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書籍:『東京ポッド許可局 ~文系芸人が行間を、裏を、未来を読む~』

著者:マキタスポーツ、プチ鹿島、サンキュータツオ、みち、みずしな孝之 (イラスト)
判型:四六版・ソフトカバー
価格:¥ 1,890
発売日: 2010/9/24
出版社:新書館
ご注文はこちら
DVD『珍遊記〜太郎とゆかいな仲間たち〜』(1)(2)(3)

サンキュータツオの初声優作品!? 漫☆画太郎先生の傑作が春日森監督によってフラッシュアニメ化! 酒の肴にどうぞ。
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劔樹人『あの頃。』『高校生のブルース』
先日、とあるキッカケで劔樹人(つるぎみきと)さんにお会いした際に、
「ネットで連載してたマンガ、めちゃくちゃ面白かったです!」とお伝えしたところ、
表情ひとつ変えずに「そういえば在庫あったかなァ」と言って、なんと書籍化したそれをくださった。
 
劔さんは、いろいろやっている人である。
バンド、マネージャー、プロデューサー、そしてこのようにマンガやコラムの執筆、
説明しだしたらきりがないのでご存じない方は各自調べてもらうこととして、
とにかくその横断的で説明しにくさがおもしろい人だ。
 
私はAR三兄弟の川田くんとか、いまは長崎で洋服作ってる山下陽光とか、
なんかそういう「なにやってんだか説明しにくい、でもおもしろい人」が好きである。
というか、そういう人はとにかく最初から「おもしろそう」という空気感をもっている。
だから、劔さんの職業は「おもしろい人」で私のなかでは統一されてる。
 
私が劔さんに会ったには二回である。
最初はTOKYO FM『妄想科学デパートAKIBANOISE』という自分が出ている番組にゲストに来ていただき、クリエイターというか、音楽作ったり知ってもらったりしている仕事をしている人として出てもらったとき。つまり仕事でご一緒したのだった。
そして今回である。
だから実は劔さんのことはなんにも知らない。

 
だけど、とにかくもう、目を見ただけで、この人いいわァってのを感じた。
いわゆる芸人のそれとおなじ目だ。
人を信用していないけど愛くるしい、実は人が大好きな目で、楽しませることが最上の心遣い。
 
褒めても照れもせず自著をくれたことは、決して自信家だとか宣伝のためではなく、私を仲間だと認めてくれたんだと感じた。
そういうのもなんか全部、言葉以上に身体全体でさりげなく表現できる人に思えた。
飛び飛びで読んでいたものだったが、改めて紙になったものをまとめて読んだ。
 
iPhoneImage.png
あの頃。
あの頃、一緒に過ごした仲間たち。
ノスタルジーでもなければ後ろ向きな自分語りでもない。
どうしようもないけど憎めない人たち。
共通する「好きなもの」を追い続けた日々。

戻れと言われたら戻りたくない、いま会ってどうするということもない、だけど、あの頃あの人たちとなぜだか一緒にいて心を通わせ、そしてそれが自分の世界と人格を形成しているってことはだれにでもあると思う。

そんなに当時は意識していなかったけど、いま思うと、あの部屋のあの匂いや、ドアを開けて右にある棚にどんなものが入っていて、だいたいいつもこのへんにあの人が座っていて、というどうしようもないことを覚えていることは、ないだろうか。
この本にはそんな「覚えていてもどうしようもないディテール」が猛烈に蓄積されて、そんな「記憶のチリ」を集めて固めて時間を置いたら、宝石になってたっていう文芸作品です。
 
ここで語られる「アイドルの追っかけ」という共通の「好きなもの」は、なんらかのジャンルにハマった経験がある人ならだれでもが共通して経験したことのある「脂汗感」がにじみ出ててハンパない。

私はアイドルの追っかけをしたことはないが、落語家の追っかけやオタク活動にいそしんでいるので、その周辺にいる人々の「業」のようなものに触れる機会がたくさんあった。
ひいてみたら滑稽で愛らしい、近くにいるとただただストレス、というような極端な人物たちがたくさんいるなかで、そんな荒々しい珍味な素材たちを「ユーモア」という料理方法でうまい料理に仕上げることができるからこの人は愛に溢れている。
 
優しい。愛がこぼれ落ちちゃっててすごい。
劔さんが大学を卒業してから、上京するまで、そしてしてからが綴られた私小説マンガである。

「大阪市阿倍野区で過ごしていた、
 あの頃。

 中学10年生の夏休みのような、
 そんな毎日が
 永遠に続くような気がしていた。
 今思い返しても、
 どうかしている出来事ばかり
 だったと思う。
 
 もう戻れない、愛しい記憶です。」

この本の冒頭にはこう記されている。
なんでだろう、東京に生まれてずっと東京で変わらない日々を過ごしてしまいメリハリのない生活をしている自分は、なにかいろんなキッカケを失っているようにも思う。
恵まれているとは自覚しつつも、とどまる場所をうつし、生業を変えて「生きていく」ということに自覚的な人とは、圧倒的な差を感じる。
ちなみにこの本、非常に珍しい左綴じのマンガなのだが、杉作さんが考案したマンコラム方式で、たぶん言われるまで気づかないんじゃないかっていうくらい自然に読める。
何度でも読める、愛しい書籍です。

 
こちらはそんな劔さんの高校生のときの私小説マンガ。
これがまたホントすごい!
むしろ、劔さんの持っている詩的センスなどはこちらに存分に発揮されている。
というか、これはもはや「俳句」だとすら思う。
俳句だよ俳句!情感だよ!行間たっぷりだよ!

 
1ページで1話というか、1エピソードの読み切りスタイルなのであるが、ページ平均で5〜6コマで、「シーン」と「心情」が綴られている。
とくにしびれた「10.からっぽの日々。」というエピソードでは、
 
iPhoneImage.png
 
「僕にはやりたいことがない
 
 行きたい大学もない
 
 ただ
 
 彼にもない
 
 彼にもない
 
 一日が終わってゆく」

と書かれているだけである。
ドラマチックなことは起きない。物語は語られない。あくまで物語の「要素」になりそうなことが淡々と描かれている。シーンの蓄積。

なにこのリアル!!

日記を書いたことがある人ならわかるかもしれないが、一日一日の出来事は繋がりがあるようでない。でもまったくないわけでもない。
たとえば歯が痛いから歯医者にいく。そのあと友だちと会う。帰ってテレビを見る。
これからの行動には関連性はなく、時間軸で整理したときのみ「一日の出来事」としてまとめられる。
しかし、一週間後の日記ではまた歯医者に行ってたりする。その友だちに勧められたテレビを見ていたりする。テレビで観た映画を友だちと観に行ってたりする。関連性は時間を超えれば出てくる。

「やりたいこと」なんてものはあるんだろうか、それとももってなければいけないものなんだろうか。
「行きたい大学」なんてものは高校生の自分にホントにわかるものなんだろうか、それともなきゃいけないものなんだろうか。
空気的にはあったほうがよさそうなんだけど、正直言って自分にも、彼にも、信用しているアイツにも、ない。
でもこの先考えるのは面倒だし、もしかしたらいつか自然にわかるものなのかもしれない。

同調圧力や大人が作りだした欺瞞、そういったものをなんとなく感じながらも、それらが怒りとして顕在化する前の「焦燥」。そして自堕落。
それを明文化してくれることの爽快感ったらない!
 
ドラマはあるかもしれないし、ないかもしれない。
だが、それを語っている「今」は、そんな日々を愛おしく思って「編集」しているのだ。
ご都合主義的なロマンから離れよう離れようとして自分から距離を置いてみようとするが、そうすると当時周りにいた人たちの想いや、「なんであんなこと言ったんだろう」という行間が、見えてくる。小さなドラマが起こる。
 
世の中のスターではない、ほとんどすべての人が経験したであろう、ドラマのない日々(ドラマとして自己編集している人もいるが)を「愛おしいものだ」と承認してくれる。だからこの作品は素晴らしい。

そしてやっぱり、彼の目はだれよりも冷たくて優しい。
冷たい、というのは、ユーモアを抽出できるという点で、客観視できている、つまり引いてみて昇華できている、という意味で。笑いには冷徹さも必要だ。
 
こんな感想みたいなことを書くと、万が一本人に読まれてしまったら次に会った時にはお互いどうしたらいいかわかんなくなりそうなんだけど、いいものはいいのでぜひ知らない人に読んでもらいたく、思わず書いてみた、そしたら長くなった、そして疲れた。

両方ともまだ出たばかりの書籍なので、ぜひ買って読んでみてください。
自分との向き合い方、仲間との向き合い方を教えてくれる本です。

ちなみにこの人の音楽も好きだ。
といっても「あらかじめ決められた恋人たちへ」のCDしか聞いてない。
これから知っていく楽しみがある。
 
 
聞けば最近ご結婚されたそうだ。
あんなに奥手そうな優しい人が、結婚したのだ。
お相手はきっと、たいそういい女に違いない。

2014.08.21
posted by: サンキュータツオ | フィールドワーク | 04:06 | comments(0) | trackbacks(0) |-
赤坂サカス 「北野新大陸(仮)」
8月2日、いまや毎年恒例となっている、赤坂サカスでのステージ。
 
オフィス北野の若手が総力を決して作り上げているものであり、
その「若手」とはネタをやる芸人、そして事務所のスタッフも若手であり、
非常に活力に溢れるイベントである。
こういう場があるだけでも、ありがたいものだ。
飲み会の幹事でも学園祭の実行委員でも、なにかやった人はわかるだろうが、そういうものから逃げ続けてなにもしたことがない人には、この苦労はわからない。
 
私は演者として携わるだけで、今回のイベントは仕込みから準備からすべてスタッフがやってくれている。
「当たり前のこと」のように思われるかもしれないが、とんでもない。
まったく当たり前ではない。
ありがとう、すべてのスタッフ。演者なんて、99%出来上がった、最後の1%を埋める仕事である。
そしてその1%に全力を注ぐ。

 

今回は先輩の玉袋筋太郎さんとライムスターの宇多丸さんのイベントを核とし、お客さんも大勢来て下さり、盛況。
私も客席後方から見学、面白かったァ!

 
私自身は、『フライデーナイトライブ』の司会、
そしてその姉妹ライブである『サタデーアフタヌーンライブ』の司会、
さらに、プチ鹿島さんとスペシャル版である『東京ポッド許可局 給湯室』のステージに出た。

 
給湯室では、手前味噌になるが、相方の居島一平の制圧力、現場対応能力には凄まじいものがあり、相変わらず生のステージでの白兵戦の強さを見せつけてくれた。
もう一人、専業主夫でありながら家政学のスペシャリストである中村シュフもゲストで出演してくれ、子どもが生まれたばかりの鹿島さんの質問にバンバン答えてくれた。学術的裏付けのある主夫のトークはホントに面白い。

iPhoneImage.png
こちらはネタをやる前に袖で待機している後輩芸人、セクシーJ。
完全に力士にしか見えなかったので写真撮っちゃった。
この人はどこに向かっているのかわからないところが深読みさせるからおもしろい。

 
iPhoneImage.png

この背中はマキタさん!
ドラマの撮影中で今回はイベントに出られなかったのだけれど、空き時間に急きょ見学にきてくれたので、給湯室の最初だけちょろっと出てもらいました。
サプライズ!

 
この夏の思い出。
あと何回、こういう夏があるんだろう。
 
2014.08.21
posted by: サンキュータツオ | フィールドワーク | 22:04 | comments(0) | trackbacks(0) |-
硬派
また文字ばかりの硬派なブログになりつつある。
相変わらず、更新する時間と労力をかけられずにここ数ヶ月走ってきた。
やるべき仕事はまだまだたくさんある。
だけれども、どこかにこうして、排泄するかのようにでも吐き出しておかないと、
自分がやっていることは世界中でだれも興味のないもので、だれも見ていない読んでいないんじゃないかと思うことがある。
それはそれでいいのだけれど、晩年自分の仕事を振り返りたい。そのためにも残しておきたいのだ。排泄物保存。

ブログはなるべく短い文章にしていきたい。そうではないと、「あいつヒマだろ、なんで原稿手つけてねんだ」とかいろいろ言われる。待たせている人が多すぎるので迂闊にブログもツイッターも更新できなくなっていく。でも、排泄はしなければ生きていけない。これは排泄行為なんだと関係者各位には割り切っていただくよりほかない。
なるべく写真くらいは入れて変化をつけたいと思うのだが、ブログの仕様がしばらく手をつけていない間にころころ変わるのでついていけていない。
だが、うちの猫は相変わらずかわいい。
冬は猫はこたつで丸くなる、と謳われているが、夏は暑くて長くなって伸びている。
近くにいると目が合う。
それだけで生きていくのに充分だ。

 
posted by: サンキュータツオ | フィールドワーク | 16:57 | comments(2) | trackbacks(0) |-
水道橋博士のメルマ旬報 連載:サンキュータツオのお笑い文体論 「POSION GIRL BAND研究」連載開始しています
水道橋博士のメルマ旬報」にて「サンキュータツオのお笑い文体論」を連載しております。
ここ最近休みがちだったのですが、POISON GIRL BANDの活動に関して、ある程度のことを書く覚悟を決めましたので連載を開始しました。
博士さんからは他媒体での記事を転載してくれたらいいから、と優しい言葉をかけていただいておりますが、とはいえ、他媒体で発表できない、あるいは需要がないから書かせてもらえない、そんなものを書きたいなと思っておりました。

すでに正当に評価されている人、理解されている人を語ることはたやすい。
私は評論の本懐は、それが正しいかどうかは別として、確固とした「観」を持ち、世間の評価や売れているかどうかということに関わらず、「いいもの」と「わるいもの」の分別をすることだと思っています。
私の場合は、「お笑い観」「漫才観」「芸人観」などがありますが、この私なりのモノサシを持って、すでに評価されている人も、評価されていない人も、世の中のほとんどの人が知らない人やモノ、あるいは理解されにくいものだけど私にはなんとなく意図がわかるもの、などを論じていきたい。

この漫才師の存在から見えてくる、いまのお笑い界全体を、私は語るつもりです。

すでに配信された連載開始からの01と02をここに転載しておきます。
気になる方は購読をどうぞ。
(水道橋博士さんによる「水道橋博士のメルマ旬報 とは何か?」もお読みなるといいな!)

以下、第1回と第2回の本文です。

*****

サンキュータツオのお笑い文体論
〜POISON GIRL BAND研究 01 問題提議〜
 
今回から数回、あるいは数十回に渡るかもしれないが、POISON GIRL BANDについて研究していることをここに発表していきたい。
POISON GIRL BANDとは、吉本クリエイティブエージェンシーに所属する漫才コンビである。吉田大吾と阿部智則の二人のコンビであるが、私は同業者でありながら彼らの漫才を、00年代から現在に至るまで、だれはばかることなく「いま絶対に観るべきコンビ」と言い続けてきたし、いまもそう思っている。そしてこれからも、彼らになんらかのターニングポイントがくるまでは、思い続けるだろう。
 
このコンビに私がこだわりつづけるのには理由がある。
それは彼らを語り、彼らの漫才をつぶさに見ていくことが、現在のお笑い全体を語ることと直結しているからであり、またお笑いブームの終焉を迎えた観客のお笑いの見方そのものを考えることにも、もちろんお笑いとメディアの問題にも直結しているからでもある。それはことに「ネタ」に関して、彼らが到達してきていることの確認を通して明らかになる。
 
最初に言っておくが、現在のPOISON GIRL BANDに対する、そしてこれまでの彼らに対する評価が、不当に低いと私は思っている。この研究の狙いは、その不当な評価を、少しでも押し上げることにある。
ただし、これも事前に言っておかなければならないのだが、決して彼らをアーティストだというつもりもないし、難解でありがたいものだと言うつもりもない。彼らの漫才は、だれが観ても容易に楽しめるものであるし、またそうでなければならない。非常に大衆的である。しかし、現在のお笑いを観る人たちの中途半端な「頭でっかち」な感じであったり(中途半端な、というところが大事である)、あるいは「わかるものだけが楽しい」といったある種の「わかりやすい病」であったり、あるいは「ネタとはこういうものであるべきである」といった凝り固まった先入観、などをもって見てしまうと、途端に彼らの魅力とおもしろさは、その人から遠ざかってしまう。
お笑いに限らず、自分のわかるものだけを良しとし、その他のものは即刻つまらないというラベルを貼るような、文化的吝嗇(吝嗇とはケチのこと、貧乏性といっていい)は、原理主義に陥り、ジャンルを閉塞させ、やがて滅ぼす。
こういった危機感を持つからこそ、私はPOISON GIRL BANDについて語りたいのだ。
 
そしてこの文章は、「お笑い」を語っているようで、どのジャンルにも起こる普遍的なことについて語るつもりであり、誹りを承知で風呂敷を広げて言うなれば、文学論であり文化論であり「私と彼ら」を巡る小説としても読めるようなものにするつもりでいる。つまり、読者のみなさんが思っているような、お笑いを巡る言説とは、およそ似ても似つかない文体をもって彼らを語るので、抵抗があるかもしれないが、この媒体ゆえ許していただきたい。
 
吉田:でも終わってみればね、セ・リーグのほうね、中日がちょっと強かった
阿部:ああ確かに
吉田:パ・リーグは西武とダイエーがちょっと競ってたけど、セ・リーグはもう中日がダントツで強かった
阿部:強かったねえ
吉田:今年はね
阿部:だって帽子が似合ってたもんね
吉田:似合ってた
阿部:あのー、今年の中日はね、確かに帽子が似合ってた
吉田:うん
阿部:もうさー、選手一人ひとりが帽子が似合ってたんだもんな"
吉田:そう みんな似合ってんだもん、やんなっちゃうよね"
阿部:うーん、しかもさあ、サイズがあってんのな
吉田:あってるあってる、帽子のサイズね
阿部:そうそう
吉田:お前がいうサイズは帽子のサイズのことね
阿部:そうだよ
吉田:中日そういうチームだから
阿部:うん
吉田:帽子のサイズは合わせていこうぜっていうね、球団創設以来決まってんのこれ
 
多くの人がPOISON GIRL BANDの存在を知ることになった、2004年のM-1グランプリでの「中日」のネタである。
まず、「中日」をネタの題材にすること自体が、モテたいとか将来に〇〇になりたいといった類の、ある種の「定型」とはちがうものである。
また、いわゆる「フリ」「オチ」を楽しむ類のネタでもなかった。「中日がダントツで強かった」から、「だって帽子が似合ってた」への連接が、従来の「大喜利」的な「変項と配列」による笑いとは別の軸を示している(「変項と配列」に関してはこの一連の研究でおいおい語ることになる)。
また、漫才コントではなく「しゃべくり」(いわゆる素しゃべりに近い、設定に入らないネタ)であることにも注目したい。2004年のM-1グランプリは、2008年のそれと並んで、00年代のお笑い史のなかでも重要な回なのであるが、ここで「00年代のツッコミの進化」で述べたとおり、南海キャンディーズであり、トータルテンボスであり、東京ダイナマイトなどが初出した大会でもある。
笑いが進化を求め、「ツッコミの進化」、つまり「受けの変容」による笑いを求めはじめた画期的な年であった。
 
このネタで、笑いまではしないものの、こんなことを考えている人たちがいるのか、と興味を持ったお笑いファンも多いだろうが、反面、まったく理解できない、なにがおもしろいのかもわからない、といった人たちも多いと思う。
彼らは、01年に惨敗したおぎやはぎが提示した「お笑い自然主義」を継承しつつ、さらなる変化を求めて、文芸的用語でいうなれば「新感覚派」のようなものに至った存在であったがために、やはりその独特すぎるスタイルが大衆には即座に理解をされたわけではなかったのは事実である。
 
お笑いにもロマン主義があり、自然主義があり、新感覚派があり無頼派がいる。
いま、世間はロマン主義に毒されている。
このあたりのお笑いのネタにおける設計理念を読み解くとともに、将来のお笑いの可能性を少しでも垣間見させてくれるPOISON GIRL BANDの漫才の魅力を、私なりに解剖していく。
 
以前、09年くらい頃に、お笑いや漫才に関する著作企画が私のもとに数多く寄せられたが、私がどうしてもPOISON GIRL BANDについて一章、いやそれ以上の分量を割きたいと言うと、その企画はすべからく頓挫した。出版社は、だれでもがわかるお笑いの解剖を求めるのだが、そんなことは私のような現役の漫才師に求めるのではなく、ブロガーにでも発注すればよい。
私が夢想するのは、談志の生涯をかけた「イリュージョン」的なものへの志向であり、文芸的にいえば、フランスヌーボーロマンの作家たちの志向した、「アンチロマン」の世界観を、POISON GIRL BANDというアイコンを通して、一人でも多くの人と共有することである。
 
そのために、このメルマ旬報という媒体を選んだ。
少し長い研究になるかもしれませんが、どうぞお付き合いください。そしてあなたの世界の見方を、少しでも変えたいと願っている好奇心旺盛な方からの反応を心待ちにしております。
 
(続く)
 

〜POISON GIRL BAND研究02 現在のPOISON GIRL BAND〜
 
2014年3月8日、土曜日。
私は東京のルミネtheよしもとの客席にいた。
オフィス北野の芸人が、まずこの空間に足を踏み入れることがあまりないばかりか、しかも舞台に出る側ではなく完全に客として観劇に来るということが、どれだけ恥ずかしいことかわかるだろうか。
 
しかし私はその日その場所にいた。
それは、
POISON GIRL BAND単独ライブ「あの頃の漫才2000〜2013と新作60分漫才」
があったからだ。
 
POISON GIRL BANDは、ここ数年、活動が活発化してきていた。いや、世間一般のメディア的にはほぼ露出はなく、それでも吉田さんがTOKYO FMの毎日の帯放送のレギュラーが決まったのはそのタレント性の一端を証明してはいるものの、阿部さん(以下、阿部)の表現力や身体性、吉田さん(以下、吉田)のセンスなどが余すところなく紹介されたかというと、それはゼロに近い。
ここでいう「活発」というのはライブ活動のことである。
 
こればっかりは、すでにタレントとしても売れてしまった場合だと定期的にネタライブを打つのは難しくなるので、彼らがまだタレント化していないことを喜んでいいところかもしれない。幸か不幸か、彼らはまだ劇場で新ネタをかけ続けているのである。
 
私が彼らを追いかけ続ける理由、それは彼らが「進化」し続けているからである。
近年、どの芸人の口からも「フォーマット」という言葉をきく。これは「ハード」と言い換えてもいいし「スタイル」といっていい。自分たち独自の「形」という意味である。お笑い芸人たちは、ほかの芸人にはない自分たちならではの「フォーマット」を開発し、そのフォーマットでどういったネタを量産するか、そこにかけている節がある。それはまるで、プログラミングをし続けるプログラマーが、自身のプログラムの堅牢性と汎用性を証明するかのように、このコンビといったらこの形、というものを見つけては、おなじパターンで量産し、完成度を高めていくという作業である。
ナイツなら言い間違え、オードリーなら「ズレ漫才」などと称されるスタイルを見つけ、そのスタイルで量産を続けている。私が「文体論」としてお笑いを研究しているのも、英語では stylistics というが、これもstyleからきている、すなわちスタイルの研究であるから、スタイルが強固であればあるほどコピーしやすい。
しかし、POISON GIRL BANDはひとつのスタイルが完成を見ると、また別のスタイルを構築していく。しかし、笑いの志向性は相変わらず、「変項と配列」で構成される大喜利的なものとはちがい、まだ着手されきっていない質のものを志向しているのである。
ここが、ほかのコンビと圧倒的にちがう彼らの魅力であり、さらにいうと、好き嫌いを問わず、「いま見るべき」人たちであるゆえんである。
 
最近の彼らのライブ活動は、主なところでいうと、2012年から、吉田が「POISON吉田と5人が漫才」シリーズを開始している。これは、ツッコミの吉田が、相方とはちがう、別のコンビの芸人と一時的に組んで漫才を披露するというもの。これを1つのライブで、5人と組み、ネタもすべて新ネタというシリーズである。吉田のツッコミの技術と、さらには相手によってはボケにまわることもできるタレント性と自在性、さらにネタを生み出す才能が如何なく発揮されるライブで、初回こそシアターブラッツで開催されたものの、人気ライブとなりその後はルミネで3ヶ月に一度のペースで行われている。
初回の5人は、麒麟川島、ニブンノゴ!宮地、ブロードキャスト房野、タモンズ安部、カナリアボン溝黒といった面々。キャラクターのあるものから技術のある者、そして普段はツッコミのものがボケたりと、吉田の魅力だけではく、相方となる芸人たちの別の才能も垣間見られる、ワクワクできるライブだ。
継続して1年も経たない2013年2月には、博多華丸、東京ダイナマイト松田、LLR福田、エリートヤンキー橘、アンタッチャブル柴田といった5人を揃え、この企画でははじめてルミネが満席になった。私も可能な限り毎回ルミネに足を運んでいる。ちなみに、東京ダイナマイト松田との漫才「ぶっこみ」に関しては、談志円鏡の歌謡合戦をモチーフにしていることから、彼の笑いに対する問題意識がうかがえる興味深いネタでもあったが、ひとまずここでは詳細は控える。
 
また、これと並行して、自らのコンビでも「60分漫才」を開始している。POISON GIRL BANDの60分漫才である。これは、60分で一本のネタをやるのであるが、毎回新ネタである。しかも、数分のネタの繋ぎ合わせでやるのではなく、60分で表現しうる漫才の形を模索しつづけているシリーズである。現在のPOISON GIRL BANDがどういう境地にいるのかを観に行くにはこのライブが一番いい。
ただ、このライブはルミネで開催されつつも、いまだ満席になったことがなかった。日本で一番見るべき漫才が、ルミネを埋めていないのである。
 
ただ、この3月8日だけはちがった。コンビ結成の00年代から、一時期はおなじネタをかけないとまで言われていたPOISON GIRL BANDが、M-1グランプリやお笑い登竜門、笑いの金メダル、水10といったネタ番組に出ていた「あの頃」の漫才を再演する、のと同時に、現在の60分漫才を披露するという、非常にカロリーの高いイベントを組んだのだ。
お笑いファンというのはそういったことに敏感であるようで、このイベントのチケットは当日をまたずに完売した。
 
「POISON吉田と5人が漫才」シリーズと「60分漫才」シリーズの両輪を転がしつつ、この日、「過去」と「現在」の両輪にしたこの興行を打ったことは、ひとつこれまでの漫才の総決算の意味合いと、これかた向かう道を示したことの意味において大きい。優秀な興行勘があるか、あるいは興行師がいたればこそのイベントだ。玄人好みの芸人に陥りがちが「内向き」なライブを、どうにか外へ外へ発信しようという意図が、ここ数年には感じられるのである。
 
さらに、神保町花月で開催しているPOISONのライブについて触れておきたいのだが、これは定期的に開催されているトークライブのようなもの。現在は新ネタとトーク、という軸のライブが主流となっているが、これと毎回入れ替えるようにして「テレビ吉田トーク」シリーズというのがあった。これは、吉田がMCとなって、徹子の部屋のように、ゲストを呼んで話を聞くのであるが、そのゲストというのが、阿部と各回ゲストの芸人で、「ある職業の人」に扮する。たとえば、「東京スカイツリーを作った人たち」に扮して三人が出て来て、吉田はその職業がどんなものか、そしていままでの苦労話であったりエピソードなどを聞いていく、というもの。他愛のない、企画もののトークライブのように思うかもしれないが、実はこのトークライブの形式も、たまに吉田が口にする「SF漫才」という形式に昇華されていく前の形、あるいは別の形で出力しているものとして見ると、その笑いの生成過程における思考回路が見えてくる。非常に興味深いトークライブとなっている。
 
まとめると、コンビの縦軸での活動が、トークライブから60分漫才へ、そして横軸でいうと吉田が「POISON吉田と5人が漫才」シリーズと並行し60分漫才へ、という流れが見えてくる。
いずれにしても「60分漫才」は、現在の、若手芸人のネタ1分〜4分尺という見世物市的なものとは逆行した劇場向きのものとして制作され、なおかつ長尺でしか表現しえないものへと独自進化していることだけはおさえておきたい。
 
さて、そこへきて「あの頃の漫才2000〜2013と新作60分漫才」があったものであるから、昔のネタをフックとして「60分漫才」という新たなスタイルを商品として陳列しはじめている現在の活動を見逃すわけにはいかない。
ライブという一回性のもので終わってしまう、お笑いの潔さとコストパフォーマンスの低さに、あえて挑戦して常に自身の最高到達点に挑んでいるM-1のファイナリストが何組いるだろうか。
 
高いところへ連れていってくれる――。
私が彼らに期待して毎回ライブに足を運んでいるのは、まさにそういった現在の活動形態から見えてくる、まだ見ぬものへの挑戦を感じ取っているからである。
 
(続く)

*****

なるべく休み休みにならないように続けたいと思います。
「POISON GIRL BAND、正直なにがおもしろいのかサッパリわからない!」という人にこそ読んでもらいたいと思っています。
断言します。そのお笑いの見方は、間違っています。

彼らの漫才には、お笑いの未来しかない。





ルミネ the よしもと に行くエレベーター前。
7/26、恒例の60分漫才、観に行ってきました。

彼らから直接迷惑だって言われるまで、同業だろうがなんだろうが、その存在を叫び続けたい。

ところで「水道橋博士のメルマ旬報」、エムカクさんという方の「明石家さんまヒストリー」がおもしろすぎてヤバイ。

 
posted by: サンキュータツオ | 書き物 | 16:41 | comments(0) | trackbacks(1) |-
2014.07の『WOWOWぷらすと』
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ニコニコ公式生放送『WOWOWぷらすと』。
毎週月〜金の19:30から無料生放送。タツオは木曜担当MC(第三木曜をのぞく)です。
リンクがはってあるものは、アーカイブが見られます。

▼7月3日(木)放送 #563「第2回 スタートレック祭り!」
出演:サンキュータツオ、佐藤大、添野知生、☆Taku Takahashi、丸屋九兵衛

 
大人たちが『スタートレック』をああだこうだ言う祭りがまさかの第二弾!
丸屋さんの段取りの良さに編集者魂を見た。
みんながみんな「ぼくはぬるいから」みたいな謙遜がありつつの、
感想トークがたまんない。スタートレックは「偶数回」がいいそうです。

▼7月4日(金) 放送 #564「木下恵介の世界
出演:サンキュータツオ、春日太一、樋口毅宏、早織

 
原恵一監督による、木下恵介を主人公にした映画『はじまりのみち』良かったなァ。
黒澤明と同時期に活躍しまくった木下恵介監督、
なぜいま語られることが少ないのか? その背景に迫った。
観客に「寄り添う」ことをモット―とした映画魂。
樋口さんから直接お話をうかがえたのも感激。
春日さんはもはや安定の狂気。

▼7月10日(木)放送 #568「絵コンテ愛」
出演:サンキュータツオ、松崎健夫、丸屋九兵衛、海下真夕

 
丸屋さんの会社から、有名な映画の絵コンテ集の日本語版が出るとのこと。
映画の絵コンテって監督のクセとか狙いがでる重要な証拠。
しかも、絵コンテ職人なんてのもいる。
なにをしようとし、実際現場ではどうしたのか?
文学研究では、早稲田の宗像先生が
作家の生原稿を研究するというアプローチが
個人的には印象深かったのだが、
それの映画版。

▼7月18日(金)放送 #574「マクロスおかわり」
出演:サンキュータツオ、国井咲也、くぼたみか

 
国井節炸裂! コックピットについて熱弁しまくる国井さんヤバス!
くぼたさんがしっかり作品を楽しんできて、ナイスな質問も多数。
初からみでしたが、数年前お仕事でご一緒したときとはずいぶん変わった!
素晴らしかった!
やっぱサーカスだよサーカス! そして可動式。

▼7月24日(木)放送 #578「NBA井戸端会議」
出演:サンキュータツオ、岩太整、佐々木クリス

 
中原雄さんがお休みで、佐々木クリスさん登場!
レブロンがキャブス移籍でストーブリーグは一気にヒートアップ!
レブロンが文字通り「ヒート」をアップしたわけです。
というか、シーズンが終わったというのに、次のシーズンのファイナル後まで
語り倒し、前半50分は監督論しちゃったり。
ホントにこの番組は日本中のNBAファン見に来て欲しい!
太整さんは、アニメ回における国井さんと同様、狂気のポジション。
この人ホントにおもしろい。だいすき。
こうなると、この三人に中原さんや、長澤さん、紀章さんも加えたくなる!
ってそれ普段やってる飲み会である。

▼7月31日(木)放送 #583「教えて!新宅さん! 海の生物編」
出演:サンキュータツオ、新宅広二、内田理央

 
ぷらすと的にはすでに春日さんと並んでレジェンドになっている新宅さん。
打率10割の動物論。めちゃくちゃおもしろい!
人の話を聞く、という原始的な行為がこんなに刺激的だとは!
象が50キロ離れた場所にいる象と重低音で会話しているとか、
耳は聞くためじゃなくて熱を逃がすためにあるとか。
クジラは北半球と南半球で会話している、というか地球規模で交信してるとか。
新宅さんの話は、学問的に横断していて、地球観、生物観が、
縦横無尽に語れるほど強固かつ柔軟だ。こうありたい。
新宅さんには拙著『国語辞典の遊び方』を褒めてもらった。
こういう語り方もあるのだと嫉妬した、と。最上級の褒め言葉だ。


大学全入時代。知的好奇心をもった人は多くいる。しかし既存の地上波は主婦と子どもが見るものに設計されているものだから、なかなか満足したかみごたえのあるものが見られない。
この番組は、そう思っている人に最適だ。私はカルチャーではなく「文化」を発信しているつもりでこの番組に携わっている。
「文化」は、一過性のものではないし、人を選ぶことはしない。

そして、いままさにこれから文化に触れようとしている10代の子たち。ニコニコ生放送であればどんな地方にいても同時に見ることができる。
どうかどうか、一人でも多くの10代にも見てもらいたい。「あのとき、ぷらすと見てました!だからここにいます!」って10年後、20年後にだれか一人に言われたら、それだけで私は生きていて良かったと、思えるのです。
そのくらいの情熱はかけている、この番組に携わっている人たちはみんな。

2014.08.01
posted by: サンキュータツオ | WOWOWぷらすと | 15:26 | comments(0) | trackbacks(0) |-
日本テレビ『ZIP!』にて『戦国BASARA Judge End』を紹介


本日放送の日本テレビ『ZIP!』の「チューモーク!」のコーナーで、
今月は『戦国BASARA Judge End』を紹介させてもらいました。

戦国時代を扱ったアニメがものすごく多いです。
登場人物がすでに浸透しているし、著作権もないからっていうのも理由のひとつかも。
ここ数年は毎クール必ずあるといってもいいくらい、むしろないほうが珍しいくらい。
現在も『戦国BASARA』のほかに『信長協奏曲』というものあり(こっちもまた面白い!マモいいよマモ!)。

そのなかでも人気ゲームのアニメ化、しかも3期目となった大人気作『戦国BASARA』。
政宗が「レッツパーリー!」とか英語使ってる感じ、はじめてゲームやアニメで見たときは笑いながら見てましたが、
放送でも言った通り、古典の「超訳」みたいに受け取ると、ものすごくわかりやすくキャラクターや歴史を整理してくれてるなと思い、すげー!と思いました。
これがまた毎週おもしろい!

史実そのまま、というわけではありません。
登場人物の年齢だとか、こんな出会い方してねえだろとか、戦い方なんだよとか、ツッコミどころ満載なのですが、
そこは「超訳」。
本田忠勝なんて空飛んじゃいますから!家康乗っけて。
そりゃ家康移動楽だわ!っていう。
こういうひとつひとつが、ギミックとして考えられているので面白いんですよねー。
一度でも見たら、笑って楽しめて感動もできてしまう、漢たちの物語です!

登場人物も、大河ドラマほど大勢ださずに、極力削って、「主人」と「家来」という関係性(バディともいえる)が成立する「二人」くらいに絞ってるので見やすい。ここも大英断ですよね!
個人的には、信玄さまと幸村さまの一連の「幸村ァ」「親方さまァ!」のやりとりがすっげー好きだったんですけど、信玄なき3クール目は、さびしそうな幸村を愛でております。

石田三成がいいんですよ今期!
秀吉に対する忠義の心。ゆえの家康との対立。登場人物たちがみな、自分なりの「正義」と「忠義」にまっすぐなのが熱い!
そして、戦いというものの不可避な部分もある。

学校ではまずこれを見せて、その後史実を教えてもいいのではないかと思うのです。
危険か!

 
posted by: サンキュータツオ | †二次元ぷにぷにコラム(2009年10月〜) | 14:04 | comments(0) | trackbacks(0) |-
サンキュータツオ 2014年7月 活動一覧
自分の活動の概要がつかみきれなくなってきたので、いまはツイッターの「お気に入り」に活動、というか、なんらかの形で表に出たもの、出したものをまとめています。

7月の活動は下記の通りです。


【サンキュータツオ出没情報】
<Podcast>
7/31(木)配信 『熱量と文字数』
【079 『アニメロサマーライブ』観る前特集】
http://netsumoji.seesaa.net/article/402982965.html …
★出演:サンキュータツオ、あしとみしんご
#netsumoji

<雑誌連載>
月曜発売 『週刊現代』(講談社)
★連載「サウダージ あの日を旅する」
☆6/30『男女7人夏物語』1986年
☆7/7『必殺仕掛人』1972年
☆7/14『なっちゃんの写真館』1980年
☆7/25『北野ファンクラブ』1991年

<雑誌連載>
7/20(日)発売
『DVD&ブルーレイ VISION』日之出出版
★「サンキュータツオのアニメ論考」
★紹介アニメ:月刊少女野崎くん
を論考!
☆ちなみに、6月号ではセレクターを論考しました。
#netsumoji

<メールマガジン>
7/25(金)発行
 『水道橋博士のメルマ旬報 vol.42』
★「サンキュータツオのお笑い文体論」にて、「POISON GIRL BAND研究04 “完成度の高さ”は“おもしろい”か 前編」。
こんなストイックな連載ないです。

<テレビ>
8/1(金)6時台 日本テレビ『ZIP!』
★「チューモーク!」のコーナーでアニメを紹介
★紹介するアニメ:『戦国BASARA Judge End』
★一般の方向けの基本情報です。
とはいえ荒れるの必至。
#netsumoji

<ニコニコ公式生放送>
7/31(木)19:30〜『WOWOWぷらすと』
★テーマ:教えて!新宅さん! 海の生物編
★出演:タツオ、新宅広二先生、内田理央
★無料、タイムシフト可能
URL⇒http://bit.ly/1ppPgY0 
#ぷらすと

<ラジオ>
7/31(木)16時台 TBSラジオ系列
『荒川強啓デイキャッチ』
★毎週木曜日、16時台の「ランキング」のコーナーのどこかに登場しております。
★本日は「大阪府警」を調べ中。ウソのデパートです。
#daycatch #tbsradio

<ラジオ>
7/30(水) 25:00〜30
TOKYO FM 
 『妄想科学デパートAKIBANOISE』(アキバノイズ)
★ゲスト:でんぱ組.inc えいたそ( @eitaso)&ピンキー(@PINKY_neko)来店!
#akibanoise

<ラジオ>
7/25(金) 28〜29時=土曜朝4時  TBSラジオ系列
 『東京ポッド許可局』全国24局ネット
★出演:マキタスポーツ、プチ鹿島、サンキュータツオ
★「芸人目が怖い論」ほか  
#tokyopod #tbsradio

<新聞連載>
7/24(木)発売
『読売新聞』 夕刊
★月一連載「サンキュータツオの ただアニ!」 
★今回は『ばらかもん』について書きました。
★地方というファンタジーについて。
#netsumoji pic.twitter.com/w1CKeeCXII

<講義>
7/26(土)16:00-18:00
目白大学大学院心理学研究科講演会
『コミュニケーションの極意 〜語用論の立場から〜』
目白大学新宿キャンパス 7号館2階
★真面目なやつです。心理学などに興味のある方向けです。眠くなるやつです。

<ニコニコ公式生放送>
7/25(金)21:00-22時頃
 『アニメロライ部!』#8
★出演:サンキュータツオ、大橋彩香 ★ゲスト:喜多修平、佐咲紗花、河野マリナ、小林竜之
⇒http://live.nicovideo.jp/watch/lv185755801 …
#animeloLIVE

<ニコニコ公式生放送>
7/24(木)19:30〜『WOWOWぷらすと』
★テーマ:NBA井戸端会議
★出演:サンキュータツオ、岩崎太整、佐々木クリス
★無料、タイムシフト可能
URL⇒http://bit.ly/1nedR2D  
#ぷらすと

【サンキュータツオ出没情報】
<ラジオ>
7/24(木)16時台 TBSラジオ系列
『荒川強啓デイキャッチ』
★毎週木曜日、16時台の「ランキング」のコーナーのどこかに登場しております。
★本日は「ネスレ、コーヒー団体脱退」を調べ中。
#daycatch #tbsradio

<Podcast>
7/23(水)配信 『熱量と文字数』
【078二大特集『シドニアの騎士』&『selector infected WIXOSS』】
http://netsumoji.seesaa.net/article/402418426.html …
★出演:タツオ、あしとみ、かーず
#netsumoji

<レギュラー出演 Podcast&ネットラジオ>
7/23(水)配信 畑亜貴の『弱り目に祟られろ!レディオ』(通称たたラジ)
第39祟目:http://metroforte.com/?cat=11 
出演:畑亜貴(@hataratti)、サンキュータツオ

<ラジオ>
7/23(水) 25:00〜30 TOKYO FM   『妄想科学デパートAKIBANOISE』
★もふくちゃんと執事タツオの番組
★ゲスト:マドモアゼルあんな、妄想キャリブレーション
#akibanoise #tokyofm

<ライブ>
7/23(水)18:30〜
お笑いライブ:大川興業『すっとこどっこい』@新宿Fu
★米粒写経で出演、一本ネタ。
他の出演:大川豊総裁、寺田体育の日/阿曽山大噴火、デコボコ団、魔族、ほか。
レギュラーライブ
#kitano_friday

<ライブ(寄席)>
7/23(水)、28(月) 昼 『バラエティ寄席』@浅草東洋館(ボーイズバラエティ協会 @bv_kyoukai主催日)
★米粒写経、14:35〜55
詳細:http://bo-vara.com/time-table 
#kitano_friday

★米粒写経 動画情報
「落談」
https://www.youtube.com/watch?v=GmJpwOZuaYg …

コンビで久しぶりに落語を語り、溶け合ってます。

#kitano_friday
 YouTube

<無料イベント>
8月2日(土)昼〜夕方
『オフィス北野 北野新大陸(仮)2014』@赤坂サカス
観覧無料
詳細→http://bit.ly/1zPIpN7  
★タツオショー&許可局給湯室 アリ
#tokyopod #kitano_friday

<ラジオ>
7/21(月) 20:30〜21:00
TBSラジオ『エンタメExpress954』
★斉藤リョーツさんの番組に!
★8/24『大東京ポッド許可局』のお知らせ
(チケットhttp://eplus.jp/sys/T1U14P002087041P0050001 …)
#tokyopod

<ライブ>
7/19(土) 18:00〜 『フフフのフー』@新宿Fu- 
★米粒写経で出演 
★他の出演:ホロッコ、風刺ちゃん、水町タカオ、ダンサブル、ふとっちょ☆カウボーイ ほか
とってもあたたかいライブです。楽しいです。来てね。

<ライブ>
7/19(土) 15時開演
『サタデーアフタヌーンライブ』in新宿Fu
★司会で出演します。
★コンセプト:お客さんの生活をデザインするライブ
★オフィス北野『フライデーナイトライブ』から所属した芸人たち。
#kitano_friday

<ラジオ>
7/18(金) 28〜29時=土曜朝4時  TBSラジオ系列
 『東京ポッド許可局』全国24局ネット
★出演:マキタスポーツ、プチ鹿島、サンキュータツオ
★「オレたちのはとバス論」ほか  #tokyopod #tbsradio

<ニコニコ公式生放送>
7/18(金)19:30〜『WOWOWぷらすと』
★テーマ:マクロスおかわり
★出演:サンキュータツオ、国井咲也、くぼたみか
★無料、タイムシフト可能 URL⇒http://live.nicovideo.jp/watch/lv183985172?zroute=index&ref=embed …
#ぷらすと

<ライブ>
7/17 (木) 20〜22  公開収録ライブ 『月刊 熱量と文字数』@秋葉原シャッツキステ
★テーマ:蟲師 続章
★出演:長霰郢亡篤帖▲汽鵐ュータツオ、松崎克俊
#netsumoji 20:30頃〜一部Ust

<ラジオ>
7/17(木)16時台 TBSラジオ 『荒川強啓デイキャッチ』
★毎週木曜日、16時台の「ランキング」のコーナーのどこかに登場しております!お楽しみに!
★今日は「ガソリン高騰」を調べ中。

#daycatch #tbsradio

<自主制作Podcast>
7/16(水)配信 『熱量と文字数』
【077 今期の俺の初恋の件2014.4-6期】 
http://netsumoji.seesaa.net/article/401910524.html …
★出演:タツオ、松崎、あしとみ、かーず/畑亜貴
#netsumoji #akihata

【サンキュータツオ出没情報】
<ラジオ>
7/16(水) 25:00〜30 TOKYO FM   『妄想科学デパートAKIBANOISE』
★もふくちゃんと執事タツオの番組
★2人で商品開発会議!なのにリアルタイム聴取を寝坊!
#akibanoise #tokyofm

<ニコニコ公式生放送>
7/12(金) 21:00-22時頃
 『アニメロライ部!』#7 
★出演:サンキュータツオ、大橋彩香
★ゲスト:angelaさん
⇒http://live.nicovideo.jp/watch/lv183434153 …
#animeloLIVE

<ラジオ>
7/11(金) 28〜29時=土曜朝4時  TBSラジオ系列
 『東京ポッド許可局』全国24局ネット
★出演:マキタスポーツ、プチ鹿島、サンキュータツオの三匹のおっさん
★「薬味論」ほか 
#tokyopod #tbsradio

【サンキュータツオ出没情報】
<重要ライブ>
7/11(金) オフィス北野『フライデーナイトライブ』 詳細情報:http://kitanofriday.jugem.jp/?eid=121 
★事務所ライブです! お願い来て☆
★メール予約:http://form1.fc2.com/form/?id=479116    に名前と枚数を送信!

<テレビ>
7/11(金) 18:00〜
テレビ東京『特捜警察ジャンポリス』
★『青の祓魔師』を紹介する特殊な捜査員として出演します。
★オリエンタルラジオの中田さん、生駒里奈さん、足立梨花さんの番組です。
#39tatsuo #米粒写経

<ニコニコ公式生放送> 7/4(金)19:30〜『WOWOWぷらすと』 ★テーマ:絵コンテ愛
★出演:サンキュータツオ、丸屋九兵へ衛、松崎健夫、海下真夕
★無料、タイムシフト可能 URL⇒http://bit.ly/VmElUV  
#ぷらすと

<ラジオ>
7/10(木)16時台 TBSラジオ 『荒川強啓デイキャッチ』
★毎週木曜日、16時台の「ランキング」のコーナーのどこかに登場しております!お楽しみに!
★今日もさっそく調べ中。今日も真面目なやつ。
#daycatch #tbsradio

<ラジオ>
7/9(水) 25:00〜30 TOKYO FM 
 『妄想科学デパートAKIBANOISE』
★もふくちゃんと執事タツオの番組
★ゲスト:Base Ball Bear 小出祐介さん延長戦
#akibanoise #tokyofm

<ラジオ>
7/5(金) 28〜29時=土曜朝4時  TBSラジオ系列
 『東京ポッド許可局』全国24局ネット
★出演:マキタスポーツ、プチ鹿島、サンキュータツオの三匹のおっさん
★「松木安太郎論」ほか
#tokyopod #tbsradio

<コンテスト>
7/8(火) 19:15〜20:00頃
『THE MANZAI 一回戦』@新宿シアターモリエール Hグループ
★米粒写経で挑戦します。今年も応援に来てね! Hグループの最後だよ
気軽に笑いに来てください。途中入場でも大丈夫なので。

<Youtube KADOKAWAオフィシャルチャンネル>
学者芸人サンキュータツオの特別講義!「学校では教えてくれない! 国語辞典の遊び方」
https://www.youtube.com/watch?v=U6i7j5VQUr8&list=UU8gZTJ1YLRH8VMmAg_tsmMw …
★本年の「ニコニコ超会議」の様子。担当の白井奈津子さんと。
 YouTube

<ニコニコ公式生放送>
7/4(金)19:30〜『WOWOWぷらすと』
★テーマ:木下惠介の世界
★出演:サンキュータツオ、春日太一、樋口毅宏、早織
★無料だよ、タイムシフト可!
URL⇒http://bit.ly/VmElUV    #ぷらすと

<テレビ>
7/4(金) 6時台 日本テレビ『ZIP!』
★「チューモーク!」のコーナーでアニメを紹介
★紹介するアニメ:『ガールズ&パンツァー』
★一般の方向けの基本情報です。OVA(劇場公開)「これが本当のアンツィオ戦です」にちなみ紹介。

<ニコニコ公式生放送>
7/3(木)19:30〜『WOWOWぷらすと』
★テーマ:第2回スター・トレック祭り!
★出演:佐藤大、添野知生、☆Taku Takahashi、丸屋九兵衛
URL⇒http://bit.ly/VmElUV 
 #ぷらすと

<ラジオ>
7/3(木)16時台
TBSラジオ 『荒川強啓デイキャッチ』
★毎週木曜日、16時台の「ランキング」のコーナーのどこかに登場しております!お楽しみに!
★今日もさっそく調べております。真面目なやつ。
#daycatch #tbsradio

<自主制作Podcast>
7/2(水)配信 『熱量と文字数』  【075 アイカツ!特集】
http://netsumoji.seesaa.net/article/400799838.html …
★出演:サンキュータツオ、松崎克俊、あしとみしんご、かーずSP/畑亜貴
#netsumoji #akihata

<ラジオ>
7/2(水) 25:00〜30 TOKYO FM   『妄想科学デパートAKIBANOISE』
★もふくちゃんと執事タツオの番組
★ゲスト:Base Ball Bear 小出祐介さん
永久保存回  #akibanoise #tokyofm



レギュラーの仕事については別途それぞれまとめて記事にするつもりですが、イレギュラーの仕事という意味では、この7月は目白大学での講義が印象深いです。

これは目白大学の児童心理学、丹明彦先生のお誘い。丹先生には、2007年、2009年にもお声かけいただいています(こちらの記事参照)。

今年は、15日に学部生向け講義と、26日に大学院生向けの講義をやらせてもらいました。

15日は「BLというものの世界の見方について」というテーマで、心理学やジェンダーなどの話も交えて、いま個人的に一番思考を巡らせている問題について語らせてもらいました。こんな機会はめったにあるものではありません。
リアクションをとりかねている学生相手に、躊躇なくしゃべることができたのはなんとも言えない感じで楽しかったです。とはいえ、10年代になるともはや、文化としては若年層には認識されているので、そこまで敷居の高い話ではなかったはず。

26日は、心理学の大学院生および一般の興味のある人向けに、言語学の「語用論」という考え方をお話するという趣旨のもの。修士のときに一番力を入れてやったものであったが、当然ここ10年では激動の学問領域、いろんな書籍を興味深く読んだのだが、入門編ということで一切「語用論」という用語を聞いたことない人向けに。

語用論は、「語」の「運用」という言葉からきているので誤解されがちだが、早い話、会話がなぜ理解されるのか、そして理解に法則はあるのか、ということを考える学問。

母親の前で「お腹減った」と言えば、一般にはそれは「なにか作って」とか「なんかない?」という意味に理解されるが、それはあくまでシチュエーションあっての話で、文法的には「空腹である」ということしか言っていない。
それがなぜ「なにか作って」という依頼(もしくは命令)の意味にとらえられるのか。
根拠はなに? 常識?
そういう議論が繰り広げられた分野です。

お笑い的にはこういう言語の法則を利用しない手はないので、芸人は無意識的に語用論の達人なのですが、
アスペルガーをはじめとして、心の理論などに問題を抱える人だったり、統合失調症の人にはなかなかこの「語用論」が理解できず、場の空気を読んでなにかを感じ取るということができないのだそうです。

なので語用論は心理学ではかなりの段階まで援用される学問なのですが、あらためて学習する時間も心理学部にはなかなかない、というので語りに行ったというわけです。

こういう機会は、とても貴重で有意義なものです。
全国の高校&大学関係者の皆さま、どうぞいつでもお気軽にお声かけください。
どこでも馳せ参じます(すみません、交通費はいただきます)。


あと嬉しかったのは、テレビ東京『特捜警察ジャンポリス』に出演したこと。
この番組では、『青の祓魔師』というアニメを紹介したのですが、マッドでオタクな捜査員として紹介してくださり、スタジオでもやりやすいようにスタッフさんが苦心してくださいました。
寝ぐせを大胆に取り入れたスタイルで、これは個人的にもなかなか気に入りました。なにかテレビ出演する機会があったら、積極的に寝ぐせにしていきたいと思います。


7月はツール・ド・フランス。
今年も3週間に渡る激闘。イギリスからはじまったステージ、最後のシャンゼリゼでは、開始当初想像だにしなかったニバリの優勝。
コンタドールはまだしも、フルームがいたらどうなっていたんだろう、直接対決見たかった!
けども、ニバリの山岳ステージでの激走は圧巻、だれにも文句言わせねえ!という気迫が伝わる走りで、さすがにこれは強い!と私も納得でした。

サガンのステージ優勝が観られなかったのが残念。
新城選手の走りも、いつかステージ優勝してくれないかなという期待をこめて見られました。日本人がツール走ってくれてるなんて、それだけで感謝!
FDJのピノーが総合3位、そしてマイヨ・ブラン獲得。フランス人がジャージを着て表彰台に立つのは、やはりテンションあがる。なぜかフランス人でもないのに。

もっとも感動したのは第15ステージでのジャック・バウアー。
200キロ近く2人きりで逃げ続け、最後の最後の直線あと50Mほどでつかまりあえなく優勝を逃したあのシーン。ゴール後にだれはばかることなく号泣していたのが、「そりゃそうだよな」と思った。もっと早くつかまると思ってたし。しかも敢闘賞すらもらえなかったという。

イギリスもツール人気あったなあ。フランスより人気あるくらい。
日本ではこっそりJSPORTSで見るくらいなのだが、もっと国民的に人気があってもいいな。
だれか話せる相手が欲しい。それだけ。


NBAでレブロンがキャブス移籍を決め、次のシーズンの台風の目に。
もう楽しみすぎる。


7月はオフィス北野『フライデーナイトライブ』、そして『サタデーアフタヌーンライブ』、ご来場くださった皆様、誠にありがとうございます。
がっつり企画・構成に関わっているライブですので、これからもこのライブ、そして『コントツアーズ』には注目していただければと思います。
8月には2日に赤坂サカスでオフィス北野の無料イベントステージがあります。
若手中心のイベントとなっていますので、これからの10年をひっぱっていくつもりでイベントを見届けてください。
お笑いプロデューサー、そしてお笑い作家集団としても活動していく予定です。


8月には24日に『大東京ポッド許可局』という大一番がある。
2000人規模のキャパシティー。日比谷公会堂。
この規模のステージに、単独で立てる芸人は少ない。
選ばれた者として最大限の努力をする。
曲にも残らない。文字にも残らない。一回性にかける芸人だからこその「この日だけ」のものを、見届けにきてください。
あと何年、ベストパフォーマンスを舞台上でできるかもわかりません。
ただ、幸せを噛みしめにいきたい。そのために苦しみたい。


水道橋博士のメルマ旬報』の「サンキュータツオのお笑い文体論」で連載している『POISON GIRL BAND研究』。
今月は26日に、POISON GIRL BANDの60分漫才@ルミネを鑑賞。
この人たちはもっともっと盛大に評価されるべき。
わからない、笑えない、という人にこそ読んでほしい連載をしているつもり。
今回も大いに刺激を受けた。
構成の完成度と表現力だけが評価されるお笑いの現状は、先細りの一途しかない。
彼らはそういう風潮に風穴をあけてくれる。お金を払って観に行く価値のある人たち。
このライブに行っていないお笑いファン全員に言いたい。
「なにを見てるの?」「なんでこの人たち見ないの?」って。

負けていられない。



以上
posted by: サンキュータツオ | お知らせ | 02:48 | comments(0) | trackbacks(0) |-
2014.07の『東京ポッド許可局』
TBSラジオでレギュラー放送中の『東京ポッド許可局』。
毎週金曜の28時からの1時間、マキタさん、鹿島さんとともに3人で、ひーひー言いながらしゃべっております。
毎週当たり前のように放送されていますが、私たちにとっては、毎回が絞り出すような感じです。
ですが、芸人としてこの上もない充実感に包まれる仕事です。

この7月はこういった話題でした。
リンクをクリックしていただければ聴けます。許可局アプリのダウンロード、もしくはポッドキャストの登録を激しくオススメしますよ。

まずはその存在を知られていない、新たな音声ブログ「東京ポッド許可局」のほうで配信されている、月一の「時評」です。
*****

▼7月15日配信
東京ポッド許可局 時評 2014年7月
8/24日、日比谷公会堂大会『大東京ポッド許可局2014』ではイベントスポンサーを募集しております。
大きな宣伝効果が期待できるものです。
興味のある方は、tokyopod@tbs.co.jp まで。
【イベント情報】

8月24日(日)大東京ポッド許可局2014@日比谷公会堂

みち局長の辞任を受け、TBSとは別のプラットフォームを新たに立ち上げることになりました。
みち局長は、いままで多忙な仕事の合間をぬって、ここまでのことをすべてやってくださっておりました。
でも、みち局長はもういません。唐突な申し出でしたが、局長にとっては唐突ではなかったのです。
ショックは全国の局員たちよりも私たちのほうが大きいです。ですが、ここはみちさんの成功を全力で祈るべきです。さびしがっている場合ではありません。
我々はにわかにピンチに陥りました。ですが、イベントは成功させなければなりません。
この番組は、制作費を自分たちで捻出するタイプの番組です。スポンサーがいないからです。
そこで考えたのです。イベントにスポンサーを入れて、ことあるごとに我々が宣伝する。
「東京ポッド許可局」にスポンサードすることが、売上とは別に、それぞれの会社や人のブランディングに貢献する。
イベントはどんなに大きくても赤字です。むしろ大きくすればするほど赤字です。
ですが、そこにスポンサーを入れることで、全員がハッピーになれる。そんなイベントを目指しています。

モデルまで構築しようとしている許可局。楽しいです。
ゲストは、久保ミツロウ先生、能町みね子先生のお二人です。30分のゲストコーナー、スリリングな展開になるといいな!
その他の2時間は3人でたっぷり。あんなことやったりいつも通りしゃべったり。お楽しみに!
これは、「許可局フェス」です。

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▼7月5日放送
松木安太郎化 論
許可局的「W杯」論。
なぜセルジオ越後ではなく松木安太郎がメディアで歓迎されるのか。
祭りのムードにするプロである松木さん。その味付けの妙を考察しました。
思えば世の中、松木安太郎化がすすんでおります。さまざまな場所で。
「わかりやすさ」ってドーピングです。

▼7月12日放送
薬味 論
バカバカしい回。許可局は食べものの話をするとイキイキしてます。
何度も何度も聴いちゃうんだなあ、これが。
ワサビ再評価! みょうが評価!
薬味を食べるために食事してるところありますね。

▼7月19日放送
オレたちのはとバス 論
緊急配信 梅ヶ谷翔 選手
ガイドブックに載っていない東京。それをはとバスで実現するとどうなるか?
「上京論」から続く「東京-地方」トークの一貫での、「私が見た東京」という話。
そして緊急配信での梅ヶ谷選手の登場。
これがラジオ。これこそがラジオ。自分たちで立ち上げた話に、最終的に本人が登場するというパターン。
1年生ながら大学日本一になった直後、しかも梅ヶ谷くんの誕生日オンエアというミラクルが重なりまくり。
それはそうと、この緊急配信の反響がすごい!
こういう反響があると、うれしいですよね。

▼7月26日放送
芸人、目が怖い 論
人に期待していない。だけど距離を取って笑いに昇華する。
いじめではない。笑うという解放の方法がある。
意地悪な目線だけど意地悪ではない。
こういうコミュニケーションの方法が、芸人の照れ方なのだ。
だから、芸人は目が怖い。

8月2日は、赤坂サカスでオフィス北野のイベントステージが昼から夕方まであります。
プチ鹿島&サンキュータツオの「東京ポッド許可局 給湯室」で、中村シュフ、居島一平(米粒写経)を迎えて、給湯室トークを繰り広げます。無料ですのでこぞってご来場ください。

8月11日は、赤坂サカスで夜に公開収録。こちらは3人が揃います。こちらも無料です。


2014.08.01
 
posted by: サンキュータツオ | ラジオ | 17:12 | comments(0) | trackbacks(0) |-
ムック『21世紀ラジオ読本』に「東京ポッド許可局」、「妄想科学デパートAKIBANOISE」掲載


『21世紀ラジオ読本』洋泉社MOOK 1400円。
左下に小さく「東京ポッド許可局」の文字。



4Pに渡り、TBSラジオ「東京ポッド許可局」が選ぶ「ラジオパーソナリティJAPAN」掲載。
はやい話が、三人のラジオ論になっている。
こういう形での「論」の展開もおもしろいよね。
ぜひ読んでみてください。




また「本誌ライター陣が本気で選んだオススメ番組」に、
TOKYO FM『妄想科学デパートAKIBANOISE』が紹介されています。
残念ながら写真はもふく氏だけなのであるが。
相変わらず軽い存在感。アーティストのマネージャーには演者とも思われていない時がある。だが、それでいい。そういう存在がこの番組にはちょうどよいのだ。
左のページには『マキタスポーツのはたらくおじさん』も掲載!

というかほとんどの番組がなんらかの形で載っているというウワサも。
ラジオ界一丸となって、ラジオ人口を増やしたい。
ラジオを聴いている人たちって、ホントいまアンテナはってる人たちですよね。

だから好き。

ちなみに、最後の最後のページに みうらじゅん さんによるラジオ論のインタビューがあるのだけれど、

 
「誰かさっぱりわからない。なにをしゃべってるかさっぱりわからないけど、なんか面白いような気がする」ってメールもらって(笑)
 俺がリスナーとして聴きたいのってそれだから。スポンサーにおべんちゃら使ってっていう予定調和なラジオだったら、別に俺がやる必要ないし、それは普通のDJがやればいいこと。俺、そのために職業がわけわからないんだから(笑)。本業のDJだったらできないことしゃべらなきゃね。

という発言があり、まさにこれこそラジオの本質だと思った次第です。
「だれが言うか、より、なにを言うか」、ラジオは質を思い切り試されるんです。テレビみたいに肩書だったり絵だったり「だれが言うか」に偏重しているものとは根本的にちがうメディアであり、圧倒的に「噛み応え」が要求される、ガムみたいなメディアなのだ。ずっと味がし続けないといけないし、濃すぎてもいけない。



2014.08.01
 
posted by: サンキュータツオ | 書き物 | 20:23 | comments(0) | trackbacks(0) |-
讀賣新聞 連載:サンキュータツオの ただアニ!

この4月から、第4週の木曜日発売の讀賣新聞の夕刊に連載しております。
「サンキュータツオの ただアニ!」。
「ただの人間には興味ありません!」という涼宮ハルヒの名言をパロったタイトルです。
「ただのアニメには興味ありません!」という意味です。
あとは、「ただ」=「無料」。
日本ではアニメは無料で放送されているものが膨大にあります!
これを見ない手はないでしょう!という意味も含まれています。

今月は新番組『ばらかもん』について。
若き書道家が不祥事を起こして長崎の五島列島に移住する話なのだが、
アニメでは「地方」を描くことが多くなった。
少し前までは「宇宙」が「もしかしたら行けるかもしれない」という地続きのファンタジーだった。
でもいまは、「地方」がそうなっている。
地方都市はどこも似たような空間となり、手つかずの「地方」はどこかに行ってしまった。

『ばからもん』に限らず、
たとえばアニメで「夏」を表現する場合、
縁側、スイカ、蚊取り線香、蚊帳、虫取り、風鈴、といった夏の風物詩がいつの間にか消えてしまっている今、
それらのアイテムをアニメは表現するのだ。

「地方」もファンタジーになった。
それがここ最近の「地方」を舞台にしたアニメを見て思うことである。

ちなみに、連載開始から
4月 『蟲師』
5月 『ピンポン』
6月 『シドニアの騎士』
を扱って書かせてもらいました。
オタク層には物足りない内容かもしれませんが、新聞購読をなさっている方々にはなじみがなかったり、どんな番組があるのかわからなかったりする人も多いかと思いますので、
なんらかのキッカケとなりアニメを見る習慣のはじまりになればなと思って書いています。

2014.08.01

 
posted by: サンキュータツオ | 書き物 | 15:41 | comments(0) | trackbacks(0) |-