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◆夏目イサク『ノーカラー』新書館 
友情以上、愛情以上!
やっぱりBLはやべえ! まずはこれを読め!

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夏目イサク(2005)『ノーカラー』新書館

あの人気BLシリーズ『是』を送り出している新書館で刊行されている漫画。

BL漫画を読み出して、かなりの数をこなしている私ですが、この漫画はそこはかとなく良い!
だれが読んでも「きゅん☆」とくること請け合い!

と、申しますのも、「BL」という領域だけで考えた場合、そこにはすでに「男同士が愛し合う」という大前提がまずあり、「男同士恋愛大喜利」みたいになっているのがオーソドックススタイルと申しますか、スピードの緩急こそあれ、ゴールは決まっているわけで。

そうなると、当然最初から「恋愛」的な感じで2人の関係が描かれていく、というのが王道。
言ってみれば、「別にこれ男と女で良くね?」という形のものが多く、私はそれを否定するものではありません。
むしろ、率先して、「なんだかよくわかんねんだけどよ、男同士だからいいんだよ!」
という、「考えるな、感じろ」で接してきたわけです。

最初からいきなりどぎつい絡みなどがあっても、いまの私は「ああ、そのパターンか」というくらい慣れてきたわけですが(それはそれでどうかと思いますが)、
とにもかくにも、そういうシーンがあるものもないものも含めて、
BLの魅力というのは、というか、これはBLに限ったわけではないのですけれど、「人間」が描かれているのもであれば、男同士であろうが女同士であろうが、もちろん男女でも、誰が読んでもおもしろく仕上がっていると思うのです。

そういう意味で言うと、まずこの漫画、けっこう丁寧に、2人の内面、心の動き、「人間」が描けていると思います。

2人は、アパートの隣同士に住んでいる若者。
一人はメガネをかけていかにも繊細そう。勉強を熱心にしていて、資格の試験なんかもクリアしちゃうような秀才タイプ。
「よい成績をとること自体がアイデンティティー」、という感じ。
普通はここに「なぜそうなったか」は描かれなかったりするのですが(というのも、メガネキャラのテンプレという感じで、あとはご勝手に想像してください的なものが多いため)、この漫画ではなぜそうなったのかがしっかり描かれている。

一方で、その隣に住んでいる、元気でがさつな男は、ひっきりなしに仲間を家に呼んで飲んで騒ぐタイプ。
秀才は、その部屋のうるささに思わず文句を言いにいく。そこから物語がはじまるわけだが、最初はチャラいと思っていたその男が、実は「やりたいこと」があり、肉体労働にはげむ、頑張り屋さんだったりすることを知るわけ。
元気男の「やりたいこと」とは、カメラだったりするんだけれど、普通だったらそこで説明が終わるところ、しかしこの漫画は、実はカメラのことでこの男が悩んでいる、というところを描く。

自分にはホントに才能があるのだろうか、自分が撮れるものとはなんだろうか、自分は本当に努力しているのだろうか。

そこを描くからこそ、ほかの大学生のように、若者らしく浮ついた日々を送ろうとしない、頑固で心を閉ざした、自分の目標にまっすぐに向かっているメガネ男に惹かれていく。
一方で、メガネ男は、アイデンティティーのために真面目を貫きつつも、素直で「やりたいこと」に向き合っている、世界の美しさを知る男に、「本来の自分」を見つめる機会を与えられ、元気男に惹かれていく。

この、惹かれていく動機付けが見事なのである。
まずこれが一点。

さらに言うと、この漫画、そんな2人の関係が、最初は「友情」のように描かれているのが、ほかの漫画にはなかなかない描き方なの!

個人的な欲求からすると、BLというのは、男同士がもつ特有の「友情」―それは、あるときは独占したがったり、嫉妬するようなある種の「愛情」にも似た、絆のようなもの―を、女性的に解釈した場合の「恋愛」的なものであって欲しい。

第一次作品で、時にはライバル、時には親友、というような、思い切り「友情」でつながっている、絆のある2人。それを、恋愛的に解釈したものが、第二次創作、つまり同人誌などで描かれている「やおい」だとしましょう。
私にとってBLとは、この「第一次作品」と「二次創作」の境界線を取っ払ってしまう、画期的なジャンルなのです。
つまり、まず「友情」を描いた上で、その延長線上に「恋愛」がある。
それが、私の「良きBL」観なのである。

よく、仲がいいのに恋人ではない関係を、「友情以上恋愛未満」と言いますが、
私が、素晴らしいBLをたとえて「友情以上愛情以上」と絶叫するのはこういう理由からで、
いきなり最初から恋愛、というよりは、男同士の「友情」の延長線上に「恋愛」があって欲しいのです。

この漫画、なにが素晴らしいって、普段の2人の会話がホントに男同士の軽口の言い合いみたいになっているのが良い。
それは2人はお互いの気持ちを知ってからもかわらない。
そういう「普段」があるからこそ、「いざ」という時に、恋人みたいなセリフをはくところに、「きゅん☆」なのである。

おいおいなんだよかわいいじゃん!みたいな。
そして、こういう「一線越え」のセリフ、関係性が、「BLはファンタジー!」と思わせてくれる部分でもあるわけです。
全編通して、というのもいいのですが、「普段」と「デレ」のメリハリがあるから、「友情以上愛情以上」が明確になるというか。

元気男が、カメラのアシスタントでアメリカに行くと決まったとき、

メガネ「どのくらい?」
元気「一ヶ月」
「いっかげつ? 行ってこいよそのくらい」
「バカ! おめー長すぎる一ヶ月なんか! この一ヶ月だけでも長えのにさらに一ヶ月だぞ!?
 我慢できっか!」
「がまん?」
「てめーをガマン するのはだからもうやめる」
なんつーかわいい2人なんだろう。
普段のしゃべりが、普通の友達っぽく「おまえ」とか「てめー」とか、喧嘩っぽい。
もともとよく言い争いをしている2人だから、キュンゴマの効果大である。

BLと少女漫画の違いはなにかとよく考える。
別に、このBL、「男と女」でも全然成立するじゃん! というのがよくあるからだ。
当然、でも「男と男」だからいいんだよ、理屈なんかねーんだよ!
というのも私の持論なのであるが、
一方で「友情以上愛情以上」を描くのがBLだとするならば、少女漫画にはない、男同士の「友情」をしっかり描くことが、BLをBLたらしめる要素であるとも思うのだ。

ぞんざいな言葉遣い。
恋愛を持ち込まなくても成立しえる関係性。
「男」として描かれる、人間としての登場人物。
そこに「恋愛」を持ち込むファンタジー。

ああ、BLを読んできて良かった、と思えた作品、それがこの『ノーカラー』である。


すいません、BLに興味のない人はなんのことやら、ですが。
知らない世界をのぞくと思って、一回だけでもお手にとってみたらいかがでしょう?

「お前の目って何も映ってねーんだな」

元気男が、勉強ばかりに明け暮れるメガネ男にこう吐く。
このセリフは、タイトルの『ノーカラー』にも通じる象徴的なセリフでもあるわけですが、私から言わせれば、アニメを見ない人、そしてBLを知らない人、偏見を持っている人全員に言いたいセリフなのである!
(はいはい、わかったわかった)

以前こちらで紹介した『坂道のアポロン』は、そういう意味では「友情以上恋愛未満」の男同士の友情が描かれているもので、男としては、「おおお、あああああ!」とうなづける感情がたっぷりなので、「友情の表面張力」として読んでいただければ嬉しいのですが、
その「表面張力」が決壊し、「恋愛」として昇華されるとどうなるか、というのは、この『ノーカラー』を読んでいただければ一目瞭然である。
是非比べ読みしていただきたい。

参考記事
坂道のアポロン
posted by: サンキュータツオ | ■タツオ☆レビュー■(2008年11月〜) | 23:02 | comments(2) | - |-
「坂道のアポロン」の記事を読んで千太郎と薫でできちまえって???西麻布ヒルズの?U字工事の?な、なんで???って我ながら苦笑いもんです。とほほ。
| koko | 2009/11/16 11:34 PM |
タツオさんこんばんは(≧ω≦)/★『ノーカラー』について熱く語ってくれてありがとうございます(笑)購入を迷ってたんですが、買う決心がつきました!!


ところでタツオさんは、イサクさんの作品で他に読んだものはありますか?
| ぷりん | 2009/12/14 12:48 AM |