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私的桃井はるこ論

『本格的』 〜私的桃井はるこ論〜

桃井はるこという人を、みなさんはご存知だろうか。
いわゆる「オタク」であれば、「モモーイ」の愛称でだれもが知っている「アキバ系アーティスト」。

比べてしまうのは全くのナンセンスなのだけれど、「しょこたん」こと中川翔子さんは、「オタク」であることを武器にした最初の「アイドル」かもしれない。
しかし、桃井さんはしょこたん出現のはるか以前から「オタク」であることを公言し、そして戦ってきた「アーティスト」である。

いや、桃井さんも最初は「アイドル」だった。
しかし彼女は「アイドル」であることから、「アーティスト」へと変貌したのだ。

先日司会を務めた東京国際アニメフェアでも、エイベックスブースでは他のアニメ作品と並んで、「桃井はるこ」というイベントが打たれた。
これはとりもなおさず桃井さんが他のアニメとおなじくらい「作品」足りえているという評価であると思う。
彼女はカリスマなのだ。

しゃべりも立ち、オタクであればだれもが「激しく同意」しちゃうような発言もできれば、世間における「オタク」の立ち位置も充分にわかっている人である。
かてて加えて、声優としてもきっちりとした仕事をし、さらに自分でもアニメのオープニング曲を作ってしまえ、果ては即興で演奏だってできてしまう、あまりに「本格的」な人なのである。
去年の『瀬戸の花嫁』は広島弁をしゃべるヒロインを演じるために、広島弁の研鑽に日々はげむほどの「デ・ニーロ・アプローチ」っぷり。
あまりに「本格的」である。

個人的には、この桃井はるこさんが、「二次元業界」という「閉じた世界」から、どこまで高いところまで連れていってくれるか、非常に楽しみにしている。
そう、私は桃井はるこのファンである。

先述したしょこたんは、一般世界のなかでの「オタク」という属性を、非常にポップに表現することで成功した(もちろん「オタク」属性だけが彼女の魅力ではないが)。
それは、飛びすぎず、また置きにもいかない非常にバランス感覚のあるキャッチーな発言(「ギザカワユス」に代表される)と、
愛くるしい顔によって痛さが軽減される「ディープ」なオタっぽさ、
そして「アイドル」然とできる「大人」な仕事ぶり、
いろいろな成功要素に支えられている。
普通の美形タレントとしてCMに出たりテレビに出演したりして戦える「逸材」でありながら、オタクであることを謳ったことの業績はあまりにも大きい。
一般視聴者でも「そんなのあったな」と共感できること発言から、ライト〜コアオタク層までも「キター!」と思わせてしまうディープな発言。
この守備範囲の広さである。
去年は『天元突破グレンラガン』のオープニング曲を歌い(もちろん提供曲)、また『墓場鬼太郎』での猫娘の好演などもあり、非常に「器用」な印象を受ける。
象徴的なのは「ブログ」である。
しょこたんが、「ブログ」をやることこそ、このキャッチーなバランス感覚をなによりも雄弁に語っているように思う。
ただし、これほど完璧なしょこたんに、敢えて印象論でものを言えば、「ライト」さなのだ。
これは悪口で言っているわけでは決してない。
だって、本人もわかって「ライト」に見せているのだから。
器用に、ライトに、敢えて「薄口」に見せることによって、しょこたんは一昔前の「オタク」のイメージを変えた。
アニメにたとえるなら、『らき☆すた』なのだ(この時点でディープな比喩になってしまったが)。

桃井さんだって、しょこたんのようなことをやろうと思えば簡単にできる。
でもそれをしない「本格的」な人だから、私は応援したくなってしまうのだ。
しょこたんは「ブログ」をやっているが、桃井さんの公式HPの一行目には「女はだまってHTML手書き!!(笑い)」と書かれているように、自らHTMLを選択している。
もちろん、桃井さんもブログはやっているのだけれど、「HTMLでHPを組めること」の「本格性」というか、こだわりを見せてくれるあたりが、本来的な「昭和な」オタクの一面を見せ付けてくれていて嬉しい。

私が桃井さんに急激にひきつけられたのは、なにを隠そう昨年の東京国際アニメフェアでご一緒したときのことだ。
彼女は進行台本を完璧に理解した上で、それでもなお自分の「生の声」を集まったファンに聴かそうと必死だった。
「用意された言葉」を言うことも重要なのだけれど、さらにその上に台本にない「自分の声、自分の言葉」を届けようとしていた。
前の事務所をやめたこと、エイベックスにきてやりたいこと、そういったことを赤裸々に語った。
くしくもデビュー当時に「用意された言葉」を発する「役割」に対する違和感さえ語ったのだ。
「この人、ガチじゃん!」
そう思った。
本来ならばヒヤッとすることもかもしれない。
でも、来ていたファンはその言葉によって、ハートを鷲づかみにされていたのを記憶している。
今年もそうだった。
男だろうが、女だろうが、どんなに太った人だろうと、どんなに汗まみれになっている人だろうと、みな平等に、接することができる人なのだ。

特設ブースで桃井さんの歌声が聴こえた瞬間、おそらく普段は滅多に外に出ないんだろうなあという外見をしていた「大きなお友達」が、「モモーイだ……」と一人言を言って、せっかく並んでいた物販行列ブースから急いでステージまで走っていったのが目に焼きついている。
あまりに感動的な光景だった。
桃井さんは、そんな「大きなお友達」にも、ハグできるだろうか。いや、できる人であって欲しい。

「本格的」な人は、「本格的」であるあまりに「ぶきっちょ」になりやすい。
しかし「オタク」とはそもそもそういう体質なのである。
もし桃井さんが「本格的」であることが、しょこたんのような「一般層をも巻き込む」ほどの現象の壁となっているのなら、それはあまりに酷な話だ。
だって、主役をはれる声優でもあり、自分で歌を作れるアーティストであり、HTMLを組める人なんだもん!
作品で言うなら『げんしけん』だ。
「本格的」であることによる「ぶきっちょ」さんなら、その「ぶきっちょ」ぶりこそが、萌えなのである。
これもあくまで印象論であるけれど。
しょこたんよりも桃井さんに感情移入してしまうのは、そうした「本格的」を感じさせるかもしれない。
『げんしけん』があり、『らき☆すた』があって、『げんしけん2』があったように、桃井さんがもっと多くの人に支えられるようになる土壌は、整っているようにも思う。

つまり、「桃井はるこ」という作品は、私にとっては「筋金入りのオタク」たちの夢を両肩に背負った作品だ。
もっともっと桃井さんが「売れる」こと、これが「オタク」が本当の意味でサブカルからの脱却を果たす時だと思う。
しょこたんはあくまで「個」としてのオタクを表現するアイドルで、それはそれでいなくちゃういけない存在なのだけれど、やっぱりもう一方で「全体」を背負った人もいて欲しい。

不遜なことであるが、「アニメ会」が「ガチヲタ」であること、そしてこれをもって世に出ようとしていること、
このことの行く末も、桃井さんとかぶって思えてしまうこともある。これ本当に失礼な話なのだが。

桃井さんは、そういう意味で「業界」全体を考えるような視野を持った人でもある。
年々増える東京国際アニメフェアの入場客を見て、業界全体の活況を喜んでいた姿も頼もしかった。


モモーイとしょこたん、どうしても目が離せない2人がいる。
そんな時代の生き証人になれていることが、なによりも幸せである。


※あくまで「私的」なコラムなのでしょこたんマニア、モモイストたちは、なんか虫が飛んでる、くらいに読み捨てください。
※東京国際アニメフェアのことについては、ポッドキャスト「アニメ会の『ヲタめし!』」でも語っております。
※この大長文を読んでくれたそこのあなた! サンキュー☆

posted by: サンキュータツオ | ★コラム | 23:18 | comments(0) | - |-