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【朝日新聞書評委員の仕事】

この4月からはじまった仕事がいくつかあるんですが、とても楽しい仕事が書評委員の仕事。

朝日新聞の毎週日曜日の書評欄に、書評を書いています。

「書評を書く」って言葉が重なっていそうで重なってないやつですね。

 

iPhoneImage.png

 

隔週で委員会に出席し、まず読む本をゲットします。

書評委員全員で集まって、読みたい本に入札していき、入手できるかどうかがカギになります。

また、この委員会で、読んだ本の感じを全員の前で述べます。

人の本の感想というのはとても面白い。また、この委員会ではなぜ読んだ本を書評しない道を選んだのかということも述べ合うので、大学院のゼミのときのような雰囲気もあって大変勉強になります。

現行のメンバーになってからは、私が一番年下なので、勉強になることばかり。

そろそろ委員のみなさんの顔と名前も一致してきて(お名前は以前から存じていたが、顔を知らない、といったパターンが非常に多いんですよね。みなさんタレントではなくて専門家なので)、毎回行くのが楽しみです。

 

iPhoneImage.png

 

タイミングが合えば書評を書かせていただく機会を与えられ、

400字、800字、1100字と求められる分量を書いていき、掲載となるわけです。

紹介したいけど、タイミングが合わなかったり、

読んで楽しかったけど書評には向いていなかったり、

似たようなジャンルが重なって書評できなかったり、

ほかの人に取られてしまい書評できなかったりすることもあります。

だから、読んで楽しかった本の書評が無事掲載となったときは、なにかその本と運命めいたものを感じます。

 

本を読むことが仕事になるなんてこんな幸せなことないじゃないかと、10年前の自分なら言ってかもしれないですけど、

この仕事は責任重大です。

責任の二文字が嫌いでこの職業に就いているところがあるので、なかなか複雑ですが、どうにか折り合いをつけて楽しんでいる。

 

先日は『ゲームの支配者 ヨハン・クライフ』という大書を書評しました。

これまで書評する機会に恵まれた本(運命の本たち)は下記のような本です。

 

ジェシー・ぺリング著 鈴木光太郎訳

なぜペニスはそんな形なのか ヒトについての不謹慎で真面目な科学』(化学同人)

 

長谷川昌一著

オレたちのプロ野球ニュース 野球報道に革命を起こした者たち』(東京ニュース通信社)

 

樫尾幸雄著 佐々木達也(聞き手)

電卓四兄弟 カシオ「創造」の60年』(中央公論新社)

 

出口逸平著

研辰の系譜 道化と悪党のあいだ』(作品社)

 

内藤正人著

うき世と浮世絵』(東京大学出版会)

 

山本淳子著

枕草子のたくらみ 「春はあけぼの」に秘められた思い』(朝日選書)

 

窪園晴夫編

オノマトペの謎 ピカチュウからモフモフまで』(岩波科学ライブラリー)

 

武田康夫著

地球は本当に丸いのか? 身近にみつかる9つの証拠』(草思社)

 

ディートリッヒ・シュルツェ=マルメリンク著 円賀貴子訳

ゲームの支配者 ヨハン・クライフ』(洋泉社)

 

これまでは以上の9冊。400字のものもあったけど、当然のことながら上記のプロセスを経ているので、私にとってはどれもおもしろい本でした。

もちろん、書評にいたらなかった本も幾冊もありますが、そこは縁なのでしょう。

自分なりに考えを整理することと、知らない人に興味を持ってもらうような場所で書評するということ。正解のわからない難しい作業ですが、だからこそやりがいのある仕事だともいえますね。

 

芸人が書評書くなんて、と思われる方が読者のなかにも、著者のなかにもいらっしゃるかもしれませんが、

私はあまりそういうのは気にしない質です。ようは「なにを書くか」で勝負するものだと思っています。

肩書で勝負しているわけではないです。

これまでうれしかったのは、書評欄に、オードリーの若林さんがインタビュー掲載されてて、ピース又吉さんの小説が書評されてて、私が書評を書いていたっていう日でしたね。三人も芸人が書評欄に登場した記念日でした。

 

『研辰の系譜』の出口先生はわざわざお礼状まで書いて送ってくださり感謝です。

本は、書いた人が一番えらいです。感謝をいうのはこちらです。

 

書評は、たくさん書いて文字数削っていくのも大変、そのぶん命も削ってます。

けれど、楽しいです。

 

あと1年半がんばる!

 

ということで、なにを言いたいのかというと、私はこのほかにBLなども読むので忙しいので、献本などされても読むひまがないので献本とかはしないでください、読みたい本は買います、という話。

って、かわいくないね☆

 

2017.08.30

posted by: サンキュータツオ | 書き物 | 10:32 | comments(0) | trackbacks(0) |-
【サンキュータツオ著『もっとヘンな論文』発売】

とってもいまさらですが、

5月の下旬に『もっとヘンな論文』という本を

KADOKAWAさんから出版しました。

 

あまりに忙しすぎてツイッターの告知しかできない期間が長すぎました。

大学が夏休みに入りかけていて落ち着いていまブログ更新中。

毎日ギリギリの時間で働いてるわけですよ、

こちとらNBAとツールとアニメと横浜ベイスターズを追いかけている忙しい身なので。

 

というわけで、

お願いです買って読んでください。

 

つまるところ、

こういう本が出せて、そして売れるってことに、

いまの自分の存在意義があるわけです。

売れなくなったら表に顔出して活動している意味半減ですからね。

本が売れなくなったら即引退!

 

というわけで、出版記念イベントは、

紀伊國屋書店さんのイベントホールで、

「「坊っちゃん」と瀬戸内航路」の山田廸生先生をお迎えして、

ニギニギしくお送りしたわけです。

たまんないなあ!子どものころから知ってるあの紀伊國屋書店でイベントできるなんて。

この本は研究の楽しさの詰まった一冊になったと自負しております。

 

いろいろネットや雑誌やラジオで、インタビューなど掲載されています。

よかったら読んでみてね。

 

「おっぱいの揺れとブラのずれ」…サンキュータツオのヘンすぎる研究に爆笑、感動! 学問の奥深さにふれられる名著

こんなわかりやすい釣り見出しあるかよ!しかも前著のだよ!と、日本で一番早くツッコミましたが、大目に見るように。

 

世の中には「おっぱいの揺れ」を研究している人がいた…おもしろすぎる「ヘンな論文」たち

結局「おっぱい」ばかり取り上げるのね…。少しおっぱいばかり見られる女性の気持ちがわかる気がします。

 

ま、いろいろ大目に見てくれ。

 

2017.07.26

posted by: サンキュータツオ | 書き物 | 22:16 | comments(0) | trackbacks(0) |-
【雑誌『週刊女性』インタビュー掲載 拙著『もっとヘンな論文』にて】

現在発売中の『週刊女性』に、

 

拙著『もっとヘンな論文』の著者インタビューを掲載してもらいました。

見開き2P。

 

 

とても丁寧に取材してくださった方で、

ライターさんの魂のこもった記事です。

 

 

iPhoneImage.png

 

『もっとヘンな論文』読んでね。

 

2017.07.26
 

posted by: サンキュータツオ | 書き物 | 22:03 | comments(0) | trackbacks(0) |-
【雑誌『TV Bros.』インタビュー掲載:東京ポッド許可局』】#tokyopod

TBSラジオ、月曜24時-25時放送中に、

マキタスポーツ、プチ鹿島、サンキュータツオの番組

『東京ポッド許可局』が、

なんとあの「TVブロス」に5Pインタビュー掲載。

 

いやもうこれ表紙でいいんじゃないですかね?

ラジオ番組のおじさん3人がテレビ語り雑誌の表紙とか、

こんなにロックなことないと思うんですけどね。

 

それにしてもうれしい!

 

 

ブロスはマキタさんのホームグラウンドみたいなとこあるので、

なかなか入り込めない雑誌ですけど、

これだけ活字読むのが好きな人が買う雑誌もないという、

まさにこの読者に知ってほしいが詰まっている。

 

iPhoneImage.png

鹿島、タツオによるマキタ論、

マキタ、タツオによる鹿島論、

マキタ、鹿島によるタツオ論、
プラス、昨今のメディアに「本物」がどれだけ求められているかという話など。

 

読み応えMAX。

これだけ許可局のことを理解しているライターさんと雑誌はほかにないでしょう。

 

ライター、おぐらりゅうじさんに感謝。

こちらでのお知らせ遅くなってすみません。

 

2017.07.26

 

 

posted by: サンキュータツオ | 書き物 | 21:54 | comments(0) | trackbacks(0) |-
【雑誌『CREA』 特集「みんなアニメに夢中」 藤津亮太さんと対談-ノイタミナについて-掲載】

雑誌『CREA』(クレア)2017年3月号

 

あのCREAがである。

ここへきて大胆に、そして大規模に、徹底したアニメ特集。

中途半端なことはしない、という姿勢がにじみ出たすごい特集です。

 

 

ものすごい分量のアニメ特集で、

いま「アニメに興味をもっている人」全般に対してやさしい特集になっています。

むしろこうしたスタンスのものは専門誌ではやりにくくなっているのと、

いま現在のアニメ好き著名人の一覧的な要素を兼ね備えており、

非常に資料的価値の高い一冊となっています。

 

さまざまなニーズに合わせた作品紹介や、

この機会に乗じた声優さんインタビュー、監督さんインタビューなど、

「おいおいそこは思い切り趣味に走っただろ」とツッコミいれたくなるようなコアなものまで。

 

いいですよね、こういうアウトプット先での紹介は。

社会的意義が全然ちがいます。


 

私は、アニメ評論家の藤津亮太さんと、フジテレビ「ノイタミナ」の変遷を語ったり。

ショック軽減のため、二人の顔写真は極力小さく紹介されていたりして、

やさしい紙面づくり。

けっこうたっぷり語りました。



 

ちなみに、この櫻井孝宏ページだけでも買う価値あり!

 

いいなあ、CREAで演芸特集とか、落語特集やってくれないかなあ。

 

ともあれ、この一冊はすごすぎ。

posted by: サンキュータツオ | 書き物 | 10:52 | comments(0) | trackbacks(0) |-
【雑誌『ダ・ヴィンチ』3月号 「男のためのBL」特集 紹介者として登場】

『ダ・ヴィンチ』3月号

 

第三特集に「男のためのBL」という特集があり、

指南役としてインタビューにお答えしたり、名著とよばれるBL作品群の紹介などをしました。

 

春日太一さんとの共著『俺たちのBL論』後は、

あまり大手メディアでBLを語ってきませんでした。

それは本意ではないからです。

 

 

ですが、今回は男性編集者によって『俺たちのBL論』熟読の上、

どうしても特集したいという熱意があり、

「届く必要のない人に届かなければよい」と思ってテレビなどの取材はすべてお断りしていたのですが、

「ダ・ヴィンチ」であれば、男性読者も冷静に読んでいただけるであろうし、

通常の読者もそんなに大騒ぎするほど怒りはしないだろうと思い、

お引き受けしました。

 


 

堂々たる特集です。

かなりたっぷり。そして2017年現在入手可能な初心者向けBL、

男にこそ読んでほしいBL作品など、作家別、テーマ別なんかで扱っていて、

非常に読み応えがありました。

 

雲田はるこ先生をはじめ、はらだ先生、宝井理人先生などの紹介やインタビューもあり、

資料的価値も高いです。


 

このような形で、最初に「手ほどき」として心構えなどをお話しました。

「頭から入って身体にしみこんでいく」というようなことも、

この世界にはあるのです。

 

その昔、自分が感じていたむずむずした感じがいったい何なのか、

少しだけ先に経験した身として感じた「個人の経験談」です。

決して一般化してはいないので、腐女子のお姉さん方、怒らないでください。

 

「男のための」だから。

対象じゃない方は大目に見てね★

posted by: サンキュータツオ | 書き物 | 13:33 | comments(0) | trackbacks(0) |-
【近畿大学での講義の様子がレポート】

昨年11月に、

近畿大学で講義をしました(そのときの情報はこちら)

 

関西圏では有名な、近畿大学のキャッチコピーを言語的な観点から考察したものでした。

そのときの様子をレポートしたものが公開されました

 

講義に呼んでくださった藤巻先生は、

私が博士課程在籍時に、教員免許取得のため受講していた日本文学の先生でした。

当時は先生もまだ非常勤で、早稲田大学で研究の道を歩んでいらっしゃいました。

寺社縁起や霊験譚といった、文学史のなかでは「周辺」と位置付けられている資料をメインに、研究価値のあるものとして訴えていこうという志のある方で、学者として尊敬しています。

イケメンです。

ですが、内面は非常に残念なお兄さんです。

 

早稲田はどうしようもなく研究者への理解のない大学ですので、

藤巻先生はその後近畿大学に就職なさり、

以前にも国語辞典の話などをしに近畿大学に呼んでくれました。

 

とにかくこの藤巻先生に会いたいがために、近畿大学に行きました。

とても楽しい。

 

ナイスな大阪の一日でした。

翌日一橋で講義だったので日帰りだったのが残念です。

 

以上

posted by: サンキュータツオ | 書き物 | 17:03 | comments(0) | trackbacks(0) |-
【 1/22朝日新聞 連載「悩んで読むか 読んで悩むか」掲載】

朝日新聞の連載。人生相談に対して、本をオススメするという、けっこう難しい連載なんですよねこれ。

これも相談内容を受けてから、どの本を紹介するかずーっとずーっと考えて、締め切りぎりぎりまで迷って、それで原稿を書くわけです。

もう魂けずってます。

 

ネットでも現在まだ閲覧できる記事ですので、良かったらどうぞ。

朝日新聞デジタル「(悩んで読むか、読んで悩むか)努力は裏切らない、楽しんで続けて サンキュータツオさん」

 

■相談 大好きな音楽、人前で発表したい

私は音楽が大好きです。小さい頃からの憧れもあり、30歳を過ぎてから20年ほど、電子オルガンを習っていました。夢は、披露宴の2次会や送別会、激励会など、なんでもいいからみんなの前で発表すること。知人や親戚に「発表の場があれば声をかけてね」とお願いしているのでログイン前の続きすが、夢はなかなか遠いです。モチベーションを高めるいい本はありませんか?

(福岡市、若杉みか・48歳)

 

今回の相談はこういうもの。

私は相談にはわりとバッサリいくほうです。

今回紹介した『青空エール』(頼む!この作品は映像ではなく、原作のマンガを読んでくれ!)

モーゼスおばあさんの四季 絵と自伝でたどるモーゼスおばあさんの世界

は、どんな人でも勇気をもらえる一冊です。

とくに、画家であるモーゼスおばあさんについては日本ではご存じない人が多いかもしれませんが、

その一生と作品に触れると、なにかを表現するというのはどういうことなのか、人生と表現とはなにか、

優しく、考えさせてくれます。

そんな大それたことではない、それでいて手をぬくわけではない、ちゃんとやる。

 

後日、この書籍の翻訳をなさった方から丁寧なお手紙をいただきました。

この書籍、再版が決定したそうです。

うれしいことです。

 

相談者にも、届くといいな。

 

以上

 

 

posted by: サンキュータツオ | 書き物 | 04:42 | comments(0) | trackbacks(0) |-
【飯間浩明『三省堂国語辞典のひみつ 辞書を編む現場から』新潮文庫 巻末コラム寄稿】

飯間浩明『三省堂国語辞典のひみつ 辞書を編む現場から』新潮文庫

こちらの本の巻末コラムを担当しました。

新潮文庫の巻末に文章を書けるなんて! 光栄です。

 

小学館文庫で水城せとな先生の『ダイアモンド・ヘッド』の巻末コラムを書いて以来の光栄です。

 

iPhoneImage.png

 

三省堂国語辞典の行間」という文章です。

いまは上記サイトでなんと読めちゃいます!


 

早稲田大学の先輩でもあり、

番組やイベントで何度かご一緒したこともあり、

辞書コレクターで芸人の私に書けることはなにか。

 

それを考えて、がんばって何日も何日も原稿を書きました。

 

三浦しをん先生の『舟を編む』のヒット、そして映画化、アニメ化と、

おそらく人生でこの機会以外絶対にない脚光の浴び方をしている業界ですが、

一朝一夕でブームに乗ることはできません、

ずっとこの世界を支えている人たちの、黙々とした働きぶりがあってこそです。

 

飯間先生はいまでは珍しい、街に出て用例採集する泥臭い方です。

だからこそすごいのです。

各項目から、先生の人柄、あるいはほかの編者のみなさんの考えを読み取る「行間」が読めてこそ、国語辞典は楽しい!

 

イラストも飯間先生が下絵を書いたりしているんですよ!

そういうことが伝わるといいな☆

 

以上

posted by: サンキュータツオ | 書き物 | 17:41 | comments(0) | trackbacks(0) |-
【『101人が選ぶ「とっておきの言葉」』河出書房新社 寄稿】

河出書房新社『101人が選ぶ「とっておきの言葉」

という書籍に寄稿しました。

 

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どんな言葉を選んだか、

それはとっておきなので、ぜひ本書で確認してみてください。

 

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錚々たる顔ぶれですが、永江朗さんや橋爪大三郎さんとおなじページに名前が刻印されているのはうれしい!

 

これは「14歳の世渡り術」シリーズで、

私は「マンガがあるじゃないか わたしをつくったこの一冊」以来の寄稿です。

 

以上

posted by: サンキュータツオ | 書き物 | 16:40 | comments(0) | trackbacks(0) |-