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♪2月1日の友達
♪2月1日の友達

2月1日、
という日程になるといつも思い出すことがある。

2月1日、それは
都内では私立の中学校の受験日のスタート日であり、
なかでも1日は、だいたいの子の第一志望の学校の受験日なのである。

元号が昭和から平成に変わって間もなかったあの日、
私も、当時は教育熱心な親に連れられ、
行ったことも見たこともない学校の試験を受けた一人だった。

だいたいがきちんと勉強した記憶がなく、
それでも学校よりは塾の友達のほうが気が合い、
ダラダラと過ごしてその日は訪れた。

勉強のしかたすらわからなかったのだから、
内心では、受かるわけがないことがわかっていながら、
親や先生に「やるだけやった」と納得させるために、
自分は今日この試験を受けるんだと、
心のなかで思っていたがだれにも言えなかった。

試験を受けにいった学校には、
机に白いプレートというか下敷きみたいなものが敷いてあり、
そのことばかりが不思議だった。
カンニング防止用だったとわかったのは試験がはじまってからだった。

周りの子たちのなかでは、塾で一緒だった子などもちらほらいたが、
私の前後左右には知らない子ばかりで、
でもその子たちは友達同士らしく、
休みの時間にしゃべっていたりするのを聞いて、
なんだか不安な気持ちになったのを覚えている。

昼飯時になって、
後ろに座っていた背の低い、
優しそうな顔の子が、話しかけてきた。

「ねえねえ、明日はどこを受けるの?」
「名前はなんていうの?」
「どのへん住んでる?」
「さっきの国語難しかったねー」

ひとなつっこい子で、
心細くなっていたのも手伝って、
私はすぐにその子と仲良くなった。

いまはわからないが、当時は
2月1日に第一志望を受験して、
2〜3日に滑り止めを受ける、みたいな感じになっていたと思う。

「僕は横浜だからさあ、
 明日受けるところが第一志望なんだよねー
 でも君と一緒の学校だったらいいなって思った」

みるからに聡明そうなその子は、
私より背が小さいのに、しっかりした考えをもっており、
「すげーできる子」感たっぷりだった。
しかもそれを自覚すらしていない雰囲気で、
まったく嫌味がない。
もしかしたら、
公立の小学校ではちょっと浮いてるタイプだったかもしれない。
少なくとも当時はそんな風潮があったし、
その子のように、
なんにもしなくてもできちゃう子、
そしてやれといったらやれちゃう子、
「やればできる」なんて言われたことなく、「やれる子」は、
あっけらかんとしていても目立ってしまうのだ。

というか、そういう子たちが受験する学校に、私はきてしまっていたのだ。

彼には塾の友達がいたようで、
昼休みになると何人かが彼の元に集まってきた。
いまから思えば、
彼がだれかのところに行くのではなく、
彼の元に何人かが集まっていたから、
やはり愛される人柄だったのだろう。
彼は友達がきても私にお茶をくれたり、
どこの塾行ってるの?とか、
受験て面倒だよねーみたいな話をしてくれた。

都内で中学受験する子たちがいく塾なんて、
当時はたくさんあったわけではないから、
初見の人同士の話題になるレベルのことである。

私は落ちるのがわかっていたから(試験もあんまりできなかった感触もあり)、
ああ、今日限り会わないのに気を遣って悪いなあ、
と、話してて別のことを考えたりしていた。

石鹸の香りがするような、
品のいい子だった。

「お前だれだよこの人」
彼の友達は彼に聞いた。
「たつお君だよ」
「え、知り合いなの?」
「ううん、今日知り合った」
「なんだ、友達かと思った」
「いや、友達だよ」
「もう友達なの?」
「オレの友達ってことはさ、もうみんなの友達ってことだから」
「なんだよそれー」

彼はホントに天真爛漫に私のことを彼の友達に紹介した。
こんなに光り輝くほど素直な子っているのか、としみじみ思った。

彼には受かってもらいたい、心からそう思った。
こういう人に一流校に入ってもらいたい、と。

2日後、
わかりきった結果をしぶしぶ見に行き、
私は自分の番号がないことと、
自分の次の番号があることを確認した。

重い気持ちになりながらも、
私はどこか安心したのを覚えている。

私が人の期待を裏切ることをなんなくやってのけることも、
この頃からだと記憶している。

彼はあの学校に入ったのだろうか、
でもきっと第一志望に行ったんだろう。

あの子はどういう人になっているのか、
2月1日になると毎年想う。

あの年の2月1日、外では雨が降っていた。
posted by: サンキュータツオ | 土曜♪随筆(開設〜2009年9月まで) | 22:53 | comments(0) | - |-
「絶対的幸せと相対的幸せ」論
「相対的幸せと絶対的幸せ」論

幸せには相対的幸せと絶対的幸せがある。
むろん、不幸も同様である。

幸不幸は自分が決める。
しかしその決め方が「人と比べて上か下か」で決めるものが相対的幸せ、
「人がどう思おうが自分が幸せと思ってるから幸せ」というのが絶対的幸せ、
と私は呼んでいる。
(なんかこの文、変だけどおもしろい表現だ)


理想はもちろん後者なのだが、なかなかどうして、人は相対的なモノサシを捨てきれない。

相対的であるというのは社会的であるということで、
人が社会性をもつ動物である以上、
そうなるのは必然かもしれない。

心を病む人は実は社会的であり、誠実で真面目、ついでに言うと現代的だ。
つまり相対的モノサシの比重が大きい。


でもさ、そんなモノサシすら相対化しちゃえばいい。
自分の価値基準など曖昧でいい。
いい加減がいい。

相対の相対化こそ絶対化の近道だ。


毎日ペヤング食べられるくらいでいられれば、私は幸せなんです。

ただ、「絶対的モノサシ」にもひとつだけ落とし穴がある。
絶対的不幸と自認する人はなかなか穴から抜け出せないからだ。


自力で抜け出せれば、達成感もひとしおです。
posted by: サンキュータツオ | ★コラム | 21:31 | comments(8) | - |-
■アニメ会関連 ブログ更新情報 1月最終週

櫻井孝宏さんが『ヲタめし!』に登場!

1月最終週☆

◇楽天ブログ「アニメ会の日替わりアニメ定食」
■サンキュータツオのそういえばですけど 
 そういえばですけど 09.01.28号

◇角川書店WEBザ・テレビジョン「日刊ザ★アニメ会A」
■サンキュータツオのぷにぷにコラム
 【「六条御息所」論 〜“ヤンデレ”の魅力がようやくわかった〜】

◇アニメ会の『ヲタめし!』
第47回配信 声優・櫻井孝宏さん登場!編
 ※久しぶりの本編参加回でもあります。

ブログ用タツオ
≪解説≫
○まずはここ1年、私のハートをわしづかみにして離さない声優、
 櫻井孝宏さんがゲスト出演してくれた「アニメ会の『ヲタめし!』」、
 念願叶い本懐、
 というか、その緊張感が一切ものにしあがっていましたが、
 緊張してるだけでは番組も成り立たないため、
 ポジション的にも
 失礼の数々を承知で、一歩を踏み出したら、
 優しく包み込んでくださった感じ!
 惚れなおしたぜ!

○そんな『Genji』に登場している六条御息所、
 「ヤンデレ」という属性の魅力に開眼させてくれた。
 このことは、
 次週の『ヲタめし!』で、なななななんと!
 出崎統監督直撃インタビューがありますので、
 どうぞお楽しみに!
 いやあ、緊張したぜよ。
 緊張のあまり、私も「止め絵」に。 

○『マリア様がみてる』、『とらドラ!』、
 最高の素材が揃っております。
 どうぞ「そういえばですけど」をご覧ください。

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 いとやんごとなき方に頂戴したサイン。



********




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今夜は『苦肉祭』。
楽屋で談笑する清水宏さんと元気いいぞうさん。
清水さんは4月に紀伊国屋サザンシアターで2日3回公演、全部中身別というワンマンライブを控えているぞ!
行ってやる気もらうべし。
すげー人なんすからマジで。
昔池袋の文芸座ルピリエでやってた落語『大江戸プロファイリング』、
衝撃だったなあ!
異才。奇才。
posted by: サンキュータツオ | お知らせ | 21:53 | comments(0) | - |-
■『BAKUMAN』1 原作:大場つぐみ 漫画:小畑健
水曜日は、私がグッときた作品を、本、漫画、雑誌、映画、DVD、論文、問わずオススメするレビュー日です。

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原作:大場つぐみ、漫画:小畑健(2009)『BAKUMAN』1 集英社


言わずと知れた『DEATH NOTE』のコンビ。
平成の近松門左衛門と平成の東洲斎写楽のコンビ。
現在『週刊少年ジャンプ』で連載中の、青春「漫画」執筆活劇。

感動したのは、表紙折込の大場つぐみ先生の言葉。

「多くの子供達が人生は長いと考え
 多くのお年寄りが人生は短いと考えてる
 そんなふうに思うんです。」


痺れる。なにも言ってないようで、すべてを言っているような至言。

物語の主人公は、第1話でこのようなモノローグで登場する。

「将来 フリーターと呼ばれたくない
 だから目指してもないサラリーマンになり

 社会でもトップに踊り出るのは
 今から高い成績を取ってる人間
 もうランク付けはされているわけで
 社会に出ても今の延長でしかない

 つまらない未来
 生きている事は面倒臭い

 これが14年
 流され 良い子に生きてきた
 僕の人生観

 最近読んだ偉そうな哲学者?思想家?の本に
 「人生における最大のイベント
  最高の生き甲斐は恋愛である」とあった

 ふざけるな そんなものはすぐ
 いちゃいちゃできる大人の言い草だ
 好きな子がいても
 言葉すら交わせない僕には
 
 恋愛はただ切なく苦しいだけのもの
 成就するはずもない恋
 それが僕の人生を
 更に奈落に突き落とす」


漫画の第1話は多くの読者のハートをつかまなければならない。
当然、多くの読者が共感できる「入り口」をつくる。
それが「ジャンプ」のやり方。

福本伸行先生には、いきなり「別室行き」の説教を食らうようなこの若者を主人公に据えたのがこの漫画である。

この主人公とおなじことを漠然と考えている人たちが多いからこそおもしろいのだ。
話を安易に解釈してしまうよりは、そういう人が多いと思ったほうが断然楽しいマンガだ。
もっと言えば、
福本先生はそういう人たちに檄を飛ばす方法を取り、
この大場、小畑コンビは、「いや、なにか熱くなることねーのかよ」と鼓舞する。

漫画雑誌でも第一線、
しかも少年漫画で、
文字数が非常に多い、しかも「漫画」の漫画という、メタなことをやってのけて、
しかもそれが人気がある、というウルトラCをまたやってのけているのだ、このコンビは。

よくよく読んでみると、
「持たざる者」である主人公が、
実は「絵を描く才能」だけはあって、それを引き出す友人とめぐり合い、
という、
『SLUM DUNK』的王道ストーリーなのだが、
大場先生の本はエッジが効いていてかなり刺さりやすくなっているのだ。

もう、この主人公の最高(もりたか)君が、
漫画家を目指して楽しそうに「青春」してきたあたりから、
もうなんだか涙が止らないのです、私は。
良かったねえ!って。

ちなみに、漫画を描く、ということのシビアな現実、
マーケティング、
そんなメタなこともやっている点で画期的です。
「漫画」を「お笑い」に変換しても、
まったく違和感のない、もう一面の真実が、ここにはあります。

これは、
フィクションでありながらもドキュメント(手法としての)でもある、
すごい作品だと思います。

ところで私は、最高×秋人です。「もりあき」です。





*****
清水健太郎に有罪判決がくだり、楳図かずお先生が勝訴。
世の中そんなに間違っちゃいない。

楳図先生仮に負けてたとしても普段から囚人服みたいなデザインの服着てるんだから許してあげてほしい。
posted by: サンキュータツオ | ■タツオ☆レビュー■(2008年11月〜) | 23:57 | comments(2) | - |-
地味に更新 『Genji』すげえよ!
お知らせ


○14日から本日までの記事、地味に更新しました。
それと、コメントいただいた方々にもお返事いたしました。
いつもご愛読ありがとうございます。

○本日更新された「アニメ会の『ヲタめし!』」、
中盤、30分くらいから声優の櫻井孝宏さんの直撃取材の様子がアップされています!
現在放送中の『源氏物語千年紀 Genji』の光源氏役(主役!)、そして私にとっては『純情ロマンチカ』の高橋美咲役のあの櫻井さま!
なんか他人ではない感じしました。ノリが。またファンになっちゃった。

なんと『源氏物語千年紀 Genji』の公式HPにも『ヲタめし!』へのリンクが!
わーい♪

櫻井孝宏さんといえば、『コードギアス』のスザク、『モノノ怪』の薬売りなど、超有名キャラクターの声優さんでもありますが、
なんといっても美咲ラヴ☆な私サンキュータツオ。
私を「腐男子」にさせた『純情ロマンチカ』、『純情ロマンチカ2』、
その魂の記録を参照いただければ、
いかに私が「ロマニスタ」であるかおわかりかと思います。
時間ある人は読んでみてください。

タツオの『純情ロマンチカ2』 感想&名言集
タツオの『純情ロマンチカ』全記録
 ※一期の感想、名言集はこちらからご覧になれます。
  2008年4月〜7月までのまとめ。
  ああ、この頃の覚醒ぶりが懐かしい。

タツオ選『純情ロマンチカ』名シーン
 ※一期が終わった悲しさをなぜか名シーンを語ることで紛らわしている。

■以下、『純情ロマンチカ2』の感想、名言集!
【第12話】(最終回) 終わりよければ全てよし

【第11話】 其の罪を憎んで其の人を憎まず

【第10話】 縁は異なもの

【第9話】 一難去ってまた一難

【第8話】 恋は思案の外

【第7話】 月に叢雲花に風

【第6話】 百聞は一見に如かず

【第5話】 嘘からでた実

【第4話】 口は災いの元

【第3話】 三度目の正直

【第2話】 二度あることは三度ある

【第1話】 一度あることは二度ある


『源氏物語千年紀 Genji』、
これがまたおもしろいんだ!
あの出崎統監督ですよ。
「止め絵」「透過光」「画面分割」など画期的手法を生み出した、いまなお現役の監督ですよ!
「エースをねらえ!」「ベルサイユのばら」「天才バカボン」「スペースコブラ」「ブラックジャック」……なんといっても日本初のテレビアニメ「鉄腕アトム」にも関わっていらした方。
「ネ申」だよ、「ネ申」!
日本アニメ史の生き証人。
今回の『Genji』でも、早くも出崎マジック炸裂で、「古典」の「劇画」化という、トロの切り身にマヨネーズかける的なウルトラCを展開してくれています!

六条御息所最高!
『源氏物語』って、古典として勉強したとき、六条御息所って、ただただ怖いおばさんというイメージしかなかったですが、
今回の出崎解釈の『Genji』を見て、かくもいじらしき気品ある女性かと、目から鱗が出た思い。

今回の作品で、私は出崎監督は谷崎純一郎を超えた変態解釈をしたと私は思う!

このままいくと、末摘花とか花散里とかどうなっちゃうのかしら。
可能な限り、続けて欲しい作品である!
posted by: サンキュータツオ | お知らせ | 07:59 | comments(2) | - |-
■東京ポッド許可局 第56回配信
「なんでああなったのかなあ」。
懺悔録への挑戦、「痛くてイイ話」。


マキタスポーツ、プチ鹿島、サンキュータツオ
の3人による、どんなに流行っても絶対タイトルを噛むラジオ、『東京ポッド許可局』、第56回配信。
PCさえあれば、機種・メーカー問わずだれでも聴けますよー★
【第56回“痛イイ”論】

ブログ用タツオ
≪解説≫

○以前、『東京ポッド許可局』で配信された、
 【第42回“忘れ得ぬ人々”論】。
 積極的に会いたいわけではないが、忘れられない人たち。
 今回は、そんな「忘れ得ぬ人々」の進化版、
 「痛イイ」話。
 局員たちの昔話からはじまり、
 うっすらの後悔と切なさが交じり合った、
 痛くてイイ話。
 最初から最後まで、頭の悪い回でございます。
 愛すべき小品。

posted by: サンキュータツオ | お知らせ | 23:15 | comments(0) | - |-
渋谷★アニメランド
『渋谷★アニメランド』出演してきました。

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出演してきました!
NHKラジオ第一『渋谷★アニメランド』!
約2時間の生放送!
藤崎アナウンサー、野中藍さん、白石稔さん、の4人で!
体感時間10分くらいのマッハ面白い番組!

メールをくださったリスナーの方々!
すげーメールたくさんきててビックリ。
こ、これが民放ラジオの性能とやらか。
受験勉強中の中学生や高校生も聞いてて嬉しい。
アニメ会の『ヲタめし!』」も聴いてね☆
月曜深夜更新、明日は櫻井さんとか出るし。
許される限り目を通しました。うん、これがラジオの素晴らしいところ。

さ、「サンキュータツオ、17歳です!」からはじまった『渋谷★アニメランド』ですが、
がくえんゆーとぴあ まなびストレート!』を、毎週正座して涙していた私としては、
光香(みかんちゃん)役の野中藍さんと共演できたのはまさに夢!
「まっすぐゴー!」と、言ってもらおうとしたのだけれど、緊張のため舌がつりました。
というのはウソで、楽しすぎて忘れてました。
『まなび』は意外と見られていない、今世紀の傑作。未視聴の方は是非もんです。神作品ですから。

らきすた』で、一躍その名を知られることとなった白石稔さん、「芸人声優」を自称・他称するほどのおもしろ声優さん。個人的には『のらみみ』や『喰霊―零―』でのお仕事も大好きだったので、お会いできて感激でした!
思った以上に、そして聞いていた以上に好青年! 
と同時に、思っていた以上に声優さんでした!(当たり前なのですが)

一番大変なお仕事だったのが、アナウンサーの藤崎弘士さん!
仕切り役をしていただき、時間との格闘の中で、みんなをしゃべりやすくしてくださった、まさにプロのお仕事!
いまは福井局にお勤めだそうですが、今回はこの番組のためにわざわざ東京に!(ひえー)
それもそのはず、ご指名がかかるほど、アニメ好きな方なのだそうです。
ロボものがお好きだそうで、本番前にもそんな話をお互いに。
進行役で、好きなアニメの話を自分でできないって、どんなにつらいことか……。
みっちり話しこみたい方だなあと、またいつかお話したいと思いましたよ!

いや、学園アニメといえば、ほかにも思いつくだけで
『おおきく振りかぶって』『かみちゅ!』『かんなぎ』『マリア様がみてる』『スクールランブル』『絶望先生』『ネギま!』『クラナド』『とらドラ!』『灼眼のシャナ』『ゼロの使い魔』『ハヤテのごとく!』『今日の5の2』etc……
無限にあるのでいくらでもお話しできそうですが、今日は時間の都合上、多くを少しずつ語るよりは、できれば未視聴の方にも魅力をお伝えできるようにと、
『らきすた』『まなびストレート!』『桜蘭高校ホスト部』『涼宮ハルヒの憂鬱』と、
逆に絞ってたっぷり(といっても話し足らないのがオタクの性)語り倒しました!

スタッフさんもアニメをご覧になっている方が多く、打ち合わせからとても楽しみな番組でした!
だって、『桜蘭』なんて、全話見た上に、各話ごとに自分で話をまとめて名セリフとかまで書いた小冊子まで作っちゃってて、もう熱意がハンパねえ!
でいて、しっかりとしたバランス感覚を保ちつつの番組づくり、脱帽です。

不定期とのことですが、またこの『渋谷★アニメランド』はあるみたいなので、みなさん次も聴いてください!
私は出るかどうかわかりませんが。

つーか、番組にコメントしてくださっていた、
杉田智和さん、加藤英美里さん、鷺宮神社参詣した人、神前暁さん、いやー、豪華!
ありがとうございました。
たぶん出ている人もすっげー楽しい番組。番組づくりって、こうだよね!

芸人やってて、オタクで良かった!
たまにはこういう生きてたことを肯定できることがないとね!


posted by: サンキュータツオ | フィールドワーク | 22:53 | comments(4) | - |-
明日、ラジオ出演
明日、25日20:00〜22:00、NHKラジオ第一、
『渋谷★アニメランド』、生放送に出演します


というわけで、
明日の日曜日、
渋谷★アニメランド』、 
というNHK第一のラジオに出てきます。
お時間のある方は是非、ガキの使いの前にラジオ聞いてください。

競演は、
オレにとっては『まなびストレート』のみかんちゃんである、
野中藍さん!
そして、オレにとっては『のらみみ』のはんだっちである、
白石稔さん!

そしてなぜか私サンキュータツオという3人で、
学園アニメを語り倒す二時間の生放送!
上の公式HPから、
メールも出せるよ!
さあ、全国5人サンキュータツオファンよ、立ち上がれ!

生放送なので、
開始5分で別室行きになるかもしれませんが、
いまから反省文の書き方を練習しつつ、
本放送を楽しみにしております。
是非みなさんも耳をダンボー(by『よつばと!』)
のようにして聞いてくださいね!

今回は学園アニメ特集ということで、
2時間、取りこぼした青春をとり戻しにいくわけですが、
アニメに興味ない人でも「見たいなー」
と思っていただけるような形にしていきますので、
重点的にいくつかの作品を取り上げる予定。

もちろん、オタクリスナーに響くようなことも、
言っていくつもりです。

なぜ私に声がかかったのかわかりませんが、
一生の思い出にしてきます!

メールや質問などもこちらから送信できます!
渋谷★アニメランド

posted by: サンキュータツオ | お知らせ | 16:15 | comments(7) | - |-
『ダーリンは外国人』論
『ダーリンは外国人』論

電車のなかの、テレビモニターみたいなところで毎週放送(?)されている『ダーリンは外国人』が、なんかわからないけどちょっと苦手だ。

なんというか、周りの大人たちがガッツリモニターを直視して堪能しているのを見ると、なんかそうできない自分がいるのに気づいた。
なかなか直視できないのだ、『ダーリンは外国人』を。
なんというか、見るのが恥ずかしいのだ。
だから、見るときはたまに、横目でチラチラ見る。

当初、なぜなんだろうかと、ずっと考えていた。

なんか、すごく仲良いくせに、「仲良い」とか言ってない表現態度が気に食わないのだろうか、とか。
「外国人」って言ってるけど、それ外国人じゃなくてトニーという個性の問題だろ、とか。
というか、これダーリンは日本人でも成立してね?とか(ちゃんと見てるじゃないか)。

いや、でも内容はそこそこおもしろいのだ。
決して口に出して笑うほどのものではないが、
電車という、ややもすると非常に退屈な時間を、すこし素敵に感じさせてくれる存在、
適度なゆるさ、それが『ダーリンは外国人』なのだ。

そしてようやく気づいたのだ。
「見させられている感」がちょっと苦手なんだ、と。
そう、「思惑に乗っかっちゃっている感じ」が、どうにも悔しいというか、気恥ずかしい。
私はどんだけダメな人なんだと改めて気づいた。
いいではないか、そもそも「見せよう」としているのだから思惑に乗ってしまえば。

電車のなかには、さまざまな「見てくれ」の攻撃にさらされる。
中吊り広告には、下品でセンセーショナルな言葉が並ぶものから、ある程度時間をかけないと読みきれない文章ものの広告まである。
そのどれもが、「読ませるため」に作られており、
そもそもこういった広告を「読んでしまう」こと自体が、
「読ませるため」に作られているものの思惑に乗っかってしまう感じがして苦手だった。

またそれらを凝視する大人たちの目を見ると、なんだかこっちが恥ずかしくなってしまうのだ。
だれかが買って読んでいる、スポーツ新聞でさえも、
一面は文字が大きく、買った人以外の興味をそそるように書かれている。
そしてまんまとその「読ませるため」の思惑に載って、人の新聞をジッーと覗き見というか、もはや凝視する人もいる。
なんだかその「読まされている感じ」が、私にはたまに醜くうつるのだ。

私が『ダーリンは外国人』に感じた違和感も、まさにそこなのかもしれない。
内容云々ではなく、「ガッツリ見ている感じ」が、「まんまと思惑にはまっている感じ」にうつってしょうがない。

だから、真正面から『ダーリンは外国人』に向き合うことができない。
対峙できないのである。
作り手が毎週、一生懸命作っているのはわかる。
内容も申し分ない(と思う)。

でも、「電車のなか」という枠組みのなかで、無料であんなものを見せられることに、
「怪しい」と疑ってかかってしまう自分がいたのである。
どちらかというと、『ダーリンは外国人』を見ている人たちの目を、見ている私。
「うっわー、ガッツリ見てるなあ、あのおじさん」
と思って、一人恥ずかしくなるのである。

私はどれだけひねくれものなのだろう。



*****スモーク*****
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喫茶店って目線のところにスモークかかってるとこ多いよね!
女性の顔が見えなくて残念です。
posted by: サンキュータツオ | ★コラム | 23:56 | comments(0) | - |-
■アニメ会関連ブログ更新情報 1月4週目
湯を! もっと熱い湯を!!
『Genji』出崎統監督万歳!

1月4週目☆

◇楽天ブログ「アニメ会の日替わりアニメ定食」
■サンキュータツオのそういえばですけど 
 そういえばですけど 09.01.21号

◇角川書店WEBザ・テレビジョン「日刊ザ★アニメ会A」
■サンキュータツオのぷにぷにコラム
 【「狩野すみれ」論 〜『とらドラ!』に“貴属発見”〜】

◇アニメ会の『ヲタめし!』
第46回配信 『とらドラ!』語りはレギュラー化?編
 ※すいません、今回もタツオは不参加。

ブログ用タツオ
≪解説≫
○あの『ベルサイユのばら』や『あしたのジョー』を手がけ、
 日本のアニメ史に燦然と輝く映像技法を編み出した出崎統監督。
 フジテレビ「ノイタミナ」というアニメ枠
 (過去『のだめ』や『もやしもん』や『墓場鬼太郎』を生み出した)で、
 『源氏千年紀 Genji』を制作している!
 御年70を過ぎる、現役バリバリのアニメ監督が、
 「出崎節」炸裂のアニメを展開中なのだ!
 正直このアニメ、放送前にいろいろとあったらしいのですが、
 文学部出身者として多少なりとも『源氏物語』をかじった私でさえ、
 出崎さんの「源氏解釈」は最高に劇画チックでおもしろいのだ!
 谷崎潤一郎、橋本治、田辺聖子に瀬戸内“出家”寂聴、等々、 
 「源氏」の解釈は文豪たちでさえ一代でなし得る最後の仕事として
 厳然と聳え立ってきたわけであるが、
 この出崎監督の源氏解釈が、
 いままでいちばん衝撃である。
 嫉妬に狂い、生霊となる六条御息所を、
 あれほど妖艶でなまめかしく、それでいて「劇画」にした人物は、
 出崎以外にいないのだ!
 これは受験を控える全受験生にも見ていただきたい傑作の空気。
 あ、試験でこの解釈書いたら落ちるけど。

○『マリア様がみてる』の「妹オーディション」、
 私はいままであまたのオーディションに落ちてきたが、
 「妹オーディション」だけは絶対に落ちたくない。

○『とらドラ!』、
 なぜにかこうも大の大人たちを真面目に語らせ、
 また惹きこませるのか。
 非常に繊細な人の感情を描いている、
 って点で、
 全世代向きのテキストなのかも。
 でも全員かわいい萌え萌えキャラって点で、
 オレはこのアニメに降伏している!
 萌え萌えだからこそ客を選ぶかもしれないが、
 そんな表層しか見ない人は、
 このアニメの真髄がわかるわけがないのだポポ!

○『ヲタめし!』、
 比嘉モエルがホントになに言ってるかわからないの巻。



*****ふらっと*****
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本日はフラットファイヴの稽古会にお呼ばれしてお笑いの話してきました。
この事務所は素晴らしい。たぶん日本一芸人の味方かもね。
写真は「ホロッコ」百太郎でお馴染みでありながら社長の堀田さん。
この人のお人柄と思想に骨抜きにされております。
ロマンとシビアを絶妙のバランスで併せ持つ男。
こういう人がいる限りお笑いは「お笑い」でいられる。
全国民がこの人の思想に触れるべきである、いやマジで。

久々にお会いしたら眼鏡が良い眼鏡になっていて笑った。
写真をとったらちゃんと目つぶっちゃってるし。
計算と天然を絶妙のバランスで併せ持つ男でもある。

「ホロッコ」、活動再会を常に訴えていたところ、今月の「雷ライブ」で復活するそうです。
意外と知られていないかもしれませんが、オレ日本一のホロッコファンと言ってもいいほどホロッコのネタが好きです。
ホロッコがいかにすごいコントをやっているか、また書きます。
posted by: サンキュータツオ | お知らせ | 23:54 | comments(0) | - |-