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続・日本のクリエーターはなぜ金持ちになれないか2009.07.31 Friday
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続・日本のクリエーターはなぜ金持ちになれないか
ちょっと前に、◆日本のクリエーターはなぜ金持ちになれないか
http://39tatsuo.jugem.jp/?eid=543ということを書きました。
これが意外に読んでくださった方が多かったらしく、大変ありがたく存じます。
この記事に対し、この記事を読んでくださったと見知らぬ方から、メールを頂戴しました。ボクはハリウッドに住んでいるのですが、向こうのクリエーター連中、なかでもブログにも出てきたアニメの、例えばアニメーター(ただ単に絵を書くだけの職人さん)なんかでも、年収は1000万円を超えてますし、スタジオも立派なものです。 日本のアニメーター職人さんとは、ちょっと規模が違う感じがします。
ボクも企画を考え、形にするという面ではクリエーターだと思っているので、日本でもクリエーターの地位、そして金銭面での安定が得られると良いと思っています。 やはり、アメリカのほうがそういう面では上を行っていますからね。
少しでもボクの情報がお役に立てばと思い、いきなりですがメールさせていただきました。貴重な情報、ありがとうございます。
やはりそうなのですか……。
アニメーターさんで年収1000万。極端な例かもしれませんし、それが普通の金額かもしれませんが、まず日本ではあり得ませんよね。
私は、日本のアニメーター、優秀な原画マンさんであれば、それでも安いと思います。
さすがに1年目とかでその金額はないですが、10年目くらいでうまい人にでもなれば、それくらいもらって当たり前、という仕事内容です。
ですが……。
日本のアニメーターは、絵を描くだけでは、なかなか生きていくのも精一杯のようです。
一枚描いて100円とか、そういうレベルです。
これはとても生活できない、ということで、いま、原画をアジアの安い人件費で雇える国に投げることもよくあります。
昔はそれが明らかに絵の出来の低下につながっていましたが、最近ではそうでもありません。
海外の描き手でも、原画ならばけっこうなレベルになってきているように、一視聴者としては感じます。
こうして、技術は流出していきます。
日本の唯一の、といっていいくらいのドル箱産業が、この有様です。
それは、日本だけがその価値を知らないからかもしれません。
100年後、といわずとも、20年後くらいには、中国、韓国、タイ……そういったところで、自国生産のアニメーションができるようになるかもしれません。
いいですかみなさん。
自国生産のアニメを「大量に」作れるのは、いま日本とアメリカだけと言ってもいいでしょう。
これは相当なアドバンテージです。完全な「売り手」になることができるからです。
このアドバンテージすら守れないのです。
これが文化です。
文化とは、「どれだけ無駄なものにお金を投下できるか」です。
私は街のタイルの写真を撮って歩くのが趣味ですが、文化度の低い国には、タイルはありません。
西洋圏、とくに歴史のある国には、凝りに凝ったデザイン、材質のタイルが敷き詰められています。
街自体が作品としてのデザイン性を帯びているのです。
フランスでは、社会化見学でかならず美術館に行きます。美術に投下する予算もあります。
美術や芸術などは、なくては生きていけないものではないです。
いや、「そんなものはなくても生きていける」という、いまの日本の風潮そのものが、いまの日本の文化であり、フランスやイタリアの人たちは、「なくては生きていけない」とすら思っている節があります。
信じられないでしょう?
でもそうなんです。
自国を振り返ってもおなじことなのです。
大学ひとつとっても、文学部という「無駄」はいま削減傾向です。
文学は、生きていくのに全く必要ないからです。
しかし、かねてから力説しているように、「文学部が充実している大学こそいい大学」なのです。
これは間違いないんです。無駄なものに予算を投下しているだけの余裕と体力と覚悟があるからです。
少し前に、「国際メディア芸術総合センター」の計画が、「国立の漫画喫茶」と揶揄されたことがあります。
日本の認識はそのレベルです。
内容はともかくとして、着想は高く評価すべきなのです。
それに、車や電子機器よりも、地球に優しく、安定感があり、絶対に勝てるコンテンツなのですよ、アニメって。
決してアメリカがいいというわけではありませんし、アメリカのクリエーターでも似たような扱いもあるにはありますが、素晴らしいクリエーターには、せめてもう少しお金が入るようなシステムができないものなのでしょうか?
って、なんで私がこんなことを言っているのか、自分でも立ち位置がよくわかりません。
でもこういうことは、業界じゃない人が言ってはじめて「声」になるものなんだと思いますよ。
せめて、せめて、もっともっとリスペクトするべきだと思います。
だって、お笑いでもアニメでもなんでも、
作ってる人たちは、孫にも胸張って「私が作った」といえるような作品づくりをしている人はいるんですから。クリエイティブなことに関しては、その才能のない人が決定力と資本を持ち、その才能のない者が下にみられる。
そんなことはあってはならないと思うのです。
商売の才能は、それはそれで評価されるべきことだとは思いますが。
「ものをつくる」という共同作業のなかでは、少なくとも商売人も末端の作業者も、みな平等であれば素敵だ。
そんなことより、◆『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』 タツオ解釈DAT編
読んでくださいね!
今日も一切笑いなしでお送りいたしました。
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初冠番組!?2009.07.31 Friday
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初冠番組!?
30日、アニマックスで8月22日に放送される24時間放送「WE LONE ANIME」のワンコーナー、
「WE LOVE ANIME サンキュー!TVショッピング」の収録でございました。
私のような芸人が、なんと冠番組ですよ!
2分のTVショッピングが7本!
しかし!
ただのTVショッピングではございません。
まずMCが、私サンキュータツオと、喜屋武ちあき(通称:きゃんち)さん!
喜屋武さんは中野腐女子シスターズの一員。
知る人ぞ知る、怪物級のオタクでいらっしゃいます。
あんなにかわいくてドオタクなんだから、夢ありますよねぇ!!
妖精ですよ、もう。
『アニソングランプリ2008 4時間スペシャル』以来の夢の競演!
喜屋武さんは、グラビアもできて、トークもお上手で、しかも豊富な知識ときてますから、敵なしです。
収録中、ずっとおしゃべりしてました。
当然、放送もナイスなオタトークを交えつつ、一般視聴者でも思わず「欲すィ〜!」と叫びたくなるようなものばかりです。
中身は言えませんが、秒殺級のものまでありますから、放送直後より、アニマックスショップのHPをチェックしてくださいませ。
『蟲師』とか『デトロイトメタルシティ』とかお好きな方、今回ばかりは要チェックですよ。
うう、ヘタレな私は、そんな喜屋武さんに「一緒に写真撮ってください!」も言えず、こうして軽音部のみんなと記念撮影です。
先日のワンフェスで出会ったばかりの、秋山工房さんの「式波・アスカ・ラングレー」等身大フィギュアでございます。
はい、みなさん、ここ注意です。「惣流」ではありません、「式波」さんです。
どこがどう違うかは、お楽しみにとしか言えません。
ショッピングで扱うか扱わないかも、まだわかりませんよー?
まだどこのテレビにも出てませんよ。
ワンフェスで初お目見えだったんですもん。
骨格とかマジやばいよこれ。細部までのこだわりが光る。大きいフィギュアはごまかしが効きませんので、技術大国日本万歳です。
ですが、みなさん養育費は用意しておいたほうがいいかもしれませんね。
後ろに立った瞬間、「気持ち悪い」といわれました、アスカさんに。
言ってほしかった言葉をいわれたので、なぜか幸せな私です。
というわけで、もちろん喜屋武さんとも『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』トークです。
例のDATの件のことをお話ししようと思っていたんですが、時間がなくて全部お話しできなかったのが心残り。次にお仕事でご一緒できるのは、何年後なんでしょうか…?
という暗いことは考えない私です。
あ、そういえば、7月7日のエントリーに、
◆『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』 タツオ解釈DAT編
というのをこないだ(笑)アップしたので、良かったら読んでください。
DAT! MDじゃなくて、DAT(ダット!)
一瞬のうちに登場して、一瞬のうちに、それこそ脱兎のごとくいなくなったDAT!
しかし、今回の新劇場版での全てを象徴していたDAT!
ただし、まだ観てない人は読まないように。
ネタバレを含みますので、一応記事は折りたたみ方式となっております。
一人でさみしい楽屋では、マイフィギュア(単なるバス娘)と初音ミクがいるから楽しい!
夢のようだ!
そして帰り道。
代々木で、例の代アニの広告の前で電車を待っている間に、
『けいおん!』Tシャツを着て、片手には『かんなぎ』のDVDが入った紙袋を持ち、片手でPSPの『初音ミク −project DIVA−』をやっている自分に気づいたとき、
「ああ、ここまで来てしまったか……あとは死ぬだけだな」
とふと思ったのは内緒です。
(この、「……と思ったのは内緒」パターンと、「某サンキュータツオ」みたいに某をつけてから思いっきりそのものを言うパターン、オタクが非常に好んで使う表現だと、私の分析パターンでは出ています。あと、文頭の「まあ」ね。)
エヴァといえば、きくりんさんという芸人さんがおります。
イラストでネタをなさるので、いつも荷物がたくさんの芸人さんです。
おもしろいです。
きくりんさんとはよくライブが一緒になり、出番が前後するためネタも袖でよく聞けます。
でもあまりしゃべったことがなかったのですが、
実は同じ年で早稲田大学に通っていたのもおなじ時期ということが発覚。
これは奇妙な縁です。
しかも全体から出ている雰囲気が妙にオタクくさかったわけです。
話をしてみると、実は昔は漫画家を目指していたそうで、大学時代は、授業にはすべて出て、あとは家で漫画を描いていて、サークルにも属さず、トモダチも一人もいなかった、という、早い話、変わり者です。
芸人のなかでも浮いてらっしゃいます。その点も非常に興味深い人物です。
実家住まいです。そこも私とおなじです。
先日、とあるライブでご一緒したときに、なんかエヴァの話をしていたので、割って入ったら、そりゃもう大騒ぎさ!
というか、二人で別室に移動しての、濃いトークでした。
実際は、騒いでいる、というよりは将棋の検討会のように、二人のオタクがぶつぶつ意見交換しているだけだったのですが。
まさか、こんなところにヱヴァンゲリヲンのことを熱く語れる芸人さんがいたとは!
普段はチョッキにちょび髭でネタをなさっているのですが、たまにGacktさんのモノマネのネタをなさるときもあります。
でも、Gacktさんをやるときは、「一か八か」らしいです。
それからというもの、芸人の知り合いが少ない私は、きくりんさんとお会いすると数少ない仲間を見つけたようではしゃぎます。
先日、「すっとこどっこい」では、きくりんさんがかばんのなかから、なにかをがさごそ……。
ななな、なんと!
岩波書店の『哲学概説』の箱から出てきたのは、『ささめきこと』ではありませんか!
ついに、きくりんさんにも百合チャクラが開きはじめたようです!
まさか!
『ささめきこと』についてお話しできる日がくるとは!
『すっとこ』には「やさしい雨」の松崎くんもいるので、ネタそっちのけで楽屋ではオタトークです。
いつでもオススメ漫画を紹介できるようにと、無駄に大きい鞄にオススメ漫画を携帯している甲斐があったというもの。
さっそくお二人には、吉富昭仁さんの『熱帯少女』で百合チャクラを開かせました。
一番最初に、ガツンと注射打っとかないとね!
それにしてもきくりんさん、『マリみて』とかもご覧になっていたそうで、よくぞこの年齢まで一人でそういうものを鑑賞していたなと!
変態度で言えばそうとうなものでしょう。
だってたった一人で楽しんでいたんですもの。純度高いっすよ。
ちなみに、岩波書店のこの箱に漫画を入れているのは、この漫画を持っているのが恥ずかしいからではありません。
『ささめきこと』の表紙が、鞄のなかとかで折れないようにしていらっしゃるのです!
すげえ!
感動しました!
さすがだ工夫マン!
どこまで漫画を大切にする人なんですか!
このスピリットこそが「哲学」ですよ。『哲学概説』のなかみを、一目でわかるようにしているようなもんです。これぞ哲学。
こういう人を見かけたら、「あんたバカァ!?」と言ってやりましょう。
マジリスペクツ。
エヴァが広げる、トモダチの輪!
というわけで、オタクエントリーになってしまいました。
そもそも当初の目的であります、告知をいたします。◆8月2日(日) アニソン応援キャラバン 大阪
・11:00〜 代々木アニメーション学院大阪校
アニソンLIVE:HIMEKA、井上ひかり
・14:00〜 大阪 イオンモール鶴見リーファ
アニソンLIVE:串田アキラ、喜多修平、HIMEKA、井上ひかり
※いずれも、藤岡麻美とタツオで司会を務めます。
藤岡さんは、ミス・メーテルグランプリ受賞の、元チェキッ娘さんですよ!
◆8月6日(木) ライブ『バカ爆走』
・『バカ爆走』 新宿Fu
米粒写経で出演します! トークコーナーで、乙女男子として出演するらしいです。
だれか応援来て!
◆8月8日(土) アニソン応援キャラバン 東京
・14:00〜 東京 府中商工まつり・大國魂神社
アニソンLIVE:串田アキラ、HIMEKA、井上ひかり
※司会:藤岡麻美、サンキュータツオ
◆8月9日(日) Tシャツラブサミット
・『Tシャツラブサミット』内「お笑いサバイバーシリーズ」 科学技術館
米粒写経で出演。お金入れにきて! ギャラがお客さんの投げ銭なの。
◆8月10日(月) アニソン応援キャラバン 東京
・11:00〜「代々木アニメーション学院東京校」
◆8月16日(日) コミケサークル参加
・コミックマーケット 3日目 東館 M-43a「アニメ会」
こんな表紙の新刊同人誌を出します。
タツオがネームを描いて、絵師さんが絵をつくてくださった4コマが4本あります。
タツオ本人が描いた4コマもありますが、昨年に引き続き、たぶんなかったことにします(黒歴史)。
ホンキで描いたんですけどね!
◆8月18日(火) ライブ
・『春風亭百栄独演会』 ゲスト出演:米粒写経
◆8月20日(木) ライブ
・『超ブレイク笑NIGHT』 渋谷・アップリンクファクトリー 米粒写経で漫才。
そして!
◆8月22日(土) アニマックス オンエア
アニマックス24時間特番 「WE LOVE ANIME」 サンキュー!TVショッピング オンエア!
◆8月22日(土) アニソン応援キャラバン 福岡
・11:00〜「代々木アニメーション学院福岡校」
・14:00〜「マリノアシティ福岡」
◆8月26日(水) ライブ
・『すっとこどっこい』(大川興業) 新宿Fu
◆8月27日(木)
・『アブナイ刑事一代』 たぶん出演
地方の方は、大阪と福岡はこれからなので、全国5人のタツオマニアは集合。
その他、『ヲタめし!』あるいは『東京ポッド許可局』聴いてるよー!
聴いてるけどタツオのことは嫌いー。
という人は、ツバかけにきてください。
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平成立体娘。 外部ブログ更新情報2009.07.30 Thursday
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ワンフェス復活!! ワンフェスの現代の仏像展だ!
平成立体娘。たちを拝顔してきました。
<『文学少女』シリーズの遠野先輩>
タツオの外で書いたブログ記事! アニメ会関連 外部ブログ更新情報!! 7月第4週目☆◇楽天ブログ「アニメ会の日替わりアニメ定食」
▼サンキュータツオのそういえばですけど ここ一週間の各アニメ感想
そういえばですけど 09.07.29号 前編
※『プリンセスラバー!』『涼宮ハルヒの憂鬱』『GA』ほか。
そういえばですけど 09.07.29号 後編
※『青い花』『大正野球娘。』『フレッシュプリキュア!』『咲−Saki−』ほか。
そういえばですけど 09.07.29号 番外編
※ワンフェス行ってきました! そしてコミケのサークル参加情報です!
◇角川書店WEBザ・テレビジョン「日刊ザ★アニメ会A」
▼サンキュータツオのぷにぷにコラム
【江戸川くんを応援しよう! 『宙のまにまに』論】
※第166話「一つより二つ 一人より二人」で正史としてこの二人の関係が明らかに! 私を狙い打っての放送としか思えませんでした。
◇アニメ会の『ヲタめし!』
▼第73回配信 アニメにもアトム系が!? 編
※萌えとは、化学調味料である。
≪解説≫
〇『ヲタめし!』73回で配信された、国井委員長の「アトム系委員会」。
その昔、マキタスポーツがラーメンを語るとき、化学調味料の入ったラーメンを「アトム系」と名づけたところから、私たちは萌え=化学調味料説を秘かに唱えてきた。
でも、これ言ったら怒る人もいるんだもん。
でも、言っちゃった。
だって、化学調味料っておいしいんだもん!
でも、間違いじゃないんですよ。
「ノイタミナ枠」って、いわゆるオーガニック系のアニメを取り揃えていますよね。ベタっとは萌えを前面に出してこない、「はい、私たちはオタク向けというより、あくまで一般人向けに作ってます! OLでも観れるアニメなんです!」みたいな?
おもしろいんだけど、なんとなくかわいくない、みたいな?
そんななかで、『Genji』とかぶっ飛んだ作品は最高におもしろかったわけですが、『東のエデン』とか、すげえおもしろいんだけどかわいくない。
そう、オタクにとって(というか、私にとって)、オーガニック系作品て、愛嬌がないんですよ。
という、暴論。国井さんと語りました。
〇『涼宮ハルヒの憂鬱』は、歴史的に観れば、おもしろい実験をしていると思うんです。支持です。普通、怖くてできません、あそこまで。
そういう意味で、POISON GAIL BANDのネタ観ているような感じです。
私にとっては、もはや落語化している作品です、涼宮は。
古泉くんがエロく、長門さんがかわいければ、全て許す!
〇『宙のまにまに』『大正野球娘。』素晴らしい!
主役の女の子の役をやっている、伊藤かな恵さんが好きなんだということが発覚した私。
〇『咲―Saki―』のおもしろさに関しては、近いうちに語ろうかと思っております(だれも必要としていない!?)。
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◆橘紅緒・宝井理人『セブンデイズ』2009.07.29 Wednesday
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このBLだけはマジでやばい!
だれでもハマれるBL、『セブンデイズ』!
原作:橘紅緒 作画:宝井理人(2007〜2009)『セブンデイズ』大洋図書 各630円
「俺とつきあってよ 芹生」
高校三年の篠 弓弦(しの ゆづる)は、月曜日の朝、弓道部の後輩である芹生冬至(せりょうとうじ)と校門で出逢う。
学年を問わず女生徒に人気の芹生は月曜日の一番最初に告白してきた相手と必ずつきあい、週末に必ず別れると噂されている。
一週間限定の恋人――
弓弦の軽い気持ちから出た一言でつきあうことになったふたりだが……(裏表紙より抜粋)
さあ!
この設定だけでもう最高じゃないですか。なんですかこのキャッチーな売り文句は。
超モテモテ男子高校生は、月曜日に告白してきた女の子と付き合って、週末には別れるってんですから。
それでだれからも悪口言われてなくて、付き合ってもらった女の子たちはみんな、「いい夢見させてもらったー」なんて言ってんですから。
そんな後輩の存在は知ってたけど、あんまりしゃべったことねえなあ。ここはひとつ、興味本位でどんなやつか探ってやろう!
なんて思って「付き合ってよ」って、言っちゃいますよ、だれでも!
(だれでも、はないか)
こうして、弓弦と冬至の付き合いがはじまるんですよ。
二巻完結で、このほど下巻のほうが発売されました。
上巻は、『セブンデイズ MONDAY-THURSDAY』、
下巻は、『セブンデイズ FRIDAY-SUNDAY』、
ですよ。
一週間の話を、3年間の連載ですよ。
『24』よりも楽しい展開だと思いますよ。
ボーイズラブ、つまりBL、そのなかでも私が好きな「あんまりエッチじゃないBL」、体以前の純愛、でございます。
鉄板。
しかも二人が入ってる部活なんだと思います?
弓道部ですよ!
ナイスな男が、胴着着て、弓を射ってんですから!
しかも、同性に恋をして、いつも的中する的にあたんなかったりするんですから!
もはや、同性とかそういうのを通りこして、彼らがする葛藤は、
「同性ゆえの葛藤」というよりは、
「恋ゆえの葛藤」。
そして「最初に一週間ってなんとなく決まってるんだよなあ」という葛藤。
そう、この漫画の良いところは、別に同性じゃなくても成り立ってるプロットなんです!
でも、この漫画の良いところは、それでも同性じゃなきゃいけないところなんです!
男女の関係だとここまでの味は出ません!
なぜだ!?
なぜなんだ!?
なぜに同性同士が仲良くしていると、癒されるのだ!?
しかも三次元じゃなくて二次元に!
私のBL道、百合道はまだまだ続きそうです。
ともかく!
この漫画はいい!
『同級生』(中村明日美子)とかにキュンとこられた方には、是非読んでいただきたいですな。
似てはいないですが、方向性としては、あの「キュン」です。
さあ、あなたなら、この展開、どう物語を折りたたみますか?
考えながら読むともっとおもしろいですよ!
BLとか興味ねー!
という方にも、是非オススメの一冊です。
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◎ワンフェス2009に行ってきた2009.07.28 Tuesday
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ワンフェス2009に行ってきた
今週は、26日の日曜日、ワンダーフェスティバル2009(通称:ワンフェス)に行ってまいりました。
このイベントは、造形物などの即売会で、国内、というか世界最高レベル、そして世界最大のフィギュアイベントなのです。
個人でフィギュアを作っている人が、型を作って、欲しい、という人に売る、という同人即売会ですが、
もちろん、フィギュアを作っている企業の新作発表会もあったりして、プロアマ問わずフィギュアといったらこのイベント。
いまは、日本が誇るフィギュア会社「海洋堂」(先ほど『阿修羅展』で阿修羅のフィギュアを2980円で販売した会社)主催ですが、実はもともとGAINAXが起こしたイベントだということは、あまり知られていない。
というわけで、GAINAXのブースなどももちろんあります。アニメ会もそこで出演していたり。
私のようなフィギュア好きにとっては、コミックマーケット(通称:コミケ)よりも楽しみなイベント。
携帯からの閲覧の方は、データ多過ぎて見れないかも……ざまあ!
昨年夏の国際展示場のエスカレーター事故により、冬のイベントは中止となっておりましたが、遂にこの7月に復活。
場所も幕張メッセに移動し、若干遠くなったものの、国際展示場ほどの雑多感はなく、人が多くても空間が整然としているので、人の移動もスムーズでした。
一般には、コミケほど意外と知られていないイベントかもしれませんが、立体のフィギュアが見られる、という意味では、目でみてすぐにわかるフィギュアがたくさんあるイベントなので、デートにオススメですよ?(だれが行くかって?)
また、造形物という観点から、美少女フィギュアは仏像マニアの私にとって、大変共通点が多いもので、平安時代までのリアリズム追求の円派、鎌倉に入ってからの初期慶派の流れが、このフィギュアというジャンルに継承されてると信じて疑っておりません。
なので私は、フィギュアのことは「菩薩」と言ってはばからないのです。
一本の木から大型の仏像を彫ったり、本尊を作ったりしていた、日本人の手先の器用さと造形に対する粘着質なまでのこだわりは、いままさにこのジャンルに生きていると言ってもいい。
ただ、アニメもそうですが、そういうことの価値に気づくのは、浮世絵とおなじで、国内では遅いかと思いますが、100年後には国宝ものだと思っていますよ、あたしゃ。
ただいまハマっております、初音ミクのゲーム。
そんな初音ミクと巡音ミクの2ショット!
こんなものを、素人が作っているというのだから、日本てすごい国だと思いませんか?
このイベントでは、こういう同人活動が、そのままプロになるキッカケになったりもしているんですよ。コミケもそうですが、ワンフェスのほうがわかりやすいです。そういうのは。
今年はミク関連、大変多くて嬉しかったです。とくにルカなども作られているあたり、市場の広がりを感じさせます。
この髪の毛とか、ほんとすごいですよねえ。
今年の上半期、私を骨抜きにしたアニメ『とらドラ!』の主要キャラ三人娘。
左から、櫛枝実乃梨(みのりん、私の嫁)、川嶋亜美(あーみん)、逢坂大河(たいが)。
腰からスカートにかけての肉感的なデフォルメは、飛鳥時代の仏像を彷彿とさせます。
幸せな3ショット。
ライトノベル『文学少女』シリーズの、本を食べてしまうくらい好きな、文学少女、遠野先輩。
このほどコミカライズされた作品ですが、ラノベの主人公まであるんですよ!
商品化よりも早く、その時代の流行がつかめるのも、ワンフェスの良いところ!
なんとなく、作品の色合いとマッチしています。
こういうのも好き。
もうこのインナーのお腹のとこのシワとかやばい!
日本最高峰の仏像、薬師寺の金堂、薬師三尊像、日光・月光菩薩の、あの腰の天衣のくびれとおなじですよ!
うっひゃー!
ハンパねえ!
などとブツブツ一人言を言いながら、大量に写真を撮るのが、私のワンフェスの楽しみ方。
……だってフィギュア作れないんだもん。
だれかに弟子入りしたいくらいです。
てなわけで、撮影したフィギュアたちは、毎週水曜日にアップします楽天ブログ(アニメ会のブログ)のほうで順次公開していきますのでお楽しみに!
撮影にご協力いただいた各ディーラーのみなさん、ありがとうございました!
このブログをご覧になった一般の方々、ひいてくださって結構です。
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はんにゃのスター性 〜今月の『GetNavi』裏話ブログ〜2009.07.27 Monday
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はんにゃのスター性 はんにゃは平成のドリフ足りえるか
〜今月の『GetNavi』裏話ブログ〜
現在、私が連載しております、ただいま発売中の『Get Navi』、入手しましたか?
いやホントに今月の特集、「1万円のベストバイ!!」すげえおもしれえ!!
ほっしい〜!と思ってしまうものばかり。
POMERAも発売前からこの雑誌で知って思わず買った逸品。
この雑誌にウソはないように思います。
さて、今月の
私の連載「サンキュータツオの芸人の因数分解」は92ページに掲載されております。
今回は、はんにゃさんについて書いてみました。
詳細は、雑誌本編でご確認ください。
はんにゃ風ネタ「修学旅行の夜」というのを書いてみたんですが、もう目に浮かぶでしょ?
はんにゃのスター性って、ひさかたぶりの大型感があって、私、同業者といっても、「ああ、もってるなあ! 完全に違う人種だなあ」と、なにか対岸のデキゴトのように、テレビフィットしていく様子を好ましく見ていられます。
全然違う場所でたたかっているような。
ホントにクラスの人気者が、そのまままっすぐ育って社会に出て行くのを見ているような、そんな感じです。
およそクラスの野党であった私のようなものには、別世界のお話として受け入れられちゃうんですよね。
で、意外といなかった顔芸のコント人。
そんな金田さんの素敵っぷりを見るたびに、もう爽やかで爽やかで、すがすがしい!
お笑いが技巧化され理詰めになっていく一方で(私はこういう傾向も好きなのですが)、顔芸という「空き家」にすんなりおさまったスター。それがはんにゃだろう。
はんにゃといったら「ズグダンズンブングン」のイメージが強いかもしれませんが、かなり初期からある意図を持った、おなじ方向性の、つまり、「訴求ポイント」(=顔芸とヘタレ現代っ子)が明確なコントを披露していたわけです。
中学3年という設定で、エロ本を持ってきた友達に自慢されるのがいやで、「興味ねーし!」と言った手前、あんまりジロジロとは見れない男の子。
だけれども内心は猛烈に読みたくてしかたがない。
まず、この興味のあることを「ない」と言い張ったりする、「強がり」のフリがヘタレフラグです。
どのコントにも共通しているシカケ。
なんとかして中身を読もうとする様は、得意の顔芸で油っぽく表現されていて、これがはんにゃらしい。ここは鉄板ポイントですよね。昭和の芸人さえ髣髴とさせるようなベッタベタなことやっているわけなんですけど、この点がいまは新鮮です。
というか、同業者として「清清しく顔芸やってくれてるなー!」と思わず感心してしまうところ。
どうしても読みたくて、友達の目を盗んで1ページまるごとやぶいてポケットに入れてみたり。
それもバッチリに見られてて、「なにやってんの?」と追求されると、
「オレ、ヤギなんだよ」
という言い訳が炸裂。
この見苦しい言い訳が、ヘタレキャラのフリが生きる箇所。
あくまで、最後まで非を認めないというどうしようもない人を演じているわけです。
もう、浮気の現場をバッチリ見られていても、「やってない」と言っているようなもの。
ここまで行くとホントに表現力勝負なんですけど、もってるんですよねえ、彼らは。
ドリフですよ。
仮におなじネタをほかの芸人がやったところで、いやらしくなったり、切なくなったりするところかもしれませんが、金田さんは愛嬌もってる。これは、ある意味で選ばれた人にしかできないことだと思うわけです。
ベタは演じる人を選びますからね。
会社などでもいるはずです。
明らかなウソをついている人が。
そして聞いてもいないのに、
やたら見苦しい言い訳をする人たちが。
そんな人たちを笑い飛ばすような、対象化がなされているコント。
ツッコミ隆盛時代に、ツッコミで笑わせるような形ではなく、どんなお客さんにもわかる「あ、この人いまおかしいぞ!」という笑いどころを提示できる器用さ。
たしかに今いなかった。
はんにゃのコントは、漫画的でもあり、昭和軽演劇的でもある。
それはなぜか。
言葉で言うところは言葉で。
表情や体で表現できることは表情や体で。
その理念が一貫しているからです。
技巧化、理詰め、言葉遊び。そんなお笑いの進化のなかで、「言葉ではなく、顔や体で表現できるところは、言葉なんていらないんだよ!」
というメッセージが聴こえてくるようです。
「はんにゃ」のおもしろさがわからない、という大人にこそ言いたい。
こういうのがお笑いなんだよ、って。泥臭くていい。それがスマートに見えるから。
孫に見せたいコントです。
だれかが守っていくべき、伝統文化路線です。
なんなんでしょうかね、この“一週”感。
本能寺の変のコントとかもいいですよ。
「光っちゃんが!? マジありえねーし! 本とか返すからさー、マジで」
信長が謀反の一報を聞いて、大慌て。
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◆「つまない話」、是非チャレンジを! 東京ポッド許可局 第84回配信2009.07.26 Sunday
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意外と難しい? 「つまらない話」
マキタスポーツ、プチ鹿島、サンキュータツオの3人による、どんなに流行っても絶対タイトルを噛むラジオ、『東京ポッド許可局』、第84回配信。PCさえあれば、機種・メーカー問わずだれでも聴けますよー★
【本日のキーワード】
つまらない話
≪解説≫
〇これを聴いたら、是非友人とやっていただきたい「つまらない話」。
聞き手が最後に「つまらんね〜」と笑顔で言える話。
これやってみると楽しいし意外と難しいですよ。
すべらない話も、つまらない話も、大切なのは、「勇気」! そして「自信」!
自分はすごくおもしろいことを話しているのだという自信、
自分はすごくつまらないことを話しているのだという自信。
そして、それを人前でしゃべってみるという勇気。
実際、
この手の話で重要なのは、「自分がおもしろい」という自信よりも、
「自分がおもしろいと思ったこと」、つまり事象の捉え方への自分のセンスです。
編集力である。
「自分がつまらないと思ったこと」、これも編集の力だと思うのです。
ほかの人がおなじものを見ても、おもしろいともつまらないとも思わずスルーしてしまうこと、
それを適切な量でまとめる。
一般に、「おもしろい」と思われる人とは、編集力に長けた人なのである。
普通であれば、「いい話」とか「悲しい話」になってしまうこと、
そんなことを「おもしろい」とか「つまらない」というフレームで切り取ること。
芸人というイキモノが、普通の人とどこが違うか。
見た目も生活も、あまり変わらないのに、なにが違うのか。
芸人は、およそ世の中のほとんどのことを、
「おもしろい」と「つまらない」の二分法で編集しているイキモノなのだと思うのです。
日常的に、人間は、そのほかのいろんなモノサシを持っていきておりますが、
是非試してみて欲しいのです。
「おもしろい」と「つまらない」だけのモノサシだけを持ち、
世界を切り取ってもらいたい。
モノサシを少なくすることで、新しい世界が広がることも、あるのです。
「おもしろい」と「つまらない」は、私にとっては対義語ではありません。
類義語なのです。
〇放送でお話した、薬局で「水虫です」と言われた件ですが、
その後処方された薬を飲んでも状況がまったく一変しないので、
満を持して医者にいきましたら、水虫ではありませんでした。
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『アニメ会の余計なお世話』で加藤英美里さんと、出会ったー2009.07.25 Saturday
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アニメ会の余計なお世話 in ラゾーナ川崎
加藤英美里さんと、出会ったー
写真、左から国井咲也(アニメ会)、声優の加藤英美里さん、そして最低の人間。
本日は、国井さんと駅で待ち合わせ、ラゾーナ川崎に向かうとき。
「こないだここに12000人集めた“お笑いの人”がいたみたいね。ニュースで見たよ」
と国井さん。
「そうなんですよ」
「そんなに有名なんだ。 なんて言う人たち? あの、ピンクのチョッキ着た人」
オードリーだよ、国井さん!
あと、オードリーは吉本の人じゃないですからね。
アニメ以外、ニュースしか見ない男、国井咲也。
日本の方たちは、そんな浮世離れした芸人がいることをもっと認識していただきたい。
ある意味偉大なのだ。
『らき☆すた』の“かがみん”こと柊かがみ役を演じた加藤さんと初対面!
出会い頭に、
「髪型はつかさじゃないですか!」
と挨拶もロクにせず、思わず叫んでしまった私でありました。
でもニコニコして「そうなんですよ〜」って返してくださいました。
素敵な方でしたなあああああ。
温和でありながらハキハキとお話ししてくれて、壁を感じさせない方でした。
こんなお仕事をやらせていただけるのも、オタクであったればこそです。
加藤さんは、シングルCDの発売を控え、CDのフライヤーなども見せてくださいました。
土曜の暑い日に、川崎まで足を運んでくださったファンの皆様方にも感謝!
意外に私たちのファンも来てくださっていてビックリ! すげえぜアニメ会のファンは。
うむ。これで『らき☆すた』メンバーは、主要キャラコンプリート!
あとは、あきら様を残すのみとなりました☆
こんな夢みたいなこと、起こるんだね。
アニメ会の二人のサイン色紙。この世に一枚だけの組み合わせなのだ。
タツオ「BLも百合もファンタジー」
国井「ドラクエをやった事が実はありません」
いいんです、国井さん。
あなたは戦闘機とか拳銃とか車とかに詳しければそれでいいんです。
でも初音ミクだけはやってみてください!
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更新滞りまして申し訳ないです。2009.07.24 Friday
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ブログの更新、滞りまして申し訳ないです。
時間があるときにちょびちょび更新していきますので、どうぞよろしくお願いします。
毎朝の通勤のひと時、あるいは仕事帰りの電車のなか、あるいは思いっきり仕事中、
いろんな方の1日のささやかな楽しみになれますよう、毎日更新を心がけてはおります。
空いている日のぶんも随時更新していきますので、全国5人のタツオマニアはこっそりほじくって読んでみてください。
6月分は全部埋めました。
コメント返しも遅れてて申し訳ないです。
近いうちに全員分お返ししますのでしばしお待ちを。
告知としましては、
〇7月26日 22:30〜 アニマックス「アニメドキュメンタリー2009」、
という番組で、私が構成として携わった番組が放送されます。
実は7月5日にもオンエアされた番組なのですが、26日に再放送が決定しております。
「東映アニメーション研究所」という、日本のアニメ産業に飛び込まんとする若者を、1年間追ったドキュメンタリーでございます。
私も、何度か取材に同行しました。
『アニメ「プロ」への道』、
ご覧になった方々からのご感想をお待ちしております!
あと、明日
〇7月25日 13:00〜14:00 ラゾーナ川崎
というところでトークショーをやります。
ラゾーナ川崎4階 ナムコ・ワンダーパーク ヒーローズベース内イベントステージ
● イベントタイトル:「アニメ会の余計なお世話!」
● 出演者:アニメ会(国井咲也、サンキュータツオ)
ゲスト:加藤英美里 (「らき☆すた」柊かがみ役 「メタルファイト ベイブレード」湯宮ケンタ役)
● 内容:トークショー
アニメ会の二人(国井咲也、サンキュータツオ)がMC。様々なアニメ関連商品(ゲームソフト、DVD、アニメグッズ、etc・・・)を
面白おかしく紹介していきます。
また後半は今まで紹介したグッズに出演(関連)したゲスト(加藤英美里)が登場し、ゲストを交えてのトークショーを行います。
● 入場無料
だそうです。
お楽しみに!
川崎付近の方、のぞきにきてくれてると嬉しかったり恥ずかしかったり。
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「土×銀」論争、ついに決着!! 外部ブログ連載 更新情報2009.07.23 Thursday
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ついに決着!! 『銀魂』における、土方と銀時の関係
タツオの外で書いたブログ記事! アニメ会関連 外部ブログ更新情報!! 7月第3週目☆◇楽天ブログ「アニメ会の日替わりアニメ定食」
▼サンキュータツオのそういえばですけど ここ一週間の各アニメ感想
そういえばですけど 09.07.22号 前編
※『青い花』『クロスゲーム』『フレッシュプリキュア!』ほか。
※今週は時間の都合上、前編だけのアップで終わってしまいました。
◇角川書店WEBザ・テレビジョン「日刊ザ★アニメ会A」
▼サンキュータツオのぷにぷにコラム
【ついに決着! 『銀魂』「土×銀」論】
※第166話「一つより二つ 一人より二人」で正史としてこの二人の関係が明らかに! 私を狙い打っての放送としか思えませんでした。
◇アニメ会の『ヲタめし!』
▼第72回配信 BL Gメン委員会 第4回 正式配信 編
※手違いで、第5回目のものが前回放送されたのですが、実はこの配信で放送されたものが、正式には第4回です。
≪解説≫
〇『ヲタめし!』72回で配信された、(実は)「第4回」にあたる「BL Gメン委員会」。
個人的には『銀魂』における、土方歳三と坂田銀時という、二人の男性の関係、いわゆる「土×銀」関係に決着を!
とのつもりでお話したことが、なんとタイムリーなことに、『銀魂』直近の放送である第166話にて、きちんとした形で証明された!!
数多くの銀魂ファンのなかでも、実際に、「銀×土」(ギンヒジ。ざっくりというと、銀時が攻め=男役で、土方が受け=女役)なのか、「土×銀」(ヒジギン。土方が攻めで、銀時が受け)なのか、ということが、長い間議論されておりました。
一宮思帆(いちのみやしはん)さんとLOVEPOTION NO.9さんの同人誌をキッカケに、私は断固「土×銀」支持者になったわけですが、当初この支持層はマイノリティーでございました。
一般の方にはなかなか理解できないかもしれませんが、これは、週刊少年ジャンプで連載されている『銀魂』(ギンタマ)という漫画に登場する男性キャラクターが、「実はできているのではないか?」という目線で楽しむ知的遊戯なのでありますが、
これがなかなか解釈によって「銀×土」なのか、「土×銀」なのか、というところは決着がつかない問題となっておりました。
というか、むしろグレーなほうが、断然おもしろかったりもするのですが。
しかし!
この166話での、まー二人の仲のよろしいことと言ったら!
軽口を叩きあいながらも、なぜか息があってて楽しそうな二人。
「なんだかんだ言って」感が猛烈に私のハートをきゅんきゅんさせていたその時!
二人は手錠に繋がれたままバイクに乗るハメになるんですが、そのときの二人の姿勢のいやらしいことといったら!
アニメでこんなことしていいんですか!?
と、もう作り手の方々の思惑は充分察知しつつも、両手をあげて喜んでしまう私がいたわけです。
そのときの姿勢は、つまり土方が上になり、銀時が股を開いて下になっていたわけです。ぶっちゃけますと。
つまり、そういうことなんです。
これを決定的証拠と言わずして、なにを証拠といえましょう。
このことを前提として、「BL Gメン委員会」を聞いてごらんなさい。
およそ2ヶ月前に録ったものとは思えないほどに、私の言っていることの正しいこと!(笑)
「土方にとって特別な存在である銀さん」
これに尽きるのであります。
もっと言うと、銀さんは受けなのですけれど、私個人として、その受けとは「女役」ではなくて、あくまで「男」として、軽口をたたきながら受けに回って欲しい。
そんな願望すらかなえてくれたのです。
サンライズ万歳!!
ガンダムを横目に、『銀魂』を見てさえ、そう思えたのですから、なんて素晴らしいアニメなんだと、目から喜びの涙がつたいました。
……と、どんなに説明しても、みなさん全然興味ないですよね。はい、ごめんなさい。
〇すいません、楽天のほうは諸般の事情で、「後編」「番外編」をアップすることができませんでした。
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