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死闘 〜ウィンブルドン男子決勝〜2009.07.06 Monday
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死闘 〜ウィンブルドン男子決勝〜
ウィンブルドン、男子決勝。
テニスには、四大大会と呼ばれる大会がある。
全豪、全仏、ウィンブルドン、全仏。
なかでも芝のコートでのウィンブルドンは歴史と伝統という意味でも特別だ。
2006年から2008年までウィンブルドンは、毎年ロジャー・フェデラーとラファエル・ナダル。
フェデラーはウィンブルドンを5連覇という記録を樹立しており、まさに敵なしの状態での「芝の王者」だった。
それが去年、永遠の二番手のナダルが、4時間強の試合を制して、死闘の末、チャンピオンになった。
芝のフェデラーが、クレーのナダルに敗北。ナダルはまさに「王者」となったのだ。
全仏とウィンブルドンという、クレーと芝を両方を同一年に制するのは、歴史的快挙でもあった。
歴史に残る、フェデラー・ナダル戦。
いやこの二人はプレースタイルも真逆で、ホントに名勝負を繰り返してきたわけだ。
今年のその対戦を期待していた。
しかし、今年、ディフェンディングチャンピオンのナダルはコートにいなかった。
大会開始直前でのひざの故障で参加回避。
フェデラーの「勝って当たり前」の空気が流れていたが……。
今年の決勝、ウィンブルドンのフェデラーの刺客としてセンターコートに現れたのは、ロディック。
フェデラー・ナダル時代が訪れる前に、フェデラーに2回、決勝で負けている、実は「昔の二番手」であった。
ロディックは、昨年のウィンブルドン、2回戦で負けるという屈辱を味わい、引退まで考えた。
しかし、「できることはすべてやる!」と一年発起、食事から睡眠まで完全管理のなか、体重も落として、完全な「テニスサイボーグ」と化けてこの決勝に駆け上がってきた。
フェデラー圧勝かと思われた決勝、まさかまさかのフルセット。
両者一歩も譲らない展開。
しかも第一セットをロディックがとるという展開から、今年も歴史的な名勝負!
フェデラーVSロディック
5-7
7-6
7-6
3-6
第4セットまでは、フェデラーが2セットと3セットをタイブレークでとる展開。
第4セットはまたしもロディックにおされロディック奪取。
ここまで、フェデラーが、ロディックのゲームを1回もブレイクしていなかったのだ。
そして、迎えた最終セット。
最終セットはタイブレークがない。必ず相手のゲームをブレークしなければ勝てない。
で、最終セット、どうなったか。
フェデラー 16-14 ロディック
30ゲームもやっってんの!
バカですよこの人たち。
ちょっと松坂がいたときの横浜vsPL戦を思い出しましたよ。
去年のナダル戦もでしたけど。
いや伝説的な試合でした。
テレビの前から動けません。
いつまで続くんだと、もしかしたら永遠に続くんじゃないかとすら思われたこの試合。
このまま、16-14まで続くんだもん!
4時間も動き続けて、集中力を保ち続けてるだけですごいのに。
結局、フェデラーが、はじめてブレイクしたゲームで試合に勝つという、とんでもない展開。
フェデラーはあのサンプラスを抜いて、四大大会15勝。
こんなチャンピオンをリアルタイムで見れるなんて!
ボルグには間に合わなかったけれど、フェデラーを見れただけでホント幸せ。
生きる伝説なのである。
この王者は、とにかく精神力と勇気がすごい。
「結局最後は、オレが勝つんだろ?」的風格すら漂わせる。
全盛期のマイケル・ジョーダン級の、「どうせこいつ勝つだろ」感がたまらないのである。
で、最終的に勝負を分けるのも、その自信でしかないようにすら思うのである。
だからなおさら、昨年のナダルの勝利は感慨深いものだったのだが。
こうなるとますますフェデラーVSナダル戦という因縁の対決に注目せざるを得ない。
今回の勝利は、「ナダル、待ってるぜ」と私は受け取りました。
フェデラーとナダル、あんなに絵になる2人はいないですもの。
セナとマンセルの対決を見るようで……。
あの2人、できてればいいと思うのです。
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はじめまして、サンキュータツオ様。
いつも、楽しく拝見しております。
ワタクシは、ラファエル・ナダルとお笑いが大好きな腐女子でございます。
王者フェデラーとロディックの名勝負に関しての記事、「そう!そう!」とうなづきながら読みました。
ナダルの故障にも触れて頂いて嬉しかったです。
そして、最後の一行で、タツオ様を抱き締めたくなりました。(笑)
そこで、お尋ねです。
タツオ様、タツオ様、
王者フェデラーと大型わんこナダル、
どっちが攻めでどっちが受けでございましょうか。
P.S ワタクシ的には、紳士フェデラー×年下わんこナダルですが、ナダルの下克上、フェデラーの女王受けも、それはそれで一興でございます。| 百合イカ | 2009/07/08 2:51 PM |フェデラー←ナダル、だとは思ってました。
今年きっと、死ぬほど悔しかっただろうなあ。
「あそこに、あの場所にロジャーと立つのは俺なのに! きいいいっ!」
って、歯噛みしたと思います。泣いたかもしらない。
来年が楽しみです。ふふ。| 凪 | 2009/07/12 12:38 AM |