Profile
  メッセージを送る
Calendar
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      
<< March 2024 >>
米粒写経HP
米粒写経HP
サンキュータツオと居島一平のコンビ「米粒写経」。公式ウェブサイト
熱量と文字数
熱量と文字数
サンキュータツオPresents 二次元を哲学するトークバラエティ音声マガジン
漫才バカ一代
漫才バカ一代
米粒写経が主催する漫才オンリーライブ。年4回、3,6,9,12月開催。 ですが、レギュラーメンバーのスケジュールが合わず、次回は未定。
ワタナベエンターテインメント
ワタナベエンターテインメント所属
DVD『珍遊記〜太郎とゆかいな仲間たち〜』(1)(2)(3)

サンキュータツオの初声優作品!? 漫☆画太郎先生の傑作が春日森監督によってフラッシュアニメ化! 酒の肴にどうぞ。
サンキュータツオ
オリジナルデザインTシャツ
Tシャツリンク_1 Tシャツリンク_2
「一コマ目から好きでしたっ」
オタク心を代弁した魂の一枚をあなたも!
Links
New Entries
Category
Archives
Recent Comment
Recent Trackback
  • 水道橋博士のメルマ旬報 連載:サンキュータツオのお笑い文体論 「POSION GIRL BAND研究」連載開始しています
    Nowpie (なうぴー) お笑い芸人 (08/09)
  • 【ネタバレあり】『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』 タツオ解釈DAT編 〜やはりDATは見ていた!〜
    しげの樹 (11/25)
Search
mobile
qrcode
RSSATOM 無料ブログ作成サービス JUGEM
ケーブルテレビショー2010に行ってきた。

ケーブルテレビショー2010に行ってきた。

先週は、月1レギュラーで出演させていただいている豊島区の「としまケーブルテレビ」の仕事で、池袋のサンシャインで行われておりました「ケーブルテレビショー2010」に遊びに行ってきました。

「豊島区の」って入れないと、年増好きのエッチな番組に思われる可能性がありそうで、思わず入れてしまいましたけど、そう取る人はいないのですね、はい。

100624_1215~0001.jpg

この番組は、
坪木菜果さんと一緒にMCを担当しておりますが、今回はいつものスタジオを抜け出して初ロケ。
坪木さんは、芸人、ではないのですけれど、松竹芸能さん所属のタレントさん。
いまは「テクマクジャンクション」という、アニソンユニットでもご活躍中。
「ぽわわん」な感じの人です。変に人を癒す力があるという、安易に「天然」という言葉は使いたくはないのですが、なんとなく、死んだら天国とかにいそうな方です。
なんか、ロケだからなのか、池袋だからなのか、今回はメイドさんのコスプレをなさってました。
二人でいろんなブースさんを回ってインタビューしたわけですが、坪木さんが激目立ちしており、道行く人たちの視線を一身に浴びての取材が続きました。そういう意味では大成功。
しかし、私はミニスカのメイドなんぞ認めません。こんなものは邪道である。……ということは、言わなかったです。大人になりました。


100624_1209~0001.jpg

個人的に一番熱かったのは、AT-X(オタクたちの聖番組!)のブースで頂戴した、「薄桜鬼」のクリアフォルダー!
キター!!
担当の柏木さん、サンキュー☆
なんだか、AT-Xは、ブースにリクライニングチェアとかあったりして、アニメとマッサージで「癒し」だって(笑)。
その横に、「一騎当千」の新シリーズの宣伝とかしているから、思わず笑いました。もちろん、「一騎当千」のクリアフォルダもゲット!!
孫策さの制服とか、ちゃんと破れてるやつ。

100624_1219~0001.jpg

AT-Xの目の前にあったのは、ANIMAX!!
アニマックスさん、ありがとう。いつもお世話になってます。
アニマックスブースでは、こちらの写真に写っているコンパニオンさんと、ジャンケンタイムがあり、それに勝つと、いろいろなグッズがもらえるという、かなりの大判ぶるまいでしたよ。
個人的に一番グッときたのは、それらのグッズを入れている袋、だったんですけどね?
昨年、「エヴァンゲリヲン新劇場版:破」を劇場に11回見に行ったとき、毎回最初に流れていた「京浜家族」という作品の絵が、袋にプリントしてあって、「これか!」と思った次第。
このコンパニオンさん、美人だったなあ、でも、アニメ見てないんだろうなあ。

100624_1201~0001.jpg

これこれ。

というわけで、ANIMAXブースでは、ジャンケン対決。
私がこの方とジャンケンしてもおもしろくないので、「いままで大事なジャンケンは、すべて負けてきている」という坪木さんにジャンケンしてもらいました。
しっかり最初の一発で負けてました。彼女はホントにすごいものをもっています。


100624_1217~0001.jpg

囲碁将棋チャンネル、キター!!
囲碁将棋チャンネルは、先月、私の希望でスタジオにきてもらったので、今回は取材しなかったのですけれど、
このポスターがホントにいい!
だから、やっぱり写真に撮ってしまった。

この羽生と梅沢のマジ顔やべえ!! です。
この羽生さんの写真、「羽生にらみ」ですが、羽生さんが大きく見えるんだよなあ。
梅沢さんも、対局中の思考顔が素晴らしい。とてもサッカー選手と結婚した人には見えない(意味不明な偏見)。


そんなわけで、ほかにも韓流専門チャンネルの名物営業担当さんや、スペースシャワーTV、スーパードラマチャンネルなど、盛りだくさんの取材をしてきたので、豊島区の方々、お楽しみに。
(なんて限定的な告知なのでしょう)

豊島区民ではない方のために、このようなお仕事のレポートを書いてみました。
楽しいんですよ、このお仕事。

放送は、7月5日〜14日の10日間、一日4回のリピート放送です。
ケーブルテレビいいなあ。

posted by: サンキュータツオ | ◎週記(2009年4月〜) | 23:31 | comments(0) | - |-
今年のNBAファイナル

今年のNBAファイナル

思いっきり趣味の話。
NBAの話はだれともできないので、ここで垂れ流そうという魂胆である。

今年のファイナルは、西優勝のロサンゼルス・レイカーズと東優勝のボストン・セルティクスという、二年ぶりのカード。
往年のファンにとっては、ユニフォームだけ見たら、マジック・ジョンソンとラリー・バードの熱戦を思い出す、黄色対緑の対決。

レイカーズには、コービー・ブライアントというエースに、ガソルというスペイン人のセンターがおり、この二枚看板に、バイナム、フィッシャーという職人がいる。
セルティクスには、ガーネット、レイ・アレン、ピアースという「BIG3」にくわえ、今年はチームの核にロンドというガードが台頭してきた。

レイカーズはここまで、王者の風格が漂う余裕の勝ち上がりを見せてきた。
コービーは、ここで優勝すると、シャックとのコンビで3連覇したあと、昨年の優勝だったので、都合5回目の優勝となる。
限りなく神・ジョーダンに近くなってきている。プレーも円熟味があり、狡猾さと勝負強さ、リーダーシップとも申し分ない。
ガソルの器用さもあって、レイカーズは安定した戦いを見せてきた。

セルティクスは、正直言って物足りなさもあったが、結局この手のタレント揃いのチームは、プレーオフに合わせて調整してきている部分もあるので、ずるいというかなんというか。
個人的には東は、カーターやジェイソン・ウィリアムスが加入したマジックを応援していたし、それがダメでも今年こそレブロンVSコービーが見たかった、キャブスが勝っても欲しかったが、結局はつまらない、というか、無難にセルティクスが勝ち上がってきた。

妥当な予想で言うと、レイカーズの優勝のほうが納得はできるのだが、
そうは言ってもセルティクスはロンドの成長があって、一昨年とは違った進化がある。

ひとまず2戦目を終えた時点で、レイカーズにはじめて黒星が発生し、1-1のタイ。
ファイナルはこうでなくちゃという気持ちがある反面、コービー負けんじゃねえよと愚痴ったりもしている自分がいる。

バスケットの世界もサッカーの世界も、
基本的には技術面では歴史的にも飽和期にきていると思う。
したがってあとは、戦術、選手の組み合わせ、そして、決め手は10年に一人いるかいないかの才能、これが勝負を左右する。

レイカーズの監督、フィル・ジャクソンこそ、かのマイケル・ジョーダンを6度も優勝させた男。
彼はここで優勝すると、生涯で10度目の優勝することになる。
これは偉大すぎることだ。

好きなバスケットでいえば、この2チームでいえばレイカーズ。
なぜならそこにファンタジーがあるからだ。

もともと私は、セルティクスのガーネットのような、かちんこちんの動きで、手堅いプレーをする選手はあまり好みではない。
私にとって、NBAはアニメだからだ。
10の現実的なプレーより、1のファンタジーを見たい。

セルティクスのチーム状態は、いま最高にあるけれど、それでも打ち勝つコービーがみたい。
来年こそ、コービーVSレブロンを見たいからだ。
ジョーダン→コービー→レブロンと連なるであろう王者の歴史には、その直接対決が欠かせない。
レブロンはキャブスを出るのだろうか?
キャブスは、中学生のころから、プライス、ドアティ、イーローという選手たちがいて、毎年ジョーダンに夢を砕かれていたので、思い入れがある。
プライスは歴代でも私が一番好きなポイントガードである。
レブロンよ、キャブスにこだわれ。出るな。東の王者にもなれないんじゃ、ポスト・ジョーダンにはなれない。
レブロンには、ジョーダンにとってのピッペンがいないのだろうか?
それとも、ピッペンはジョーダンが作ったのだろうか。レブロンはそれを作れるか。

頼むよコービー。勝ち続けてくれ。
人ではないプレーを見せ続けてほしい。


『コレカミ!』まで、あと4日。

『コレカミ!』
2010年6月11日(金)19:00開場/19:30開演/22:00終演
渋谷シアターTSUTAYA1階「Prologue」
チケット前売り1500円
こちらの
チケット予約フォーム
までお名前と枚数をメール。
送信後24時間以内に予約受付完了メールが届きます。
【出演】 
MC:サンキュータツオ 藤岡麻美
梅崎ひろこ
 【アニメーションにおける色彩設計という仕事】
国井咲也
 【『嘘をつく直線。嘘を拒む曲線』 〜なぜ『けいおん!』がバンドアニメとして究極になれたのか〜】
松崎克俊+しげる
 【このファミコンソフト、ネ申!! 〜嗚呼、素晴らしき原作物のゲーム達〜】
メカニカルアシスタント:ノトフ 


posted by: サンキュータツオ | ◎週記(2009年4月〜) | 03:07 | comments(4) | - |-
◎アニメ会オールナイト、萌え博
◎アニメ会オールナイト、萌え博

この一週間のタツオ動向。この一週間の「週記」の火曜日です。
うろおぼえで。

▽20日
上野広小路『ダーリン寄席』を追え、一路新宿へ。
そう、3月20日(土)は、アニメ会が1年ぶりに新宿ロフトプラスワンにてトークライブ。
『アニメ会のオールナイトトークライブ アニメ会のヲタリア AxisPowers』。
ポッドキャスト「アニメ会のヲタめし!」でのみ告知でしたが、チケットはすぐ売り切れ、告知もできないようなありがたい状態。
嬉しいですねー。

夜中の24:30に開演して、5:30くらいまでやっていたのかな?
とにかくあの環境のなか、ついてきてくださるお客様がホントに一番勇者なんですよね。

そんななか、私は、自分のコーナー30分をかけ、「サンキュータツオいいんちょのBL Gメン委員会」番外編で、
「キュンゴマと二次元同性愛について」
という、至極真面目な研究発表をいたしました。
ほぼ男性客の客席を失笑させた、まさかのBL研究。

自分とあのキャラとの「妄想」コーナー、アニメ会名物「萌え話」では、思わず、「古泉とオレ」をしゃべってしまった!
ここでも客席を失笑させました。というか、ドン引き!?
タツオ「ガチ疑惑」が浮上したのでした。




そんなこんなで、アニメ会のオールナイトライブは終了。
実はこの写真が、5人揃う最後の写真となりました。
メンバー亀子のぶおが、吉本所属決定のため、アニメ会を卒業。
これからは4人でユニットとしての活動を続けていきます。

これからもアニメ会をよろしく!
来てくださったお客様、サンキュー☆

〇21日
アニメ会のライブを終えると、外は風雨。
うわあああ、お客さん、申し訳ないなーと思いつつ、止むのを待つ。
この日は午後から幕張メッセのイベントで司会の仕事があったので、帰宅せず、今回、一緒に仕事する国井さんと二人で、新宿のカプセルホテル泊。「カプ」セルでございます。そこで国井さんとなにがあったのか、ヒ・ミ・ツ(キャー!)

一緒に朝ごはんを食べ、
14:00過ぎに幕張メッセ着、「萌え博」!

ちなみに、朝起きてから、会場に着くまでの数時間、ずっと国井さんのミリタリートークを聞く。
この人、ホントに骨の芯から、バカだわ(笑)
新しいサバゲーを考案した話とか。アホすぎる!

記念すべき第1回目の「萌え博」、日本の痛車集合!






天元突破グレンラガンのヨーコの車。
どうやら助手席には、「抱き枕」を座らせるのが、この業界のデフォルトのようです(笑)。

しかし圧巻だったなあ、100台は超えるであろう痛車がこれだけ一堂に会する機会もそうあるまい。
写真パチパチ。
車好きの国井さんも、「ひゃほーい!」状態。ランボルギーニとかあるんだもん。
ミクや『咲』の車なんぞもあり。
出来のいいのが揃っていた!



『灼眼のシャナ』。
シャナマニアのセクシー川田に画像をメールしたところ、
「最高の痛車ですね、持ち主の愛情が伝わってきますよ。マフラーから火の粉が出れば完璧ですね。」
との返信。
なにが完璧なんだよ。



これ乗りたいなあ!

そんなわけで、本番のトークショー!

声優事務所、81プロデュースの声優さんたちとのトークライブ!
「81ルーム」という番組の公開収録もかねて。

加藤英美里さん(写真一番左)、後藤沙緒梨さん(一番右)のお二人と、お菓子についてしゃべったり。
加藤さんは、以前にもイベントでご一緒したこともあり、「あ、知ってる人だ」みたいなリアクションをいただいて感激。
ハイスペックPC購入の話など、ゲームマニアっぷりの片鱗を見せてくださいました。
いやあ、後藤さんの癒しオーラには参りました。
モノマネしちゃった!



後半からは、片岡さん(左から二番目)と、松来さん(メガネの女性)も合流してのトーク!

いやもう、松来さんとご一緒とか……感慨深い!
そして夢を裏切らないお人柄!
もうたまらん! 松来さん、ストッキングでんせん事件とか、客前で暴露しちゃうし、もう最高!

片岡さん、キノコマニアとか、すげえぜマジで。

お客様もたくさん来てくださっていたなあ。
何百人も、90分のステージを立ち見で見てくださって……、いやマジでオタクの体力すげえよ!
リスペクトですよ!

終了後の楽屋では、この4人の声優さんたちと、
「国井さんの咲也って名前は、『快感フレーズ』の大河内咲也からとって、本名に改名した事件」で盛り上がる。
マジですか!?みたいな。ちょっと引いてたのも笑った。

ホント不思議なお兄さんですわ、国井さん。

なかには、アニメ会のライブも来て、「萌え博」も来てくださったお客様もおり、衝撃!?
人なのか、人類なのか!?

オタクで良かった、とまた噛み締められた24時間でした。

posted by: サンキュータツオ | ◎週記(2009年4月〜) | 23:26 | comments(0) | - |-
◎うれしいお知らせ 〜東京都市大学 小林茂雄先生のこと〜
 ◎うれしいお知らせ 〜東京都市大学 小林茂雄先生のこと〜

この一週間のタツオ動向(首相動向みたいな感じで)。この一週間の「週記」の火曜日です。
うろおぼえで。



昨年末、TBSラジオの『荒川強啓のデイ・キャッチ』、「メキキの聞き耳」に出演した際に、
「傾斜面に着座するカップルに求められる他者との距離」という論文を紹介したところ、

なんとその論文をお書きになった、小林茂雄先生から、メールが届きました!

「メキキの聞き耳」で紹介した記事

◆「メキキの聞き耳」本編はこちらの12月22日分をお聞きください。
年末にかけて、先生とのメールのやりとりがおもしろすぎましたので、この場を借りてご紹介したいと思います。

こちらの論文、基本的には「オモシロ論文」という形で私が勝手に紹介しているものであるので、書いてる先生方には怒られないかなーと心配しておりましたが、
なんと小林先生からは畏れ多くも、感謝の言葉が!

以下のやりとりは、できれば本編を聴いてからお読みになってくださると、より一層味わいがあります。

(許可をとって掲載しております)

東京都市大学(旧武蔵工業大学)の小林茂雄と申します。
学生と協同で研究した、カップルの論文を、ラジオで紹介していただいたみたいで、ありがとうございます。
先ほど、音声を聞きました。
自分の書いた論文を、あんなに細かく読んでいただいているとは、感激しました。
学会の論文に出すために、かなり一般的には分かりにくい、抑えた表現になっていたかと思うのですが、いろいろと汲み取っていただき、ありがとうございました。
あのような調査は、なかなかやりづらくなってきています。


う、う、嬉しすぎる!
ご本人も、本編を聴いてくださったとは!
バラエティーとはいえ、「のぞき」の嫌疑をかけられてもなお、この寛大なお心!

そうなんですよね、学者たるもの、作品は「論文」ですので、だれが読んでくれるのだろう、ひょっとして100年後くらいに一人くらい読んでくれるのかな、なんて私の場合は思ってしまうのですが、だれにとってもおなじなのでしょうか?

しかし、小林先生の研究室のホームページをごらんになっていただければとわかりますが、それはそれは精力的に数多くの論文をお書きになっておられる、大家でございます。一覧を見れば、すんごく興味深い研究がたくさんありますので、是非みなさんごらんになってくださいませ!

ちなみに、小林先生がお勤めの「東京都市大学」は、渋谷(だったかな?)にもこんな大きい看板が!
すげー大学だ!

091226_1925~0001.jpg

それにしても、

「あのような調査は、なかなかやりづらくなってきております」

なんという味わい深い表現なんでしょう!
要するに、昼間から夜まで、カップルたちの動向をチェックするわけで、たしかにやりづらいっちゃやりづらいわけなんですけれども。
研究にかける情熱と、世間の常識との葛藤がにじみ出てきます。
なに?
ユーモアのある先生なの?

と思ったら!
「メキキの聞き耳」本編で、私が、「男女3名ずつ、カップルのふりをして調査」しているので、きっと調査員のほうも、時期的にも夏ですし、「男女6人夏物語」ですよ、カップルになっちゃいますよ!
と冗談めかして言ったのですが、

ちなみにカップルの調査は、男女3名ずつ6名の学生が、カップルのふりをして観察していたのですが、そのうち一組は本当にカップルになってしまいました。


とのお答え!
マジで!? 
まさかの予想的中です。
ひょうたんからコマ。

そして、この事実に対する先生のコメントがまたすごい!

研究室内でカップルができると、なかなか指導には困りますが、
カップルを身近で観察できるよい機会なので、研究のヒントになったりもします。


どこまで貪欲なんだ、観よ、この学者魂!
芸人は、「芸のためなら」と良くいいますが、学者も「研究のためなら」なんとやらなわけです。
芸人も学者も、私はこういう部分ではおんなじだと思っているんです。
研究は、学者にとっては「ネタ」ですし、生きていく飯のタネなわけですよ。

そしてこのユーモア。研究はエンターテイメントでなければなりませんが、本当にこの小林先生はエンテーテイナー!

そんな小林先生が、いま興味があることはなにか?
非常に気になるところですよね?
追いかけ続けたい、この人の脳みそのなかはどうなっているのか、と私が興味津々だったところ、以下のような野望が!

いまは、すでにカップルとなっている人たちよりも、
カップルになる前の人たちが、はじめの一歩を踏み出す状況について関心があります。
建築の力で、踏み出すことを後押しできるのではないか、ということです。
草食系の時代、そういう研究が求められているのでは、と思ったりするのですが、どうでしょうか。


うわー、そういうことかー!
おもしろすぎます、先生! そうなんですよね、「カップル」を研究をするためには、すでにある「カップル」よりも、「カップル以前」の状態からいかに「カップル」になるか!
前後の関係も研究としては大事!
……ということは、裏を返せば、「カップル」解消時のこともゆくゆくは…?

やっべ超おもしろい!
しかもこの小林先生、ナンパのしさすさとか、ラブホテルの構造についてなど、果敢にチャレンジしては、「調査できる・できない」の壁にぶちあたり、常に戦っておられる先生です!

小林茂雄先生から目が離せません!

「声をかけやすい環境」などの研究など、まだまだ紹介したいことが山ほどあります。

どうでしょうかみなさん、研究とはこれほどにおもしろいものなのです。
いろんな学問領域がこの世に存在しますが、みんな学者はストイックに興味を追い続けます。
この姿が、こんなにもおもしろく輝いている、ということをお知らせする、ちょっとした拡声器になれればと、改めて思い直した次第です。

こういうご縁があるので、こういう仕事がやめられません。
「メキキの聞き耳」で紹介して良かった!
いつか小林茂雄先生とお話してみたいものです。
小林先生、ありがとうございました。


まだ志望校を決めかねている諸君!

建築、環境のことを学問したかったら、東京都市大学の小林茂雄先生の門を叩け!

やりようによっては、いくらでも商売になりますぞ〜?

あ、ついでに一橋大学もよろしくお願いします。
posted by: サンキュータツオ | ◎週記(2009年4月〜) | 18:17 | comments(0) | - |-
◎年末バカ騒ぎ
◎年末バカ騒ぎ 

この一週間のタツオ動向(首相動向みたいな感じで)。この一週間の「週記」の火曜日です。
うろおぼえで。

▽27日
毎年恒例、GAINAXコスプレ忘年会出席!

091227_1959~0001.jpg

言わずとしれた、日本が誇るアニメ制作会社「GAINAX」の忘年会は、参加者全員がコスプレをしなければ参加できないという掟。
毎年人が増えている印象。どうやら去年よりも200人増だとか。
もう人でビッシリ!
この忘年会に参加しないと、年末な感じがしないことになっている私はいったい……。
ここ数年は司会で参加しておりましたが、今年はリストラにあい一般参加です。

いつもお話する暇もなかった方たちと語らえました!

091227_1926~0001.jpg

私は当然のごとくムスカ大佐で。
毎年、ムスカにあうカツラを探しているのですが、なかなか見つかりません。
こちらは、GAINAXの我らがアイドル、M嬢。
この方が女装しているところをはじめてみたような……。
今年はオリジナルだそうです。昨年は、『黒執事』のシエルお坊ちゃまをなさっておりました。
和装にネコミミってのが、素敵ですな!
髪の毛長いのもわかってらっさる!

091227_1944~0001.jpg

東京ポッド許可局みち局長も参加しておられました!
牛丼太郎のコスプレって!
どんだけ好きなんだよ!


091227_1947~0001.jpg


みなさん!
うしじまさんですよ、うしじまさん!
あのうしじまさんと会っちゃいましたよ!
しかも綾波さんコスですよ!
「あ、あの、写真取ってもらってよいかね」
と発するのが精一杯でした。すげー、生うしじまさんだよ!
体型的には完璧な綾波さんでした。ここで青いカツラをつけないところが、うしじまイズムでございますなー。


091227_2033~0001.jpg

クルル曹長!
実はお知り合い(しかもえらい人)だったのですが、このコスプレ、面を取らない限りだれだかわからないというデメリットが。
しかし、すべて手製という気合の入りぶり。
授業参観時のクルルという、非常にマニアックな設定でおいででございました。


091227_1952~0001.jpg


左の人はギンコです!
右の人は、どこの素人さんでしょうか?
これでコスプレだと思ってるのでしょうか、この右の方は。
比嘉モエルさんという方だそうです。


091227_1935~0001.jpg


アニメ会の三平さんと国井さん!
国井さん、ライフル二丁持ってたし、全身黒のSWATみたいな服だったし、「普段使ってる服」とか言ってたし。なんなんでしょう、この病。

091227_1940~0001.jpg

セクシー川田。
なんだよシャナのコスプレしてこいよ。

091227_2001~0001.jpg

会場にいた「けいおん!」の合わせコス!
こうしてみると、律ちゃんてホントに実在したらそうとうかわいい子かも、と思いました。

そんなこんなで、来年のコスプレ忘年会はどうなるんでしょうか!

今年は劇場版の公開もあってか、そしてGAINAXという会社ですので、
『エヴァ』コスと『グレンラガン』コスが多かったです。
そうですよ、それでいいのですよ。
私はなんでムスカなんていう、GANAXの近所にある会社の作品で来ちゃったのでしょうか?
毎年反省しております。


▽28日
TBS『たけしのもう一度だけ見ちゃいけないTV』

参加させていただきました!
もうホントに、最高に下品でくだらない、楽しい生放送でした!
らっきょさんには笑いすぎて死ぬかと思いました。

091228_1744~0001.jpg


通販番組ネタで売りに出された、手前からロールスロイス、
赤いフェラーリ、
白いポルシェ、
青いランボルギーニ。

こんな車を一人で所有しているなんて…。
さすがすぎる!

朝まで一同での打ち上げにも参加させていただき、ホントに楽しい番組でした!
こんな番組できるのは、日本ではもう殿しかおられません!

いやー、笑った笑った。
posted by: サンキュータツオ | ◎週記(2009年4月〜) | 16:30 | comments(3) | - |-
◎猫と学問

◎猫と学問 

この一週間のタツオ動向(首相動向みたいな感じで)。この一週間の「週記」の火曜日です。
うろおぼえで。

▽9日
一橋講義。
今回のお題は「浮気容認派からの主張」。
この課題は、圧倒的不利な立場からなにか主張することで、反論を想定した文章を書くことを学習することを目標としている。
書く人は「浮気のなにが悪いか」を充分知っている前提で、逆の立場になるので、当然反論の想像はつく。その反論に対していかに理論武装していくかという課題。
「もちろんAしかしB」などといった譲歩の文型の学習にはもってこい。
これが、「浮気否定派からの主張」となると、一方的な主張になってしまうのでそうしないのがポイントである。
少数派にも理はある。少数派の立場に立ってはじめて見えてくるものもある。論点はしぼりこまれていく。
ジャーナリズムとはつまりそういうことだ。
「民意」や「一般論」は、「数の論理」であって、「論理的背景」はないことが多い。
相手を説得するときには、相手の意見を理解した上で説得を試み、逃げ場をなくさなければならない。
今回も力作多数。この課題も個性が出て、実に多様の回答。
朝まで添削。

▽10日
「としまケーブルテレビ」の「みるナビ!」のコーナー、約5ヶ月ぶりという収録。
どうやら編成上の都合でここ最近は不定期になっている模様。
今回は、「北ケーブルテレビ」でもお世話になったモデルの
大野祥子さんとご一緒でした。
楽しい時間はあっという間でした!
テレ朝チャンネルからアニマックス、キッズステーションなど、充実のラインナップを誇る番組をご紹介する年末特集。
収録後、ディレクターT氏と大野さんを交えて喫茶店でアニメトーク!
T氏が素晴らしきヲタであり、さらに数少ない乙女回路内蔵とあってエンジン全開!

▽11日・12日
秘密の講義やら『ヲタめし!』収録やら原稿やら猫とじゃれたりやら。
猫は1年365日かわいいから困る。
たぶん広末涼子や長澤まさみだとて、365日のうち1週間ぶんくらいはかわいくない日もあるだろうに。
猫にはかまわずにはいられないのだ。
猫はもはや二次元だ。動いて、しかも生命のあるフィギュアである。
かわいさが増すことはあっても、減ることはない。
なぜならしゃべらないから。
綾波より無口なんだもの。長門より無口なんだもの。
だから、猫は一生キャラブレしない。
その一生が加点法だから、そのかわいさは宇宙規模だ。
猫って、どんな美人よりも小顔だ。
8頭身以上あるよ。

▽13日
なんだか風邪っぽくなり、喉が痛い。なぜ!?
雨も降ってたし湿気はあったはずなのに。
雨のなかバイクで移動してたりしたのが悪かったのかなあ(それだよ!)
夜、池袋にてアニメ会ライブ『アニメ会の一存』出演。
超満員御礼。ありがたや。
今回もだれかわいいとかそんな話を。ネタもやったけど。
アニメ会でしかできぬ、「閉じたネタ」、ドコアなものを持っていった。
打ち上げでは、謎の生命体・松崎くん(やさしい雨)の実態に迫る。

▽14日
某収録。某打ち合わせ。

▽15日
目白大学の丹明彦先生にお声をかけていただき、夕方から特別講義。
目白大学での特別講義は2年ぶり。
前回は学部の1.2年生向け、ということでしたが、今回は3.4年生向けという心理学部の「遊戯療法」というコマで、「『すべらない話』にみる“物語”の展開」みたいな話を。
2年前の講義では、ミニバスケットの教え子がいたりして衝撃を受けたのを覚えている。

大教室は気持ちがいいね! ああいうところでネタやりたいですよ。
授業中の生徒さんたちも、猫ばりに無口なのでかわいらしい。
丹先生とは、とある友人を介してお知り合いになったが、日々講義をなさり、院生に指導もし、アニメも見、土日にもカウンセリングやフィールドワークをなさっているタフネスには頭が下がる。
なかでも、丹先生のような心理学者は、世間で思われている以上にタフであり、ガテン系である。だって外でないことにははじまらない学問なんだもん。本だけ読んでちゃダメな学問な上に、本を読まなきゃいけない学問なんだもん。
こうしたフットワークの軽さが、私との接点も生んでいるわけで、つくづく「職業」としての学者の多忙さ、そして偉大さに感服するばかりである。
また、丹先生は学者には珍しく「気を遣わせぬ気遣い」が気持ちのいい素敵な方で、本当に見習いたい!
「私の授業では寝ている生徒も、先生の授業では起きてました」
とおっしゃっておりましたが、特別講義なる物珍しさでそうなっているだけで、大学の先生の話につまらない話をする人はいない。

091215_2343~0001.jpg

講義後、「養老ノ滝」で懇親会的なものを。
先生のゼミ生、学部の生徒さんと一緒に。
真ん中の方は院生、右が丹先生。
なぜか「オレのほうがアスカのことを好きだ!」みたいなヲタトーク。
『純情ロマンチカ』の布教もしてきた!

ほかにも、興味深い研究の話もうかがう。

修士論文の提出間近というなか、たくさんの修士2年の方々がかけつけてくださり、申し訳ないな、という罪悪感もありましたが、嬉しかったです。
目白大学の心理学部は、落合と中井が最寄駅という、都内の一等地にある大学で、校舎も洒脱。
すんげ楽しそうな大学なんすよ。なんか女子多いし。

久しぶりに「女子大生」なる人種とおしゃべりした!
タツオはレベルが上がった!
「心のやくそう」をてにいれた!

ちなみに、私の職業は正真正銘「あそびにん」である。

全国の大学関係者の皆様。
特別講義の発注をお待ちしております。
info@kometsubu.com
まで。

posted by: サンキュータツオ | ◎週記(2009年4月〜) | 23:50 | comments(0) | - |-
◎ヲタ体質
 ◎ヲタ体質

この一週間の「週記」の火曜日です。

▽2日
一橋大学、今回の課題は「比喩」。
比喩は、抽象的なものを具体的に置き換える。
あるいは、わからないものをわかるものに置き換える。
さらに、一般的な解釈を自分だけの解釈に置き換える。
いずれも伝えることを深く理解していないとできない。
そんな話。
事務所の鉄道アイドル、木村裕子さんも来校。
ヲタクは、みんなが知らないことを、興味をもってわかりやすく伝える使命がある。そこんとこは鉄ヲタの木村さんもおなじ。
木村さんは、鉄道の擬人化を、かなり早い段階からやっていた方で、同人界で出現する前から擬人化トークをしていたという、歴史的人物でもある!
これはもっと広く世に知られないといけないことなのである。
ちなみに、いまの木村裕子さんの彼氏は「つばさ」くんであるらしい。よく聞いたら特急の「つばさ」くんだそうである。
木村さんによると京浜東北線は不良属性だそう。
ヲタの話って、なんか違うジャンルでも即座に理解してしまう。やはり体質なのか?

▽3日
『コレカミ!』準備。

▽4日
4日の『コレカミ!』、ご来場くださった方々、ありがとうございました!
録音・名倉靖さんのお話をたっぷりと聞けたことは、このライブの最大の功績だと自負している。
音周りがデジタル化されてからの第一世代、しかもいまなお第一線で活躍されている「職人」さんの生の声は、なかなか聞けない。
「録音の人がイベントに出て話すなんて、一昔前には考えられませんでした」
と関係者の方々もおっしゃってましたが、
監督や脚本家が脚光を浴びるのであれば、音もアニメを形作る非常に大きな要素であり、声優の芝居などにかかわる音響監督ではなく、録音や音効といったところが、実際にどんな仕事をしているのかを知ることは、楽しくアニメを見ることにつながります。
『コレカミ!』、次回は来年の2月12日(金)です。よろしくお願いします。
BLの新たな魅力に気づかせてくれた☆ぴょんぴょん☆、「ニコニコ動画でのアイドルマスターMAD」、略して「ニコマス」の奥深さを教えてくれた松崎くん、しげるくん、「女装」の魅力を語ってくれたノトフさん、そして私が「二次元即身仏」としてあがめるセクシー川田による「灼眼のシャナ」妄想。
ヲタクも細分化はしているけれど、体質はどれもおなじ。
「熱量」。「積極性」。「思い込み」。「情報収集能力」。
未来の日本人像であると思う。だって、過去の日本人がそうだったのだから。
セクシー川田が、三年間つけ続けた、シャナがつけているネックレス的なもの「コキュートス」が先日割れた、ということで深く落ち込んでいる姿に笑った。

▽5日
5日、人力舎『バカ爆走』出演。
比嘉モエル氏やU字工事も一緒。
『バカ爆走』はお客さんの質が非常に高くて、アウェーの私たちのようなコンビを、非常にフラットな目線で見ていただけるのですごく参考になるライブ。
ギリギリまで、二つのネタのうちどちらかをやるか迷いましたが、最新ネタの「クイズ」を一本。
良い選択だったと思います。
トークコーナーでは比嘉氏やリトレインの速水くんといった、おなじみの「オタクメンバー」が「ヲタトーーク!」を展開。MCは荒ぶる神々の馬場ちゃん、田中くん。
時期的にもコミケカタログの発売日とあって、コミケの魅力を語る。

▽6日、7日
6,7日はひたすら原稿。
いろんな原稿を書き、背中が固まる。

▽8日
『ダーリン寄席』出演。
前田隣先生のイズムを継承していくライブ。
今回は、ポカスカジャンさんが参加、さらにライブ終盤にはベン村さ来さん司会での大喜利コーナーで、年末らしい盛りだくさんぶり!

posted by: サンキュータツオ | ◎週記(2009年4月〜) | 23:25 | comments(0) | - |-
◎ライブライブライブ

◎ライブライブライブ

この一週間の「週記」の火曜日です。

▽18日
一橋大学。
今回提出課題は「ウソをつきなさい」。
その文章を読んだ人が、つい信じてしまうウソを書け、というお題。
学生たちからの課題をすべて読み添削、今期もなかなかの手合いが多くて楽しい。
「ホントっぽいウソ」を書ける人は、当然「ホントっぽいホント」を書ける。
つまり、これができれば、レポートや論文も書けるというわけである。
授業ではそのフィードバック。「ホントらしさ」とは、どういうものから生まれるか、語る。
ここから先は有料のテクニックですのですので割愛します。

▽19日
昼間にアニメ会のネットテレビ「アキバBBチャンネル」の収録。
なぜか思い出のアイドルなどで盛り上がる。
その後、きつい雨のなかを事務所へ。そして、20日に使うホール・ハーモニックホールへ最終的な打ち合わせ。
ライブうまくいくといいな。
夜、マキタスポーツ邸にて打ち合わせ。
子どものいるマキタ邸には、クレヨンしんちゃんばりに、「親と子の約束事」が壁に貼られていた。
「朝すること」という、娘さん直筆の張り紙には、
「朝、ママを怒らせないこと」「朝、パパを怒らせないこと」と書かれていた。

▽20日
オフィス北野若手Present’s
『フライデーナイトライブ』@新宿ハーモニックホール。
記念すべき旗揚げ第一回公演。
詳細は先日のブログに書いた通り。
グレート義太夫さんが出演してくださったり、木村裕子さんともお会いできたりで良かった!
赤P-MANさんが出られなくて残念でしたが、必ずや次回以降、出ていただければ。
急遽代演で出演してもらった東京ペールワン。
このコンビに関しては、語りたいことが山ほどあるのだが、いまはまだ止めておこうと思う。
とにかく、私は東京ペールワンが売れなかったら、日本のお笑いはダメになると本気で思っている。

▽21日
ライターの大川内麻里さん主催の
「超ブレイク☆笑☆NIGHT」出演。
なんだかすっかりレギュラーっぽい扱いになっていたライブ。
出演者も豪華で、こういうライブに呼んでいただけるのはありがたい。
「めいどのみやげ」のお二人とは、二日連続で一緒でした。

▽22日
慶応大学の学園祭に、鳩山来留夫とサンキュータツオで。
なにをやるんだろうと思っていたら、学生さんたちが主催する「お笑いライブ」のステージで、コメンテーターのようなもの。
慶応の学生さんたちの手際がいいこと!
早稲田にいたから言うわけではないが、落ち着いてて物腰が柔らかい受け答え。
私はホントに感動した!
長姉が通っていた大学なのでバカにしていましたが、はじめて三田校舎に足を踏み入れて思った、ああ、ここは大学だ!と。
14年も大学に通った私の「大学の良し悪し察知能力」は正確だ。
手際の良さが、ほかの大学の学生とはなんか違って、スマートであり、丁寧すぎず失礼ではなく。
まさかの野外ステージでしたが、ホントにあっという間に終わって、もっと見たかったよ。
学生のネタもおもしろかった! 慶応以外の他大学のコンビも呼んで、交流戦、といったところか。
なんだかトーナメント方式で、勝ち上がった4組しかネタはやらなかったんですが、どのコンビも普通におもしろいからバカにできない。
すべったときのコメントばかりを用意していたのでうれしい方向にアテがはずれた感じ。
印象に残ったのは、優勝したコンビと、「玉露Gメン」というコンビと「虹」っていうコンビ。
がんばってほしいなあ。ああいう若い感性がライブに出てくれるとうれしいのだが。
欲しい! うちの事務所に欲しい!
負けてられないな、と思いました。
慶応大学、日吉のほうのキャンパスは、昨年金田一真澄先生、小林潔先生に呼んでいただき特別講義の機会を与えてくださった関係で足を踏み入れたのですが、これで三田と日吉、両方制覇!
今回、鳩山さんのアシスタントのような形で入らせてもらいましたので、鳩山にもお礼。
「慶応って、頭いい大学なんですよね?」
って言ってました。その言い方が頭悪くて大好きだ、来留夫。

終了後、盟友・イワイガワの単独ライブ『オイルショック』@北沢タウンホールへ。
ホントにいいコンビだ。質も高くて、いちゃいちゃしていて、見ている人たちが幸せになるライブ。
エンディング用に作曲された、マキタスポーツ作「イワイガワのブルース」も超かっこいい!
仲がいい、っていうのは、「おもしろい」に上乗せされると、ホントにハッピーなことである。
いいBLを見せてもらいました、イワイガワに。

▽23日
『ホラカク。75』@新宿Fu、出演。
20日に「フライデーナイトライブ」に出ていただいたホロッコさん主催。
東京ダイナマイト、流れ星、キングオブコメディ、サンドウィッチマン、U字工事、などなど、最高のメンバー。
村田渚さんの追悼ライブということで、これだけ豪華な面々でも、思い出の地、Fuで、という、ホロッコ
の百太郎さんの熱い思いで再開したライブ。
毎年出られると嬉しいな。
終演後、ダイナマイトの松田くんとお話して、打ち上げに合流。

▽24日
事務所の携帯サイト「北野笑科大学」の撮影。
タカさんも出演なさっていて、ありがたくも共演いたしました!
事務所のお兄さんたちともお会いできるなかなかない機会なので、嬉しい限りです。
その後、打ち合わせ一本。
そして、また今週も夜を徹して大学の講義準備。


ライブのためにあるような一週間でしたわ!

posted by: サンキュータツオ | ◎週記(2009年4月〜) | 23:14 | comments(0) | - |-
◎屋形船でお笑いのライブ

屋形船でお笑いのライブ


8日に、屋形船「
船清」さん主催の、「お笑いライブ」付きの屋形船のお仕事に行ってきましたYO!
これは、品川にある屋形船「船清」さんの、いっぱいでる屋形船のなかでも、お笑いライブがオプションとしてついているバージョン、みたいな感じで。

すげんですよこの「船清」さんが。品川の船着場に、でっかいビル建ってる!
超大手でございますよ。たぶん、ですけど。

そんでもってこの「お笑いライブ」つきのオプション、我がオフィス北野の若手が同乗するということで。
最初に話を聞いたときは、何組かでいくのかなーと思っていたら、まさかまさかの一組同乗プラン!
ということで、8日の出港のやつは、「米粒写経付き」というわけである。

話を聞いた段階で、いやがうえにも盛り上がって参りました。
どう転がってもおもしろいじゃんこれ!
なかなかないですよこんな体験。
5:30出港の8:00着まで、二時間半の間、お客様と完全に同乗、そして逃げ場なし!
これは、最悪お客さんも私どももつらい思いをするはめにもなり、
最高だと双方幸せな気分になって帰れるという。
まさにギャンブル的な?
いやいや、でもしかしそこはプロフェッショナルですから、最悪の事態は避けなければなりません。

品川の「船清」さんに到着すると、大変品の良い、しかしそこはかとなく厳しさも併せ持つ、しなやかな女将さんが登場。ご挨拶。
すごいプランを考えたものでございます。
「ほほほ……」と笑っておりますが、素敵な貫禄に満ち溢れ、これは下手はうてない!
と直感。

091108_1631~0001.jpg

船着場には思いっきり告知されてるし!
来週はマキタスポーツ、その次は鳩山来留夫(しゃべれないのにどうすんだろうと思ったら、似幸夫人が同伴だそうです)、最初と最後はほたるゲンジさん。

我々は、船に乗る前から、すでに逃げ場なし、でございます。

091108_1631~0002.jpg


このように、船着場には思ったより大きい船がたくさん。
船には、「紫式部」とか「牛若丸」とか、それっぽい名前がついている。
「チャーリー」とか「大和」とかはなかった。さすがに。

5:30出発。
我々は、停留するお台場の海の上まで、屏風の陰に隠れて待つ、という段取り。
屏風越しに、お客さんたちがお料理を食べ始め、ビールや日本酒を飲んでおられる。
ドキドキですよ、このときの芸人の気持ちというものは!

以前、都電荒川線を貸しきって、早稲田―三ノ輪橋間の往復で漫才のライブをやったことはあったが、それは当然私どもをご存知のファンの方が同乗するわけで、今回は基本的に屋形船に乗っておられるお客さんは、我々のことを知らないと思われ。
20分ほど、お台場まで女将さんの聞きほれるような流暢な地理案内を、屏風越しに聴き、もはや怖さはなくなり、楽しんじゃえ!という気持ちに。
我が相方・居島一平とヒソヒソと緻密な打ち合わせ。こういう場合はこう、ああいう場合はこうと。
この戦いに関しては、「船頭」役は私がやり、相方は「泳ぐ」ことに。

船はお台場に到着。
「それではみなさん、本日のメインでございます、たくさん笑ってくださいね、米粒写経さんです」
という、また女将の流暢な呼び込みで登場。
だってさー、船清さんとてたくさん船が出るなかで、女将はひとり、この船だけに乗ってくださってるんですよ?
ますます下手は打てません。なんなら私ども事務所からも、マネージャーさんも同席しており、彼の肩身も狭くするわけにはいかず。

飛び出す。




結果からいいますと、お酒の席でのネタ、あるいはトークというのは大変やりにくいものなんですが、この日のお客様は本当に最高。
ちゃんと我々の拙い話を聴いてくださったので助かりました。

プライベートでも、普通の人と打ち解けるのに2.3日はかかる我々ですが、今日はすぐに仲良くならなければ!
ということで、自己紹介をみっちり。

屋形船というと、普通は団体での貸切、というのが相場かもしれませんが、この船は、いくつかの団体さま。
2人の方もいらっしゃれば、10人くらいの団体さまもいらっしゃる。
カップルもいるし、友達同士もいる。仕事のつながりであれば、仲間、という方もおられる。
スリリングな集合でございます。

一期一会、という言葉が脳裏をよぎりましたが、こういう「その日その場」だけの出来事、そういうものに関われる、演出する、そういう仕事だからこそ、芸人という仕事は楽しい。
終わったらなにも形には残らない。でも、あの日同乗したお客さんたちのなかには、あんなコンビいたなあーと、どこか頭の片隅に残るわけで。

完全に酔っ払っているわけでもなく、こちらの話に耳を傾け、盛大に笑っていただいたのでホッ。
楽しい時間となりました。

なかにはファンの方もいらしてくださり、最高のライブになりました。

091108_1840~0001.jpg


第1部を終え、お客さんと船の上へ。
屋形船って、船の上にあがって景色見えるの知ってました!?
すげーのそりゃもう!

夏の時期なんかになると、おなじようなところに120隻くらい出るらしいのですが、いまは50隻ほど。
密集感もなく。
それでいて、11月とはいえ、なんだかとても暖かい日でしたので、気持ちよく東京の夜景を独り占め!

休憩後、第2部では、我が愛すべき相方、居島一平の独壇場!
いやあ、ホント仕事しましたよ!
最高でしたよ!
女将のモノマネまで完璧にその場で仕上げてましたからね! 頼もしいったらありゃしない。
笑った笑った。

そんなわけで船はまた8時に品川に到着。

品川といえば、落語の「居残り佐平次」の佐平次が逗留した場所でもある。
佐平次は実は肺病を患い、空気のよいところで逗留しろ、と言われたので、品川の遊郭に行き、お金を払わず遊び倒し、結果居残った、落語のなかに出てくるヒーローのなかでも最高に「やらかしてる」主人公。
映画『幕末太陽伝』にもなっておりますが、そんな佐平次がいたあたりで、ネタをやったのだなあと感慨(なかなかそんな感慨に浸る人もいないとは思いますが)。


仕事が終わったと思ったらもっとビックリなことが!
なんとその「船清」のビルの近所に、「ガッポリ建設」の室田さんが住んでいるというのだ!

ちょうど8時に仕事を終えて、着替えていると室田さんから電話。
「あ、仕事終わった? うち近所だから遊びにきなよ」

スパイか!

そんなわけで、久しぶりに室田さんにお会いし、小一時間ほどバカ話。
もう爆笑につぐ爆笑の発明を聞かされ、おなかいっぱい。
恐るべしだガッポリ建設!
この人たち、ホントにおもしろいんだ。なにより「発想」が突き抜けている。
真剣にバカなことやってるから、もう笑っちゃう。


そんなわけで、盛りだくさんの日曜日。

なかなかこんなにドキドキする体験はないものですが、終わってみれば屋形船、おもしろかった!

みなさんも、お笑いライブ抜きにしても、「船清」さんの屋形船、いかがですか?

あ、でもまだマキタスポーツさんやほたるさん、鳩山にも間に合いますよ?



posted by: サンキュータツオ | ◎週記(2009年4月〜) | 23:59 | comments(0) | - |-
◎鳩山来留夫と!
◎鳩山来留夫と!

 日記は書けないので、この一週間のなかで特筆しておきたい、「週記」でいきますわよ。

▼17日
みなさんは、鳩山来留夫(くるお)という、このたび日本国の国家元首・総理大臣になられた民主党代表の鳩山由紀夫さんにソックリな芸人さんをご存知だろうか?

ご存知の方なら知っていると思うのですが(なんか、ご存知の方ならご存知だと思うが、という表現が妙に気になったので、知っている、にしてみた)、基本「ソックリさん」であって、「モノマネ」ではないのがおかしい。

実はおなじ事務所、オフィス北野の芸人です。

もともと「阿部定忠治」という、「国定忠治」を文字った名前をたけしさんからもらった男であったのですが、この芸名を聞いたときもヒックリかえったものでしたが、そこから「鳩山来留夫」にしろ、といわれてそういう名前になった途端、急に民主党が選挙に勝って、しまいにゃ総理大臣になったもんだから、いきなり注目を浴びたという、「世にも奇妙な物語」みたいな世界に入り込んでしまった人です。

もともとはたけしさんが、付き人をしている若手を、楽屋で「鳩山ァ!」と、民主党の代表を呼びつけているような形がおもしろいというのではじまった、シャレのようなことであったのですが、思わぬ展開に本人も鳩が豆鉄砲をくらったような顔である。
もともとそういう顔ではあったんですけれども。

もう、そんな、存在自体がバカバカしい上に、前日まで1日20カウントくらいしかまわらなかったブログも、選挙が終わった途端に、3万人くらいが見に来るような人気ブログに。
ホントに、いつタライが落ちてきてもおかしくない状況なのですが、そんな鳩山さんをアシストするべく、今週お仕事をいただいて、幕張メッセでのイベントと新橋での記者会見に臨んだわけです。

本人が「ソックリ」なだけで、政治にもうとければ、由紀夫さんとしゃべり方も似ていないというバカバカしさなので、ここは我々米粒写経が、記者役、側近役として大いに盛り上げようという体です。
楽しいです。
やってること自体がおもしろすぎるので。
鳩山さんは、「存在」自体がおもしろいからもうそれでよいのです。

メッセでのイベントは、関西のほうで放送されていた『
うんこさん』というアニメとキャラクターのイベント。
これがまたおもしろいアニメなんですわ!
キャラもかわいいし。うんこですけど。
どうやら「うんこさん」というキャラクターがいるんですけれども、それはツイている人にしか見えない「妖精」!らしく、そんなうんこキャラたちが繰り広げるドラマ。
アニメ見て爆笑しちゃったよ。おもしろいんだもん。
脚本と声優は、いつもお世話になっている坂本頼光さんが担当なさっているし。
なんか不思議な感じでしたよ、いろいろつながって。一本糞みたいに。

そんなわけで、幕張メッセでは「今日本で一番ツイている人」ということで、鳩山来留夫が呼ばれるという、まったくもってバカバカしいイベントなのでした!
楽しかったなあ。
「うんこさん」のデッカイぬいぐるみがあったりとか。
イベント中、何回「うんこ」と言ったことか。
イベントでは原案者の「マッドバーバリアンズ」のお二人にもお会いできて、最高でした。
あー、おもしろ。

で、昼間に幕張を出て、夕方からは新橋で、映画『
正義のゆくえ』のPRイベント兼マスコミ発表。
この映画が、ハリソン・フォードが生活に疲れた捜査官役で出てくるというので、おなじ生活に疲れたサラリーマンの多い「新橋」の路上で、PRを決行しよう!というので、なかばゲリラ的に行われたイベント。
もちろん、マスコミの方々には通達してあるような形で。

そこに、「正義のゆくえ党」の党首として、鳩山来留夫が登場という按配。
米粒写経が記者として鳩山代表に質問、そして質問に対して側近が耳打ちして答える、という体裁。
鳩山さん「私はニセモノが嫌いなんです!」
お前が言うか!
みたいな。



こんな感じですよ。
どうですか、この相方・居島一平のSPぶり。
なんですかこの絵面。
鳩山代表はみかん箱の上で演説という趣向。
ホントにおもしろかったです。
この演出を考案された配給会社の担当さん、マジおもしろい方でした。

090917_1651~0001.jpg

こんな新聞まで作って、路上で「号外」みたいな感じで配ってんだもん!
爆笑ですよ。
で、私たちは、衣装を着、のぼりを持ったまま、近くの喫茶店で待機って、もう笑いが止まりません。







こんなに取材が来てましたの(笑)
世にも奇妙な物語でございます。
この中にタモリさんがいても私は不思議ではなかった。

しかし、真面目な話、この映画『正義のゆくえ』、事前に拝見したのですが、おもしろかった!
ハリソン・フォードといえば、インディ・ジョーンズ意外で最近では、『エアフォースワン』という政治モノをやっていて、あの映画のラストで飛行機から飛び降りる大統領のCGを見て思わずコーラを噴出しそうになったのを強烈に覚えていたので、これはいかがなものか…?となかば懐疑的に見たものの、見てビックリ!
すごく深遠で、ベタっとしすぎず、人間が描かれている真摯な映画でした。
移民問題を扱っているのですが、思ったほど硬くない内容で、だれでも楽しめる、楽しめるというか、心に刺さるものがあると思います。

マルチプロットで何組かの人間を追うのですが、最終的にはどこかでみんな繋がっていて……という、『ラブ・アクチュアリー』の人間ドラマ編とでもいうべきか。
最後に心にそっと残るなにかが必ずあるのでオススメです!


そんなわけで、鳩山来留夫、存在を楽しんであげてください。
出オチみたいなものですので。
どこかの会社の方々、1分でもいいので、呼んであげてくださいませ。


聞いたら、幕張メッセとこの新橋の仕事の合間にも、鳩山さんは一本仕事をこなしてきたそう。
なんとラジオで!
ラジオって(笑) 
そっくりなだけが売りなのに!
顔見えないし!
センスありますよねえ、呼ぶほうも。

で、どんな番組だったの?って聞いたら、ノッチさん演じるオバマ大統領と共演だって。
だから顔見えないし!(笑)

来留夫さん、由紀夫さんに足向けて寝られませんよね。

将来的には、「由紀夫・来留夫」の漫才を見たいです。
浅草の東洋館で。

「ドブ板で思い出したけども、キミとこのかみさん、元気か?」
みたいな。



posted by: サンキュータツオ | ◎週記(2009年4月〜) | 23:26 | comments(0) | - |-