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■東京ポッド許可局 第45回配信2008.11.30 Sunday
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ラーメンズとはラーメンだった!?
マキタスポーツ、プチ鹿島、サンキュータツオ
の3人による、どんなに流行っても絶対タイトルを噛むラジオ、『東京ポッド許可局』第
45回配信。
PCさえあれば、機種・メーカー問わずだれでも聴けますよー★
■【第45回“ラーメン”論】
≪解説≫
今回は、今月発売中の月刊誌「サイゾー」にて掲載されました「東京ポッド許可局」の出張版収録の中から、誌面の都合上、掲載されなかった“論考”部分をお届けします。
「お笑いとはラーメンである」という、許可局らしい見立てが炸裂している内容でございます。
ラーメンがまだ「おいしいもの」として期待されていなかった頃、ラーメンフリークにとってラーメン業界はベンチャーの余地のある「空き家」だった。
しかし、ラーメンが「おいしいのが当たり前」とされている今、ラーメンはさらなる進化を遂げようとしている。「ラーメン懐石」まで登場している。
お笑いも同様に、まだ「おもしろいもの」として期待されていなかった頃から、いまは「おもしろくて当たり前」になった。
ラーメンにしてもお笑いにしてもなぜか客が「上から目線」になった。
そしてラーメンズっていうのはラーメン懐石だったわけです。
ホントにラーメンだったんです、ラーメンズって。
「ベンチャー」という余地のあるジャンルとして「お笑い」はまだ有効か!?
おもしろいことをやろうとしたときに、「お笑い」をやるという選択肢はいま正攻法か?
今回はかなーり真面目な回となっておりますよ。
■プチ鹿島局員の紹介記事
■マキタスポーツ局員のコラム「お笑いとはラーメンである」
サイゾー発売中。
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蛇口考2008.11.29 Saturday
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蛇口考
この蛇口。
はじめてみたときには「そうか……」と思った。
蛇口をひねるのは手を洗うからである。
通常の蛇口は、水を出す前の「汚れた状態」でひねらなければならない。
これでは結局手を洗っても、最後に水を止めるときに蛇口をひねるのに「せっかくきれいにした手で、さっき汚れた手で触った蛇口をひねらなければならない」ハメになり、厳密に言うと手はまた汚れてしまう。
潔癖症の人はきっと、最初に蛇口をひねって水を出し、その水で蛇口を洗ってから手を洗う、という面倒なことをしているんだろうな、と思っていた。
事実、蛇口を洗ったであろう痕跡(蛇口周りが水びたし)も見たことがある。
日本人は総じて潔癖症な国民性である。きっとこの「蛇口問題」を気にしていた人が多かったに違いない。
こうして、そういった悩みを抱えている人たちの不満を払拭するべく、この「水がでるところにひねりをつけた蛇口」が登場したのだ。
そうに違いない。
水だけでなく時代が流れ、手をかざすだけで自動的に水が出てくる蛇口が登場したのは、まさに日本人の潔癖症のたまものである。
しかしその時代の過渡期に登場した、このいびつな形の蛇口。
これを商品化した会社があり、また採用した店舗や家がたくさんあったということが、まさに日本という国を象徴しているように思われる。
いびつな蛇口。
日本の潔癖。
ただし、トイレに入っても手を洗わないという新人類には全く無用の長物である。
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■アニメ会関連 ブログ更新情報 11月4週目2008.11.28 Friday
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オレは『とらドラ!』のみのりんが好きだ!
いや、堀江由衣さんが好きだ!
11月4週目☆
◇楽天ブログ「アニメ会の日替わりアニメ定食」
■サンキュータツオの『純情ロマンチカ2』 感想&名言集
第7話 月に叢雲花に風
◇角川書店WEBザ・テレビジョン「日刊ザ★アニメ会A」
■サンキュータツオのぷにぷにコラム
【『堀江由衣』論】
◇アニメ会の『ヲタめし!』
■第39回配信 三平、比嘉に大激怒 編
≪解説≫
○『純情ロマンチカ2』、今週はロマンチカ組の「すれ違いからのちちくりあい」攻撃に萌え死に!
2期目って、意外と軽視されがちだけど、絶対見たほうがいい!
○『とらドラ!』を見てて思ったのだ。
私は、みのりんが好きだが、それ以上に堀江由衣が好きなんだ、と。
学美やみのりんをできるのは、堀江さんしかいなかったんだ、と。
今週は、みのりん最高に良かった回でしたが、竜司目線で切ない話でした。
肝心なことを聞かれたときに、例え話で返せる人って、私は好きだ!
○『ヲタめし!』、例によって私は不参加の回ですが、
「今日の5の2」を見ていない比嘉モエルに、三平さんがヤ○ザ的激怒。
聴いてる国井さんも笑ってないため、リアル感たっぷり。
人が恐喝される瞬間をはじめて聴いた(by『ハチミツとクローバー』)
○『かんなぎ』、ついに本田透先生の名前がクレジットに!
遠い、遠いところに行ってしまわれた……。
すげえよ、『かんなぎ』のシナリオだよ!?
ハンパねえよ!
今度は自分原作の自分シナリオとかに行ったら、もう超人。
○『天体戦士サンレッド』、おもしろいなあ!
最近、ヴァンプさまの下で、悪の組織の末端として働きたくなってきた。
○『ef』、おもいなあ!
もう恋愛が怖いよ。
○『ワンアウツ』、
もう普通の野球なんか見たくない。
この番組でやってる野球が、現実にも起こればいいのに!
なんかこの日テレ火曜深夜のマッドハウス枠は、
人間の駆け引きにスポットをあてた、ギャンブル的な「漢」らしいアニメを猛プッシュ。
嫌いじゃないぜ!
アニメは語り始めると尽きないなあ!
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イントゥ・ザ・ワイルド2008.11.27 Thursday
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『イントゥ・ザ・ワイルド』
映画『イントゥ・ザ・ワイルド』ショーン・ペン監督作品(2007年アメリカ)
ラヴドライブというコンビのパルデンからメールがきた。
「タツオさんの感想聴きたいです!
人生の一本かもしれません、この映画は」
と大興奮のメール。
よし!
好きなやつが勧めるんだから観に行こう!と『イントゥ・ザ・ワイルド』を観に行く。
実際にあった話の映画化。
飛び切り優秀な成績で大学を卒業した青年が、お金も将来もすべてを捨てて、大自然のなかに飛び込むヒッピー生活をはじめる、という映画。
青年は結局とっても残念な旅の終末を迎えるだが、その青年がつけていた日記から、大ベストセラーの本が生まれた。それを映画化したというわけだ。
青年はとてもとても真面目な男で、正直好きになれない。
私はいい加減なところがない人は好きになれないのだ。
この青年は愛嬌もあるしジョークもわかるのに、ホントに潔癖でまるで汚れたところがない。
こういう人を見ると、「自分とは違う人だ」と思ってなかなか感情移入できない。
しかし、監督のショーン・ペンは、そんな彼の純粋さ、無垢さをしっかりと表現しているだけではなく、
そういう生真面目な人にありがちな「面倒くささ」もしっかり撮ってくれたように思う。親との確執とか。人間嫌いだったり。
観たあとに、「おもしろかった」「つまんなかった」という二元論以外の感情がしっかり残る、とても素敵な映画だった!
やっぱ映像もきれいだし、音楽も最高。
印象的なシーンもたくさんある。
いい映画ってのは、私のなかでは「覚えてるシーンがいくつかるか」が基準だ。
だからきっといい映画だったんだろう、私のなかで。
この青年がお腹が減っているときにりんごを食べるシーンがあるんだけど、
もうそのりんごがおいしすぎて、語りかけちゃってんの。すんげー話てるの。
「お前はいままで食べたりんごのなかでも最高のりんごだ!」とかひとりでぶつぶつ。
もう最高ですわ、あのシーン。
旅の途中で出会う皮職人のおじいさんとのやりとりも味わい深かった。
だれかと接するのが怖くて、家で一人でひたすら皮をなめしているおじいさんの心のなかに、すっと入っていく青年。
青年は、世界の大きさと美しさをえらそうにおじいさんに語って、おじいさんの心を開いていく。
だけど別れる。そして自分は一人になる、という。
なんか行動パターンがオタクだ。
彼がアニメを観ていれば、きっと残念な結末にはならなかったと思う。
けれど、残念な結末にならなければ、きっと映画化はされなかっただろう。
世界にはいったい彼とおなじような旅人が、いったいどれくらいいるのだろう。
お金を持ってる中田は違うだろうけど。
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ナカハチライブ2008.11.26 Wednesday
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今日は午前中に一つ仕事をこなし、午後は病院(付き添い)、夜は『ナカハチライブ』。
憧れの志の輔師匠や東京ボーイズ先生、そして細野晴臣さんという豪華メンバーと同じ舞台に立つ。
こんなメンバーと舞台に立つ日がくるなんて……。
志の輔師匠は大学の学部時代の5年間すべてを捧げた落語家。卒論でも2年間に渡りインタビューに応じてくださった。私は落語は全て志の輔師匠に教わった。そんな師匠は、今日舞台がハネると「久しぶり」と声をかけてくださった。志の輔師匠はいつまでもかっこいい、私にとってのスターだ。
東京ボーイズ先生も同様に追いかけていた学部時代。
まさかお声をかけていただくまで評価していただけるとは。
結成35年の時に出た冊子に、ファン代表として拙文を書いたことを今日やっと伝えることができた。嬉しい。
細野晴臣さんは「人形劇三国志」のオープニング曲でお世話になった方。YMOといえば人形劇三国志だ、私は。
なにがレッドクリフですか。
……あれ、オレやっぱオタク?
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火曜日2008.11.25 Tuesday
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火曜日
午前中の仕事を終え、夜の仕事までに時間ができた。
空き時間をオシャレに使いこなせるかで人生の達人になれるかどうか決まる。
そう思った私は、途中の駅の上野で下車。
いま、日本に来ているフェルメールに会いに行こう!
牛乳でも注がれてみるか!
ということで東京都美術館に。
定休日でした。
悔しい。こんなダセー終り方はできない。喫茶店で時間を潰すなど下の下だ。
こうなったら西洋美術館のハンマースホイに会いに行こう!
「ハンマースホイ」っておもしろい名前の人の絵だから、きっとなにかを吸収して帰れるはずだ。
ハンマースホイ。
定休日でした。
ハンマースホイにバカにされた気持ち。ハンマースホイにすらバカにされた感じ。
上野あたりの美術館は、口裏合わせて火曜日休みにしているから気をつけたほうがいい。
連中は、月曜日が祝日だと火曜日に休みにするという「自分ルール」を勝手に作っているのだ。
そんなローカルルールを私は認めた覚えはない。
せっかく上野で降りたのだから、なにかあるだろうと思いぶらぶらした。
カヲルくんに遭遇。
「君は僕とおなじだね」
そうだ、カヲルくん、君は歌のことを文化の極みだとは言ったけど、絵についてはなにも言ってなかった。
カヲルくん、私はバカだったよ。
仕事を終えて夜遅く帰り、「黄金比率プリン」を食す。
黄金比率とはまた大きくでたものだ。
これでまずかったら大事だ。
「爆笑お笑いライブ!」と言っているのとおなじだ。えらくハードルを上げたものである。
うまかった。
しかし黄金比は1:1.6と決まっているが、このプリンはなにとなにが黄金比だったんだろう。
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■東京ポッド許可局 第44回配信2008.11.24 Monday
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「女ってのは、田舎者にとっての東京なんだよ」
マキタスポーツ、プチ鹿島、サンキュータツオ
の3人による、どんなに流行っても絶対タイトルを噛むラジオ、『東京ポッド許可局』第
44回配信。
PCさえあれば、機種・メーカー問わずだれでも聴けますよー★
■【第44回“女子高生”論】
≪解説≫
男にとって永遠の彼岸の存在である「女」。
「少女」が「女」へと変貌する“女子高生”という時期。
今回はそんな「女性となにしゃべっていいかわからない」という男性の因縁の悩みに、局員たちが挑む!
……とはいいつつも、マキタ局員も鹿島局員も、全然ダメ男です。
モテない中学生がそのまま大人になって、女について語っている感じの、「女論」でございます。
あ、『サイゾー』、反響ありました。
ありがとうございます。まだ手元にないけど。
でもみなさん、是非読んでみてください。
■プチ鹿島局員の紹介記事
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♪時計の針2008.11.23 Sunday
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時計の針
私の通っていた中学、高校は、それはもう絶望的なくらいの男子校で、しかも軍隊式教育のような学校だった。
先生たちはみな「試験を受けるのは君たちだ。オレたちが変わりに受けることはできない。だから勉強も自分でするんだ。独学が一番いい」とかポリシーなんだか詭弁なんだかよくわからないことを言って、まともな授業などをしなかった。
もっぱら先生たちも年寄りが多くて、公立の学校を定年退職してから来る人だとか、何十年も前からこの学校ですといった顔で、完全に異動がないので全く緊張感のない先生が多かった。
そんななかで山崎先生という、中学三年のときの担任の先生は、まだ30歳になるかならないくらいの若い先生だった。
化学の先生だったのだけれど、化学はさっぱりわからなかった。
でも、その先生は、毎年校長先生から配られる自筆の「名言」が書いてある色紙(なんて自分のことを好きな校長だ!)をうちのクラスの全員で、教室で手裏剣変わりに投げていたら、それを見つけて全員の頬をたたいた熱血漢であった。
なんというか、「人としてしていいことと悪いこと」みたいなことを、あえてベタっとは言わずとも、気質で伝えるというか、ま、どこの学校にも一人くらいはいるものだけれど、そうはいっても「熱血漢」ぶっていないところというか、いわゆる熱血教師にありがちな面倒くささとかはなく、物腰が柔らかい「お兄さん」的な先生だった。
教員も全部男だったうちの学校は、冬は三週間の寒稽古、春は一昼夜をかけての山登り、夏はフンドシでの海の遠泳、秋は10キロマラソンと、それはもう軍隊だったが、事務に女性の人がいた。
美人だったかどうかよく覚えていないのだが、なんか胸が大きく見えたのか、生徒たちは「おっぱいのお姉さん」、略して「ぱいねえ」と呼んでいた。知的レベルがわかる学校である。
ある日、教室の前の廊下を“ぱいねえ”が歩いているのを見つけたやつが、「ぱいねえ!」と叫ぶと、それに続いてみんな「ぱいねえ!」と叫ぶ。ひどいクラスだ。
それを聞いた山崎先生は、「ぱいねえと言うな!」と大声で一喝した。恥ずかしげもなく。
なんてまっすぐ向き合ってくる人なんだろうと思った。
そんな山崎先生は、普通教員も参加しない、四季それぞれの上記イベントにも一緒に参加していた。別にそれを尊敬したり親しみを覚える生徒は皆無だったが、「あ、参加してるな」とはみんなが思っていたと思う。
先生はある日、終業のホームルームで、掃除をちゃんとしない生徒がいるのを知って、
「時計の針は背が高い人が直せばいい」とだけ言った。
「君たちは背が低い人に、時計の針を直せだなんてナンセンスなことを言いますか?
もし自分が背が高かったら、自分が直せばいいじゃないか、それで諦められるだろう。
これとおなじだよ」
要するに、何度言っても掃除をしない人に掃除をしろと強要するのではなく、できる人からやればいい。
そうすればできない人は申し訳なく思う。背が低い人だって、考えれば椅子などに立って時計の針を直せるかもしれない、みたいなことだったと思う。
平等、機会均等が叫ばれていた時代にこんなことを言う人がいるとは変な人だなと思った。でも妙に腑に落ちた自分がいた。
その次の秋、山崎先生は、マラソン大会に向けて、毎朝出勤前にジョギングをしている途中、心臓発作で亡くなった。
前日まで教壇に立っていた。
葬式には、結婚してたった半年で未亡人になった「ぱいねえ」もいた。
いま、私は舞台にも立っているが、教壇にも立つ機会が与えられた。
先生が亡くなった年になっている自分が、まさか時計の針の話をするとは思っていなかったが、時計の針の話をしている自分がいた。
先生はまだ自分のなかに生きていたらしい。
私は相変わらず時計の針はだれかが直してくれるだろうと思っている人間であるが、そうはいっても自分の言葉がだれかに刺さり続けることを実感している。
山崎先生の時計は止まったが、その針はいまだに私に刺さり続けている。
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役所の受付嬢にあまり綺麗な人がいないのはなぜか2008.11.22 Saturday
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役所の受付嬢にあまり綺麗な人がいないのはなぜか
こないだ友人と話していて、役所の受付嬢にあまり綺麗な人がいない、という話になった。
そうかなあ。
そもそも「綺麗な人」って定義がよくわかりませんが。
たしかに地味な人は多いような気がする。
あくまで確率の話として。いやマジで「そんなバカな」な話なんですけど。
これがなぜなのか、必死に考えてみた。
まず、「会社の顔」ともなるべき受付嬢で、相当綺麗な人は民間の企業に入るのではないか、ということ。
次にそういう人は社員ではなくて契約社員の場合も多く、公務員試験を受けて受付嬢になるという発想がない、ということ。
そして、役所で派手な髪型やメイクをすると叱られてしまう→おしゃれに興味がなくなえり、眉毛とかも切らなくなる→綺麗に見えない。
以上の理由で、多くの人は民間企業に流れるのではないか、という仮説である。
まったく男というのはひどく低俗な発想をするものである。
読者に区役所や市役所の受付の方いたらごめんなさい。
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■アニメ会関連 タツオ担当ブログ更新情報2008.11.22 Saturday
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『天体戦士サンレッド』おもしろい!
11月3週目☆
◇楽天ブログ「アニメ会の日替わりアニメ定食」
■サンキュータツオの『純情ロマンチカ2』 感想&名言集
第6話 百聞は一見に如かず
◇角川書店WEBザ・テレビジョン「日刊ザ★アニメ会A」
■サンキュータツオのぷにぷにコラム
【『天体戦士サンレッド』論】
◇アニメ会の『ヲタめし!』
■第38回配信 『とらドラ!』大発見 編
≪解説≫
○『ef』はやっぱいいね!
絶対見ておいたほうがいいよ!
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