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◇宇多田ヒカルの浮気
2009.04.20 Monday
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宇多田ヒカルの浮気
結婚前の、恋人がいたころの浮気が大ニュースになっちゃうから宇多田ヒカルの求心力ってすごい。
ヒカルかわいいよヒカル。
私が宇多田ヒカルを好きなのは、顔も好きだし脚も適度に太くてタイプだし、いかり肩だし、声もいいし曲もいいし、若干面倒くさそうな性格とか、しかしなにはともあれ「隠し切れぬ、オタクっぽさ」である。
あのしゃべり方とか、絶対オタクなのである。しかも腐女子系なのである。もっというとコソコソ腐女子(オープンでない感じ)なのである。そこはかとなくディープな匂いが漂っているのである。
絶対に昔、「ぼく」と言っていたはずなのである。そんな、気持ちいい「痛さ」が漂っている。
エヴァ好きを公言するタレントは多い。女性タレントにもけっこういる。
宇多田ヒカルもエヴァ好きである。
「アンプラグド」でアカペラで「フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン」を歌ったり、劇場版のヱヴァでエンディング歌ったり。
あ、タイアップね、と一般の人には受け止められる程度のさじ加減で、彼女はエヴァに絡むのである。わかる人にはわかるし、わからない人にはオシャレ、で済んでしまうバランス感覚。
そのエンディングの歌詞も、よーく聴くとちょっとシンジとカヲル?的なことを感じさせたり。つーかそうに決まっている!
「もしも願いがひとつだけ叶うなら、君のそばで眠らせて」は、シンジからカヲル、カヲルからシンジ、どちらとも受け止められる歌詞だ! ひゃっほーぃ☆
エヴァ好きを大々的に売りにしていないけれど、こそっとそういうことやっちゃうあたりがホンモノくさい。
宇多田ヒカルの、あのちょっと空気読んでないしゃべりを、アメリカの子だからと決め付けるのは早計だ。
言いたいことをハッキリ言う気質なのはその点、影響は否めないのだが、肝心なのは「しゃべり方」だ。
ちょっぴり早口で、ちょっぴり情報量多めで、ちょっぴり自分ツッコミ(=自嘲気味)で、自己完結型のしゃべり。
隠し切れぬ腐オーラがびんびん漂っている。
なぜかわからぬが、オタクはオタクを嗅ぎ分ける鼻を持っている。
「ん? こいつオタクっぽいぞ?」みたいな。
私は健康的な意味では鼻は悪いが、そういう鼻は利く。悪い鼻だ。
オタクでない方にはどうにも説明できないのであるが、なんとなく佇まいでわかるのだ。
それを隠すのもうまい人はいる。
ヒカル(もはやヒカル呼ばわり)も年々、隠す技術は長けてきている。
しかしそれでもあのオタク臭はぬぐいきれない。
いわゆるオタクがなぜ普通の人よりちょっぴり早口か。
私はそれが漫画の影響だと勝手に思っている。
漫画、とくに少女漫画の主人公とか、アニメの登場人物たちは、普通の会話よりちょっぴり会話が説明的で、長い。
しかし、その文法を日常会話のリズムにあてこむと、ちょっと早口に言わないとおさまらぬ情報量になってしまう。
愛すべきオタクの早口。私はあのしゃべりを聞いただけで、嬉しくなる。
うおお、自己完結度が高くて見事に相手を置いてきぼりにしている!と。
私が宇多田ヒカル、こやつガチだぜ!と思ったのは、「みんなの歌」に提供した楽曲『ぼくはくま』を聴いたときだった。
部屋に一人でいるくまが、「♪ぼくはくまっ、くまっ、くま〜」と歌ってくれるやつである。
まず、くまに反応するのが女の子らしいと受け取るのはやはり早計である。あれは「オタクらしい」のである。
オタクはかわいいくまに弱い。なぜかくまに弱い(タツオ調べ)。
しかも、ヒカルは曲を作るだけでは飽き足らず、そのくまを主人公とした、自作のイラストつきの絵本まで作ってしまったのだ。
タレントの絵本は、貴花田以来の快挙である。
「絵が描ける」「くまが好き」「エヴァが好き」「早口」、この時点でクロである。
そんなドップリの腐女子・ヒカルが、オサレ系オタクの紀里谷氏と結婚したときは、正直ショックだったけど納得もした。
ま、オサレ系だしな、ヒカルも女だし、と。
しかし離婚したときの私の「それみたことか」感たるやなかった。
腐女子とサブカル系オサレオタクが共存できるわけはないのだ。ガチと「アートとしてのオタク文化」的なことの共存などない!
ヒカルはそこんとこうまく使い分けているわけですよ、あなた。
「昔浮気をしたことがある」という発言は、裏を返せば
「私はアイドルではありません」
「私はタレントではありません」
「私はどう思われようと自由な立場です」
「私はアーティストです」
と言っているようなものではないか。
そう、アーティストっぽい立ち位置にいくことで、肝心のオタクっぽさは見事に隠されているというわけだ!
すげえ!
ヒカルはもてる腐女子なのである。
そんじょそこらの男ではもてあますに決まっているのです。
一生、男に対するジレンマを持ちながら、そのジレンマを元にいい曲作っていってくれるはずなんです。
彼女にとっては、三次元の男と交際すること自体が、浮気に決まっているのです。
※以上、もちろんすべて私の決め付けと妄想です。ご注意ください。
posted by:
サンキュータツオ | - |
20:19 |
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