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サンキュータツオの初声優作品!? 漫☆画太郎先生の傑作が春日森監督によってフラッシュアニメ化! 酒の肴にどうぞ。
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ビートたけしのあと1回だけ見ちゃいけないTV

本日は、
TBS『ビートたけしのあと1回だけ見ちゃいけないTV』でした。

この番組、いまのテレビの風潮からは真逆の「やんちゃ」がすぎる最高に下品な番組で、
とにかくもうエロと笑い、と標榜している通り、
「こんなことやっていいの!?」ばかりの番組です。
いまの世の中、あれをやって許されるのは、ビートたけしただ一人でありましょう。

生放送のドキドキも、ガヤ参加ですが、面白いです。
らっきょさんのお約束があり、たけしさんの散弾銃乱射があり、AV女優たちの奔放な誘惑もあり、北朝鮮中央放送を模した警告映像があり、とんでもないテレビショッピングあり、どこをどう切り取っても不謹慎極まりない、最高の番組です。

私にとっては、軍団のお兄さん方、そしてなんといってもたけしさんにお会いできる、なかなかない機会で、夢のよう。

楽屋では、博士さんが「許可局の本は、新書10冊分の内容だよ」と、許可局本について語ってくださったり、映画の話をしてくださったり。

打ち上げでは、玉さんのラジオのレポーター体験記を聞けたり、
義太夫さんの尋常ではない静脈を触らせてもらったり。
おいしいお肉を食べながら! マジうまい肉!

義太夫さんが透析の苦労をオモシロトークしてくださっていると、そこにダンカンさんがやってきて、

「普通の人って、透析できるの?」

と。

「血、入れ替えられるの? 糖尿じゃなくても」

と。

「オレさあ、B型いやだから、全部A型の血に入れ替えたいんだよね。
 整理整頓できないから」

「それでもし死ぬんだったら、そういう死に方した人として歴史に名を残せるからいい」

と。

目をキラキラさせながらおっしゃってました。

「死なない人間なんかいないんだから、いままでだれもそういう死に方してない死に方したい」

と。本気っぽかった。


でも、たしかに、私もB型でいつづけるのは嫌です。
なにせ差別されますし。

ちなみに、たけしさんの付き人のケンタエリザベス3世という芸人がいるのですが、彼のブログおもしろいです。

ケンタエリザベス3世オフィシャルブログ 『ぐずり場』

底知れぬ事務所です。


相方、居島一平は、苦肉祭があり今回は不参加。残念。
ふたりの姿を見たい人は、第2回「しのごの」へGO!


限定30席の贅沢。最高に濃密な時間をあなたに。最高熱量で語る、米粒写経のトークライブ。
米粒写経の目指す革命はここからはじまります。
2010年10月7日(木)19:00開演 『米粒写経の談話室 しのごの』
出演:米粒写経(居島一平 サンキュータツオ)
場所:
新宿2丁目 Ryu's BAR 道楽亭 予約:こちらへ 料金:2000円





posted by: サンキュータツオ | フィールドワーク | 16:50 | comments(2) | - |-
『東京ポッド許可局』、手書きポップ飛び込み営業大作戦 〜荻窪編〜

許可局本、手書きポップ飛び込み営業大作戦 〜荻窪編〜

地元荻窪の伝統ある書店「ブックセンター荻窪」に潜入!
なんと、この本屋では、入り口入ってすぐのサブカル棚に、許可局本が平積み!

幼馴染の話だと、発売日早々に売り切れていたらしいけれど、この日に行ったらちゃんと3冊ありました!

書店さんにお願いして、「荻窪で生まれ育った著者です。どうかポップを置いてください」と直談判。
翌日書店に行ってみると……


100929_2026~0001.jpg



やった!
ちゃんとポップが飾られていた!

ありがとう、ブックセンター荻窪!



そして、次には荻窪駅併設の「ルミネ」4Fの書店、「八重洲ブックセンター」に。
ここは漫画すら置かない硬派な書店である。

100930_1913~0001.jpg


潜入!
捜査開始!


……ない! ない! どこにもない!
どころか、『キッドのもと』すらないじゃないか!

タツオ「すみません、『キッドのもと』ありますか?」
ツンデレ書店員「……置いてません」
タツオ「マジっすか!? サブカル棚ってないんですか?」
ツンデレ書店員「……申し訳ありません」

超なんだと!?

キッドさんの本すら置かぬ本屋が、許可局本を置くはずもない。
待ってろ八重洲ブックセンター!
今度は注文書とポップ、両方持ち込みに行ってやる!

というわけで、荻窪は一勝一敗。

是非荻窪にお立ち寄りの際には、
「ブックセンター荻窪」にお立ち寄りください。

後日、もしかしたら、ルミネ4Fにもあるかもしれません。

ポッドキャスト『東京ポッド許可局』書籍化


書籍『東京ポッド許可局 〜文系芸人が行間を、裏を、未来を読む〜』
著者:マキタスポーツ、プチ鹿島、サンキュータツオ、みち、みずしな孝之 (イラスト)
判型:四六版・ソフトカバー
価格:¥ 1,890 発売日: 2010/9/24 新書館
アマゾンからの予約はこちら

◆サイン会
▼10/10(日)16:00スタート 場所: タワーレコード渋谷店 7F TOWER BOOKS ※サイン会
▼10/24(日)14:00〜16:00 場所: ブックファースト新宿店・1Fブルースクエアカフェ内イベントスペース ※トーク&サイン会
参加条件など詳細は、東京ポッド許可局公式HPで確認してください。


 

posted by: サンキュータツオ | フィールドワーク | 22:24 | comments(0) | - |-
『東京ポッド許可局』、手書きポップ飛び込み営業大作戦 開始

許可局本、手書きポップ飛び込み営業大作戦 

本日は、事務所で取材のお仕事でした。

101001_2338~0001.jpg

私も、今年から人材コンサルタントをしているわけですが(既成事実)、
今度『人材教育』という雑誌の巻頭インタビューで登場します。

やはり時代はWEB2.0、モチベーション3.0、視力0.01なのです。
eラーニングにおけるインフォーマルラーニングが熱いのです。ランニングではもうこの時期寒いのです。

というわけで、大雨のなか赤坂を出て、
ここらでオフィス北野のお膝元、赤坂の書店といえば、文教堂書店。
そこに許可局本があるかどうか、チェック!!


100928_1523~0002.jpg

あった!
狭い店内で限られた「おもしろ本」棚、あの浅草キッド師匠の真下に、『東京ポッド許可局』の文字が!
2冊!

ちっ、やはり平積みはまだか……。

このままじゃいかん!

というわけで、私は本日から、移動先の書店を抜き打ちで訪れて、「著者です」と名乗り手書きポップを置いていくという、飛び込み営業スタイル、通称「裸の大将作戦」を実行に移すことにした!

一冊でも多く、この許可局本が売れますように、
自分でできることはやりましょう!

ということで、これからちょこちょこ突入の風景をアップしたいと思います。



ポッドキャスト『東京ポッド許可局』書籍化


書籍『東京ポッド許可局 〜文系芸人が行間を、裏を、未来を読む〜』
著者:マキタスポーツ、プチ鹿島、サンキュータツオ、みち、みずしな孝之 (イラスト)
判型:四六版・ソフトカバー
価格:¥ 1,890 発売日: 2010/9/24 新書館
アマゾンからの予約はこちら

◆サイン会
▼10/10(日)16:00スタート 場所: タワーレコード渋谷店 7F TOWER BOOKS ※サイン会
▼10/24(日)14:00〜16:00 場所: ブックファースト新宿店・1Fブルースクエアカフェ内イベントスペース ※トーク&サイン会
参加条件など詳細は、東京ポッド許可局公式HPで確認してください。


posted by: サンキュータツオ | フィールドワーク | 23:32 | comments(2) | - |-
ANIMAX「第4回全日本アニソングランプリ決勝大会」
ANIMAX「第4回全日本アニソングランプリ決勝大会」

無事終了しました。
司会の石井正則さん、喜屋武ちあきさん、
大会委員長の水木一郎兄貴!など、大変お世話になりました。

当日は「紫のポロシャツ」をわざわざアニマックスのスタッフさんが作ってくださいましたが、視聴者からは予選から通して「青T」という愛称で最後まで呼ばれました。
ある種浸透した結果かなと思うことにしております。

決勝大会の「桃T」こと、私の相方は、おなじレポーターを予選でも2回つとめた、くぼたみかさんでした。くぼみん。いろいろアシストありがとう。空気を読まない青Tですみませんでした。いろいろご迷惑をおかけしました。

決勝大会、
1ndステージでは13組が熱唱
2ndステージでは6組が、1対1で戦い、
3ndステージでは、3人で優勝を争いました。

1ndステージでは、順位が確定していく特別控え室からのレポートでしたが、この部屋がまさに『賭博黙示録カイジ』のような、全員が泣いている部屋になっていたので、
大変居づらい感じでしたが、それにしても挑戦者たちの、本気の涙、生半可な気持ちで出ているわけではない覚悟が感じられて、
この仕事をしていて、良かったと思いました。こんな経験をできる人は、なかなかおりません。

優勝は、
伊藤彩さん、
梶礼美奈さん、
河野万里奈さん
の3人で競い、結果、大阪大会で準優勝した河野さんが、
グランプリに選ばれました。

以下、地方予選とWEB審査から勝ち上がった、総勢13組、激闘の感想です。
(タツオのツイッターからの抜粋)

(1)  児塚明日香さん:
めっちゃ可愛かった!! メイドさんだし。オタクらしさとバランスがあって、努力家で…「薄桜鬼」歌ってくれたし! 次にどんな曲を用意なさっていたのか、非常に気になる。トップという出順が影響したかなあ。福岡予選優勝しただけある!

(2)  伊藤千咲美さん:
15歳なのにすでにアイドル然とした風格があり、なにより歌っているときの表情が笑顔に満ちていて、この人は、生涯、人前で表現し続けてくれるんだろうなあという幸福感を与えてくれた。アニメをもっともっと好きになってくれると嬉しい。

(3)  橋本裕太さん:
15歳イケメン。スペックとしては声優、歌手として大いなる可能性を感じさせてくれた。しかし「言葉に感動したことはないが、歌だけは感動できる」と言い切っていた姿が、強烈に印象に残っている。カッコいい、だけで終わって欲しくない人でした。

(4)  神谷真里さん:
まさに、自信のないオタクが、蝶のように羽化する感動的な瞬間を見せてくれた。実写版『君に届け』を私がやるなら、爽子はこの人!歌う姿に、不覚にも泣いた。私はこの人に勇気をもらった。2曲目、聞きたかったなあ。本日のタツオ賞その1。

(5)  伊藤彩さん:
大本命だと思っていました。あの壮絶なレベルと競争率の東京都予選を制した読モ(山内さんからこの言葉を聞いた際、私は「毒グモ」となじられたのかと勘違いした)。大変な努力家だが、それを見せない。しかし、すぐに世に出る。放っておく人はいない。

(6)  趙秋奈さん:
最年少14歳。しかし私は今日この人が一番輝き、一番「自分」を真っ直ぐ出力しているように見えた。好きなことにまっすぐであること、誇りを持つこと、喜び悲しむこと、前を向くこと。彼女にはおなじオタクを魅きつけるスター性がある。
舞台では大きな鳥のように堂々と物怖じせず、舞台を降りると悔しさで号泣する。あの年齢であのプロ意識を持てること、人目もはばからず悔しがれること、夢への強い想いを持てること、素直なこと。すべてが感動レベルの才能だ。あんなに立派なオタクは見たことがない。できれば、彼女には声優事務所に入ってもらいたい。今日のタツオ賞その2。

タツオ的には、この5番手伊藤さんと6番手趙さんが、実質的なトップ争いをした結果、伊藤さんの直後で相対比較が起こり、ことのほか点差が生じてしまったことが、その後の審査の点数が細かく刻まれる結果となったと思っている。この2人に、8点の差はなかった。

(7)  副島歩さん:
福岡大会準優勝者。この人の笑顔は、完全にオンリーな世界観を作り出す、非常に不思議な存在。持ち味を発揮したと思ったが、趙さんとの相対比較により予想外に低い点数になったと私には思えた。しかしこれも順目の宿命。だれも責められない。また見たい。

(8)  梶礼美菜さん:
最終決戦まで残り、ハートキャッチプリキュアを熱唱してくれて目頭が熱くなった。大きいお友達として。この人も、放っておく人はいないだろう。大丈夫、デビューすると思う(勝手に断定)。本当に声に様々な表情があることを教えてくれた! 素敵な人でした。芯が超強い!

(9)  小林正典さん:
2ndステージで、男性にもかかわらず、あのトラップだらけの難曲「ダイアモンドクレパス」を選曲した時点で、もうグッときてしまった、しかも去年歌えなかったリベンジとしての、魂の1曲。この情熱がアニソン愛と通底する。審査員特別賞は、納得。

(10)工藤舞子さん:
この人の魅力は底知れなかった。個人的には栗山千明様と乙葉を足して2で割った感じが、もうなんつーか、もう、オタクっぽい!(笑)2ndステージで梶さんと当たってしまったのが残念。3曲目、オタクとしてどうしても聞きたかった1曲。再見!

(11)松田利冴・颯水さん:
タツオ待望のアニグラ決勝初のデュオ。しかも双子。あの激戦の大阪大会を制した際の彼女たちの嬉し涙が忘れられない。選曲も「喰霊ー零ー」は嬉しすぎた!あのアニメは良かった!! うう、2ndステージも見たかったよう!

(12) 時任良治さん:
敗者復活に敗者復活を重ねた今大会最大のトリックスターだった、歌にはだれもが感動した。多くは語るまい。彼に会えて良かった。失礼ながら不思議なことに古くからの友人のように思えてきて、あまり言葉はかけなかった。最後にガッチリ握手だけした。

(13) 河野万里奈さん:
優勝おめでとうございます。すごい戦いを見せてくれました。今夜、彼女の人生は、大きく動いた。今更語らぬとも、彼女のいろんな意味での凄さは、歴史が証明していくことだろう。今後の活躍が、楽しみでなりません。

以上です。
語ればキリがないのですが、私は歌の専門的な技術論はわからないし、一オタクが見た印象論ですので、自分のメモ書きのようなものです。

歴代優勝者、またこの大会でデビューした方々のライブもあり、7時間に及ぶ大イベントでした。
すごいイベントです。


100925_2011~0001.jpg


地方予選から、ずっとご一緒した、アニプレックスの山内真治さん。
決勝では、審査員長をおつとめになり、今回も真摯な審査に、見ている側として感動しました。

というか、ピースとかする人だったのかよ!
お茶目な一面もある方で、大変魅力的な方でした。

この山内さんと出会えたこと、そして山内さんの審査を拝見できたことは、
いま自分がいろいろ考えていることにさまざまな刺激をもらいました。

私は、ポスターとかにも名前の乗らない、しがないレポーターでしたが、それでもこのアニソングランプリを見ながら、「タツオきもい」「タツオそれ以上言うな」「タツオおもしろい」などなど、+アルファの部分で、この大会を楽しんでいただけたのなら、こんな幸せなことはありません。

この夏の、一番大きな出会いだったかなと思います。
posted by: サンキュータツオ | フィールドワーク | 20:27 | comments(7) | - |-
◆祝!優勝! キンコメ高橋さんのツッコミの「距離感」 〜今月の『GetNavi』裏話ブログ〜
祝! キングオブコメディ
高橋さんのツッコミの「距離感」 
 〜今月の『GetNavi』裏話ブログ〜


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現在、私が連載しております、ただいま発売中の『Get Navi』、入手しましたか?
私の連載「サンキュータツオの芸人の因数分解」は、定位置94ページに掲載されております。

今回は、キングオブコントで優勝しそうだな、ということでキングオブコメディのことについて書きました。
実際優勝してくれました。
おめでとう!

キンコメといえば、今野さんのキャラクターが強烈ですが、そんなキャラをもった人をうまく乗りこなし作品に仕上げている、高橋さんのツッコミについて書きました。
お笑い自然主義のツッコミ。
しかし、シュールにはならず、わかりやすい。
このバランス感覚はなにか!?
詳しくは、本誌をご覧ください。

掲載号には、キンコメの「高橋」「今野」と敬称略で書かれていますが、どうぞお許しを☆

先週、「新宿LLLIVE」@新宿シアターモリエールというライブでキングオブコメディさんとご一緒した際、高橋さんに、
「今月の下旬にでる『GetNavi』に、高橋さんのツッコミの素晴らしさを書かせていただきました。事後報告ですけど」
と告げておきました。
「あれ、それって印税とかって、事務所に振り込んでくれるんですか?」
などと冗談で返してくださいましたが、
「わかりました、じゃあ読んでみます」
とおっしゃってくださいました。
「ゲットナビって、あのゲットナビですか?」はい、ゲットナビの存在を知っててくださいました!

そんなわけで、
「なんでだよ!」では返さない、
それでいてシュールな返しでもない、高橋さんお返しの妙が、キンコメをキンコメたらしめているのではないか、と。

ちなみに、今月はキンコメが作りそうなネタ、ということで、
「携帯ショップの店員と客」という設定でネタを書いてみました。

高橋:お客様、機種変更をご希望ですか?
今野:です!
高橋:……私、接客を勤めます高橋です。
今野:私、触覚をつかさどる今野です!
高橋:敏感ってことなんですか? 
    どうぞご質問があれば遠慮なく私におっしゃってください。
今野:高橋、彼女いる?
高橋:立ち入りすぎです。……
原稿では、こうしてはじまるのですが、
完成稿を見たところ、

高橋:お客様、機種変更をご希望ですか?
今野:です!
高橋:……私、接客を勤めます高橋です。
今野:私、変態をさせていただいています今野です!
高橋:自覚されてれば結構です。

    どうぞご質問があれば遠慮なく私におっしゃってください。
今野:高橋、彼女いる?
高橋:立ち入りすぎです。……
に修正されておりました。
ネタの雰囲気としてはいいのですけれど、
一応付け加えておきますと、序盤にこのようなやりとりはないのがキンコメですのであしからず。
入ってきていきなり「変態です」という人には、「自覚されていれば」と断じるのは、ややリアリティーに欠けます。
編集者の方が、文字数のことを考えて修正してくださった親心かとは思いますので、ご了承ください。

それにしても、
痴漢冤罪があり、芸能活動を自粛せざるを得ない不条理な目にあい、それでも不屈の精神でここまできたこと、おなじ芸人として尊敬です。
キンコメがすべっているのは見たことがない。
いままでなぜ出ていなかったのか不思議なくらいですが、キンコメ万歳!と絶叫しておきます。

昨年の東京03とともに、今年も優勝者を輩出したプロダクション人力舎。
この圧倒的な少数精鋭の「作品派」たちを生み出したのは、故・玉川社長と、現JCA校長の小川さん。
人力舎イズムというものがあるとしたら、それは間違いなく小川さんの「お笑い観」であり、M-1を制したアンタッチャブル、そして東京03やキンコメ、
ほかにもおぎやはぎやラバーガールや、R-1でいうと田上よしえさん、ゆってぃなど、錚々たる面子を輩出してきました。
今年のM-1でも、エレファントジョンなどは存在感を発揮することでしょう。

こうなってくると、スクールJCAに入ってくる生徒たちが、「気のいいおじさん」小川さんに、異常に萎縮してしまうのではないか、と、外部委員タツオ(勝手に名乗っている)としては憂慮します。

しかし、人力舎ブランドが一朝一夕で築かれたものではない、
それでいて圧倒的に正しいお笑い観、
つまり「哲学」
が、お笑いにも必要であることを、こうしたお笑い過剰摂取時代に生きる芸人として、このたびもひしひしと実感した次第でございます。


『GetNavi』ご購入の際には、読者アンケートがありますので、「芸人の因数分解」、おもしろかった、と、印をつけていただけると大変嬉しいです。
全国5人のタツオ信者は特にね!
posted by: サンキュータツオ | お知らせ | 22:34 | comments(2) | - |-
土曜日はいよいよアニソングランプリ決勝
明後日、土曜日には、「第4回 全日本アニソングランプリ」の決勝大会が行われます。
今年の夏は、地方予選の大半、レポーターとして参加しました。
この決勝大会で、いよいよ最後です。
2010年の暑い夏は、このアニソングランプリの決勝で終わりを迎えます。
予選から約2ヶ月、この間にボイストレーニングなどを経て、大化けしている人もいるかもしれません。
アニソングランプリは、毎年ドラマがあります。
筋書きのないドラマが、この4回目にはどのようなものになるのか、いまから楽しみです。

この大会では、もう歌がうまいのは当たり前、パフォーマンスや選曲、立ち居振る舞い、そして人の心を掴むスター性、なによりアニメを愛する気持ちが勝負の決め手となることと思います。

御自宅のPCからでも、生中継でご覧になることができます。
どうぞ土曜日は、お時間がありましたら、楽しんでくださいませ。
リアルドキュメントが目の前で展開されますし、スターを生むのは、そんな皆様の気持ちが最後の最後、後押しします。

アニマックスのHPからご覧になれます。
posted by: サンキュータツオ | お知らせ | 16:33 | comments(2) | - |-
J-WAVE『PLATOn』出演します。

9月20日(月)〜23日(木)まで、
アンジャッシュの渡部建さんがDJをつとめるJ-WAVE『
PLATOn』(FM81.3)に出演します。
ゲストの合間の「プラトン アネックス」というコーナーで、月〜木の帯です。
5分間のコーナーです。
『PLATOn』、昨年から本年にかけて、5回ほど出演させていただき、勝手に準レギュラーだ!と言い張っておりましたが、残念ながらひとまず番組は終わります。
番組で私をプッシュしてくださっており、こうして帯でコーナーを担当させていただくことになりました。
本当にありがたいことです。

22:00〜23:45です。
J-WAVE
『PLATOn』、プラトンアネックスのコーナー、23時近辺です。
どうぞよろしくお願いします。
テーマは日替わりでお話しております。お楽しみに!

posted by: サンキュータツオ | お知らせ | 19:06 | comments(0) | - |-
明日、ホロッコ単独ライブ「ホロたん」 〜ホロッコというコンビの奥深さ〜

明日、ホロッコ単独ライブ「ホロたん」
〜ホロッコというコンビの奥深さ〜


私がいま激押ししているコンビのひとつが、ホロッコなのであるが、
そのホロッコが明日、単独ライブをやります。

ホロッコは、百太郎さんとこまりさんという、ご夫婦のコンビ、つまり男女コンビである。

ホロッコといえば、最近ではサンドウィッチマンが所属した事務所「フラットファイヴ」のコンビであるが、実は百太郎さんが社長である。
プレイングマネージャーとしてサンドウィッチマンをささえながら、M-1優勝後はコンビとしての活動を一時休止して、マネージメントと経営に力を注いでこられました。

そして、昨年からじょじょに活動を再開、なかなかおいそれと頻繁にライブに見られるコンビではないが、このコンビのオリジナリティーは他に変えがたいものがある。

サンドウィッチマンが独立し、いまはまた、ホロッコだけの会社になった。
フライデーナイトライブにご来場くださっているお客様がいらしたら、もうお馴染みのゲストでありますが、独特の空気感と精密なネタの作り上げ方は、私は本気で、本気で、この若手お笑い界において、貴重な存在であり、オンリーな存在だと思っている。

百太郎さんは、実はかの立川談志の弟子であった時期もあり(詳しくはいえないが、決して修行がいやになったり、中途半端な感じでやめたわけではない)、またホリプロ時代もあったりし、こまりさんと出会い、コンビを組み、会社を起こし、半引退し、成功し、しかしまたいま、会社を五反田から練馬に移し、所属コンビは自分たちだけという、
小説家でも思いつかないような芸人すごろくを歩んでいる。

芸能事務所の社長として生きていけばいいのではないかと、普通の人は言うかもしれない。
しかし、彼らがこのコンビにこだわる理由は、私にはよくわかるし、それは明日このライブを見ていただければわかると思う。

私は正直、ホロッコというコンビの「夫婦であること」や「会社社長であること」などの属性にはあまり興味がない。
純粋に、ネタがすごいと思っている。
しかし、そんなネタも、夫婦であることも、社長であることも、このコンビは静かに受け入れて恥じることはなく、堂々と、淡々とネタをやる。それらは生きていること、という意味において、等価値で連続的であり、だからこそネタもすごいのだ。

ホロッコのネタは、主なところでいうと、
こまりさんが「小津さん」というおじさん風のキャラクターを演じる。
またそれにちかい、チンピラだったり、おじさんだったりである。

「だったら男がやればいい。女がやる意味がない」
と思う人がいるかもしれない。

しかし、そうではない。

1度観ていただければわかると思うが、こまりさんという女性が演じる「男性キャラクター」、これが「いそうでいない」というファンタジーな感じを作り出す。
つまり「キャラクター」なのである。
これは、たまたま生まれたのかもしれないが、結果的にこのコンビの唯一性のひとつの要因になっている。
およそどのコントも「人物」を演じようとするが、こまりさんは「キャラクター」である。
現実感のなさが、ボケキャラとしての説得力を逆にもつパターン。
もちろん、ストラップなども欲しくなるキャラクター展開も可能な、2.5次元キャラなのである。
これは発見だと思う。

また、百太郎さんのツッコミにも是非注目されたい。
お話をうかがうと、「フォークダンスDE成子坂」の故・村田渚さんの影響を受けている、と本人はおっしゃっているが、まずはツッコミのフレーズが「なんでだよ!」系ではない。
それでいて、短い言葉でシンプルに、的確かつ小津さんの人格を尊重した、優しいツッコミになっている。

で、ここからがコントの味わいになるのだが、
百太郎さんのツッコミは、一本のコントのなかで「変化」するのである。
それは、「沸点」とでも名づければいいのか、
「どうしようもない人」に対して、最初は優しく接してみるが、ある一点(これを「沸点」という)において、「怒り」になる瞬間があるのだ。

この「関係性の変容」、人間関係で笑わせているコンビは数あれど、「関係の変化」を描くコンビはなかなかいないのである。

百太郎さんのリアリズムを味わいも、このコンビの唯一性のひとつ。

数あるコンビが、おなじ設定でコントを作ってもこうはなるまいという、ボケの右斜め上加減と、あしらいの変化が、このコンビのなりよりの魅力である。
これに気づかない人がけっこう多いが、売れる・売れないに関わらず、「唯一性」を担保できているコンビなので、私はいつ売れてもおかしくないと思っているし、このコンビの良さを見落とす関係者がいるならば、見る目がないとすら思っている。

ホロッコのコントを見ると、「心があたたかくなる」という人たちがいる。
おもしろさにくわえて、+アルファを兼ね備えているコンビはそうそういない。
この「心があたたかくなる」というのは、人間(human)のユーモア(humour)に根ざすものであるからだと信じて疑わない。
つまり彼らがやっていることは、本質的であり、「人間性」に根ざしたネタで、無理やりに「ただ笑わせること」だけを目的とした「兵器」としての側面ではない。
「お笑い」を「ゲーム」だと捉える人たちも多いかもしれないが、ホロッコのお笑いは、ゲームではない、人生であり、生き様だと思うのだ。

こうしたお笑い観(と勝手に私が解釈しているだけなのであるが)は、百太郎さんが、談志の落語に人生を捧げようと決意したことと、私は無関係ではないと思っている。

お笑いとは、「自分」であり「人間性」、ひいては人生、生き様であることを、このコンビは投げかけてくれる。

多くのネタを1度にいっぺんに観られる単独ライブの機会は滅多にない。
しかもこの公演は、1度きりである。
多くのネタを見ることで、見えてくるものが絶対にある。
それは不遜にも私が保証する。

以前、百太郎さんとお話した際、「ようやく、なんとなく自分たちはこれだよねっていうのが、見つかりました」という言葉を聴きました。
これは、作家でいうなら文体、画家でいうなら画風を獲得したという意味だと思っている。
一生かけてもそれを獲得できない人もいるが、たしかに、私はホロッコはそういうものを持っていると思っている。

いま見どきだと思います。

どうかどうか、この三連休の最後の日に、時間のある方は是非新宿のシアターモリエールに足を運んでいただきたい。
損はさせません。私が、いま激押ししているコンビである理由は、少しは理解していただけると思います。






行った方の感想など、お待ちしております。

ホロッコ単独ライブ 『ホロたん』 その1
【日時】2010年9月20日(月・祝) 開場17:30/開演18:00
【会場】新宿シアターモリエール
【料金】前売1,500円/当日1,800円

※前売り券は、ローソンチケットにて8/1(日)より絶賛発売中!
●予約受付電話番号 0570-084-003(Lコード:33380 必要)
●予約受付電話番号 0570-000-407(オペレーター対応)
●インターネット予約
http://l-tike.com/ (パソコン・携帯共通)
●店頭販売 コンビニローソン店内Loppiで直接購入いただけます。

【出演】ホロッコ(こまり・百太郎)

制作:フラットファイヴ
制作協力:K-PRO


 

posted by: サンキュータツオ | お知らせ | 16:42 | comments(2) | - |-
書籍『東京ポッド許可局』の見本キター!

書籍『東京ポッド許可局』、見本到着


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本日、フィギュアスケートとBLの殿堂、新書館から、書籍『東京ポッド許可局』が届きました!
見本イエイ!

ふるふるしながら眺める。
帯はだれが書いているか、お楽しみだにょろ☆うふ
帯をとると、隠れキャラ・みち局長が顔を出すという洒脱な装丁。
イラストはみずしな孝之先生。各局員の特徴をホントにうまくつかんでおられます。
ロゴは一般公募から選ばれたノナカユウスケさんのもの。
ノナカさん、まだ顔も見たことないけどありがとう!

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写真も見所のひとつ。各章の間に、局員のいろんな横顔が見られます。
マキタさんの顔大喜利をお楽しみください。
第1章「すべらない話」論
からです。
今回は、どの話を選んで、どう並べるかも、考えに考えぬいた構成になっております。

非常に読み応えのある本編です。
楽しみにしててください。
なお、手数の話やピン芸人など、お笑い評論家がパクったという回も所収しております。
「手弁当で制作し無料で公開した音声テキストを盗用し、金を稼ぐカリスマがいる」とさまざまな方から連絡をいただきましたが、こうして文字テキストになったことで、その手の輩は減るでしょう。
もちろん、内容的にも充実しております。
一昨年、昨年の話も所収されておりますが、どの章も巻末の「コラム」で、プレゼンターによるその後の話も載っていますので必見です。

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局員語録。

タツオ「『腐』のフィルターを通すだけで世界の見え方全く変わってくるんで、知らないよりは知ってる方が面白いと思うし、貪欲にそういうのを発見してもらいたい」(第87回“BL”論)

このセリフが所収されただけでも、私は満足である!


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鹿島局員による渾身の注釈も読みどころ。
この注釈はホントにすごい!
あの手この手で笑わせにくるので、車内で読むときは気をつけていただきたい。

◆バーリトゥード
ポルトガル語で「何でもあり」と言う意味で、総合格闘技のひとつの呼称。日本語で「何でもあり」は一時期「西川口流」を指した。

こんなくだらない注釈が盛りだくさん。プチ鹿島という人の才能がほとばしるコメント力は、注釈に限らず今後どのメディアでも要求される「尺の伸縮性に合わせた笑い」を安定供給するだろう。
この「注釈」という文字の小ささから、無限の笑いを創造するプチ鹿島は、確かな意味で小さな巨人であり、熱狂的巨人ファンでもある。


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付録CD。みてこのデザイン。最高。
「“とんねるず”論」「“ハゲ”論」「“忘れ得ぬ人々2010”論」所収。
とんねるず論は、1985年という、時代の転換期にあって象徴的な存在、「とんねるず」から、いろんなものが見えてくるというもの。
ハゲ論はマキタスポーツ自家薬籠中の話題。
忘れ得ぬ人々は、過去の放送の2010年バージョン。こういう、同一お題を1年に1回定点観測的なものも今後の野望として布石を打っておきたい。

このほかに、本邦初公開の許可局証や許可局印(こちらも一般応募「またろう」さんの作品)や、許可局年表(マキタ局員とタツオ局員の喧嘩の様子も詳細に載っている)も。

これだけ揃って1890円。

東京ポッド許可局』(アマゾンへリンクしてる意味を察してください)。

もちろん、アマゾン購入者も参加できるサイン会なども企画しております。

また、10/10日は、渋谷タワーレコードでのサイン会もございますので(こちらはタワレコ店での購入者に限る。詳細はタワレコへ)お楽しみに!


限定30席の贅沢。最高に濃密な時間をあなたに。最高熱量で語る、米粒写経のトークライブ。
米粒写経の目指す革命はここからはじまります。
2010年10月7日(木)19:00開演 『米粒写経の談話室 しのごの』
出演:米粒写経(居島一平 サンキュータツオ)
場所:
新宿2丁目 Ryu's BAR 道楽亭 予約:こちらへ 料金:2000円



posted by: サンキュータツオ | お知らせ | 03:00 | comments(2) | - |-
お知らせ

本日は17:15〜23、TBSラジオ「メキキの聞き耳」のコーナーに出演します。この部分だけ全国放送です。生放送!
ポッドキャストでも聴けますよ! radikoでも。
今日の強啓さんのご機嫌はいかがでしょうか? 楽しい放送になれば嬉しいです。

夜は3ヶ月ぶり、私がメンバーのひとりである、オタク芸人トークユニット「アニメ会」のライブです。
池袋の、イーストステージいけぶくろで開催です。お楽しみに☆

『東京ポッド許可局』、おかげさまで知らない間に15万人突破!
ありがとうございます。

posted by: サンキュータツオ | お知らせ | 15:08 | comments(2) | - |-