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続・日本のクリエーターはなぜ金持ちになれないか2009.07.31 Friday
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続・日本のクリエーターはなぜ金持ちになれないか
ちょっと前に、◆日本のクリエーターはなぜ金持ちになれないか
http://39tatsuo.jugem.jp/?eid=543ということを書きました。
これが意外に読んでくださった方が多かったらしく、大変ありがたく存じます。
この記事に対し、この記事を読んでくださったと見知らぬ方から、メールを頂戴しました。ボクはハリウッドに住んでいるのですが、向こうのクリエーター連中、なかでもブログにも出てきたアニメの、例えばアニメーター(ただ単に絵を書くだけの職人さん)なんかでも、年収は1000万円を超えてますし、スタジオも立派なものです。 日本のアニメーター職人さんとは、ちょっと規模が違う感じがします。
ボクも企画を考え、形にするという面ではクリエーターだと思っているので、日本でもクリエーターの地位、そして金銭面での安定が得られると良いと思っています。 やはり、アメリカのほうがそういう面では上を行っていますからね。
少しでもボクの情報がお役に立てばと思い、いきなりですがメールさせていただきました。貴重な情報、ありがとうございます。
やはりそうなのですか……。
アニメーターさんで年収1000万。極端な例かもしれませんし、それが普通の金額かもしれませんが、まず日本ではあり得ませんよね。
私は、日本のアニメーター、優秀な原画マンさんであれば、それでも安いと思います。
さすがに1年目とかでその金額はないですが、10年目くらいでうまい人にでもなれば、それくらいもらって当たり前、という仕事内容です。
ですが……。
日本のアニメーターは、絵を描くだけでは、なかなか生きていくのも精一杯のようです。
一枚描いて100円とか、そういうレベルです。
これはとても生活できない、ということで、いま、原画をアジアの安い人件費で雇える国に投げることもよくあります。
昔はそれが明らかに絵の出来の低下につながっていましたが、最近ではそうでもありません。
海外の描き手でも、原画ならばけっこうなレベルになってきているように、一視聴者としては感じます。
こうして、技術は流出していきます。
日本の唯一の、といっていいくらいのドル箱産業が、この有様です。
それは、日本だけがその価値を知らないからかもしれません。
100年後、といわずとも、20年後くらいには、中国、韓国、タイ……そういったところで、自国生産のアニメーションができるようになるかもしれません。
いいですかみなさん。
自国生産のアニメを「大量に」作れるのは、いま日本とアメリカだけと言ってもいいでしょう。
これは相当なアドバンテージです。完全な「売り手」になることができるからです。
このアドバンテージすら守れないのです。
これが文化です。
文化とは、「どれだけ無駄なものにお金を投下できるか」です。
私は街のタイルの写真を撮って歩くのが趣味ですが、文化度の低い国には、タイルはありません。
西洋圏、とくに歴史のある国には、凝りに凝ったデザイン、材質のタイルが敷き詰められています。
街自体が作品としてのデザイン性を帯びているのです。
フランスでは、社会化見学でかならず美術館に行きます。美術に投下する予算もあります。
美術や芸術などは、なくては生きていけないものではないです。
いや、「そんなものはなくても生きていける」という、いまの日本の風潮そのものが、いまの日本の文化であり、フランスやイタリアの人たちは、「なくては生きていけない」とすら思っている節があります。
信じられないでしょう?
でもそうなんです。
自国を振り返ってもおなじことなのです。
大学ひとつとっても、文学部という「無駄」はいま削減傾向です。
文学は、生きていくのに全く必要ないからです。
しかし、かねてから力説しているように、「文学部が充実している大学こそいい大学」なのです。
これは間違いないんです。無駄なものに予算を投下しているだけの余裕と体力と覚悟があるからです。
少し前に、「国際メディア芸術総合センター」の計画が、「国立の漫画喫茶」と揶揄されたことがあります。
日本の認識はそのレベルです。
内容はともかくとして、着想は高く評価すべきなのです。
それに、車や電子機器よりも、地球に優しく、安定感があり、絶対に勝てるコンテンツなのですよ、アニメって。
決してアメリカがいいというわけではありませんし、アメリカのクリエーターでも似たような扱いもあるにはありますが、素晴らしいクリエーターには、せめてもう少しお金が入るようなシステムができないものなのでしょうか?
って、なんで私がこんなことを言っているのか、自分でも立ち位置がよくわかりません。
でもこういうことは、業界じゃない人が言ってはじめて「声」になるものなんだと思いますよ。
せめて、せめて、もっともっとリスペクトするべきだと思います。
だって、お笑いでもアニメでもなんでも、
作ってる人たちは、孫にも胸張って「私が作った」といえるような作品づくりをしている人はいるんですから。クリエイティブなことに関しては、その才能のない人が決定力と資本を持ち、その才能のない者が下にみられる。
そんなことはあってはならないと思うのです。
商売の才能は、それはそれで評価されるべきことだとは思いますが。
「ものをつくる」という共同作業のなかでは、少なくとも商売人も末端の作業者も、みな平等であれば素敵だ。
そんなことより、◆『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』 タツオ解釈DAT編
読んでくださいね!
今日も一切笑いなしでお送りいたしました。
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同感です。
リスペクトし合い、作り手もみんなハッピーになれば、作品ももっと素敵になると思います。
| ドクトル・マツダ | 2009/08/02 2:01 AM |こんにちは。サイト拝見しました。とても良い記事ですね。最近私のサイトを作ったのでよかったらどうぞ見て行ってください| メル友 | 2009/10/01 6:49 PM |





