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◇◆水城せとな研究◆◇ -第0回 年表-

水城せとな研究 -第0回 年表-
 研究は 『ぱふ』2010年3月号から


この才能に、リアルタイムで出会えた自分の人生。

私は、一昨年あたりから、尋常ではなくハマっている漫画家さんがいます。
水城せとな(みずしろせとな)先生です。

少女漫画をフィールドに活動なさっている作家さんですが、
BL(ボーイズラブ)もお描きになっております。
ですが、ジャンル区分など飛び越えるスケールです。

「人間」を描いておられます。
「哀しさ」を描いておられます。
しかし、「人間愛」に満ちてもおられます。
性悪説の皮をまとった、人間賛歌にも読めます。
「人間の業の肯定」、落語にも通じる諦観。

セリフ回しは現代のシェークスピア。
プロットは平成の紫式部。
表現姿勢は文学で言えば、自然主義。
目で見て一発で判別できる画風(あるいは文体)。
男性でも女性でも、だれが読んでおもしろい!

現在連載しているのは、
『失恋ショコラティエ』
『黒薔薇アリス』
『脳内ポイズンベリー』
どれを読んでもおもしろいことを保証します!

物語の設定としては、SFともいえるしリアルともいえるものも描いています。
シリアスも、ギャグっぽいのも描いています。

今年でデビュー19年。

大好きな漫画家さんたちはいっぱいいますが、
(とは言っても、私はアニメを見るとき、原作との比較をあまりしたくないので、アニメを先入観なく楽しむように、あまり漫画を読まないことにしていますが。減点法の見方をしたくないため)

これほど多作で、なおかつ、少女漫画史のどこにもマッピングしにくい、
独特の作品を残している漫画家さんは、なかなかいません。

私がこの漫画家さんのことを知ったのはごく最近で、一昨年。
BL漫画『窮鼠はチーズの夢を見る』、『俎上の鯉は二度跳ねる』
でしたが(かなり新しいファンなのです)、
その異彩に見入られ、

これはいっそ、全作品読んでみるのがおもしろいかもしれない

と思い立ちました。

ひとりの作家を、デビューから今にいたるまで読む。
また、それをするに値する、変遷を辿ることにおもしろみのある試行の過程と、それだけ作品群がある。

ということで、「水城せとな」という一人の漫画家を追いかけてみることにした。
水城せとな研究の開始です。

はい、完全なる自己満足、かつ論文ではない雑文の数々。

ですが、ひとりでも多く「セトナー」(水城せとなファンのことをこう呼ぶことにした!)を増やすことを目標に、時間があるときに書き溜めていこうかなと思いました。

おそらく100年後くらいには、
文学研究とおなじくらいの熱量で、漫画研究が行われることだと思います。
というか、私はすでに活字のみ、という定義での文学というものはすでにメディアとして死んでしまっているとすら持っていて、
いま「文学」という要素を一番色濃く継承しているのが、漫画というメディアだと確信しています。

そして、100年後くらいには、個別の作家の全集なども、いまよりバンバン出ていることと思います。
水城せとな全集は間違いなく出ます!
そのときの、編集者が、へー、こんなファンがいたのか、くらいの記録になればと思います。
というか、参考にもならないのですけども。

大学3年か4年くらいのときにデビューなさっているので、推定40くらいのお姉様でしょうか。
それで、いままででも、この大量の作品群です。
ヤバ過ぎます。
いったいなにを見て生きてきたのか、非常に気になるお方です。
ただただ、私の熱量だけで、やっていこうと思います。
水城せとな研究!

セトナー集合です!


というわけで、第0回です。
今回は、どんな作品群があるか、いままでの作品に「作品番号」をつけて、
今後論じる基本資料とすることにしました。

そこで!
全セトナー必携の資料がございます。

『ぱふ』2010年3月号です。

110218_0418~0001.jpg


表4(裏表紙)に、「極上眼鏡男子」の宣伝がガッツリ載っている、
古式ゆかしい乙女のバイブルでございます。
現在入手困難。

中村明日美子先生のカラーイラストなどもあり、グッとくる記事満載なのですが、

この資料が決定的な仕事をしてくださっています。

「巻頭特集 水城せとな」!!

キター!!

18000字インタビューと、「全作品リスト」!

大仕事です。
18000字って。QJでも10000字ですよ普通。
もうこの資料はマスト。大枚はたいてでも購入すべし。インタビューでは水城節炸裂でございます。

その筋からは叱られることを覚悟ですが、
この特集の「全作品リスト」をもとに、作品番号を付与、
初出の年月日が早いもの順に少しだけ整理したものがこれです。


無印:短編
☆印:短期連載(2〜3回に渡る)
○印:長期連載

1993
001「冬が、終わろうとしていた。」(小学館『プチコミック』4月号)
002「ブレックファスト」(青磁ビブロス『マガジンBE×BOY』NO.1)
003「指輪物語」(青磁ビブロス『マガジンBE×BOY』NO.3)
004「スリィピングビューティー」(青磁ビブロス『マガジンBE×BOY』8月15日号)
☆005「彼岸過迄」(青磁ビブロス『マガジンBE×BOY』12月号)

1994
☆006「彼岸過迄」(青磁ビブロス『マガジンBE×BOY』2月号)
○007「ヴァイオリニスト」(青磁ビブロス『マガジンBE×BOY』4月号から12月号まで連載)
008「LUNA・SEE」(青磁ビブロス『ZERO』ハル号)
009「シンデレラ階段を登れ」(小学館『デラックス別冊少女コミック』9月30日号)

1995
☆010「ミスターマーメイド」(青磁ビブロス『ZERO』ハル号からVol.7号まで連載)
011「バレンタイン・シネマ」(小学館『別冊少女コミック』2月号)
○01121999年七の月 〜上海」芳文社『花音』3月号連載開始 98年2月まで)
☆013「ソナチネ」(青磁ビブロス『マガジンBE×BOY』3・4月号)
014「エイプリル・フィッシュ」(小学館『デラックス別冊少女コミック』5月30日号)
015「EYE・S(合図)」(小学館『別冊少女コミック』7月号)
○016「同棲愛」(青磁ビブロス『マガジンBE×BOY』8月号連載開始 01年4月号まで)

1996
017「女王様のお気に入り」(小学館『別冊少女コミック』3月号)
☆018「666」(青磁ビブロス『マガジンBE×BOY』3・4月号)
☆019「100万ドルの女」(小学館『別冊少女コミック』11月号連載開始 97年1月号まで)
  ※「1999年七の月 〜上海」、「同棲愛」連載

1997
020「flower」(ビブロス『マガジンBE×BOY』5月号)
021「四条河原町恋物語」(小学館『別冊少女コミック』5月号)
☆022「ふたりのために世界はあるの。」(小学館『別冊少女コミック』8〜10月号)
023「星はなんでも知っている」(小学館『別冊少女コミック』12月号)
  ※「1999年七の月 〜上海」、「同棲愛」連載

1998
024「そこは眠りの森」(小学館『別冊少女コミック』4月号)
○025「オートマチック★エンジェル」
  (小学館『デラックス別冊少女コミック』6月5日号連載開始 00年2月5日号まで)
026「TWINS」(小学館『別冊少女コミック』8月号)
027「エンジェル・ナイト」(小学館『別冊少女コミック』12月号)
  ※2月、「1999年七の月 〜上海」連載終了 
  ※「同棲愛」連載

1999
☆028「少女人形」(小学館『別冊少女コミック』3〜5月号)
029「アクアリウム」(小学館『別冊少女コミック』7月号)
○030「アレグロ・アジタート」(小学館『別冊少女コミック』9月号連載開始 00年4月号まで)
  ※「同棲愛」、「オートマチック★エンジェル」連載

2000
031「ストレイシープ」(小学館『デラックス別冊少女コミック』6月5日号)
032「私達ヲ止メナイデ」(小学館『別冊少女コミック』7月号)
○033「ダイアモンド・ヘッド」
  (小学館『デラックス別冊少女コミック』8月05日号連載開始 
   「〜〜外伝 バルサミックムーン」含め『別P!』経由しつつ
   『デラックスBetsucomi』03年12月5日号まで)
034「シュラバ・ラバーズ」(小学館『別冊少女コミック』10月号)
  ※2月、「オートマチック・エンジェル」連載終了、4月「アレグロ・アジタート」連載終了
  ※「同棲愛」連載

2001
○035「メゾン・ド・ビューティーズ」(小学館『別冊少女コミック』1月号連載開始 02年3月号まで)
036「生きものバンザイ!」(小学館『別冊少女コミック』9月号)
037「最後の晩餐」(秋田書店『プリンセス』12月号)
  ※4月、「同棲愛」連載終了
  ※「ダイアモンド・ヘッド」連載

2002
○038「彼女たちのエクス・デイ」(秋田書店『プリンセス』4月号連載開始 同年12月号まで)
  ※3月、「メゾン・ド・ビューティーズ」連載終了
  ※「ダイアモンド・ヘッド」連載

2003
○039「S<エス>」(秋田書店『プリンセス』2月号連載開始 04年4月号まで)
  ※12月、「ダイアモンド・ヘッド」連載終了

2004
040「少女漫画家さんちの猫」(小学館『少女漫画家さんちの猫』に8p寄稿)
○041「放課後保健室」(秋田書店『プリンセス』7月号連載開始 07年12月号まで)
○042「キッシング・グラーミー」
  (小学館『NIGHTY Judy』6月号増刊 
   ※恭一&今ヶ瀬シリーズ[『窮鼠はチーズの夢を見る』シリーズとも]:作品番号042で統一)
   「楽園の蛇」(小学館『NIGHTY Judy』9月号増刊 ※恭一&今ヶ瀬シリーズ)

2005
   「黒猫の冷えた指先」(小学館『NIGHTY Judy』1月号増刊 ※恭一&今ヶ瀬シリーズ)
   「窮鼠はチーズの夢を見る」(小学館『NIGHTY Judy』10月号増刊 ※恭一&今ヶ瀬シリーズ)   
  ※「放課後保健室」連載

2006
043「魔法使いが逢いに来ました」(秋田書店『プリンセス』5月号)
   「憂鬱バタフライ」(小学館『Judy』10月号付録 ※恭一&今ヶ瀬シリーズ)    
  ※「放課後保健室」連載

2007
☆  「梟」(小学館『モバフラ』12月5日号連載開始 08年2月5日号まで
       ※恭一&今ヶ瀬シリーズ) 
  ※12月、「放課後保健室」連載終了

2008
○044「失恋ショコラティエ」(小学館月刊flowers増刊『凛花』3号連載開始〜現在)
○045「黒薔薇アリス」(秋田書店『プリンセス』4月号連載開始〜現在)
☆  「俎上の鯉は二度跳ねる」
  (小学館『モバフラ』12月20日号連載開始 09年4月20日号まで ※恭一&今ヶ瀬シリーズ)

2009
  ※「失恋ショコラティエ」、「黒薔薇アリス」連載

2010
○046「脳内ポイズンベリー」(集英社『コーラス』2月号連載開始〜現在)
  ※「失恋ショコラティエ」、「黒薔薇アリス」連載

2011
  ※「失恋ショコラティエ」、「黒薔薇アリス」、「脳内ポイズンベリー」連載 

▼現在(2011年2月)、「失恋ショコラティエ」「黒薔薇アリス」「脳内ポイズンベリー」連載中
▼☆短期連載:10本 長期連載:14本(ただし、恭一&今ヶ瀬シリーズを1長期連載とカウントすると、☆は8、長期は15本)
▼同人活動での「ブレックファスト」初出92年、「指輪物語」の初出93年、「Honey B」(92年)、「フジノヤマイ」(93年)、「トリカブト」(94年)は、大都社『植物図鑑』所収(2004年)。


マイカウント方法で、作品番号046まで。

いやあ、『ぱふ』さん、本当に大仕事なさいました!

インタビューでは、新人時代に、小学館の担当さんに
<「あなたと話していると自分の心の鏡が曇ります」とか言ってましたから。最悪の新人です(笑)>
というエピソードがあって最高。


現在、連載中の『失恋ショコラティエ』に関しては、

<確かに、言われてみると私が目指しているオーソドックスは、少女まんがのオーソドックスではないかもしれません(笑)。>
<現実的にはありそうなオーソドックスな話なのだと思いますが、それを少女まんが的なスケールで考えると、オーソドックスにはならないのかもしれないですね。>



とか、やはり少女漫画をフィールドにしながらも、若干の「居場所のなさ」を抱えつつ、
でも寄せないぞ!みたいな宣言にも取れるような、魂の発言。
かなりぶっちゃけたところまで、お話してくださっています。
生い立ちから現在までを赤裸々に!
文責は、山本文子さん。すごい、山本さん!

セトナー必読、必携、この一冊を持っていなければセトナーじゃないくらいの勢い。


さて、年表から言えることは、
いま現在、小学館、秋田書店、集英社と、
テレビでいえば在京キー局3局で、ほぼ冠に近いくらいのレギュラー番組をもつに至った、売れっ子ってことです。

92年ごろまで同人、
93年に小学館でデビューし、その後小学館との関係はいままで続いております。
現在は『失恋ショコラティエ』。言わずと知れた作品です。むちゃくちゃおもしろい。

初期BL傑作群は、ビブロスから。BLの老舗です。
2001年に、秋田書店にも進出。その後すぐに『放課後保健室』の連載開始で、いまは『黒薔薇アリス』というファンタジーものを手がけております。この作品もヤバイ。プロットとか1巻まるごと使ったフリとかハンパない。

インタビューでも語っておられますが、
いわゆる「恭一&今ヶ瀬シリーズ」という、『窮鼠』シリーズを、『同棲愛』以降に久々がっぷりよつのBLをお描きになり、これが『このBLがヤバイ!』で1位獲得。この作品以降、その名がとどろき、ご本人的にもすこし仕事が楽になったとおっしゃっています。
知名度を確たるものにしたという。
私もこの作品からです。そういうセトナーも少なくないと思われます。

この作品に関しては、どっぷり今後語る機会を設けたいと思いますが、先生の才能が如何なく発揮された、この時点での先生の最高傑作であったと思います。
この方は、常に最新作が最高傑作。

で、この産物としてかどうかわかりませんが、
2010年からは集英社でも連載を開始。『脳内ポイズンベリー』。これまだ単行本になっていないですが、売れます。相当おもしろいです。
通史で見ると、けっこう久々にコメディタッチな要素の色彩を出してきつつ、それでも「人間をみつめる」という水城節が光る作品。

小学館、秋田書店、集英社で、同時に連載を出来るなんて、正直人間業とは思えません。
たぶん化け物なんじゃないかと思います。魔女です。


いや、タイトルの本数ではない、
週刊誌や月刊誌で、ひとつの作品を長く続けることも偉大なことだと思いますし、
そういう漫画家さんもたくさんおられます。プルーストタイプといいましょうか。

しかし、一方で、別タイトル作品を世に残されたこの業績もすごいです。


すべての作品にいえるのは、
徹底して「人間」を見つめているということ。
少女漫画では普通描かないような人間の醜さ、哀しさ、愚かさ。
かと思えば、素晴らしさ。
落語的業の肯定。普遍性があり、男女問わず楽しめる作品が多いと思います。
BLにしても実はそうなんですが、BLという皮をかぶった、人間描写。


いま、一昔前、文学がやっていたことというのは、今、漫画で行われていると考えます。
文学は、文字通り死んだものと思います。なぜなら売れないから。売れないのもまた文学なのですが。
文学的要素というのは、これだけ裾野が広がった漫画に、連綿と受け継がれており、
水城せとな作品の文学性に私はぞっこんです。
いろんなテーマを、いろんな方法で描いてみている試行の歴史にも見えることもあり、

おそらく、100年後くらいに、「水城せとな全集」が出ていることと思いますので、
その編集者が、へー、こんなファンがいたんだーくらいに思ってくれたら嬉しいなと思い、

10000パーセント完全自己満足記事なのですが、
こつこつやっていこうかと思います。
というか、やりたくてしかたがないのです!

ひとりでもセトナーが増えてくれたらいいのです!
セトナー同士で語りたいのです!

というわけで、
私がこういう長い記事を書いていると、どこかで怒る人もいるでしょうけれども、
それはさて置きです。
作品番号順に語っていてはおもしろくないかもしれないので、
興に任せてやっていきます!ランダムに!

いまの画風に固まったのって、2000年代入ってからだよな。
2004年くらいかな?
みたいなこと考えるだけで、もう私は楽しい!

ちなみに、定量分析は今回はやめて、
ただただミーハーに水城せとな先生作品を「最高!」と印象だけを語っていくつもりです。

全国のセトナーよ、声あげていこうぜ!


ちなみに、水城せとな先生のサイト、素敵ですよー。

―関連記事―
水城せとな公式サイト「synaps」

研究って、ちと大げさですが。
論文ではないので。

ここまで読んじゃった方は、
またなんか狂ったことはじめやがった、くらいに受け止めておいてください。


<インタビュー等>
『とらだよ。』85(とらのあな)2008年3月配布
『このBLがヤバイ!2010年腐女子版』(宙出版)2009年12月9日
『ぱふ』(雑草社)2010年3月号
読売新聞、2011年1月31日号 
『オトナファミ』2011年5月号
『FRAU』(講談社)2011年6月号
『anan』(マガジンハウス)2011年6月29日号
『MORE』(集英社)2011年7月号

▼「コミナタ漫研〜マンガ家に聞く、同業者の気になる仕事」
第2回 水城せとなと、相田裕「GUNSLINGER GIRL」を読む 2010年12月10日

▼講談社デジキス なかはら★ももた マンガ家よゐよゐ
第11夜 水城せとなとよゐよゐ 2011年05月25日 (※のち単行本化)







※2011/08/14 一部年表修正。<インタビュー等>加筆。


posted by: サンキュータツオ | ◇◆水城せとな研究◆◇ | 23:23 | comments(16) | - |-
ウタさんに挨拶できて良かったですね

マキタ氏は2ちゃんのラジオ実況では
叩かれまくってましたが、、、
| 砂糖たつお | 2011/02/20 11:52 AM |
2chで叩かれる事を、一大事だと考えてるのは2ちゃんねらだけですから、
どうでもいいことですよ。
普通の人は、2chの評価をそんなにあてにしてないです。
逆に、2ちゃんねらのプライドの高さとか自意識過剰ぶりが気になる・・・
(自分達の下した「判定」が世の中でどう扱われるかという事への)
| ねこまじん | 2011/02/20 8:26 PM |
私はBL作品は読んだことはありません。
ですが、水城作品には「人間」が描かれているようなので、読んでみようと思います。
私自身、少なからず「人間」に興味がありますから…。

また「人間」同様、私は「自分が変わること」にも興味があります。

自分が変わることに対して、恐怖を感じている反面、形容し難い高揚感を感じているのも事実です。

BLを通して自分や自分の世界観が変わるのかどうかを試してみようと思います。
(^▽^)
| ジャスミン | 2011/02/21 9:55 PM |
タツオさんの「水城せとな委員会」を聴いた直後に件の『ぱふ』を購入しました。

僕は平積みになっていた『失恋ショコラティエ』1巻の表紙をみて衝動買いしたのが水城作品との出会いなのですが、その前年に純情ロマンチカのアニメでBLに興味を持ったというタイミングもあって、個人的BL史の初期の段階で『窮鼠・新装版』と『俎上』に触れることができたのは幸運としかいいようがありません。

「男が好きなんじゃない。お前が好きなんだ」という名言がありますが、ホモやゲイという言葉が出てくるリアリズムではなく、「BLだから」という魔法の呪文も使わずに男同士での必然性を描くというのは大変なことだと思います。
タツオさんから「業の肯定」という言葉が出てきましたが、下手な価値判断をせずに「人間というのはそういうものだ」といった捉え方をしているからこそ、露悪的や冷笑的にならず不快な読後感にもならないんだと思います。

作家の橋本治さんは著書の中でマンガを「究極のメディアである」として、「マンガが文学を超えてしまった」のは「文学が全部マンガのネームとして使える」ということが起きたからであって、と同時に「考える訓練がたり」ずに「ネームの詰めが甘い」という弊害も起こるようになったと書いています。「言葉によって考える訓練」を絶えずして「限界を自力で超え」ていくことで表現が深まっていくそうなのですが、そのことがタツオさんのいう「観」につながるのかなと思いました。

そしてこれも橋本さんの言葉なんですが、「次の時代を担うものは、いつも差別された辺境からしか登場しない」と書いていて、それと似たようなことをマキタさんも「ジャンルに対していつも不満を持っているような人が何かを残す」というふうに許可局の第168回で言っていることなどを考え合わせながら読み返すと、僕の好きな人たち同士の考え方などが重なったりして、より興味深くロングインタビューを楽しめました。

思わず熱が入ってしまい長文になってしまいました。すみません。

| 若隠居 | 2011/02/23 5:55 PM |
で、結局なにから食べればいいんですか。
| いぬ | 2011/02/23 10:18 PM |
「窮鼠はチーズの夢を見る」と「俎上の鯉は二度跳ねる」を読みました。

何と言うか、「業」の深い話で、恋愛は怖いものだと実感しました。

こんな怖いものならば、恋愛なんかするのはやめようと思えた私はラッキーです。
(^∀^)V

恋愛はしたくはありませんが、確かに誰かと語り合いたくなる作品ではあるとは思いました。

語り合うことで、まだ自覚や言語化されていないけれど、心の底に眠っている私の恋愛観を呼び起こすことができたらと思います。

訳の分からない文章になってしまい、すみません。

これからも水城作品をフォローしたいです。
| ジャスミン | 2011/02/23 11:34 PM |
>砂糖たつおさん、
はい、ご挨拶できて最高に嬉しかったです!


>ねこじまんさん、
はい。というか、私は2ちゃんねるの見方がよくわかりません、というか、読めません。目が悪くて。
あと、サンプリングに偏り、世論として有意であると断定できないデータであることは自明のことだと思っていたのですが、意外にそう思っていない人が多いことにビックリします。
| タツオ | 2011/04/27 4:26 AM |
>ジャスミンさん、
ありがとうございます。
水城せとな先生は、日本文学の宝です。
なぜなら心理描写、人物描写、ともにできる方だからです。その上プロットも一筋縄ではなく素晴らしい!


>若隠居さん、
まさにその通り!
非常に熱のこもったコメント、大感謝!

水城先生の場合は、こういう言い方は誤解をまねくかもしれませんが、BLすら、人物を描くための「手段」なのではないかと思っております。
BLが目的化している人たちと違い、あくまで
手段としてのBLを貫いているからこそ、どこにも位置づけできない作品を描くことができ、さらには、普遍性を持つ作品にすることができたのではないか、と。
水城先生のかっこよさは、見据えているステージがひとつ上にあるところなんじゃないかなと思います。
| タツオ | 2011/04/27 4:32 AM |
>いぬさん、
夫婦喧嘩でも食べてみては?


>ジャスミンさん、
読んでいただき光栄です!
この作品を読んだあとに、胸のそこにズシーンと残るあの感じは、この先生ならではものです。
他作品のどれもがそうです。
| タツオ | 2011/04/27 4:34 AM |
タツオ先生は、すごいですね。
この記事を読んでいたら、水城先生への思いをすごく感じました。
水城先生のwkipediaにタツオ先生の名をみてから
どんな方かときになっていました。
私もセトナーです!
| まあす | 2011/05/28 7:33 PM |
初めまして。けめこと申します。
たまたま水城先生の事を思い出し、懐かしいなと検索していたところタツオ先生の懐へたどり着きました!!!
私が水城先生と初めて出会った時は高校生(17,8年前)の頃でものすごく衝撃を受けて一気にハマりました。
当時はそれほど魅了されない絵でしたが表現の仕方が素晴らしかったです。まるで映画を見ているような感覚で読んだ後の余韻が凄まじいものでした。
社会に出て忙しい日々を送ってるうちに漫画事態読まなくなってしまったのですが、携帯で「鼠〜」と「放課後保健室」を3年前に読みました。
久し振りにまた水城先生の作品を読みたいです。
「ショコラティエ」も読んでみます!!
ちなみに「スリーピングビューティ」という作品もありますが、そちらもかなり人間描写のすごい作品でした。いきなりお邪魔して語ってしまってすみません!!!セトナーという素敵な呼び方を作って下さりありがとうございます!!!ではでは失礼いたしました!!
| けめこ | 2011/05/30 12:03 AM |
>まあすさん、
コメントありがとうございます!
ええっ!? ウィキに私の名前が!?
そ、それは畏れ多い!
だれかにお願いして削除せねばなるまい。


>けめこさん、
コメントありがとうございます。
うわー、私よりセトナー歴長いじゃないですか!
そういう方に読んでいただけるなんて、幸せだなあ。

そうだ!『スリーピング・ビューティ』ありますね!
なぜだ!? なぜ年表にないのだ!?
後日修正します。

あの作品もまた傑作ですね!

| タツオ | 2011/06/10 12:32 AM |
初めまして。コクモッツと申します。
私も水城せとなさんのwikipediaからこちらに辿り着きました。
昨年ブック●フでタイトルに惹かれ「窮鼠」を立ち読みして(邪道ですねスミマセン)、立ち読みなのにがっつり心を鷲掴みされてしまいました。
BL作品ということで購入に、私的に非常に非常に葛藤(実際ブック●フ最長滞在でした)がありましたが、この足元をぐらつかせる程の衝撃をやはり入手しておかねば!!という気持ちが最終的には勝ち、今や新装版まで購入するに至ります。
こちらでタツオ先生がお書きになっていること、激しく同意!もそうだったのか!新発見もあり、遅ればせながら、これから楽しく覗かせていただきたいと思います。
よろしくどうぞ。
| コクモッツ | 2012/01/06 1:30 PM |
突然、東村アキコを貶しはじめた水城せとなの腐女子ファン
多分、東村アキコは水城の存在すら知らなくないか?

http://kohada.2ch.net/test/read.cgi/gcomic/1349184303/401-500
MMMM 水城せとな 24 MMMM
http://kohada.2ch.net/test/read.cgi/gcomic/1349184303


http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/candy/1357541139/1-100

読者が声の大きな痛オタなのは分かったw
| 消えて | 2013/01/13 7:02 AM |
水城せとなさんのSMAPの同人誌たくさん持ってます
同人誌出身で成功できて古参ファンとしても嬉しいですがうれだすと普通のジャンルしか描かなくなる不安もありますねー
| マキ | 2013/10/31 1:30 AM |
はじめまして。ぱふ アマゾンで注文したら、すでに予約済で、遅すぎたセトナーがっくりです。サンキュータツオさんのように、的確な言葉も分析もできなかったので、ブログ読んですっきりしました!ありがとうございます。
| TAKAKO | 2014/06/03 4:29 AM |