

1ヶ月限定です。

 

彼らは落語芸術協会の若手二つ目ユニット「成金」のメンバーでもあり、

若い世代の演芸ファンを牽引する存在でもあります。

 

これで興味持ってもらえたなら、都内の各寄席(新宿、上野、池袋、浅草)か、渋谷らくごにいらしてくださいね!

渋谷らくごのポッドキャスト や ツイッター もフォローよろしく!

 

 

posted by: サンキュータツオ | 渋谷らくご | 22:16 | comments(0) | trackbacks(0) |-
【渋谷らくご短観 2016年12月】

2016年の渋谷らくご大賞、おもしろい二つ目賞は春風亭昇々さん。

2016年の渋谷らくご 創作大賞は、三遊亭粋歌さん。

 

お笑いナタリー:春風亭昇々が「渋谷らくご大賞」、三遊亭粋歌が「渋谷らくご 創作大賞」受賞

 

ようやくこの会の賞がナタリーさんに記事にしてもらえるようになった。

予算がなくても落語会はここまで盛り上げることができるというのを示していきたい。

 

iPhoneImage.png

 

昇々さんは一年間、ホントにすごいパフォーマンスの連続だった。

私はいろいろやっているから、そのなかのひとつだろうくらいにしか思っていない人もいるかもしれないが、

「渋谷らくご」は私がホントに命を削ってやっていると誇れる会だし、

この2年、私の生活は渋谷らくご中心、それに米粒写経の活動、これでまわっているといっても過言ではない。

だれかドキュメントとして撮影し続けてほしいくらいである。

それくらいいろいろなことが起こっている。

 

昇々さんはNHK新人落語大賞に2年連続で出場していながら、優勝できなかった若手の落語家。

受賞された演者さんももちろん素晴らしい。

だが、ハッキリ言ってこの賞の存在って、落語ファン以外にだれが知っているんだろうか。

落語家さんは落語界でよく話題にしているし、それしか大きな賞がないから感覚がマヒしちゃっているんだろうけど、

私の感覚からいうと、お笑いの世界のコンテストであるM-1、KOC、R-1などと比べると、注目度から言っても、世間の人が知っている賞とはとてもいえない、コンテストのためのコンテストのようなものだ。

正直言って、大賞をとっても、とらなくても、そんなに世間的に差のないものだと思う(もちろん、賞の存在価値は充分にあることが前提です。絶対あったほうがいい賞です。)。

だから結果はむしろ関係ない、怪我しても大丈夫な自由な場所、

と端から見てれば思うのだが、実際に出る側から考えると、そうはいっても負けたら悔しい大会なのだろう。

演者はどんなに小さい戦いでも、勝敗がつくことに過剰に敏感だ。私だってっそうだ。

それは、スポーツのように数値化できないものであるから余計に。

勝敗がナンセンスだからこそ余計に。

数値以外のところを評価されるような、内申書と面接で落とされるような、そんな無駄な敗北感を味わってしまうもの。

 

とはいえ、「落語らしい落語」と「自分らしい落語」の選択で、前者を選択している賞に未来はない。

昨年の鯉八さんにしても、昇々さんにしても、自分らしさの追求こそが落語の進化でることを、だれよりも雄弁に語っているではないか。

「落語らしい落語」という失点のないゲームのようなものからは、幻想としての「落語はこうあるべきである」という固定観念しか見えてこない。幻想を追った時点で落語は死ぬ。落語は時代に合わせて変化(あえて進化とは言わないが)してきた芸能だからである。というか、そもそもコンテストにあるべき「理念」がまったく見えてこない会がほとんどだ。

そしてこれは、落語会としての「理念」がないからにほかならない。

 

昇々さんがコンテストで一番になれなかったことをどう思っているかわからないし、この賞の結果を受けて大賞を決めたわけでもないのだが(というか気にもとめていなかったのだが意外に演者さんは気にするものなのだ)、今年の昇々さんはだれが見たってキレッキレだった。

だから、アンチテーゼとかあてつけとかでなく、2016年の「渋谷らくご」はこの人だった。明らかに昨年よりも成長していた。志が高かった。

「置きに行く」ということをまずしない、二つ目らしいチャレンジ精神にもあふれていた。

「渋谷らくご」的には、会のコンセプトを体現する二つ目として今年もっともふさわしい人だと思った。

 

受賞理由は表彰状にしたためました。以下、全文抜粋。

 

渋谷らくご大賞2016
おもしろいう二つ目賞
春風亭昇々 殿

 

受賞演目:8月14日「千両みかん」、7月11日「初天神」、4月12日「誰にでも青春2」、8月13日「寝坊もの」

 

貴殿は、2016年の一年間、この「渋谷らくご」においてもっとも活躍目覚ましく、またおもしろい二つ目でありました。
落語を身体に入れてしゃべるだけでなく、高座では全力で落語と戯れるという狂った姿をお客様に合わせて披露するという、
常人や並の真打でさえ怖くてできないことを、二つ目にしてすでに体得していることに大きな衝撃を受けました。
また、狂気の遊び心で、落語ファンのみならず、初心者や若い人にまで届けるパフォーマンスは、この渋谷らくごのコンセプトを体現している存在です。
古典落語の斬新な演出だけでなく、創作においても連作を披露したり、常に準備を怠らないストイックな姿勢は、
一席だけとっても、また一年通しても、もっとも評価されるべき稀有な存在だと思います。
まくらから本編まで、だれでもわかる言葉で、マンガ的なキャラクタライズでコミカルに演じ、
古典や創作といった境目なく「昇々落語」を確立して多くの観客を魅了しました。
平成のポンチ絵派とも呼ぶべき落語に、大きな可能性を感じ徹底してふざけきりました。
よってここに、この一年おもしろい二つ目であったことを称え、貴殿を渋谷らくご大賞といたします。

2016年12月13日
渋谷らくごキュレーター サンキュータツオ

 

マジですごい領域にいる。もちろん、二つ目らしいムラはあるのだが、それでも大一番で、大注目の高座で、「ふざける」というのはもっとも難しい。そこに挑んでいるのはこの人くらいじゃないだろうか。普通は、すべれない高座であればあるほど、どうしてもテキストを固めたがる。そして再現できる一席を追求する。だが、それができたうえで、想像してくれるお客さんと一緒に作り上げていくのが落語の魅力でもある。となれば、お客さんに合わせてふざける力は、早晩必要となってくる能力だろう。彼ははやくもそこに挑んでいる。

前日に代演が決まった「創作らくご」のネタおろし、ひとりで一時間自由に戯れた「ひとりらくご」、古典に負けない「昇々」という個性で昇華させた「千両みかん」、創作での連作化に踏み切った「誰にでも青春2」。どれも印象深い。

渋谷らくごでプッシュしてしまったがゆえに、見えざる敵を作ってしまったら、彼に申し訳ない。なんとかしていろんな人に届けたい。

 

・スター性がある。

・落語がおもしろい。

・「自分の落語」を追求している。

この3点を評価軸にしたとき、すべてを兼ね備えた存在だった。

表現者として、どれかひとつ欠けてもいけないと思っているが(スター性のない、ふつうの人が落語家になっているパターンは山ほどある)、昇々さんは3つとも満たした存在だ。

 

 

 

三遊亭粋歌さん「プロフェッショナル」。

彼女の創作には、聴く人に喜怒哀楽といういろんな感情をもたらす「感動」があった、というのが審査員全員の意見だった。

このような才能がしっかりと評価されるべき場所、というのを創り上げることにこそ意味がある。会の理念にもぴたりとハマった存在だ。

桂三四郎さんの創作も完璧だった。おそらく、渋谷らくご以外、どこのコンテストでも優勝できるあまりにも見事な創作らくごだった。

もう少し審査は難航するかと思われたが、他ジャンルと並列化させる落語、という意味でも、去年の会話劇から物語性まで乗っけてきた粋歌さんにだれも文句はなかった。最高の一席でした。

残念ながらスケジュールの都合で出られなかった瀧川鯉八さん「長崎」、三遊亭彩大師匠「艦内の若い衆」、このエントリーが実現しいれば、またちがった結果になっていたかもしれない。

 

 

賞は難しい。傷つく人を生んでしまうから。だから出すほうも傷つきながら出さなければいけない。この人にあげたかった、この人も評価したい、そういう気持ちがどんどんあふれてしまって、どこかでケリをつけないといけない。

でも、出すことで少しでも彼ら、彼女ら、そして落語(なかでも渋谷らくご)が注目されるのであれば、それがいい、という判断で創設したものである。思ってもいなかったのだけれど、2回目ができた。いまはそういう想いだ。

 

 

「渋谷らくご、俺は出られへんの?」

笑福亭鶴瓶師匠は、私の目の前でたしかにそうおっしゃった。

2016年9月、春日太一さんが鶴瓶師匠にインタビューしたのがキッカケで、私は春日さんに連れられて、鶴瓶師匠のスジナシの公録にお邪魔していた。

鶴瓶師匠の青山円形劇場での「鶴瓶噺」に毎年通っていた。それが2000年代初頭の「六人の会」(東西落語研鑽会)で落語に挑みはじめ、最高のパフォーマンスを披露し続けた。この師匠は、単なるお笑いタレントではなく、やはり落語家だったのだ。畏敬の念しかなかった。

「青木先生」初演から数年、「わせだ寄席」にも出演していただいたこともあり、また、渋谷らくごの楽屋にも、遊びにきてくださったことがあった。メディア出演も一番多く、お笑いタレントとしても第一線、それでいて落語も最強、というまさに理想の落語家像が鶴瓶師匠であった。「鴻池の犬」や「死神」といった演目も、この師匠にかかるとこれまで見たこともない超展開が待っていて、遊び心と心の余裕があり、だれにも負けない自負のようなものまで感じられて、プロレスファンが格闘技のなかで「プロレス最強説」を唱えるように、私はお笑いファンのなかでも「落語最強説」を絶叫し続けた。その精神的支柱の中心に鶴瓶師匠がいたのだ。私が考える、日本一の理想の落語家である。

そんな師匠から、このような形で逆オファーをいただくなんて、こんなことあるだろうか。

 

「出してよ」じゃないのだ。「出してもらえないの?」のニュアンスなのだ。この一点だけとっても、この師匠が売れている理由がよくわかる。どう伝えれば相手が喜ぶのか、どう伝えたらかわいげがあるのか、どう伝えたら気持ちが伝わるのか。知り尽くした者にしかでない一言だ。

 

師匠はこのような縁を大事にしてくださる方だった。そしてだれよりも敏感に、いま出て楽しそうな場所、と「渋谷らくご」をとらえてくださったのだった。

それにこたえるべく、こちらも「お楽しみ」として名前を伏せて、渋谷らくごの主役たちを観に来た初心者に、鶴瓶師匠をぶつけるべきだと考えた。師匠を聴いてもらいたいのは、渋谷らくごのお客さんなのだ。

 

11月には骨折の報が入り、無理はしないでいただきたいなと思いながらも、それでも骨折後最初の高座に「渋谷らくご」を選んでくださった師匠にはホントに頭があがらない。

マネージャーさんからしてみたら、こんな不採算事業はないと思われるのだが、それでも最後まで快く応対してくださった。

スタッフ全員を打ち上げまでお声かけくださり、さらにご馳走してくださった。

爆笑王の夜。

渋谷らくごの舞台に鶴瓶師匠があがった際の、お客さんの歓声、そして多幸感あふれる空気、最高の高座、忘れることができない。

師匠、マネージャーさん、まことにありがとうございます。

 

立川談笑師匠、年に一度この「渋谷らくご」に出ていただいている最高の師匠だ。

パワフルで、創意に満ちていて、古典への愛と非情さ(つまり優しさ)もあって、常に高座と空間を特別なものにしてくれる。

この2年はひとりで一時間の高座をお任せしていたのだけれど、今年は三代目文蔵師匠との「ふたりらくご」。こんな贅沢な番組はない。

まるで歌うような「片棒・改」、改作にしてもあそこまでリズムカルに言葉を整理してスピーディに、そして爆笑巨編に仕上げるのだから、数百年の古典の錬磨を、ご自身で成し遂げたことになる。それくらい感動的な「片棒」なのだ。

こういう師匠のことを、落語に興味をもった人は追いかけてほしいなあ。弟子に吉笑さん、笑二さん。

追いかけるのに最高の一門じゃないか!

談笑師匠、ありがとうございます。

 

そして、安定した動員になった12月、その功労者はもちろんレギュラー出演してくださっている落語家さんたち。

彼らの奮闘があってこそ、特別ゲストが「特別」になる。

古今亭志ん八さんの「甲府い」が良かった。この人の軽妙洒脱な語り口、それでいて決して人をバカにしない品の良さ、温かい目線。技術的にも、想像するのにちょうどよいスピード感とコトバの量で、圧巻の一席だった。

1月、この志ん八さんをメインにした公演を千秋楽に仕掛ける。馬石師匠という達人の後に、この志ん八さんがどうやりきるのか、いまから楽しみで仕方がない。

志ん八さんにトリをお任せするのが今回がはじめてだ。しかしもう堂々たる高座の連続で、そんなものには頓着ないほどの方なので安心している。あとはどの演目を選んでくれるのかが楽しみだ。

 

 

2017年1月公演は、ひとまず、これまでの「渋谷らくご」の集大成。

この2年、ひとりひとりスポットをあててきた二つ目さんたちが、揃ってトリをとる。

この構想を固めたのは、2015年9月であった。ついにそれが実現する。

 

プレビューには、それぞれの演者さんのキャッチだと自分で思っている二字熟語を冠した。

「最高」玉川太福

「才能」立川吉笑

「抜群」柳家ろべえ

「天才」瀧川鯉八

「震撼」神田松之丞

「奔放」柳亭小痴楽

「創造」三遊亭粋歌(渋谷らくご創作大賞)

「名手」柳家わさび

「無双」春風亭昇々(渋谷らくご大賞)

「軽妙」古今亭志ん八

 

演者はすべてを欲しがってしまうが、ひとつの武器を研ぎ澄ますだけでも相当な時間がかかる。

今月トリをとる演者はみな、特化した武器がある。

どれも、素晴らしい味わいの武器だ。

 

昨年の1月は、柳家ろべえさんのトリ公演があった。

喜多八師匠、一之輔師匠、松之丞さん、ろべえさん、といういまから考えてもあり得ない番組なのだが、

一年後のろべえさんも聴きに来てほしい。

そして、大賞受賞者、さらには千秋楽、古今亭志ん八さんをどうぞよろしく。大注目です!

 

どうか、どうか一日でも、13日からはじまる「渋谷らくご」、足を運んでくださいませ。

心よりご来場おまち申し上げます。

 

posted by: サンキュータツオ | 渋谷らくご | 22:04 | comments(0) | trackbacks(0) |-
【『成金本』東京かわら版出版 寄稿】

東京かわら版から出ました、

成金本

に寄稿しました。

 

「成金」とは、落語芸術協会という団体の若手のユニットで、

現在二つ目の人たち11人のメンバーで構成されています。

 

で、毎週金曜日に定期公演をしていたり、

人気が出てくると「成金」を売り興行にしたりと、

「グループで動けることのメリット」

を最大限に活かしているグループで、

現在の若手の勢いと、若いお客さんの増殖にまちがいなく一役かっている、

業界では知らぬものはいない存在です。

 

 

二つ目のユニットが、書籍を出すこと自体異例なことなのですが、

それを、落語会唯一の専門情報誌「東京かわら版」が出したことは歴史的な意味があります。

 

今回、このお話を受けたときに、担当になったのが、東京かわら版の田村さんでした。

田村さんは、実は『笑芸人』という雑誌の編集をずっとなさっていて、

私は22歳くらいのときからお世話になっていた方でした。

笑芸人は、米粒写経で漫才をしはじめたときに、東京の漫才師ベスト50に入れてくださった記念すべき雑誌でもあり、

また高田文夫先生の責任編集ということもあり、演芸係数の高い雑誌でした。

ライターとしてもちょくちょく参加させていただいていたり、いまだに背筋が伸びるものです。

 

今回、8ページを頂戴して「成金」の社会的存在意義と、

メンバーそれぞれに個人的に思っていることなどを生意気にもしゃべらせてもらったわけですが、

このインタビューをうけて文字化してくれたのが田村さんだったのです。

田村さん、相変わらずの演芸バカみたいな感じで、情熱があって、私は尊敬をあらたにしたのでした。

 

出来上がった本を読み、「ああ、田村さんが作った本だなあ……」とじんわり実感できるほどの、

文字の密度の濃さ、行間の狭さ、フォントの圧、

なんかものすごく感動しました。

 

しかもこの本に載っているのは、渋谷らくごを盛り上げてくださっている気鋭の二つ目たち!

 

自分がこの時代に生きた役目を果たせたなと思える一冊でした。

 

成金の皆さん、田村さん、本当にありがとうございます。

 

 

posted by: サンキュータツオ | 渋谷らくご | 21:45 | comments(0) | trackbacks(0) |-
【『新潮45』1月号 寄稿 「落語ブーム」と呼んでくれるな】 

『新潮45』1月号

 

現在の落語をとりあげるメディアの状況も含めて、4ページにわたって寄稿しております。

落語ブームっていうけど、もう何年も前から落語会はたくさんあるしお客さんもたくさんいた。

「ブーム」ってことにすればみんな損しないからそういうことにしている風潮あるけど、

業界を支え続けてきた人たちがたくさんいるし、演者さんもずっとがんばっているわけで、

その人たちに還元する形でなければいけないと思うの。

 


想いのたけをぶちこみました。

神田松之丞さん、瀧川鯉八さん、立川吉笑さんなどを紹介しました。

 

落語を扱った雑誌が今年後半から立て続けに出ていますが、

雑誌が落語を料理しはじめたということは、

ブームが沈静化することのはじまりだと思います。

 

雑誌で特集が組まれるというのは、もっとも遅い時代の流れに乗った、ということなので。

落語はまた次のステージにあがるのかもしれません。

 

この記事と、早稲田大学演劇博物館の「落語とメディア」展の図録を買っていただければ、

現在の落語に対する、渋谷らくごキュレーターとしての立場はたっぷり表明しているので、

ご理解いただけるかと思います。

 

新潮45の記者さん、私なんかに4Pもくださってありがとうございます。

 

posted by: サンキュータツオ | 書き物 | 21:10 | comments(0) | trackbacks(0) |-
【『声優ラジオの時間』 対談掲載 中村繪里子さんと】

声優ラジオの時間ユニゾン

にて、

声優の中村繪里子さんと対談した様子が掲載されています。

 

 

もちろん声優としての実力はいわずもがな、なんですが、この中村繪里子さんという方は、

個人的に、「文化」の匂いがする人なんですよね。

 

以前、ニコニコ生放送の仕事でご一緒したときに、自分の言葉を持っている人だなという印象だったんですが、

彼女もそのことを覚えていてくださり、

その後「声優落語天狗連」などのイベントを観に来たりしていて、

ニッポン放送の吉田アナとかにもばっちりハマっているわけです。

 

よくよく聞いたらものすごいラジオリスナーで、デイキャッチとかまで聴いている!

おなじ人種じゃないか。


 

これを言うと多くの人に反感をかうことを覚悟でいいますが、

声優さんに対する私の不満は、「文化」を知らないことです。

そして自分の「言葉」を持たないことです。

 

たしかに、めちゃくちゃ忙しい職業であることは重々承知しているのですが、

せめて移動中ラジオを聴いたり、週刊文春を読んだり、文庫本の一冊でも読んでほしいのです。

というのは、社会的影響力がめちゃくちゃある人たちだからです。

 

この人たちが、本気で「文化」に興味をもち、発信してくれたら、こんなに素敵なことはないんです。

マンガやアニメ以外のことにも、ちゃんとアンテナを張ってほしいし、好奇心をもってもらえたら最高だなって。

またそれを伝える言葉を、台本なしでちゃんと紡げるかということ。

 

こんなことを、若手の芸人とかには言わないし、アイドルには言いません。

声優さんだから言うんです。すごい職業だから。声優というのは、おそらく日本で最高のエンタメ人だと思うので。

ある種、ジャニーズなどに匹敵する影響力をもったジャンルなのです。

 

こういう想いのなか、中村さんに出会えたことは非常に有意義なことでした。

 

 

彼女は、上記の条件をすべてあわせもった声優さんでした。

ものすごくたくさんしゃべりました。

 

写真入りで11ページも掲載してくださった編集部には感謝です。

この記事のなかに、私がラジオについて考えていることのすべてが詰まっています。

 

普段はなかなかしゃべる機会がないのでしゃべれないけれど、ずっと思っていたことをかなりぶちまけています。

ラジオリスナー全員に読んでほしい。

 

中村繪里子さん、ありがとうございます。

 

ちなみに、中村さんはとっても頼もしい奥さんになると思います。

いいねこういう人を嫁にもてる人は。

「俺の嫁だ!」って自己申告している人はたくさんいるんだろうけども。なみの覚悟じゃこういう人に対峙できませんよ。

 

 

posted by: サンキュータツオ | 書き物 | 21:08 | comments(1) | trackbacks(0) |-
【『このBLがやばい!2017年度版』選者で参加しました】

このBLがやばい!2017年度版

今年も選者で参加しました。

 

とにかくBLに関しては、年々アブノーマルな扉を開き続けているような気がします。

私の年間トップ5は、ぜひ本書で確認してみてください。

 

全体の順位にほぼ文句なし!

 

 

それにしても毎年、ほんとにっすごい才能が開花するジャンルだ。

おげれつたなか先生、はらだ先生、

個人的にはこのお二人なくして2016年語れぬくらい幸せにしてもらいました。

 

 

posted by: サンキュータツオ | 書き物 | 21:08 | comments(0) | trackbacks(0) |-
【早稲田大学演劇博物館「落語とメディア」展 図録 寄稿】

早稲田大学演劇博物館で、

「落語とメディア」展

が開催されています。

2017年の1月中旬までやっています。

 

素晴らしい展示なのでぜひ見に行っていただきたいです。

 

 

こちらはその展示の図録です。

この1年で読んだどの落語特集の雑誌よりも内容が充実し、

また「いま」を切り取ろうとした努力がにじむ、最高の一冊です。

 

喬太郎師匠のインタビューや、SPレコード収集でおなじみの岡田則夫さんの寄稿なども歴史的な価値もあれば、

落語会主催者でもある加藤さんのインタビューなども掲載されていて、通時的に落語を考える非常に有意義な読み物です。

 

今後の落語に関する書籍は、かならずこの図録を参考図書にあげるべきです。

 

 

画像がさかさになっちゃってるんですけど、面倒くさいからこのまま。

私は「渋谷らくご」のこの2年の動きを、リアルタイムで報告するドキュメントにしました。

なにを狙って、どういう手法で落語会を継続しているのか、

手の内をすべて明かした8000字。

 

予定の文字数の4倍になってしまったのですが、

嫌な顔ひとつせず掲載に踏み切ってくださった、

宮信明先生に、敬意を表します。

 

宮先生、ありがとうございます。

演博に務めるのが夢でしたが、このような形で関われたことをうれしく思います。

 

 

posted by: サンキュータツオ | 渋谷らくご | 14:17 | comments(0) | trackbacks(0) |-
【サンキュータツオ著『国語辞典の遊び方』 文庫 発売されました! あとがき:三浦しをん先生】

2013年に発売した拙著『学校では教えてくれない! 国語辞典の遊び方』が、

このたびめでたく文庫化されました!

 

文庫『国語辞典の遊び方』KADOKAWA

 

角川文庫に自分の書いたものが入るなんて!

しかも、三浦しをんさんの「あとがき」付きですよ!

うれしい!

 

思えば、『舟を編む』がヒットしてくれていなければ、出版されていなかったであろうこの本。

TBSラジオ「ライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフル」でしゃべらせてもらったことがキッカケで、それを角川学芸出版の方が聴いていてくださり、書籍化したわけです。

 

この秋、『舟を編む』がアニメ化されると、ノイタミナのナインナップ発表会で知り、

「春よりも、アニメ化のタイミングで文庫化したい」とお願いしたら、それをかなえてくれました。

いまはなき、角川学芸出版というレーベルですが、KAODKAWAの白井奈津子さん、麻田江里子さん、本当にありがとうございます。

 

というか、三浦しをん先生には足向けて寝られねえっす!

今年は『昭和元禄落語心中』と『舟を編む』がアニメ化されるという、落語と国語辞典とアニメを愛するサンキュータツオのための年みたいなところがありまして、雲田はるこ先生と三浦しをん先生に、食わしてもらった的なところのある私ですが、このお二人の情熱に報いるためにも、業界のためのコツコツと仕事をしていきたいと思います。

 

 

国語辞典、マジで楽しい本です。

一冊だけではなく、二冊は持ちましょう、ということで日本全国いろんなところでお話してきましたが、

日本人の国語教育という面からも、外国人の日本語教育という面からも、学校指定で一種類を全員が持つ、というのはあまりにもったいないです。

 

どこかでお話する機会をいただければ、日本全国うかがいます。

オフィス北野 伊従(いより)までご連絡いただければスケジュール調整いたします。

 

そういえば、この2017年の2月1日から3月1日まで、毎週水曜日の夜に

早稲田大学エクステンションセンターで「国語辞典を読む」という講座を開きます。

(上記クリックしていただければ、シラバスが読めます)

 

12月16日には、早稲田大学の全額共通科目「日本の言葉と文学(応用)」という授業でゲスト講師として国語辞典のお話をします。

 

12/16(金) 16:30〜18:00@早稲田大学14号館102教室
早稲田大学「日本の言葉と文学(応用)」水藤新子先生

 

水藤先生は中村ゼミの大先輩です。

私のお姉ちゃんのような方ですね。

一般の方でも聴講できますし、出席もとらない全学共通科目なので、お時間作って来てみてくださいね。

 

posted by: サンキュータツオ | 書き物 | 09:00 | comments(0) | trackbacks(0) |-
【雑誌『My Girl』インタビュー掲載 #netsumoji】

女性声優さんを特集する雑誌『My Girl』(KADOKAWA)

攻めてるよねKADOKAWA。

 

 

表紙、花澤香菜さん。


 

裏表紙、南條愛乃さん。

ちょっと待って、どっちも好きだぞ。

 

で、こんなたっとい生き物しか特集しない雑誌になぜ?と思われるかもしれないリスクを追って謎インタビューに応える。

自分の前のページが、ニッポン放送の吉田さんだったので、あ、なるほど、という感じ。

いいなあ、これ毎年恒例にしてほしいなあ。それだったら語ること考えるわー。


なんか偉そうにいっちょ前に語ってる感じですけど、なんかこの日髪の毛がきもくなってました。

全体的にきもい感じで良かったです。

 

読み終わって気付いたんですが、上坂すみれさんのことを語るのを忘れていた!

私は、上坂すみれさんが好きです。彼女のことはなにがあっても応援し続けたいと思ってます。

 

読み応えもあって、グラビアなども充実している雑誌なのでぜひオタのみんなは買ってね!最優先事項よ?(このネタふるい)

posted by: サンキュータツオ | 書き物 | 01:09 | comments(0) | trackbacks(0) |-
【『悲劇喜劇』対談掲載:「未来のための落語論、演劇論」 九龍ジョーさんと #シブラク】

現在発売中の、

早川書房『悲劇喜劇』2017年1月号

特集「落語と演劇」

に九龍ジョーさんとの対談が7Pちかく掲載されています。

 

 

九龍ジョーさんは、立川吉笑さんの『現在落語論』などの編集者でもあり、

日本の古典や演劇文化に非常に精通していらっしゃる方です。

「古典はZIPファイル」という発想を私にタイ料理屋で教えてくれた人です。

 

 

この雑誌で落語の特集が組まれるのははじめてのことだそうです。

いまはどこの雑誌もこぞって落語特集ですが、

演劇との接点をさぐるあたりはこの雑誌のオリジナリティですね。

 

豪華な執筆陣です。

喬太郎師匠の落語の文字資料がこれだけ大量に出るというのも歴史的価値の高い一冊です。

 

編集顧問の矢野誠一さんは、『三遊亭圓朝の明治』で、永井啓夫さんの圓朝観や、藤浦敦さんの圓朝像よりも、かなり現実に肉迫した圓朝観・圓朝像を示した方です。

というか、落語界隈では知らない人がいない、というほどの大家ですので恐れ多いのですけれども。

 

楽しい対談でした。

 

posted by: サンキュータツオ | 書き物 | 00:25 | comments(0) | trackbacks(0) |-