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【『ヘンな論文』 続報】2016.05.02 Monday
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拙著『ヘンな論文』(角川学芸出版)の続報。
▼湯たんぽ研究の伊藤紀之先生から、
『骨董縁起帳29』送られてくる。
ここで、『ヘンな論文』のその後の反響に関して記述してくださいました。
だれも読まないだろうと思っていた紀要に書いた論文を、私が紹介したことをキッカケに、先生の周囲の人の反応を軸に。
TBSラジオでの特番の話や、出版記念イベントで畑亜貴さんからお花をもらった話まで。
ネット上の反応まで集めていらっしゃるのでこの先生はつくづくすごいです。
どうか、この伊藤先生の湯たんぽ研究を、写真図版をたくさん使用する形で書籍化してくださる出版社の方、ご連絡をお待ちしております。プロモーションには最大に力を貸していただきますので。なにとぞ。
私なんぞの駄文に付き合ってくださった伊藤先生、その研究者としてあまりに巨大な足跡は、一朝一夕で追いかけられるものではないのですが、「湯たんぽ」を起点として辿っていくとものすごくおもしろい研究人生です。
私はまだまだ伊藤先生を追いかけます。
『骨董縁起帳29』 つくづく業の深い人たちが集っている、最高に楽しい雑誌
▼コーヒーカップとスプーンの接触音の音程変化 の塚本先生から、
勤務先が変わったとの報。
高校で教員をする傍ら、物理教育 などの教材研究を論文として発表していた塚本先生。
このほど、大学に勤務することになり、高校の教員は退いたとのこと。
面接の際は、「コーヒーカップとスプーンの接触音の音程変化」を実演したそうです。
大学職員の方のなかには『ヘンな論文』を読んでくださっていた方もいたらしく、
歓迎されているとのことです。
塚本浩司先生は、板倉先生という師匠にあたる方が、科学実験のスペシャリストであり、かつ、アカデミズムの世界ではアウトサイダーとなっている。
とはいえ、仮説ありき、定理ありき、の実験の在り方から、本来帰納的な手法であるべき実験の在り方へ。
この先生の挑戦は続きます。
これからは教育の現場で教える教員のために、この実験の在り方を教授していかれることと思います。
高校を舞台に山岳部の顧問として活動なさっていたり、毎朝3時に起床して登校なさっていたりと、そのストイックなまでの情熱に心を打たれましたが、活躍の舞台を変えるとのことで、これは研究者としての人生を考えたとき、非常に大きな決断だったと思います。
塚本先生の教え子たちがひとりでも多く教育現場で、「理科楽しい、科学楽しい」と思わせてくれることを祈ります!
塚本先生もまだまだ追いかけていきたい存在です。
以上
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