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談志が神になる 〜立川志らく『雨ん中のらくだ』について〜

談志が神になる
 〜立川志らく『雨ん中のらくだ』について〜


立川談春『赤めだか』の好評を受けて、立川志らくの『雨ん中のらくだ』が発売された。
先日、水道橋博士師にすすめられ、その日に購入、読み終えた。

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立川志らく『雨ん中のらくだ』太田出版

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立川談春『赤めだか』扶桑社

一応、ご存知ない方にも説明しておくと、談春、志らくというのは、立川談志の弟子であり、
入門が近い(といっても1年以上違うのだが)もの同士、ときに呉越同舟、ライバルでありよき理解者同士である。
まさに談志門下の「赤鬼」「青鬼」でもあり、なんつーか、ホントに並べて鑑賞すると、より味わいのある二人。
対照的でありながら、落語への情熱と談志ラブな気持ちだけは共通する、談春と志らく。
将棋で言えば羽生善治と森内俊之、テニスで言えばナダルとフェデラー。
二人が「いやだ」と言っても、どうしてもセットで見られてしまうジレンマをお互い抱え、それでも愛し合う二人、出し抜きあう二人。
まったく腐女子心をつかんで離さない二人なのである。

そんな話はよしとして、
今回、立川志らくの『雨ん中のらくだ』は、『赤めだか』への完全なる意趣返しと読んだほうが断然おもしろいのは間違いないのだが、
まえがきでも本人が触れてらっしゃるように、「私と談志」だけではなく、談志の落語論、ひいては志らくの「落語観」にまで踏み入っているという点でおもしろい。
つまり、
「私と談志」という小説でもあり、
「談志の落語について」という批評でもあり、
「立川談志かく語りき」という聖書でもある。

この、『雨ん中のらくだ』に関しては、個人的にぎゅんぎゅんくるところが満載なので、内容的なことは別の機会に譲るとして、
いま、談志という人物は、「弟子たちによって語られた言説」の集合体として幻想を帯び、もはや「神様」的な存在へとなありつつある。

イエス・キリストや仏陀、あるいは孔子、後世「神」として語り継がれる人々は、みな、弟子によって語られた「聖典」が存在する。
つまり、弟子たちが語った「師匠」を、一冊の本にまとめたものが「聖典」、「聖書」であるわけだ。

そういう意味でいうと、
この談春、志らくの両名によって、エロチックに語られる「談志」という人物の「神性」や求心力は、いま国内でも数少ないものであるといえる。
そう、いま、我々は、リアルタイムで「生きている人間」が「神」になる瞬間に立ち会っている。
長い人類の歴史のなかで、「神」になる人と同時代に生きられているってことは、なかなかないめぐり合わせですよ。
立川談志は、落語が生き続ける限り、何百年後でも「神」と称される人であることは間違いないですから。
どうだ、談志、生で見たくなったでしょう?
しかし、重要なのは談志はじょじょに神になったのではない、もともと「神様」であったということ。
世の中の人というのは鈍感で、弟子が声高に「この人すごいんすから!」と叫ばなければ、その人を見ようともしない。
そして、その「師を語る弟子」にも、師をしのぐほどの腕がなければならない。
そういった意味では、談春も志らくも、師匠を語る資格のある落語家なのだ。みなさん、ここ重要ですよ?

談志という人のすごいところは、絶対的な「観」を打ち出したことにある。
談志の「落語観」、談志の「人間観」、談志の「世界観」。
結局、表現するものは常にこの「観」を持っていないと、信者を作り出すことはできない。

なぜか?
「観」を持つ、ということは、「絶対的自我」、つまり「自分を失わない」ということにつながるからだ。
落語はおもしろすぎる、落語はすごすぎる。だからこそ、落語に喰われてしまう落語家、客。落語の世界や空気感にひたっていれば、それだけで満足。
しかし、表現者はそうであってはならない。
「おい、落語、ここはちがうんじゃねえか?」「おい、落語、おまえのここんとこは最高だぜ!」と、落語自体に負けない「自我」を保ち続け、あくまで「自分」で測る作業ができなければ、落語を表現する、などという大それたことはできない。
そういう意味で、談志は落語史上、最大の「自我」を持つ人間であり、また落語をこよなく愛し、解体し、ときに破壊、ときに生産をし続け、「落語=談志」という存在(談志という人間が落語そのもの)にまでなったのだ。

そうして、談志という神が作りたもうた弟子たちもまた、それぞれの「観」を持つことになる。
売れている人はみな、独自の「観」を持っている。
それは、「イズム」という言葉に置き換えてもいいかもしれない。

志らくという人を、私がとてもとても好きなのは、常に「迷っている」感じである。
落語もおもしろい、でもときときして「?」というようなことをする。
「これでいい」「これで確定」というようなことをせず、迷い、そしてその迷いをさらけだす。
普通の落語家は迷いなど出さない。
しかし、「迷う」ことすら、意図のあるなしに関わらず、この落語家は出してくるのだ。
そんなところが、期せずして談志っぽくもある。

「センス」を磨くために、談志がいいといった映画や音楽や人物を追いかける。
落語以外の部分でも、談志のセンスに近づくために。
その人の「瞳」になにが映っているのかを知るために。
おなじ風景を見るために。

昔、フジテレビの深夜のノンフィクションで、志らくが学校寄席で「文七元結」を演じていたのを見た。
素人目にみても、「その噺のチョイスはない」と思った。
案の定、客席は沈黙していた。
高校生たちに響いたのは、昇太であり談春だった。
志らく、受ける噺いっぱいもってるだろー、生涯で一回しか落語聴かないかもしれない若者に、「文七」はないだろー、と私は思った。
しかし、それも「迷い」と「確信」のなかで揺れ動く志らくらしいところだった。
落語家のプライドが垣間見えた。そして今回、この本を読むと、なぜあそこで「文七」だったのか、よくわかるのだ。

「真打トライアル」での出来もお世辞にも素晴らしいとはいえなかった。しかし、あの日の出来が悪かったのは、迷い、苦悩し、戦い続けた結果であり、むしろ「真打」の資格を得るに匹敵する出来だったと思う。

文章からですら漂ってくる、志らくのリズム感、テンポ。落語にも共通する、語りのDNA。文章構造なんておかまいなしの(といっても、談志の文章がこれまたすごすぎる!)、それでいてしっくり胸に刺さってくるあの口調……。
素晴らしい本が出たものだ!

立川流の素晴らしい落語家たちは、みな独自の「観」を持っている。そして、その「観」をもって師を語る。
そして、
なによりも素晴らしいのは、すべての弟子に、
「師匠、私だけを見てください」
「師匠、私はこれだけ師匠のことを愛しています」
「師匠、私を褒めてください!」
の心の叫びがあるのだ。

今後、志の輔がこういった本を出すかどうかはわからないが(実は『笑われる理由』という本にちょっとだけ書いてあるのだが)、
できればすべての直弟子にこういった本を出してもらい、
最終的にはそれを一冊にまとめて、
「志の輔篇」「談春篇」「志らく篇」「談幸篇」みたいに、「マタイ」とか「ルカ」とおなじような章立てをして、
談志という人物を語る「聖書」を作ってくれればいいと思っている。

だって談志は、「立川流」って新興宗教の教祖様なんだから!
人は立川流を「宗教」と、なかば自嘲気味に語ることが多い。弟子たちのなかでもそうだ。
しかしここまでくれば、「宗教」でいいじゃないか。もはや。宗教法人「落語立川流」でいいじゃんか。
……ま、宗教かどうか、白黒はっきりつけないのが、また落語的でいいのでこのままでいいのだけれど。

談志師匠が、単なる怪しげな教祖様ではないのは、談志の弟子に素晴らしい落語家が多いということである。
談志は、弟子を育てることにも長けている。
これは三遊亭円朝などに匹敵する天才性である。
本来、教育など、どだい出来ないものを、してしまっているのだから。
そしてしっかり育てているわけだから。
つまり「感覚」を「言語化」したり、言語化しないまでも「感覚」を「感覚」として伝えることができるのである。
一代限りの怪しい教祖は、自分の分身を作らない。自分がおいしくないから。自分だけがおいしければそれでいいから。都合のいい小間使いは作っても、決してイズムの注入などはしない。しかし談志はそれをする。まったくもってすごすぎる。

そういう意味では、談志は「松井的」であり「イチロー的」でもある、すべての感覚と向き合い、すべてを落語にささげた、ホントの生き神様と思うのです。

しかし、ほんとに現在進行中で、志らくは志ら乃という弟子を育て、談春は春太という弟子を育てている。この奇跡。
志らくと談春、それぞれが最高の弟子を育てたときこそ、談志に近づいたときではないだろうか。
それは、あまたのキリストの弟子たちが聖人を育てたように。
posted by: サンキュータツオ | ★コラム | 23:35 | comments(9) | - |-
うん!談志の落語を生で見たくなった!
| koko | 2009/02/28 4:31 AM |
面白いものを読ませてもらいましたタダで。
ありがとうございます。
本屋さん行ってきます。
| あ | 2009/03/01 1:45 PM |
タツオさんの文章って「」が多くて読みづらいです。何とかなりませんか?
| | 2009/03/01 7:08 PM |
>まったく腐女子心をつかんで離さない二人なのである
私も読んでてそう思いましたw
腐男子になっちまったのかな〜
どっちがタチでウケなのかで語ってください
| 大関東 | 2009/03/01 10:24 PM |
早速「雨ン中の、らくだ」買って来ちゃった♪今から読み始めると、また寝不足になりそうなので、明日の夜のお楽しみにしておきます!ちらっとまえがき見ちゃったから、抑えるのに必死ですが…。我慢するのも大人の楽しみのひとつです☆
| koko | 2009/03/02 12:26 AM |
>kokoさん、

お二つまとめてご返答いたします。
談志師匠は、生きていることに価値のあるお方ですので、ぜひ落語を聴きに行き、生きている談志をご覧遊ばせ。

で、「雨ン中のらくだ」、お読みになりましたか?


>あ さん、
嬉しいコメントいただきましたタダで。


>名無しさん、
すいません。なんともなりません。
一般用法との峻別のための個人言語、または強調の意、と捉えてくださいませ。
善処いたします。
読みづらいのにのぞきにきてくださってありがとうございます。


>大関東さん、

志らくウケに決まってます。

談春ウケの場合は、談志に愛される志らくに対するコンプレックスが発動したときのみです。

| タツオ | 2009/03/20 8:11 PM |
一気に読んで今、父に貸しています。談志を含めてますます落語に興味を持ったのですが、落語ってハマりそうで怖い…。
| koko | 2009/03/20 11:03 PM |
>kokoさん、

なにせ私がアニメにのめりこむ前に、ハマっていたものですからね。
私に言わせれば、アニメですよ。
「想像」という脳のスポーツを最高に楽しませてくれる芸能です。

ただねえ、入り口がわかりずらいですよねえ、初心者には。

| タツオ | 2009/03/24 11:30 PM |
MXテレビでやっていた、野末陳平と立川談志の毒舌が面白いト―ク番組の談志追悼特番を、昨年末 観ました。

番組の最後に、有名な「芝浜」を談志が…
というもので、この時に これまで生の立川談志を見ずに生きてきたこと、そしてもう二度と見れないことを後悔しました。

どんな状況でも、どんな高座でも、生で見たことのある人達が、心底羨ましいです。

| 瑛貴姫 | 2012/04/14 2:45 AM |