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返礼
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ちくしょう。

『草野☆キッド』にU字工事、出演。
これまでの芸人人生を振り返る。

あの日、浅草キッドさんが主催していた「浅草お兄さん会」のネタみせのあの日、学生の私たち米粒写経は、もう一組学生で参加しにきたU字工事と出会った。
彼らとは、ネタみせにきた時期もおなじで、ちょうど「浅草お兄さん会」のメンバーも固まり始めていたころ。

「君らナマリとらないほうがいいよ、活かしていったほうがいいと思うけどなあ」

水道橋博士さんは確かにそう言っていた。
それを、やはり見ていた周りの芸人たちも、みんな強烈に記憶していると思う。
お笑いのライブのネタみせに、あの浅草キッドの二人がいて、アドバイスまでしてくれるのだ。
40〜50組近い芸人、それも素人からプロまで入り混じった、ネタみせの会場、しかしなかでも浅草キッドさんがその場にいるという緊張、客席は全員芸人。
正直、客前でやるよりもやりにくい状況。
そんななかで、まだ20になりたてくらいのかわいいコンビが、明らかに異質な空気感と朴訥とした感じのネタで、キッドさんの前で恐縮していた。
そして、U字工事には、素直さがあった。

U字工事、もちろん私たちもですけど、素人の我々は、毎回、あの月一回の「浅草お兄さん会」のために、毎回胃が縮み、緊張し、舞台の上の恐怖と闘いつつも、その代償であるお客さんの、生の「笑い」という、ただそれだけを求めて、あの場に集まっていた。

結核明けの相方と、最後のチャンスと「浅草お兄さん会」に賭けてきた東京ダイナマイト(正確には、旧、東京ダイナマイト)。
太田プロを辞め、自分の求める笑いを追及しにきた国井政勝(現・国井咲也)。
20代も後半に差し掛かってから芸人を志しにきた、素人のマキタスポーツ、殿方充、ヘブリスギョン岩月。
そして、右も左もわからない、「腕試し」のつもりで迷い込んだ、学生のU字工事と我々、米粒写経。
このほかに、大川興業から三平×2と阿曽山大噴火のコンビ「ニトログリセリン」や、プチ鹿島のコンビ「骨太熱」がライブにはいた。
そして、ライブ後期には無名のピン芸人として日比谷野音での単独を決めた鳥肌実も加わり、ライブは「混沌」とした、それでいて独特の熱気を帯びたものになっていた。
キッドさんもネタをやっていた。
それを舞台裏から聞けるという衝撃。
みんな、みんな浅草キッドに憧れた。ただそれだけで集まった。それだけに、アングラぽくあった。


一度、挫折したもの。
夢を追いかけたもの。
信念を貫いたもの。
人生を劇的にリセットしたもの。
スタートすら切っていないもの。
最後のチャンスを、最初のチャンスを、つかみにきたもの。

いろんな人種が、浅草キッドの名のもとに集まっていた。
そして、不遜な言い方になるが、浅草キッドに選ばれた。「浅草キッドチルドレン」だった。
このライブは、チケットが5分で完売するほどのものになっていた。
このままの方向性でよい、と思えるのに充分だと思われた。

U字工事も、今日の放送でネタの傾向の変遷を語っていたが、いま、なにを考えているのか、どうしたいのか、そういうのは芸人はネタを見ればすぐにわかるものだ。
あの頃のU字工事。開口一番、

薫:「いま、『タイタニック』ってヒットしてるじゃないですか」
卓郎:「ああ、あの鳥羽一郎の」
薫:「違うべや!」


こんなネタで、バカウケしてたもんである。
そりゃ、外のライブ行ってウケないのも当たり前。
そこを修正していったからすごいよね。「これでいい」って思わなかったこと。素直である。
私たちは、ぼーっとしていて、ずっとそういうお客さんに受けるネタやっちゃってた。
ライブごとのお客さんの趣味にあわせる、最大公約数を出す、精度を高める。
そういう、淘汰に必要な作業を、彼らは続けていたんですよね。

いまじゃ
薫:ぼくら栃木県出身のコンビなんですよ、
卓郎:茨城じゃないかんね

だもんね。そりゃそうですよ。みんな知っててもそう言うべきだよ。

ちくしょう。

今日の放送で、くしくも卓郎は言った。

「『浅草お兄さん会』に出てたっていうことが、オレらにとって“誇り”だったんです」

サラッといってたけど、あれはキッドさんに対する世辞でもなんでもない。
間違いなく、みんなにとってそうだった。
お笑い学校に行ったわけでもない、
それなのに、精神的“同級生”にさせてしまう。そんな雰囲気があのライブにはあった。
それは、浅草キッドさんが、謹慎明けで再起をかけていた、その気迫がそうさせてもいたし、
とてつもなく面白いものを見たいという、お客さんの熱気もそうさせていたし、
なにかをつかみにきたものたちの気持ちもそうさせていた。

『浅草お兄さん会』というのは、青春だった。
あのライブに出ていた芸人たちと顔を合わせると、ほかとは違う、特別な感情がどうしても出てきてしまう。
みんな、なにかをつかみにきていたはずなのに、だれかを出し抜くつもりで集まったはずなのに、
それでも利害のない、「なにかがはじまる前」の、あの特別な感情を、なんつーか、ほかに言葉が見当たらないけど、「仲間」という気持ちを持っている。
安っぽい言葉だけど。
いまから考えると、自分を殴ってやりたいようなこと(いまの自分も殴りたいのだが)もある。それでもあそこだから学べたことが多いのだ。

なにもわからず、縮こまっていたあの頃のメンバーにとって、浅草キッドさんはいまだに師であり、兄であり、アイドルである。
でも、キッドさんにとっては、そんなこともあったなあ、というものでしかないんだろうなあ、と、下の者たちからすると思ってしまう。
しかし、私の場合、バスケットや学問を教える側になってみてわかったことがある。
決してそんなことはないのだ。
万遍なく、全員に、信じられないくらいの愛情をもっているものなのだ。それは、道しるべとなる者に共通の、特別な感情。私ごときでも、それに似たものを感じることが、ここ数年あったのだ。
ずいぶん時間が経ったときでも、「いまあいつ、どうしてるかなあ」って、絶対思うのだ。
その人の、人生に関わったことを、
とてもとても大切な気持ちで、記憶の宝箱に入れている。
どんなに接点の少ない教え子にも、だ。

今日の、『草野☆キッド』での、キッドさんの涙には、
そんな、大事な大事な宝箱を、久しぶりに開けたときの、溢れる想いが詰まっていた。


「タツオさん、やりました!」
M-1決勝進出者発表のあの日、薫からかかってきた電話。
ホントに、我がことのように喜べた。心の底から嬉しかった。おなじくらい、くやしかった。

ちくしょう。
ちくしょう。
ちくしょう。

嬉しいぜちくしょう!
くやしいぜちくしょう!

でも、私は自分たちとキッドさんの物語は、まだ語らない。語る資格がない。
それは、売れたときのためにとっておく。



そして、いまでも青春は続いている。


《漫才バカ一代 第29幕 〜漫才バカボン〜》

■日時:2009年6月19日(金)19:00開場/19:30開演
■場所:文京シビックホール小ホール(400名収容)
■出演:U字工事、ペイパービュウ、東京ペールワン、西麻布ヒルズ、米粒写経
 ゲスト:POISON GIRL BAND、阿佐ヶ谷姉妹 
■チケット 前売り1500円/当日2000円
 【メール予約】mbaka@futabamusic.jpまで お名前と枚数を送信するだけ!
        確実にお席を確保いたします!当日、会場での清算となります。  
 【チケットぴあ】2009年05月01日から発売中! 0570−02−9988 Pコード:395-002 
■連絡先電話番号 漫才バカ一代事務局 080-3128-6329(mbaka@futabamusic.jp)

って、告知だったのかよ!

はい、そうです。
ごめんねごめんね〜♪
(なんて節操のない私。プライドないのかっ)

すいません。
ゲストもすごいですけど、ちゃんと、U字工事、出ますからね!

そして、
素人時代から一緒だった、U字工事マニアを自称する私サンキュータツオ、
もうすぐ発売の『GetNavi』の連載、
「サンキュータツオの芸人の因数分解」
で、なななんと!
U字工事について書きましたので、コンビニで買ってください。
なんというタイミング!(26日発売です)

短い文章ですが、想いを込めて書きました。
この記事については、また後日。

ってやっぱ告知だったのかよ!


ちくしょう。
posted by: サンキュータツオ | - | 03:23 | comments(1) | - |-
タツオさんぶれてないですね〜。いい話の後はほとんどに告知がある。
さて今うちの学校は中間テストの真っ最中なんですがタツオさんはテストで思い出とかありますか?
タツオさんの高校はちょくちょくすごい話を聞くので気になります。
| 狂四郎 | 2009/05/20 11:45 AM |