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サンキュータツオと居島一平のコンビ「米粒写経」。公式ウェブサイト
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サンキュータツオの初声優作品!? 漫☆画太郎先生の傑作が春日森監督によってフラッシュアニメ化! 酒の肴にどうぞ。
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◆ハライチの発見 〜今月の『GetNavi』裏話ブログ
ハライチの発見 
 〜今月の『GetNavi』裏話ブログ〜

現在、私が連載しております、ただいま発売中の『Get Navi』、入手しましたか?
いやホントにこの雑誌はおもしろい。
各専門家が、秋の新商品をメーカー比較してくれているので、これは「ぶっちゃけ、ウソ抜きでこの商品がいいよ」みたいな本音が見えてくる。
秋に発売する携帯の比較とか。ノートPCの比較とか。デジカメの比較とか。ヘッドホンのタイプ別とか熱い!
いやあ、ぶっちゃけ連載するまでこの雑誌のことをしっかりと認識したことはなかったのですが、類書と比較しても一番わかりやすくて楽しい雑誌です。

ほら、お金ないし、おいしいもの食べたいけど食べれない時とか、おいしい食事の特集の写真とかみて、食べた気になって満足するじゃないですか。あれとおなじですよ。
でも、ホントに欲しくなっちゃうと買っちゃうんですよねえ。


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さて、今月の
私の連載「サンキュータツオの芸人の因数分解」は94ページに掲載されております。

今回は、ハライチさんについて書いてみました。

詳細は、雑誌本編でご確認ください。
ハライチ風ネタ「プール」というのを書いてみました。

ハライチといえば、いわゆる「ノリツッコミ」と言われる技法の、「ツッコミ」要素を削った、「ノリ」だけで展開していくスタイルの漫才。

「っておい!」や「ってバカ!」、「って、〇〇じゃないんだから!」などの「って」以降のセリフでの戦いではなく、
また「って」の部分に印象的なフレーズを置くパターンでもなく、
「もうツッコミはいらないんじゃないか」
という発想でできあがった発見的スタイルだと思われます。
巷では「ノリボケ漫才」と言われているようです。
「ボケ」にノリだから、「ボケノリ漫才」のような気もしないではありませんが、「ノリ」自体がボケになっているダブルボケシステムだと思えば「ノリボケ漫才」でもいいような気もします。

一番最後に「って関係なくなっちゃったよ!」というのがあるので、
一文レベルではなく、パラグラフ単位でノリツッコミをしている、と解釈することもできます。

とにかく、ありそうでなかったスタイル。
ノリツッコミに関しては、いろいろな芸人がその可能性を模索していたけれど、こうした発見にたどりついたのはなかったです。
この発見は、大げさに言うと古代エジプト人の「0」の発見とおなじくらいのレベルのものと思ってもいいのではないでしょうか。はい、大げさですけれども。

大事なことは本紙を読んでいただくとして、
とにかくこの漫才は、キッカケとなる「ボケ」のほうがひたすら大喜利。

たとえば、「スープ」というネタでは、

岩井:趣味がスープなんですよ
澤部:意味がわかんないですよ
岩井:スープつくりにはまってまして
澤部:あー、作るのにね、たとえばどんな?
岩井:スタンダードに「コンソメスープ」ね
澤部:おいしいね、うん
岩井:あと、「じゃがいものスープ
澤部:じゃがいもだと、ビシソワーズ的なやつもできるからね
岩井:あと「肉じゃがのスープ」ね
澤部:肉じゃがのスープっていうか、汁のことかなー、うん あれもおいしいよね
岩井:「おとといのスープ」ね
澤部:2日煮込んだくらいがちょうどいいすからね、たまにくっせえけどね、あれ
岩井:あと「かろうじてスープ」ね
澤部:「あ、これスープだったすか、これ!? ま、ま、言われりゃスープ、うん、かろうじてスープですかね」
岩井:あと「くたびれたスーツ
澤部:「どしたの、シワシワだけど、どした? アイロンかけな、ちゃんと!お前。社会人なんだから!」
……
「コンソメスープ」というスタンダードを設定して、
次に「じゃがいものスープ」という「AのB」という言葉の形をさりげなく提示。
あとは「AのB」の形の言葉の大喜利に落とし込んでいくわけです。

序盤は「A’のB」、「A’’のB」「A’’’のB」というように、「A」の部分だけを変形させていき、
それで慣らしてから、「B」の部分を変形させていき、飽きをこさせないような工夫。
大喜利の典型的な配列例。
展開力の見せ所です。
言語学ではこの「A」、「B」にあたる部分をスロット(変項)といったりしますが、要はどの形を変項するにせよ、形の提示が意外と面倒なので、この導入は無駄がなくて素敵☆
短い尺でのネタ、ということを考えた挙句にでてきた発想かもしれません。

あとは「ノリ」のやりっぷりです。
これにはそうとうな思い切りの良さ、勇気が必要ですが、もちろんフレーズの長短のバランスを考えた配列も必須。
どんなに長くても3フレーズくらいに抑えておいて、「ノリ」も徐々にエスカレートしていく、という文章技法でいう「漸層法」的な側面が重要です。
そうすることによって、非常に長いブロックをひとつ入れることも、それはそれで立つ。
リズム感が重要なネタなので、笑いをどことどこで取るのか、綿密に練られたネタに仕上げていっている感じが伝わってくるネタをやる方々です。

もちろん、大喜利の羅列では意味がないので、カブセなんかも用意していたりして、構成のうまさも感じさせるコンビです。

スタイルの発見と、そのスタイルの掘り下げで展開する力、意外とシンプルで簡単に見えるかもしれないけれど、たしかな技術が要求されるネタであると思います。
意外と手数も盛り込めるので、今年のM-1はひょっとしたらひょっとする!

私がこのコンビだったら、決勝いくつもりで、もう一本、展開をもうひとひねりした感じの案があるのでそれを用意するかもしれませんが、果たしてこのコンビはどうでしょう。

M-1出ると思います(希望も込めて)。
楽しみです。



posted by: サンキュータツオ | - | 23:04 | comments(1) | - |-
◆山城新伍とは何者だったか。 東京ポッド許可局 第89回配信
祝!リスナー登録50000人突破!
山城新伍とは何者だったか。
東京ポッド許可局、第89回配信
 
マキタスポーツ、プチ鹿島、サンキュータツオの3人による、どんなに流行っても絶対タイトルを噛むラジオ、『東京ポッド許可局』、第89回配信。PCさえあれば、機種・メーカー問わずだれでも聴けますよー★


【本日のキーワード】
笑っていいとも!/新伍のお待ちどおさま/横山やすし/勝新太郎/笑アップ歌謡大作戦/おこりんぼ さびしんぼ/古畑任三郎/どんべえ/中山秀征/みのもんた/EXテレビ/ダウンタウンDX/中尾彬/江守徹/中居正広/中尾ミエ/菅原文太/白馬童子
故・山城新伍とは何者だったのか? だれがいまそのポジションを継承しているのか?
山城新伍から見る、テレビ作りとキャスティングの変遷を考察する。
世間は、もっと山城新伍の存在について総括するべきです。   
ブログ用タツオ
 ≪解説≫
〇酒井法子と押尾学に完全に押しつぶされてしまったニュースですが、山城新伍さんの死というのは、意外にスルーできない大きな転換点だったのかもしれない、という観点からの考察です。

だれかがいなくなり、亡くなる。
その裏では、「テレビ」というイキモノは、確実にその有り様を変え、そしてポジションチェンジが行われているのである。

芸能界の椅子は、一定量あるような形をしていながら、それでも椅子はなくなっているのである。
一昔前なら危険なことを言いそうな人であったり、
なんかやらかしてくれそうな人であったり。
そうかと思うと、いままで見たこともないような、横断的な椅子が出来上がっちゃったり。

芸能界を「衆議院」とするならば、昨今の「おかま党」の躍進はすごいものがある。
一昔前まではおすぎ議員とピーコ議員の「定数2」のところに、最近はデラックス議員なども議席確保している。

その体重で、「椅子」を壊さないか、気になるところである。

〇おかげさまで、
リスナー登録5万人を超えました。
ひとえに熱心に聴いてくださり、口コミですすめてくださっている全国の許可局員のみなさまのおかげです。
どこか買い上げてくださる民放あるいはネット番組、
そしてついてくださるスポンサーを募集しております。






posted by: サンキュータツオ | お知らせ | 23:43 | comments(11) | - |-
♪Fさん

♪Fさん


昔、アルバイトをしていたビジネスホテルに、Fさんという男性のアルバイトさんがいた。

Fさんは、アルバイトのなかでも最古参で、当時すでに40を超えていた。

Fさんは、車が好きなようで、すでにそのとき自分の会社を立ち上げ、車の修理などを請け負っていたらしい。
毎日忙しくて大変なのに、
「小遣い稼ぎ」
と言って、週に2回、そのホテルの夜勤にきてアルバイトを続けていた。

Fさんは、半端な社員よりもそのホテルのことに詳しいので、なんでも教えてくれたし、またいかの経営母体の社員さんたちがダメな人たちかを事細かに教えてもくれた。

したがって、アルバイトの新人は、みな最初は火曜日、Fさんとの夜勤に入るきまり、みたいなものができていた。

Fさんは、40過ぎているし、昼間もガッツリ働いているし、次の日もガッツリ働くから、「早く寝かせよう」がアルバイトの暗黙の了解みたいなところがあった。

アルバイトは22時から翌朝9時までだが、だいたい24時にはFさんに寝てもらって、7時くらいまで寝てもらう。新人は、残りの2時間寝る、といった具合だった。
どんなアルバイトだという話である。

しかし、Fさんに気に入られると、Fさんは興に乗ってしゃべり倒すことがある。
なぜか私はFさんに気に入られてしまい、Fさんは青春時代のやんちゃトークを何度もしてくれ、夜中の3時くらいから寝て、結局終りの9時まで起きてこない。
こうして、私は寝られない日もあったほどである。

Fさんは、高校生のときに好きな子ができると、学校が終わって一目散に家に帰り、自分で改良した車にのって、好きな女の子の帰り道に待ち伏せし、「送っていくよ」と言うイベントを何度もやったらしい。

Fさん曰く、女はただひたすら押しまくれ!とのことで、そりゃそうできればいいけれど、という話を何度もしたことを覚えている。

Fさんはまた、警察と何度も喧嘩したらしい。
スピード違反で呼び止められたことに対して、絶対していないと言い張り、最後まで違反を認めず、三時間くらい押し問答の末、結局裁判所まで行って無罪を主張し、告訴を取り下げられた話など。

居眠り運転で何度も事故を起こしたことも笑って話していた。

そんなFさんは、40を過ぎても一人身で、家ではウサギを飼っていた。
名前は「ココア」とか、そんな愛らしい名前だったように思う。
およそFさんのやんちゃぶりにそぐわない名前で、ウサギのかわいさについて長々語られて、結局私が眠れなかった日もあった。

Fさんはホントにすぐにカッとなる人で、それはお客さんに対してもそうだった。
酔っ払ってワガママなことを言う客に対しては、
「おう、じゃあ泊まんなくていいから! 出てけ! おらあ!」
と平気で叫ぶ人でもあった。

客と喧嘩して警察沙汰になったこともあった。

この人は、どんな人生を送るのだろう、と大変興味深く観察していたら、
なんのことはない、
おなじアルバイト先の若い女の子といつの間にか付き合っていて、
独り身を謳歌していたFさんもついに結婚した。

そう考えると、ウサギの名前もだれがつけたのかすぐにわかった。

女はただひたすら押しまくれ、きっとそうなのだろう。


posted by: サンキュータツオ | 土曜♪随筆(開設〜2009年9月まで) | 23:16 | comments(1) | - |-
怖い話が怖いのはなぜか
怖い話が怖いのはなぜか

夏なので、怖い話について考えていることを少々書いてみたいと思います。

恐怖には二種類あって、直接的な恐怖と間接的な恐怖があると思われます。
直接的な恐怖とは、高いところで後ろからワッとされたり、ゴキブリを発見してしまったり、脳での解釈を経ずに肌感覚で「こわっ!」となるものとします。
間接的な恐怖とは、幽霊が出てくる話とか、なんだかよくわからないけどこの世の理屈では説明できないものが原因となって起こった現象を、脳で解釈した結果、「こわっ」となるものとします。

ヤクザを「こわっ」と思うのは、直接的な恐怖です。
ただし、ヤクザの幽霊がいた、と考えられる話とかのは、間接的な恐怖かもしれません。

実際に、怖い話が得意な人は、話の最後の部分に「わー!」とか大きい声を出して、間接的な恐怖と直接的な恐怖のあわせ技をやってのける人かもしれません。
てだれですね。

ところで、「恐怖」という人間の情緒的活動と非常によく似たものが「笑い」です。笑い、という現象、というより、おかしみを感じる、という情緒的活動といったほうが正確まもしれません。

笑いにも二種類あって、直接的なおかしみと間接的なおかしみです。
直接的なものとは、おもしろい顔や動き、そんな感じのものです。
間接的なものとは、ネタや文章を読んで、「ああ、そういうことか」と考えてくすっと笑うものです。

今回は、恐怖と笑いの、それぞれ「間接的なもの」に限っての話をしようと思いますが(つまり、脳での解釈課程を経るもの)、構造が同一なのは、上記で示したとおりです。

なにか意外なことが起こる。「これはおかしいぞ」と反応できる、頭で考えられる。
それが恐怖であり、笑いを引き起こすモノに内包されている構造です。

たとえば、こんな話があります。

遭難した4人の人が、山小屋で一夜を過ごさねばならなくなりました。
一同はつかれきっていますが、極寒で、決して眠ってはなりません。
そこで一同は眠らないために一案を練って、山小屋のそれぞれ四隅に一人ずつたち、一人が隣の隅の人のところまで歩き、肩を叩く。叩かれた人がその隣の隅にいる人のところまで歩き、肩を叩く。するとまた叩かれた人がその隣の隅のいる人のところまで歩き、肩を叩く……。これを繰り返して一夜を乗り越えた、という話。
しかし、この案は、実は5人いないと出来ません。
最初の人が立ち去った隅には、だれもいないことになるので、4人目の人がその隅にいったとき、そこにはだれもいないからです。
なぜこれが可能だったのか?

この手の話はだいたいこんなところで話が終わります。
丁寧な怪談だと、「昔、その山小屋で死んだ人がいた」みたいなオチっぽいものまであったりします。

この話を解釈するとき、だいたいの人は、「5人目がいた」=「山小屋には4人しかきていない」=「山小屋には、1人幽霊がいた!」と解釈するのです。
そこに幽霊などの、現実的でない存在を置かないことには、この話が成立しないからです。

最初の人が、隣の隅まで歩く必要のないくらい、手が長い人だった、となるとどうでしょう?
それは笑い話になりますでしょうか?

ダウンタウンの怪談ネタでは、心霊写真の話題がでます。
腰のあたりに、人の顔が映っている写真があり、これは怖いだろう、と浜ちゃんが言うと、
松ちゃんは、「そういう柄のポシェットだったんちゃう?」と言います。ここで笑いが起こるのです。

これはなにを意味するのでしょうか?

私の現在のところの考えでは、人が間接的に解釈をしたとき、
「受け入れがたい事実」をそこに認めないと解釈ができないもの=怖い
「受け入れられる事実」が解釈に存在するもの=笑い

なのではないかと思うのです。

幽霊の存在は、認めたくない、受け入れがたい、居て欲しくない。だからこそ、「でも幽霊の存在を認めないことにはこの話は解釈できない」=怖い、になるのではないかと。

したがって、常日ごろから、幽霊はいるよ!と本気で信じている人には、この手の話は全く怖くないわけです。

人の顔の柄のポシェットは、別に「受け入れてもいい事実」です。気持ち悪いですけれど、それがポシェットならまだ現実的だ、というわけです。
人は安心します。
「受け入れがたい事実」が「受け入れてもいい事実」に変換されたからこそ、そこで笑うのです。

構造上、おなじ形態をとっている以上、怖い話と笑い話の相違というのは、受け手のそういう
「世界認識」にゆだねられていると思うのです。

細かく言っていくと、もうどうしようもなく長くなってしまうので割愛しますが、それが現時点での私の結論です。


posted by: サンキュータツオ | - | 23:23 | comments(0) | - |-
◆涼宮ハルヒさんは、痛い子です タツオ外部連載ブログ 更新情報
涼宮ハルヒさんは、痛い子です
『涼宮ハルヒの溜息』もおもしろい!



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アニマックス24時間マラソン放送内での『サンキュー!テレビショッピング』の一コマ。
アニマックス芸人でございます。
それにしても、喜屋武さん、中野腐女子シスターズ&腐男塾のライブ、最高すぐる!
次回は10月だそうです。みなさん、是非観にいってください!

タツオの外で書いたブログ記事! アニメ会関連 外部ブログ更新情報!! 8月第4週目☆
◇楽天ブログ「アニメ会の日替わりアニメ定食」
▼サンキュータツオのそういえばですけど ここ一週間の各アニメ感想 
そういえばですけど 09.08.26号 前編  
 ※『プリンセスラバー!』『涼宮ハルヒの憂鬱』『東京マグニチュード8.0』。
    
そういえばですけど 09.08.26号 後編
 ※『咲―Saki―』『クロスゲーム』『化物語』『青い花』ほか。

◇角川書店WEBザ・テレビジョン「日刊ザ★アニメ会A」
▼サンキュータツオのぷにぷにコラム 
涼宮ハルヒさんは、痛い子です 『涼宮ハルヒの憂鬱』論
  ※涼宮さんは、痛い子。だからこそ、慈しんで鑑賞するべきだと思うのです。

◇アニメ会の『ヲタめし!』
第77回配信 ロマンチ会の世界一会話 編
  ※委員会のコーナーで、国井さんと久しぶりにロマンチ会を結成。『世界一初恋』第二巻刊行記念に、「世界一会話」をやりました。

ブログ用タツオ
 ≪解説≫
〇そんなこんなで、史上初の「8週連続で同一内容を放送」という荒業をやってのけた『涼宮ハルヒの憂鬱』、いまは第1シリーズの第0話にあたる「朝比奈みくるの冒険」という映画の、制作にいたる様子を「涼宮ハルヒの溜息」として放送中。

改めて思ったのです、涼宮ハルヒは、痛い子だなあ、と。

〇『プリンセスラバー!』というアニメがあるのですが、もう完全に「アニメによくある風景」が満載、私どもとしましては、「そう! こういう味を求めていたのだ!」という、まるで日清が現代の技術の粋を全力で結集させてつくったカップヌードルを食べているような心境なのでございます。

こういうアニメを決してバカにしてはならない。大リスペクトなのである。
こういうアニメがあるからこそ、オタクはオタクとしての矜持をもてるのである。
勇気を出して言っていこう!
我々はこういうアニメが好きなんだ!と。

posted by: サンキュータツオ | お知らせ | 23:02 | comments(0) | - |-
『サンキュー!TVショッピング』 動画配信スタート!

『サンキュー!TVショッピング』 動画配信スタート!

8月22日から23日にかけて、アニマックスで放送された『サンキュー!TVショッピング』の動画が、いまアニマックスのサイトで配信されております。
私と喜屋武ちあきさん(中野腐女子シスターズ)のMCでお届けした、アニマックス史上初の通販番組。

サンキュー!TVショッピング

2分番組×7本。
タツオプレゼンツ「長濱博史スペシャルセット」での、「監督直筆サイン」はこの動画だけでも一見の価値あり!
すでにDVDボックスなどお持ちの方も、布教用として押さえておいてはいかがでしょう?
限定品ですので、なるべくお早めのご購入をお願いします。いまのところ、まだあるそうです。

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実際にサインを描いてくださっている長濱博史監督。
内緒だから言えませんが、ごく近い将来、もう直筆サインもなかなかいただく機会がなくなってしまうかもしれない監督さんです。

そんな監督さんから、『蟲師』か『デトロイトメタルシティ』に出ているキャラクター、「このキャラを!」という指定アリでサインしてくださるのですよ。
買い! これは買い!


番組中の喜屋武さんのギャグがいちいちツボです。
マスオさんのモノマネがおもろかわいいですよ。是非見てみてください。







posted by: サンキュータツオ | お知らせ | 02:51 | comments(5) | - |-
◎水木一郎という「神」についてなど
水木一郎アニキ、アニソン、中野腐女子シスターズ&腐男塾について 

この一週間での個人的な出来事、考えたことなど。日記ではなく「週記」でいきます。


▼19日
『東京ポッド許可局』収録。
今回は車中にて。運転しながらの収録ってのもまたおもしろいものです。
今度は小旅行とかいきながら、温泉上がりとかに収録したいなあ。

▼20日
ライターでもある大川内麻里さん主催の『超ブレイク☆笑☆NIGHT』出演。
米粒写経で。
出番直前、ロングカーディガンを着て舞台袖に立っていたら、愛すべき相方・居島一平に「なにそれ?」と言われる。
ほほう、見ているのだな。普段滅多に着るものに関しては言及したい居島一平であるが、この日ばかりは長いカーディガンに食いついたようだ。
ネタは久しぶりに「カーナビ」、2009年バージョン。まだまだ変容を遂げそうなネタだ。
カーナビだもん、どの芸人もやりますよね。
しかし渋谷という街でのライブに出演する機会を与えてくださり、大変ありがたいです。
今回はきくりんさんがいなくてちょい淋しい。
楽屋に入ったら、「どーよ」のケンキさんに、「相変わらず紫のイメージだな」とつっこまれる。
うむ、ケンキさんに認識されたんだから、これはもう東京演芸会公認と思ってもよかろう。


▼21日
福岡へ!

福岡空港で水木一郎アニキと遭遇、テンションUP!
深夜、我慢できす、ホテルから一人歩いてラーメンを食べにいく。うまかった!
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次に仕事で地方いけるのは、いつになることやら。

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相変わらず飛行機見ただけでテンションあがる私。
アニマックスさんありがとう!
J:COMさん、ありがとう!
サンキュー☆
でも「サンキューさん」とは呼ばないで〜!
「タツオさん」と呼んで〜!
私のことを「サンキューさん」と呼ぶのは、アニマックスさんだけです(笑)
いや、名前を覚えてくださっているのは、大変嬉しいことなんです。
これからは「サンキューさん」で行きます。ハズカシいですが。


▼22日
アニマックス「アニソン応援キャラバン」で、
午前中は「代々木アニメーション学院」の福岡校。
こちらは、司会の私タツオと藤岡麻美さん(30日のチェキッ娘。復活ライブ頑張って!)、
そしてシンガーは井上ひかりさんと喜多修平さん。
まったくもって、笑っちゃうくらい、やっぱりこの日も雨だった。
アニソン応援キャラバン、見事に全日雨!
それでも大勢のお客様が見に来てくださり嬉しい。
この福岡校には、福岡予選では優勝できなかったものの、WEB投票で上位に食い込んでいる田中太郎さん(去年の第二回大会でのファイナリスト)が駆けつけてくれた。
なんと彼は代アニの福岡校の生徒さんだった! 2年生。
昨年の素晴らしい歌いっぷりを知っているものとしては、男性シンガーとして頑張ってもらいたい。
みんな、投票頼むよー!と私も最後のお願い。なんか時節柄、選挙みたい。いっそ麻生首相のように「オタクのみなさん」と言えば良かった!

午後はマリノアシティ福岡という、大ショッピングモールでのイベント。
ここには水木一郎アニキ(神!)も登場。
水木さんの歌唱力や実績はもちろんご存知のことと思いますが、なんといってもそばにいると、その人間力のハンパなさにやられそうになる。
大御所なのに偉ぶらない、それでいて誇り高きアニソンシンガー。
私のような者にも気を遣ってくださる、しかも、こういっては失礼かもしれないが愛嬌がすごい。
『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで』での活躍ぶりでもご存知でありましょう。
アニキは、シャレもわかる男なのだ。

みなさんは、一度お会いしたら、その「人ったらし」ぶりに感動するにちがいない。
歌だけではない。
アニキが「神」たるゆえんは、こうした人格面にもあるのだ。
是非一度
公式HPもご覧いただきたい。
タイトルがすごいよ、『魂』だもん!
序文に感動します。

 日本のファンと同様、あるいはそれ以上に熱い思いを抱いたファンが、アジア、ヨーロッパ、アメリカと、世界中にいて、“ホンモノ”の歌を聴きたいと願っている。アメリカやヨーロッパの音楽に憧れて歌手を目指した俺が、日本語の歌で世界に受け入れられる日が来ることをどうして想像できただろう。これは、日本に生まれ、アニメソングを歌いつづけていたからこそ、巡り合えたチャンスなのだ。
 大げさに聞こえるかもしれないが、あえて言おう。アニメソングは世界に誇ることのできる日本固有の文化だ。国や言葉の壁、そして時代の変化を軽やかに超える、いわばスタンダードなのだ。そして、その未来は、まさに今の俺たちにかかっている。
 俺が今、立ち上がらなければ、アニメソングがアニメソングであることの意味さえ薄れてしまうかもしれない。時代は、そんな分岐点にきている。アニメソングという日本の宝を、より一層世界へ広め、次の世代に継承していくこと、それが俺の使命なのだ。 (一部抜粋)

私は、食事会の翌朝、
「昨日はごちそうさまでした」とアニキに言った。
「いやいや、ご馳走したのはオレじゃないよ、アハハ」と豪快に笑う。

たしかに払いは主催している会社であった。それはありがたいことだ。
だけど、
こうしてアニソンのイベントが成立し、そしてみんなで食事を食べられるのは、なによりもこの水木一郎という「象徴」が、長い期間をかけて、「アニソン」というジャンルを開拓し、もくもくとシェアを広げてきてくれたおかげなのだ。

もし、アニソンシンガーが、POPSや演歌などのニューミュージックなどにコンプレックスを抱いていたのなら、今日の「アニソン」というジャンルの確立はなかったかもしれない。

それは、声優界でいうのなら、「俳優の小遣い稼ぎ」ではじまった仕事が、「これが芝居のなかでも最高の仕事だ!」という自負をもてた先駆者たちのおかげで、リスペクトされる職業になったのと同様である。

水木一郎アニキ、そして串田アキラさんのような先駆者たちが、矜持と誇りをもって蓄積してくださった財産、それが「アニソン」というジャンルである。
神には神の理由がある。

水木さんにせよ、串田さんにせよ、今回の「アニソン応援キャラバン」でお会いした神々は、決して偉ぶらず、とても澄んだ瞳をしている。まるで吸い込まれるように。
歴戦の侍が、まるで攻めッ気のない自然体であるのと同様、達人であり神と言われる人たちはみなそうである。

ですから、私が食事を食べられるのも、飛行機に乗れるのも、全部アニキのおかげなんですよ、と私は言いたかったのですが、長い話になるので言えませんでした(笑)。
気持ちはお伝えしたつもりです。態度で示せば、わかってくださる方なのです。

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福岡でのメンバー。
真ん中にいるのは、田中太郎さん。
どうやら、無事WEB投票を勝ち抜いて、決勝にいくことが決まった模様。
そして、水木一郎アニキの右隣にいるのが、福岡予選で優勝した瀬口佳奈さん。
第三回全日本アニソングランプリsupported by J:COM 決勝大会 出場者決定
各地方予選での優勝者は全員女性だったので、今年はどうなるのかと思っていたら、WEB投票で男性も数名勝ちあがったようです。
楽しみ。
喜多さん、HIMEKAさん、いづれも過去はドラマチックな優勝だっただけに、今回はどのようなドラマがあるのか!?

決勝大会は9月21日です。
帰り際、田中太郎さんに「東京で会いましょう!」と力強い言葉も。
がんばれ!
……でもオレ、決勝大会には呼ばれてないの、ぐすん。

とりあえず、札幌、大阪、東京とまわってきた「アニソン応援キャラバン」は、この福岡で最後。
スタッフの皆様、そして会場に足を運んでくださった皆様、本当にありがとうございました。
我が人生に一片の悔いなし!

帰り際、マリノアシティ福岡にあった、日本一大きい観覧車に乗る。

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一周20分。
冷房まで効いてる!
我が人生に一片の悔いなし。


▼23日
埼玉スーパーアリーナに「アニメロサマーライブ」を観に。
約3万人。最初から最後まで超大盛り上がり!
一発目の水樹奈々さん&平野綾さんのコラボで、私は昇天!
田村ゆかりさんも最高でした!
アイマスも萌え死ぬかと。
1日目の堀江さんや初音ミクはどうだったのだろう?
想像しただけで死んでしまう。
もう世間はアニソンを無視できまい。
それもこれも、水木一郎アニキをはじめとした先人たちが開墾した畑だと思うと、涙がでる。
久しぶりにカラオケに行きたくなりました。
でも行く友達がいないので断念しました。


▼24日
セクシー川田と27日のライブの打ち合わせ。
知ってるはずなのだが、毎回この人の狂いっぷりには驚きを禁じえない。
ジャンルこそちがえ、オタクの鏡だ。
27日はどう転んでもおもしろいライブになる予感。


▼25日
都内某所での打ち合わせを経て、
夜は中野腐女子シスターズ&腐男塾のライブ『腐女らNight LIVE Z』@渋谷ONAIR‐EASTへ。
なんと、水木一郎アニキがこのライブにゲスト出演するということで、ありがたいことに招待してくださった。
アニマックスでご一緒した喜屋武ちあきさん、そして武器屋桃太郎さん、紫集院曜介さん、流原蓮次さんにもご挨拶。
流原さんは、『アイツの大本命』や『是』という、いまや私にとっての「BLの聖典」を教えてもらった恩人でしたので、無事、「教えてくださってありがとうございました!」とお伝えできました。
いやあ、最高のライブでした!
7人、という「グループ感」、全員がそろっている、踊っている、歌っているハッピー感たるやどうだ!
なんか最初から感動して泣きそうになった。『プレパレード』とか歌うし!

美形で歌も踊りもできて、しかもホンモノのオタク、という夢のようなグループが、実在してくれるだけで、オタクとしては嬉しいのですが、
そんなことより「萌えとかを理解している人たち」がそのまま「萌えの対象」になっていることの事実が大きい。
これは非常に難しいことをやっていることなのでもっと評価されるべきだと思う。
しかし、そんな難しいこととて、美しく、かわいく、華麗にやってのけられる。そしてその力は、そんな理屈をふっとばす。
客席も、男女入り乱れ渾然一体、あの愛され方はまさしく「アイドル然」としているのだが、これがいかに彼女たちの努力の結果であるか、体感した!
いつの時代もアイドルはいる。
しかし、「ベタをやろうぜ」といって「ベタ」をやってのけることのできる「アイドル」はなかなかいない。
彼女たち(そして彼ら)はそれができる、ドラマ性もありキャラも立ってる、アングルもある。
美貌と歌唱力と踊りに安住せず、「若さ」がなくなってしまったら人気がなくなってしまう「刹那」感がない。
それもこれも「つくりこみ」(といったらいけないのかもしれないが)の結果である。
なんでもかんでも「ひと手間」かけるのがオタクの生き様。
衣装にせよ、言葉遣いにせよ、踊りにせよ歌にせよ、猛烈にこだわり抜いているグループという点で、ホントにおもしろいグループなのだ。
これは私がハマってるメイドカフェ「シャッツキステ」と遭遇したときの感動とほぼおなじ。
オタクによる革命が着々とすすんでいるような実感を持ちました。
中野腐女子シスターズ感動した! 腐男塾ときめいた!
これはおおげさではありません。
公共広告機構に審議されても、私は正しいこと言っている自信がありますよ。
ホントに目が放せない、おもしろいグループです。
なんだろう、アニメのなかのテレビでやっている“劇中アニメ”とかに出てきそうな、「冗談だろ?」みたいなグループが実在している感じ。夢溢れる。

そんな中野腐女子シスターズ&腐男塾が、ゲストに“校長”である水木一郎アニキを呼んでいるという、この事実は、なによりも重い。
それは、私が上述したような「水木一郎」という存在の巨大さに対する、言葉よりも重いリスペクトなのである。オタクの鏡だ!
今日のアニキはシルバーのロングコートで登場。今日もカッコよかったです。


というわけで、アニメ、アニソン三昧のこの一週間でした。

最後に、「アニソン応援キャラバン」で、喜多修平さんがおっしゃっていたことを書き添えたいと思います。
タイアップなどでアニメの歌にもPOPSなどがどんどん入ってきて、私も最近のミュージシャンをアニメで知るようになりました。イキモノガカリさんですとか、mihimaruGTさんとか。
現在、そういう意味ではアニソンと、普通のニューミュージックの境目がなくなってきています。これは、アニメがそれだけ商業的に成り立っているという嬉しいことである反面、アニメならではの曲か?と思ってしまう現象に繋がっているのも事実。
それもまた良しなのかもしれませんが。

そんな思いから、喜多さんに、「アニソンって、なんですか?」と質問をぶつけたところ、
「ポジティブさ」
という明快な答えが返ってきた。
曰く、アニソンを聞いて、そのアニメを思い出しりキャラクターを思い出したりして、思い入れも含めて、元気になるのがアニソンである、と。

たしかに普通の曲でもポジティブになれる曲はたくさんある。
でも、アニソンの背景には、そのアニメ「作品」という世界が広がっている。
普通の曲は、現実世界の延長線上にある「いまここ」の世界での表現かもしれないが、
アニソンは、「いまここ」ではない世界、頭のなかにある「もうひとつの世界」へと飛べる。
そういう意味で、背負っているものが大きいぶん、元気になれるのではないか、と思うのです。

アニソンを知らない人は、アニソンに熱狂している人たちをみて「なんだこの熱狂ぶりは!?」とちょっぴりひくかもしれない。
でも、わからないはずである。
だってそこには、「知らない世界」と「知っている世界」の完全なる隔絶がある。
真に素晴らしい曲は、そんな「知らない世界」にさえ、曲を入り口として連れて行ってくれる。

私のブログでは、アニメとかに興味のない方はこの記事を読まないかもしれませんが、それでも最後まで読んでくださったそこのあなた、もしあなたが少しでもアニメやアニソンに、先入観なく興味を持っていただけたら、こんなに嬉しいことはありません。

そんなことを考えた、この一週間でした。


posted by: サンキュータツオ | ◎週記(2009年4月〜) | 23:12 | comments(1) | - |-
近々の出演
都市伝説ライブ
『またまたあぶない刑事一代』にゲスト出演します!


近々の出演のお知らせです。

◆8月26日(水) 18:30開演
  『
すっとこどっこい』@新宿Fu(大川興業主催)
 米粒写経で出演します。
 
◆8月27日(木) 19:30捜査開始
 『またまたあぶない刑事一代』@なかのZERO視聴覚ホール(セクシー川田主催)
 サンキュータツオで出演します。
 お問い合わせは、
オフィス横浜港署08011333658まで。
 入場料500円。

◆8月29日(土) 18:00開演  
 『
雷ライブ』 @浅草・東洋館
 米粒写経で出演します。

◆8月30日(日)
 『東のエデン DVD&ブルーレイ発売イベント』
 14:00〜
石丸ソフト本店
 16:00〜秋葉原アソビットシティ
 アニメ会で出演します。今回は三平さんとタツオで司会です。
 イベント参加条件などの詳細は、各リンク先をご覧ください。

◆9月3日(木) 18:30開演
 『
ダーリン寄席』@お江戸上野広小路亭
 米粒写経で出演します。

〇『すっとこどっこい』、いま『エンタの神様』にも出ている阿曽山大噴火が出演しますよ!
  毎日東京地裁に行っている裁判マニアにより裁判ショー、毎月私も楽しみにしております。

〇27日の『またまたあぶない刑事』は、
 最高にオススメです。
 これは、後輩の芸人で、「元無免許ライダー」というコンビがいるのですが、
 そのセクシー川田くんの主催ライブ。
 この男、なにかにハマる、そのハマっりぷりがハンパない。
 とくに、『あぶない刑事』に対する彼のハマりっぷりは、
 もう『あぶない刑事』を知ってるとか知らないとか、そういうの関係なくおもしろいです。
 人は、この「体質」のことを「オタク」と呼ぶのです。
 テレビシリーズの第1回からのデータがすべて頭に入っているセクシー川田。
 ライブも8月にやるのは、「劇場版がいつも8月だからです」とのこと。
 ライブですが、開演ではなく「捜査開始」が19:30らしいです。
 時間を90分のイベントにすることに関しては、「映画がそういう尺だからです」とのこと。
 後輩ながら、このこだわりっぷりに度肝を抜かれています。
 当日券のみ、500円のライブですが、必ず元が取れるほどおもしろいライブですので、
 「人はここまでなにかに対してのめりこむことができるのか」
 という症例を見に来てください。
 もちろん『あぶない刑事』ファンにはたまらないライブとなっております。
 このセクシー川田は、まだ20代ですが、高校の入学式の日のクラスの自己紹介で、
 「好きなタレントは恭さまです。『あぶない刑事』が好きです」
 と言って、クラスのみんながキョトンとしたのにガッカリして、そのまま高校を辞めてしまった男。
 柴田恭平に憧れ、刑事になろうとしたものの、
 黒スーツにサングラスではパトカーに乗れないことが発覚して挫折、
 今度は役者になろうと一大決意、15歳で東京アナウンス学院に入学、
 しかし「歩き方がおかしい」という理由でエキストラまでクビになり、
 ついに10代で芸人の道に入りこんだという、ある意味エリートです。
 一年に1回きりのライブ、是非見に来てください。
 私は後半のゲストでちょっと出ます。スーツで出ます。

〇29日の雷ライブは今回も多彩な顔ぶれ。
  詳細はリンク先で確認してください。
  最高のお笑いライブです。

〇30日、『東のエデン』は、あの『攻殻機動隊』のTVシリーズを手がけた、
  プロダクションIGの神山監督作品。
  冬の劇場版へとつながる話題性たっぷりのTVシリーズ、
  大変おもしろいアニメです。
  一般の人にもオススメできる、オーガニックな作品ですので、
  イベント参加は難しくても、是非是非レンタルしてでも見ていただきたい作品です。

〇9月3日の『ダーリン寄席』は、
 故・前田隣先生にお世話になった芸人で立ち上げたライブ。
 今回はその第二回。
 寄席の色物として、私が一時期ハマっておりました、
 ボンボンブラザーズさんとはじめてご一緒します。
 立川左談次師匠の落語も楽しみですよ! 

8月も残りわずかですね。
私は、コミケの日から腸炎ぽいものに悩まされましたが、みなさんお身体大丈夫でしょうか?
あ、言うほど心配してないですけれどもね!


posted by: サンキュータツオ | お知らせ | 02:50 | comments(4) | - |-
“のりピー・押尾”中毒
“のりピー・押尾”中毒

麻薬中毒の人たちの情報中毒になっているこの日本はいかに平和なんだろう。

たしかに酒井法子、押尾学の事件はショッキングだったが、連日このニュースばかりで、まるで日本が“酒井法子中毒”、“押尾学中毒”になっているかのようである。

もっと、もっとのりピー情報が欲しい!というくらいに。
もっと、もっと押尾情報が欲しい!というくらいに。

ゴシップは、麻薬ほどの害のない、恍惚と中毒症状を引き起こすかもしれないが、
それにしたってもう少し報道することはないのだろうか?

殺人を犯した人が、一見清廉潔白でフレッシュなイメージが強ければ強いほど、そのインパクトは大きい。そして、だからこそ「なぜ?」と人は思う。
それと酒井紀子の場合はおなじで、これがまたもや清水健太郎であれば、せいぜい世の中を騒がすのも1日くらいのものだろう。

やりそうにない人がやるからこそ、そこに「安心できる物語」が作られていく。
異常性をそこに見出して、「やっぱり」と思わせるストーリーを作っていくのだ。
なんのことはない、ただそこにあったから手を出した、短慮の結果に過ぎないに違いないのだが、そう言ってしまっては人は納得しない。
「学校ではおとなしくて、性格も普通」といわれている人が人を殺したとき、「家庭環境が悪い」とか「実は裏でいじめられていた」とか、その手のストーリーを紡ぐのとおなじで、異常性というフィクションを作り出して、「私は大丈夫」と安心させる。
そこが大きな落とし穴、その「無関係感」こそが、クスリの大きな落とし穴に思えてならないのだけれど。

酒井法子の場合は、そういった意味では、一見やりそうにない、という「フリ」が大きかったぶん、クスリをやっていたという「オチ」が大きかったわけである。クスリ、とくるよりは、もはや爆笑、というぐらいのインパクトだったのかもしれない。

押尾学の場合は、意外性という意味では触れ幅が小さかったかもしれないが、「人が亡くなっている」というシャレにならないカブセが入ったものだから、これはまた別の事件性があった。

いったいいつごろ、この「のりピー・押尾」中毒から抜け出す日がくるのだろうか。


posted by: サンキュータツオ | - | 23:06 | comments(0) | - |-
◆要するに、クスリってどれだけ気持ちいいの? 東京ポッド許可局 第88回配信
要するに、クスリってどれだけ気持ちいいの?
東京ポッド許可局、第88回配信
 
マキタスポーツ、プチ鹿島、サンキュータツオの3人による、どんなに流行っても絶対タイトルを噛むラジオ、『東京ポッド許可局』、第88回配信。PCさえあれば、機種・メーカー問わずだれでも聴けますよー★


【本日のキーワード】
インフルエンザ/押尾学/酒井法子/夏枯れ/ワイドショー/1997年/ダイアナ妃/できちゃった婚/安室奈美恵/モーニング娘/コカイン/芸能人大運動会/皆既日食/黒社会/アッパー系/ダウナー系/大麻/ヒロポン/BL/TBS「アクセス」/矢沢永吉/ホステス/宗教/落語/松井/ウンコ/成田アキラ

押尾・酒井事件の直前、局員たちで「どのクスリがいちばん気持ちいいか想像してみる」というお題で話そうとしましたが、フワフワしそうなので見送られました。
今回、事件勃発というタイミングをむかえ、某所へ移動中の車中で局員たちが語ります。
※ワイドショーを見たおばちゃん達の井戸端会議みたいな場面もありますがご了承ください。 
ブログ用タツオ
 ≪解説≫
〇だってさー、やったことないのにわからないでしょう?
どれだけ気持ちいいのか。
経験者の話とか、たまに放送されたりしていて、
とてもとても恐ろしくて手を出せませんが、
やったことのない人に想像させるとして、
どういえばいいのでしょうか?

これは、「クスリ」をテーマにしておりますが、それは「恋」であり「たばこ」であり「酒」であり「セックス」であり「慈善事業」であり「ホームレス」であるかもしれない。
経験のない人に、その魅力を伝えるということは、
しかも経験したことがない人が伝えるということは、困難を極める作業として、好奇心をくすぐられます。

落語でいうならば、「吉原」という存在が、いまはそうである。
聞く側も、語る側も、経験したことがない場所。
しかし、それはそれは魅力的な場所として描かれているわけで、吉原で身を崩し、最悪の人生を送るものもいる。
じゃあ、それを語るにはどうしたらいいのでしょうか?

今回のテーマは、そういった「語る」、「伝える」という裏テーマを内包しているテーマだと思います。

収録が車中ということもあり、一部聞き苦しいところもあるかとは思いますが、ご容赦ください。
posted by: サンキュータツオ | お知らせ | 23:18 | comments(1) | - |-