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「メキキの聞き耳」裏話 〜「なぞかけ」論文〜
なぞかけ論文! 画期的な調査方法
隠喩的表現において“面白さ”を感じるメカニズム 

本日、TBSラジオ「メキキの聞き耳」@『荒川強啓ディキャッチ』でご紹介した論文は、

太田太戯留(2009)
「隠喩的表現において“面白さ”を感じるメカニズム」
『心理学研究』 第80巻 第1号






◆「メキキの聞き耳」本編はこちらをお聞きください。
上のウェブで本編聴けます。8/12のものです。宜しければポッドキャスト登録もどうぞ。
本編は、私のおもしろ論文紹介、そして、その後は、そのままTBSの1階で行われた阿曽山大噴火さんとのトークショーで、ポッドキャスト配信のみのために語りおろした爆笑裁判レポート(しかもこの日の東京地裁で起こったこと!)です。

〇詳しくは本編を聴いてくださいませ。
この論文は、
そもそも私の研究テーマに非常に近いところから、
自分の研究用に保管してあったものですが、
折りしも盟友・Wコロンが世に出たということで、
このタイミングしかなかろうと思い、「なぞかけ」の謎に迫ったものとしてご紹介しました。

〇やや専門的になりますが、
本編で紹介、というよりは、おなじ専門領域的な部分での感想として、
この論文の画期的なところは、
・素人に作らせた「なぞかけ」を素人に「判断」させたこと。
・おもしろさを理解するスピードを計測したこと。
この二点だと思います。
前者に関しては、実は良い作品が伝わりきらずに埋もれるという、オンエアバトル形式なのですが、データのとり方としてはたしかに良い方法で、
これがネタとかになると、プロのものでは採取しにくいし、かといって素人のものを素材にするとおもしろくない。また、そもそもいくつものネタを見せてデータをとることも非常に労力のかかる作業なのですが、
「なぞかけ」に関してはそのお手軽さもあってか、けっこう大量にデータとれるんですよね。
そういうわけで、「ダジャレ」に関しては同様の研究がいくつもあるものの、「なぞかけ」というテーマを選定したこと自体、この論文の着眼点のよさがあるように思うわけです。
また、参考文献に出ていた楠見孝先生の論文同様、
言葉と言葉の距離の問題に触れていることがすごいんです。
近すぎると「当たり前」と思われ、遠すぎると「わからない」になってしまう。
そのバランスに注目したところは非常に志が高い。

まるで、A(のa)は、B(のb)のようだ。(直喩) ※(a、bはあったりなかったりする)
AはBだ。(隠喩)

いずれも比喩表現なのですが、
比喩を「理解」できるのは、両者の言葉に、共通点Xを見出せるからである。

これは、まさしく、
AとかけてBととく、その心はX
にも通じるものであるし、すでにダジャレでは言われていることですが、
AとBの共通点のXが音である場合は、ダジャレになるわけです。

これは、言葉遊びだけではなく、文脈単位で起こると漫才っぽく展開される遊戯です。
隠喩に着目したところで、「なぞかけ」をもってきたことは、そういう意味ではダジャレよりは一歩踏み込んでいる論文なんです。

また、本編では紹介できなかったのですが、
その「わかった!」「わからない…」「これ当たり前だろ」と、おもしろいとつまらない(正確にはこの2分法も、下位分類をつくり7つにわけられている)を判断した「スピード」を計測した。
笑いと、そのスピードの問題というのは、
非常に難しいテーマのひとつです。
意外なことが起こったとき、おもしろい、あるいは怖い、と思うのは、文脈の問題かもしれませんが、
たとえば、
推理小説なので意外な犯人が出てきても面白くないのはなぜなのか。
もちろん、文脈の問題が大きいのですが、ひとつは、「意外なこと」を理解するスピードにあるのではないかという意見もあったりします。

また、考えオチのようなもの、俗に我々の世界で「笑い待ち」と言われるような技術があることから、
理解に時間がかかるものとかからないものが存在し、
また、時間がかかってこそはじめておもしろいものもあるわけです。
そういったことを背景に、
まずは「なぞかけ」という題材で時間を計ったことは、文系的論文では画期的なのですが、
これが心理学の研究であるので、納得です。
心理と言語は、一面ではもっとも理系的であるので(そもそも学問はすべて世間でいう“理系的”であるはずなのですが)、こうした計測主義には大きく感銘を受けるものです。

〇一番印象に残った、「わからない」という評価が一番高かった、学生が作ったなぞかけ
「家族」とかけて
「インターネット」ととく
その心は「自律分散協調型です」

なんですか。このなぞかけ! 勉強してきた学生が、一生懸命、自分の知識とイメージを総動員して作った姿を想像して、このわけのわからなさを堪能すると、おもしろすぎます。
なんですか、自律分散協調型ですって。
まるでコンピュータが作ったなぞかけみたいです。

こういう出力をする人間がいることが、実は非常に重要なことなのです。
私は「言った人」と「言ったこと」の関係にも興味があるのですが、
このなぞかけをねづっちが言ったとしたら、おもしろみはどこにもありません。
あえて言えば、「シュール」になりますが、
これを、普段ジョークなど言わない学生が言った、という解釈で考えると、味わいが出てくる。
このようなことを、
実は学術的に考えてみたらどうか、と私は思ってもいるのです。
はー。今年の夏は論文書けるのだろうか。

〇今日も赤坂のTBS1階の特設ブースには、多くの方々が集まって生放送を見守ってくださいました。
暑い中、ご来場くださった皆様、誠にありがとうございました!
posted by: サンキュータツオ | おもしろ研究論文 探索 (2009年11月〜) | 23:20 | comments(0) | - |-