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【東北芸術工科大学に勤めることになりました】

今日放送のTBSラジオ「東京ポッド許可局」でほんのり触れましたが

この2023年の4月から 山形県にある東北芸術工科大学に勤めることになりました。

文芸学科です。ひとまず数年です。

 

これまで非常勤講師として都内の大学で教壇に立っていましたが

今回は常勤で、公募に出して採用してもらいました。

いわゆる客員(非常勤)や、特任(期限付き)ではないです。このへんのことは、大学関係者以外には違いがよくわからないと思いますが、知りたい人は検索すればすぐわかります。一般企業でいう社員みたいなものです。


授業期間のある火曜、水曜、木曜は山形で過ごします。

宿舎もあるので安心です。

 

ランドマークとなる三角形の入り口校舎と、池に浮かぶ剥き出しの能舞台


とにかく芸術大学おもしろそうだったんですよね。

これまでも東北芸術工科大学(略して芸工大)の「文芸ラジオ」など、文芸学科で出版している雑誌に都度インタビューしてもらうなど、 関わりはあったのですが、

通常の学部での研究とかとちがって、

「研究」と「実践」の両輪で「作品」という形にしていく学修スタイルがとても本来的だなと思いました。

入ってみないとわからないですが、

これまで模擬授業や面接、卒展などに赴き、 雰囲気良さそうな大学だなと思いました。

 

なにそれ環境激変じゃん、芸人活動続けられるの? と思うかもしれませんが、

これまで複数の大学で非常勤をやってていて、寄席にも出ていたので、 大きく環境は変わりません。むしろ延長線上です。

 

私のように作文の添削、日本語教育などをやっていた立場からすると、

授業前の準備にとても時間がかかり、荷物が多く移動も大変な非常勤の掛け持ちをするよりも、

常勤で宿舎もある場所で、研究室を持ち授業ができるのは、とても助かります。

移住とかではないです。宿舎あるのはありがたし。

 

マジで作文教育たいへんなんすよ。

大学行って決まった内容とか知ってることわかりやすく喋る、みたいなスタイルではないので。担当する人数によってはホントに一日仕事になっちゃうんです。添削鬱になる人もいるくらいで。

 

往復の移動も、新幹線座れるし、書評する本読んだりアニメ観れたりするので、思っていたよりも快適かもしれません。

あと意外と山形近い。行きやすい。東京から直通新幹線もあるし、仙台から大学まで高速バスあるし。

 

これまで都内の大学の公募に出したりしたこともあって、何度か模擬授業や面接もしてもらいましたが、

とにかく私のような「異分子」を採用するにはどこの大学としても勇気がいるようで、

面接にまでいっているのに面接側で積極派と消極派にわかれているのがよくわかりました。

たしかにこんな怪しい、

テレビでもあまり見たこともない芸人がきたら、

問題を起こされるかもしれないし、

授業放棄されたらどうしようと思うのも無理ないです。

 

こういうとき、知っている人は知っているけど知らない人はとことん知らないという私のような存在は弱いっす。

それも縁っちゃ縁でしょう。

あと勇気が持てる大学じゃないとこれからの日本の大学は生き残れないかもしれないです。

いろんな大学で非常勤やってきてなんとなくそう感じています。

 

東北芸術工科大学では、屋号を使っても良いということだったので、

面白そうなのでこのままサンキュータツオでいくことにしました。

芸術大学では、現役のデザイナーさんやクリエイターの先生方がたくさんいらっしゃるので、

このようなフレキシブルなスタイルが普通なのも楽しそうです。話がはやい。

おなじ文芸学科にはトミヤマユキコさんもいるので、

オールカタカナの名前の日本人の先生が複数いるというナゾ学科ですね。

 

したがってゼミの名前もそのまま「タツオゼミ」です。

初年度は7人のゼミ生を受け持つということです。

行ったらいきなり3人とかになっているかもしれませんが。

お笑い研究する人とかもいるかもしれません。

私の専門は、笑いの文体論なのです。


早稲田で中村先生のゼミに拾ってもらって以降、

数年でもどこかで自分も恩返しとしてだれかを育てないといけないなとは

育ててもらった立場としてうっすら思っていました。

 

心残りなのは、15年務めた一橋大学の非常勤です。

一橋は素晴らしい大学でした。

こんな私を使い続けてくれて、留学生たちもみんなやる気に満ち、

大変だったけど、この大学で講師経験を積めたことは本当に幸せでした。クビにもせず、機会を与え続けてくれました。

国立駅に行かなくなるのがマジでさびしい。思い出がありすぎます。

忘れられない学生ばかりです。

もし生活のリズムをつかめたらもう一度。


 

とにかくコロナ禍に入って、

寄席芸人と非常勤講師という生活では

週5でバイト入ったほうが生きていけるぞ

ということに気づき、

どうやったら寄席芸人を続けられるかなと考えたんですよね。

『東京ポッド許可局』と「渋谷らくご」も、どうやったら続けられるかなと考えました。


専任という選択肢を考えたのは、成城大学で日本人クラスの初年次教育の授業を担当させてもらい、

めきめきと成長する学生たちの姿を見て、

でも非常勤切りというバカげた法で、ただでさえ不安定な非常勤が5年で切られるので、いろいろ空しくなったときからなんですよね。

 

とにかく有名になりたいとか、むちゃくちゃテレビ出まくりたいとかはなく、

そりゃおもしろい芸人としてメディア出られればそれに越したことはないんですけど、

いまの文脈だと米粒写経という独自路線芸人をフィットさせるのは、

よほど素敵なプロデューサーさんとの出会いがなければ無理っぽいし、

コンテストの価値観にはフィットしてないし、

ってことで、

やはり板の上に立って、とにかく漫才に集中したいなと思ったわけです。

 

その環境を整えるためにも、寄席に立ち続ける道を模索した結果ということです。

いつまで続くかわかりませんが。

最初に伝えて、理解してくれた相方の居島さんには感謝しかありません。どこまでもカッコいい男なのです。漫才これからもがんばります。

 

というわけで、火水木を山形、金土日月を東京で過ごします。

もちろん夏休みとかはずっと東京なので、

機会を与えていただければ寄席にも出続けます。

(お席亭さんから出演の機会を与えられないと、ヒマでも出られないのです。これは芸人として当たり前のことなので、使ってもらえるよう今後も努力します)。

 

例大祭も続けます。

米粒写経の談話室もあります。

「渋谷らくご」は第二金曜から5日間です。火曜は戻れるときは戻ります。

 

TBSラジオ『東京ポッド許可局』も月曜収録だし、4月からはじまるNHKラジオ『国語辞典サーフィン』も東京で収録です。ライフワークである、畑亜貴さんとのYouTubeラジオ『感情言語化研究所』も収録です。

ポッドキャスト『渋谷らくご まくら』と『熱量と文字数』は日本どこでも収録可能て

なんなら山形でラジオやりたいくらいっす。

 

人生の残り時間を考えた時、

これまでの専門と教育、米粒写経の漫才のことをシンプルに考える環境を作れればと思ったのもあります。

 

とはいえ、単純にいってしまえば「おもしろいほう」に振ったって感じです。

むちゃくちゃ生き方変わるってわけではないのですが。

 

詳しいところは、

4月10日の「米粒写経 談話室」(米粒写経Youtube)で少しお話できればと思います。

 

今日はこれから博多百年蔵で林家きく麿師匠との会

後半は「米粒写経 芸人探訪」の公開収録です。

 

タツオ

posted by: サンキュータツオ | お知らせ | 10:12 | comments(8) | - |-
【所属事務所・窓口について】 

こちらのブログは一年以上更新が滞ってしまいました。

この一年は、所属事務所の変更などもあり、

また多くの締め切りを抱えている状態でもしブログなど更新しようものなら、「こいつこんな時間あるんじゃないかと思われるのではないのか病」にかかってしまい、まったく更新できませんでした、お許しください。

 

ちょろっとした情報などはツイッターなどでつぶやいてるんですけど、ツイッターもおじさんメディアになりつつあるので、こういう記録の残る感じで書いておいたほうがいいかなと思いまして更新しておきます。

 

というわけで、昨年所属事務所が変更しました。

 

【お仕事窓口】
ワタナベエンターテインメント 担当:藺牟田(いむた)
米粒写経:https://www.watanabepro.co.jp/mypage/4000093/
サンキュータツオ:https://www.watanabepro.co.jp/mypage/40000223/


【原稿等執筆窓口】
39tatsuo@herikutsu.co.jp まで
(※個人メッセージ窓口ではありません)

よろしくお願いします。

執筆仕事に関しては専用の窓口を設けております。

 

ワタナベエンターテイメントさん、まさかの大ポップ帝国ですけれど、実は北野にいたときから吉田会長さんはじめライブに足を運んでくださっていたのが縁で、お世話になることになりました。

同様に、マキタスポーツ、プチ鹿島もこちらの所属になりました(担当マネージャーはそれぞれ違います)。

とにかく私どものことを知ってくださっていて、なんとかしようと思ってくださった、そのことがとてもありがたいし嬉しいです。

 

所属になってからも、事務所のライブなどにも出させてもらいました。

生え抜きの芸人さんたちのご迷惑にならないように、ぬるっと活動しますけれど、いつか恩返しできるような存在にもなれたらいいなと思ってます。

 

活動に関しても、理解をしていただいていて、

昨年から今年にかけて、コンビでの活動、とりわけ地方公演などを積極的に行ってきました。

米粒写経としての活動の幅も広がり、あとはコンビで番組など持てるところまで行きたいなあと思っています。

 

2019年3月で終わる仕事が多いです。

また、文化に関わる、すぐに結果のでない仕事、あるいは数字の出にくい仕事はどこも削減傾向なのかも。

それで私が消えていくのであれば、それも時代の定めなのかもしれませんが、チェックメイトになるまで、まだまだしぶとくがんばろうと思います。

いつ、どんな仕事が来ても大丈夫なように、刀だけは磨いておきます。

 

よろしくお願いします。

 

タツオ

 

2019.03.30

posted by: サンキュータツオ | お知らせ | 09:00 | comments(1) | trackbacks(0) |-
【1/21(日)サンキュータツオ プロデュース公演『ていおん!』新宿プーク人形劇場 来てね】

1/21(日)14時からと18時から「ていおん!」

という低温度ネタ限定ライブを新宿プーク人形劇場で開催します。

 

ここでの更新はものすごく久しぶりですが、

それだけにこのライブにかける意気込みというか、歴史的位置づけがハッキリしているものもほかにないので、

ご都合がつく方は来てほしいです。

お笑い面で、もっとも自分の濃い部分がドロッと出るライブです。

 

「ていおん!」なるライブがどんなものかは、こちらの記事をクリックしてください

 

今回も、POSION GIL BAND吉田さんによる漫才ネタ(トリオ)、

そしてゲストに太田プロ クロヤギ、わがオフィス北野からは先日所属したばかりのキュウに出てもらいます。

 

 

大声でツッコまない、スピードで圧倒しない、尺がやや長い、どこで笑ってもいい

というコンセプトです。

これは逆にいうと、スピードでまくしたてて大声でツッコんでる短いネタで、みんな笑うところが一緒っていうお笑いへのアンチテーゼです。否定はしません。でもこういうのもあっていいでしょう、という提案です。

こういうのは、細々ながらでも、なきゃいけないんです。

どのジャンルでも、そうなんです。お笑いには、なかなかいないです。芸人も経済動物なので。

 

14時からと18時からの2回公演です。

90分くらいのイベントになると思います。

前売り1500円、ローソンチケットで買えます(クリックしたら飛べるよ)

当日券も、もちろん用意しております。

 

出演:

サンキュータツオ(米粒写経)、インコさん、ナツノカモ、おさむ・やす(昨日のカレーを温めて)、小林すっとこどっこい(がじゅまる)、広田・服部(シルキーライン)、しまだだーよ/岡本・能崎(クロヤギ)、清水・ぴろ(キュウ)

 

音楽:森野誠一(risette)

 

作:

OPコント「2億円」 (全員) 

 

漫画研究部(おさむ)

タクシー(ナツノカモ)
じゃんけん漫才(POSION GIRL BAND吉田)
図書室にて(やす)
キュウ 漫才 ※昼夜別 キュウの漫才

ベンチにて(しまだだーよ)
どんぐり漫才(ナツノカモ)
クロヤギ コント ※昼夜別 クロヤギのコント

苔太郎(タツオ)
キャッチボール(ナツノカモ)
 ※多少の変更はあるかもしれません。

 

今回も素晴らしいネタが揃いました。才能が揃っています。

どんなオーダーにも対応できる作家集団。それでいて出演も表現もできる。

 

前回、上演には至らなかった、しまだだーよ のネタがあがりました。

また、昨日のカレーを温めて の やす の作ったネタが初お披露目です。

いろんなタイプのネタを集めました。

順番も、私が考えました。ライブのコンセプトと、運営、それが私の役割です。

もちろん、作ったネタもありますし、出るネタもあります。

 

どれもほかのライブではお目にかかれないものです。

 

そして徐々に脳みそがとろける体験へと誘い、最後はほかのライブでは感じない身体にしてさしあげます。

 

なぜこうしたライブを立ち上げたか、もう少し詳しい情報はこちらの記事を読んでください

 

21日(日)、

14時からと18時から。

どちらもお席に余裕があります。

すっかり落語会のほうの宣伝ばかりしている人みたいになってますけど、

お笑いへの情熱は冷めていません。というか、これはリアルな戦いなのです。

 

新宿プーク人形劇場という素敵な場所でお待ちしております。

 

posted by: サンキュータツオ | お知らせ | 23:53 | comments(2) | trackbacks(0) |-
【『平成二九年度米粒写経 例大祭』チケット発売!残席わずか 8月から落語協会に入りました】

『米粒写経 例大祭』、

今年も二日間やります。

10/31(火)、11/1(水)です。

 

チケットはこちら!

米粒写経 例大祭

電話予約やローソンチケットはこちら

 

初日にけっこう売れたらしく残席が限られてきました。

8/26『米粒写経のガラパゴスイッチ』でも用意していた先行チケットは完売。

ありがたいことです。

 

米粒写経が今年も「例大祭」開催、落語協会入りも決まって新たな意気込み

お笑いナタリーさんが記事にしてくれました。

ありがたい!

そうそう、この8月1日から落語協会に入りました。

今後は、都内の寄席などでもお会いできる機会があるかと思います。

なるべくネタを少しずつ変えて自分たちも楽しめるようにしていきます。

 

『米粒写経のガラパゴスイッチ』に出てくれた春日太一さんと。

 

寄席、そして『例大祭』で待ってるぞ!

 

2017.08.30

 

posted by: サンキュータツオ | お知らせ | 10:33 | comments(0) | trackbacks(0) |-
【雑誌『TVガイド PERSON』インタビュー掲載:東京ポッド許可局】#tokyopod

attachment00.jpg


現在発売中の

TVガイドPERSON
にて、
東京ポッド許可局
マキタスポーツ、プチ鹿島、サンキュータツオ
のインタビュー掲載されております。
attachment01.jpg
見開き!
これは豪華。
内容も良いです。
とにかくイケメン雑誌に唐突に現れる私たちが見どころです。
羽多野王子や、内山王子がめっちゃカッコよく特集されてる雑誌に、おじさん3人ですよ。
羽多野さん。
attachment02.jpg
中二感あふれる内山さん。
attachment03.jpg
男性声優さんに触れてしまいましたが、
そんな雑誌に、
我らが東京ポッド許可局が掲載されている!
これはもう革命がはじまっていると言っていいでしょう。
2017.07.26
posted by: サンキュータツオ | お知らせ | 21:26 | comments(0) | trackbacks(0) |-
【4/23(日)サンキュータツオ プロデュース公演「ていおん!」下北沢シアターミネルヴァ 来てね〕

どうも。米粒写経のサンキュータツオです。

いろいろお知らせなどあったのですが、

取り急ぎ、4月23日に下北沢シアターミネルヴァという劇場で、

私プレゼンツによる 低温ネタ限定オリジナルライブ

ていおん!

というのをやります。

 

iPhoneImage.png

 

お笑いナタリー:サンキュータツオが低温ネタ限定ライブ開催、声を張らない、スピードで圧倒しない

概要は、この記事の通りです。

 

14時からと18時からの2回公演です。

90分くらいのイベントになると思います。

前売り1500円、ローソンチケットで買えます(クリックしたら飛べるよ)

https://goo.gl/gKicGU

 

出演:

出演:サンキュータツオ(米粒写経)、インコさん、中村シュフ、ナツノカモ、昨日のカレーを温めて、小林すっとこどっこい(がじゅまる)、シルキーライン、荒ぶる神々、嶋田

作:

「病院の診察室」山下修(昨日のカレーを温めて)

「飯テロ」吉田大吾(POISON GIRL BAND)

「歩きスマホ」「どんぐり漫才」「海で待つ」ナツノカモ(構成作家)

「娘さんをください」サンキュータツオ(米粒写経)

「スーパーの張り紙」「心の闇」中村シュフ(専業主夫芸人)

「山ちゃん」リタ・ジェイ(小説家、イラストレーター/コントライブ「実弾生活」主催)

 

※多少の変更はあるかもしれません。

 

大勢で何度もネタを書き、書き直し、検討し、どのネタをライブにかけるか検討してきました。

 

メディアで観ることのできるお笑いは、「声が大きいツッコミ」で怒っているように見えて、ものすごいスピードでまくし立てて集中しないとなにを言ってるか聞き取れないくらいで、時間が1分〜3分、あるいは一発ギャグのような、見てすぐわかる宴会芸。

そして「小学生でもわかる」ことを前提にされてしまうので、

どうしても似たり寄ったりのなかでの戦いになってしまいます。

 

笑いにはいろんな種類があって、もちろんブラックユーモアとか、社会風刺とかもあるし、そういったものもメディアに乗りにくいです。時事ネタもそうです。笑いにはタブーが多いです。

 

私がやりたいのは「テレビで観れないネタ」というわけではありません。

ですが、結果的にテレビではなかなか観ることができないネタです。

 

それは、そんなに声は張ってないがたしかに会話として聞こえる声で、ちゃんとした会話っぽいスピードで、ちゃんとした会話っぽい長さの、なんだかよくわかんないけどおもしろいフレーズとか展開とか、それはもちろんわかる人もいて、

 

というネタです。

 

漫才とコントです。

 

私は毎月お笑いの勉強会で顔を合わせている、いろんな立場と職種の人たちと、半年くらいかけて、このライブを企画しました。

みんなネタが書ける人たちです。

 

なんでこういうことをやろうと思ったかというと、自分のコンビではできないことだからです。

米粒写経には米粒写経の個性があり、居島さんの個性が輝くネタがあるからです。

そして、個人的なお笑い観でいえば、私は自分たち以外だと、POISON GIRL BANDやスリムクラブやラバーガールといった人たちに相変わらず興味があるし、そういった人たちを面白いと思っている人たちをもっともっと掘り起こしたいなと思っています。

私は「渋谷らくご」という落語会を毎月主催していますが、落語には低温ネタが比較的多いです。笑わせるポイントが「ズレ」とかだけではなく、人間の駆け引きだったり、真意と行動の落差だったりするからです(人によってはこれも「ズレ」で説明しようとする人がいますが、私はそういう立場ではない)。

 

私が好きだった浜口浜村というコンビが解散しました。

2017年現在、彼らに限らず、名前のあるコンビや芸人さんが、お笑いだけでは、ネタだけでは食べていけずに解散しています。

全国ネットのコンテスト番組に出てもアルバイトをしないと生きていけない、それくらい上が詰まってるし、もはやジャンルが人を支えられなくなっているのが現状です。

 

でも、私は浜口浜村の漫才を、もっともっと多くの、一年に一回しかお笑いを見ないような人にも、見てほしかった。

でも、競技性の高いコンテストでは、スピードがあって笑い処がたくさんあって、わかりやすくて声張って「なんでだよ!」ってツッコミをする人たちがもっともよくウケます。それは、この20年変わっていないことだと思います。

 

お笑いだけではなくて、映画や、アニメや、小説にしても、わかりやすくて、めちゃくちゃ筋がおもしろくて、だれもが知ってるようなものがウケます。

「周辺」のものはサブカルとして片づけられます。

エンタメではとくに、「みんながわかる」ことが求められ、「一部の人がわかる」ものが排除されていきます。

そんなの受けない、客が入らない、金が儲からない、と言われてしまいます。

 

でも、私はエンターテイメントは、「一部の人」が支え、そして「中心」を形成していくものだと思います。

小学生でもわかるように作られているメディアが「中心」を形成していく風潮にどうにもなじめません。

 

誤解しないでもらいたいのは、私はもちろん「中心」的なプロトタイプなエンタメも好きで言ってます。

ハリウッド映画も好きだけどフランス映画も好き。「LA LA LAND」も好きだけど、「ムーンライト」も好きだぞと。

 

「わかる・わからない」「知っている・知らない」「感情移入できる・できない」「あらすじや構成がいい・悪い」

以外の見方があっていいと思うし、そういう視点の柔軟性をもってほしい。

 

私は、フランスのヌーボーロマンと呼ばれる小説家たちの小説が好きです。ロブ=グリエ、デュラス、シモン、サロート、そういう小説の存在を、日本の人はあまり知りません。なぜなら「あらすじ」がないから。

多くの人の「おもしろい」は、相変わらず「物語がおもしろい」「あらすじがおもしろい」「展開がおもしろい」なのです。

それは否定しません。

しかし、あらすじがなくても、美しい文章やきれるフレーズにはっとし、なにが起こらなくてもシーンがよい、というものは世界のどこかで、だれかが、確実に作っています。

 

立川談志師匠は落語の名人ですが、キャリア終盤に挑んだ「イリュージョン」は、既存の落語ファンには受け入れられなかった人もいたようです。ですが、師匠は「すでにわかりきったこと」をやるよりも、「自分も客も観たことがないもの」に挑んだのです。

 

ほかの「おもしろい」があるんだよっていうことを、どこかでだれかが、声を張らずとも、諦めずに主張し続けなければいけない。

 

生意気ですが、そういう想いでこのライブをやります。

そういう想いでやってる芸人に、あまり会ったことがないので。

 

およそ10本ほどのネタですが、どれもこれも味があります。

これをよしとする人たちが集まった。

敬愛するPOISON GIRL BANDの吉田さんにも一本のネタを書いていただくことができました。

正直、伝わるのか不安なネタもあります。ですが、最後のほうにいくにしたがって、ロジックとか展開とかどうでもいいものにしていけたら最高だなって思います。

爆笑するのもいいですが、横隔膜がけいれんするほどヒクヒク笑えるやつが多いです。私はそういうのが好きです。

 

怖いのだって、高いところから突き落としたり、ワッと後ろから押して、こんにゃく顔につけてってほうが直接的で怖いけど、

話を聞いて想像して、ジワジワ怖いほうのが好きな人だっているでしょう?

テレビ的なのはもちろん前者ですけど、怖い話の存在はみんな知ってるのに、

笑いに関しては多様性をなかなか認めてもらえない。

味覚でいえば「苦い」「酸っぱい」とかを認めてもらえないのとおなじです。

 

あんまり告知できなかったのでチケットはまだまだあります。満席でぎゅうぎゅうで見せたいようなものでもないので、それでもいいかなと思っていたのですが、そういうわけにもいかないので、もう少し入ってくれるとうれしいなという。ちょうどよいくらいの、8割くらいの入りを目指します。

 

お笑いに興味ない人でも、怖いもの見たさで来てくれたら、テレビやほかのお笑いライブでは絶対に観れないものが観れるはずです。

そうはいっても、わかりにくく作ろうとはしていないので、日本語を理解できればわかりやすいと思います。

 

4月23日、下北沢シアターミネルヴァで待ってます。

若手ライブをよくやってる場所だそうです。恥ずかしいです。

 

50人ほどのキャパだそうです。

待ってます。

 

 

 

追記:

あ、タイトルはもちろん「けいおん!」のパクリです。

ゆくゆくは、低温ネタをやってる芸人さんたちを集めたライブにしていければなと漠然と考えてます。

だれか主催代わりにやってくれませんか。

 

4月29日18時〜 池袋演芸場 落語協会 大喜利王選手権

4月30日14時30分〜 しもきた空間リバティ 渦39

良かったらこちらにも来てね。 

posted by: サンキュータツオ | お知らせ | 15:28 | comments(1) | trackbacks(0) |-
【ひかりTV『落談 〜落語の噺で面白談義〜』 米粒写経で司会だよ!スマホでも見られる! 放送&配信中!】#米粒写経

米粒写経で初司会の番組!

ひかりTV『落談 〜落語の噺で面白談義〜

 

客観的に見ても、すんげ〜面白い番組ですから、ぜひ観てください!

#1 水道橋博士さん

#2 ナイツ塙さん

#3 磯山さやかさん

#4 なぎら健壱さん

#5 大槻ケンヂさん

#6 松尾貴史さん

自分でいうのもなんですが、本当に本当に面白いです。
落語知らなくても、なんの問題もなく楽しめると思います。
ひかりTV、うち見られないんだよね〜という方、朗報!
なんとスマホで無料で見られる!
ひかりTVのサイトにいって、登録すれば、落談、無料で見られるぞ!
すげえぞこれ!
ぜひお試しあれ。
テレビのほうのオンエアは下記です。
日曜、18時から
#1 水道橋博士さん 1/22
#2 ナイツ塙さん 1/29
#3 磯山さやかさん 2/5
#4 なぎら健壱さん 2/12
#5 大槻ケンジさん 2/19
#6 松尾貴史さん 2/26
以上
posted by: サンキュータツオ | お知らせ | 04:56 | comments(0) | trackbacks(0) |-
【12月25日15時 『炎芸2016』 米粒×松之丞 東京グローブ座(700名収容)】

10月3日、4日『米粒写経 例大祭』を行いました。

好評につき、

「寿限無論」再演決定です!

 

TBSラジオ主催「炎芸2016」米粒×松之丞

15時開演、16時半終演予定です。

 

90分で2組、「寿限無論」は45分圧縮バージョンでよりコンパクトにお届けします。

おそらくこの「東京グローブ座」という劇場は、漫才をやるうえでは国内一の環境とも言っていいと思います。

最高の環境で漫才ができることをうれしく思います。

グッズの再販もいたします。

 

ぜひいらしてください。

相方は、いま飛ぶ鳥を落とす勢いの神田松之丞さん。

講談というジャンルのことは知らなくても、神田松之丞さんは知ってほしいという存在です。

8月と12月は講談師の稼ぎ時、もっともいいネタがたくさんある季節です。

 

才能の跳躍を見届けてください。

今年最後のビッグマッチです!待ってます。

 

※12月24日の東京ポッド許可局「オレたちと聖夜と東京ポッド許可局」は発売日に完売しました。サンキュー★

 連日、クリスマスをサンキュータツオと過ごしたい、という方はぜひこちらにもいらしてください。

 

※12月30日の「米粒写経のガラパゴスイッチ」は完売しております。

 

posted by: サンキュータツオ | お知らせ | 19:11 | comments(0) | trackbacks(0) |-
【告知 7.31@福岡 大濠公園能楽堂『東京ポッド許可局』ジャパンツアー】

ついにこの季節がやってきた!

TBSラジオ『東京ポッド許可局』のジャパンツアー。

マキタスポーツ、プチ鹿島、サンキュータツオの三人がパーソナリティをつとめるラジオ番組のリアルイベントである。

 

予約は下のページにURLや、電話、またはファミマで!

7月31日 福岡 大濠公園能楽堂

東京ポッド許可局ジャパンツアー 福岡公演

 

ポッドキャストの無名な番組、手弁当で作りあげた番組が、いまは全国にリスナー(局員)をかかえ、ジャパンツアーをやるまでになって二年目。

アーカイブはクラウドへ移行しつつあるなか、ポッドキャストの命脈を細々と守るのと同時に、全国の局員へ会いに行き、その場でしか話せないことを話す。それが私たちのやり方であり、その場の売り上げがそのまま現場の制作費にあてられるという、リアルクラウドファウンディング、簡単な言葉でいえば「お布施」をつのる、その変わりその日最高のパフォーマンスをする、というものです。

この番組は、もちろんスポンサーを常時募集してますが、それでも支えているのは全国の許可局員です。株主総会的なノリできてください。

 

昨年は500のキャパがようやく埋まってるように見える感じでした。

今年は前売り残り数十枚というところまできているようですので昨年よりは売れています!

ですが、まだまだお友だちを誘っていただく余地があります。

あるいは行こうかどうか迷っている人、来ちゃいなよ。っていうわけで、

電話でもファミマでもCNプレイガイドでも。

 

大げさにいうと、地域の文化を支えるのオレだ!私だ!という、痛い使命感を持っている人にぜひ来てもらいたいです。

だって、ほんとにそうなんだもん。文化にアンテナ張ってる人が、この許可局のイベントには来るので。

 

出会いは必然なのです。

posted by: サンキュータツオ | お知らせ | 16:01 | comments(0) | trackbacks(0) |-
【告知 7.29@福岡で春日太一さんとトークショー】

7月31日の「東京ポッド許可局」福岡公演にさきがけて、ちょっと早めに福岡上陸しちゃったよの人から、金曜夜なら空いてるぜという九州の方まで、なんなら午後半休とって長崎や鹿児島から駆け付けるよって人にもオススメのトークイベントを、

7月29日(金)、映画史・時代劇研究家の春日太一さんと行います。

こぞってくるように。

 

春日太一の九州応援チャリティトークイベントin福岡

このイベントの、ゲストとして出る模様。

19時開演。書籍フェアみたいな感じで、ふたりがいままで出してきた本の話や、お客さんからの質問にバシバシ答えるような感じだと思います。

サイン会もするよ!地方仕様のスタンプもつけますよ!

なにでサンキュータツオを知ったかなども、サインするときに言ってくれるとうれしいです。

 

場所は福岡市大名というところの「LIV LAVO」というところ。

ネットからでも予約できるようなので、ぜひ楽しい金曜の夜にしましょう。

会場でお会いできるのを楽しみにしております。

 

『春日太一の九州応援 チャリティトークイベントin福岡』

(上をクリックするとイベントの詳細が表示されるよ。チケットの予約もできるよ)

open18:30/start19:00
前売り¥1,500 / 当日券¥2,000(ドリンク別)

 

売上は熊本で被災された方へ寄付します。

 

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