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◆湯たんぽの伊藤紀之先生に会ってきた! 〜「メキキの聞き耳」裏話 お宅訪問シリーズ!〜

湯たんぽの伊藤紀之先生に会ってきた!



ネ申!! 

湯たんぽネ申は、実はデザインの神、そして「家政学」の草分け、定義者であった。

これまでの経緯は、下記の記事を参照してくださいませ。


「メキキの聞き耳」裏話 ~「湯たんぽの形態成立とその変化に関する考察機~
湯たんぽ論文、続報!



この伊藤先生と直接コンタクトを取り始めたのは、今年に入ってからである。
TBSラジオでこの論文を紹介したところ、伊藤先生の知人が、放送を聴いていたらしく、そのことを先生に伝えてくださったところから、
先生はポッドキャストで聞いてくださったのでそうです。

叱られるかと思いきや、その素晴らしい包容力で、許してくださいました。

実際、お会いしてきたときの様子は、放送を聴いてください。

▼「メキキの聞き耳」本編こちらをお聞きください。
 (6月2日の配信分です)


上のウェブで本編聴けます。宜しければポッドキャスト登録もどうぞ。

5時間近くに及ぶお話をうかがい、
それでも先生の36年に及ぶ教員生活、
もっというと、工業デザイナー時代からのお話は尽きない。

伊藤先生は、フジフィルムのバレーボールチームのユニフォームのデザイン、
ファッションブランド「SHIPS」のロゴデザインなどを手がけた、れっきとしたデザイナーである。

鍋も入る食器乾燥機の開発、
素晴らしく収納に適したハンガーの研究と開発、
掃除機の変遷、
等々、生活デザインに関するものを幅広く研究しておられます。

もっというと、
いろんな大学にある「家政学部」という名称にある「家政学」という学問を、定義した第一人者でもあります。
話聞けば聞くほど、この戦後に青春時代を迎えた方々の学者魂というものはすごい。

私の指導教授もそうだが、
いつ寝てるのかと思うほど、好奇心が尽きず、また研究熱心なのである。

そんな偉大な先生が、教員生活の最後の十数年をかけて取り組んだのが、「湯たんぽ」であるから、最高なのだ。

この3月に、共立女子大学を定年退職し、いまは研究室にあった湯たんぽたちを自宅に移し、
彫刻家の娘さんのアトリエの「一部」に置かせてもらっている。
「はやく片付けろ」といわれているらしい。



いや、一部じゃないだろう。
ほぼ全面的に湯たんぽであった。



どうみてもロールケーキにしか見えない湯たんぽ。


「なぜ湯たんぽなんですか?」

「同一の機能の道具で、多彩なバリエーションがあるから」

かっこよすぎ!
目から鱗、メロコりました。

この言葉を聞いたとき、
いろんなものが直線で繋がりました。

これはお笑いにもいえることである。
同一のお題で、多彩なバリエーションのあるものが、大喜利であり、
そしてお笑いそのものだからである。

もっというと、
私が趣味で集めている傘、
これも同一の機能なのに、いろいろな形があるから集めていた。

なんたる奥深い言葉だろうか。

およそ、
すべての学術研究は、
「人間とはなにか」「宇宙とはなにか」
に集約されるが、
おなじものを作るにしても、作り手の趣向が凝らされているもの、
まさしくい「人間とはなにか」に直結する問題だからである。

これほど偉大な学者が、
湯たんぽに魅入られたことは、
偶然ではない。

いままで先人がまだだれも手をつけず、
体系化もされておらず、
通時的にも研究されていない、
生活器具。

それが湯たんぽだったからである。

研究者としての新しさと、
取り組んでいる課題を照らし合わせたら、
これほどうってつけのテーマはないのである。

先生は、
国際浮世絵学会の理事でもおられるが、
先生が浮世絵の研究対象となさっているのは、
「作家」ではなく描かれているもの、
具体的には、「飛鳥山」だそうである。
この、表現対象で区切るという手法も、
浮世絵研究ではなかなかいない。

おなじ飛鳥山も、描く場所、作家、時代によって、
描かれ方はさまざまである。
すなわち、同一の対象で、多彩なバリエーションが存在するものだからである。

余談だが、
私の領域の研究者で、「歯」という漢字の研究に、膨大な時間を費やす者がいる。
この漢字一字だけに、である。
これは「字史」という、立派な研究領域なのであるが、
「歯」という文字が、このような字におさまったのは最近のことである。
あらゆる時代、あらゆる文献に出てくる「歯」という文字を抜き出し、
歯という字がどういう変遷をたどってきたかを体系化するのであるが、
これも
「同一の対象で多彩なバリエーション」
があるからである。
そこに「人間がなにを考えてきたか」がある。

語ることがありすぎる。

しかし、研究の醍醐味は、
「価値のなさそうなものに、価値を見出し、体系化し、価値を生み出す」
ことにある。

人はよく、
役に立つかどうかなどという仕分け的発想で研究を俯瞰しがちだが、
「役に立つかどうか」などということは、その時代でだけの尺度でしかない。

ユークリッドは、役に立つか立たぬか、ということを考えて、数学の公理を導いたか?
そして、ボーヤイ・ヤーノシュと父・ボーヤイ・ファルカシュは、「非ユークリッド幾何学」を、役に立つかどうかという観点で研究したであろうか?
フェルマー予想を、なんの役に立つか考えて、解法に挑んだ学者がいただろうか?

すべて、結果的に、後年役に立ったにすぎない。

役に立たない研究こそ、純度の高い研究であるのだが、
自己満足で終わるか終わらないかは、時代が精査する。

しかし、
だれもやったことがないものを、
だれかがやった、
それが1000年後でもわかる形。
それが学問である。

学問は、つねに、モードなのである。


伊藤先生との会合話は、まだまだ続く。


11.06.10

posted by: サンキュータツオ | おもしろ研究論文 探索 (2009年11月〜) | 04:59 | comments(0) | - |-