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◆「表現力」とはなにか 連載:『GetNavi』ニッチェ
現在発売中の
『GetNavi』、
私の連載「サンキュータツオの芸人の因数分解」。
もう46回目ですか。
このブログでも紹介できてない号もいろいろあるので、時間ができたときにちまちま紹介していきます。



今月は114ページ。
ニッチェさんを紹介しました。



リアルさ、うまさっていうものを突き詰めすぎると、おもしろくなるという話。

歌うまいのが面白いというのは、マキタスポーツのネタもそうなのであるが、
島田夫妻のネタを書いていたころに、どうしたらその面白さを伝えることができるのか、考えたものである。

幼稚園児のシリーズ、おもしろいよね。
リアルさが活きる場所というか、設定というか、そういうのを考える機会になりました。




2012.12.07
posted by: サンキュータツオ | 書き物 | 21:10 | comments(0) | trackbacks(0) |-
◆『PHYCHO-PASS』おもしろい! 新連載:『DVD&ブルーレイ VISION』サンキュータツオのアニメ論考
この4ヶ月、短期集中連載で
『魔法少女まどか☆マギカ』
の面白さや見どころなどを書く機会を与えてもらっていた、
『DVD&ブルーレイ VISION』という雑誌で、
このたび、連載を開始することになりました! わーい!




しかも思い切りアニメの話をしていい、いまオンエアのアニメの話を!

ということで、その魅力をアカデミックに分析する、
「サンキュータツオのアニメ論考」
という連載開始しました。

記念すべき第1回目は、現在フジテレビ系ノイタミナで放送されている『PHYCHO-PASS』。




書くことがありすぎて、文字数足りなかった記憶があります。

この連載では、おもしろい要素を独断で分析っぽく書いたりしつつ、
こういう方向の作品好きな人はこのアニメ見てみてっていう、
実写作品を好む人への紐付けを多少意識してみたいなと思います。

あるいは、すぐにアニメユーザー向けのものにシフトするかもしれませんが、毎月楽しみににしていてください。

2012.12.07
posted by: サンキュータツオ | 書き物 | 21:25 | comments(0) | trackbacks(0) |-
◆『ユリイカ』2012.12月号 BL特集に「純愛の証人としてのBL ーBLにハマったある男の物語」ほか、寄稿
詩と批評
ユリイカ』2012.12月号(青土社)

特集「BLオン・ザ・ラン」
に寄稿しました。



ついにここまできたか感あり。
現代思想の月刊誌に寄稿した。

「純愛の証人としてのBL ―BLにハマったある男の物語」
というタイトルで、およそ6000字。
悪文っちゃ悪文なのですが、いちばん自分らしい文章で書いてみたのだけれど、編集長さんがそれを活かしてくださいました。
やや平岡篤頼文体の影響が見られる。

BLというものをよく知らない人にこそ読んでもらいたい一冊。
ここまで大人を熱くさせるものとはなにか。
単純に考えてもらたい。これだけ多くの人たちがいいと思っているものが、つまらないわけがないのだ。
その源泉をたどってもらいたい。男の私でさえわかるのだ。何もハードルの高いものではない。

今回の特集、
BL業界では神様といってもいいほどの存在の方々のインタビューがあったり、寄稿があったりで、畏れ多い。
ヤマシタトモコ先生のインタビューとかヤヴァイ!

私はここにゲイではない男性、むしろ美少女アニメにいま現在も萌えたりしている男性として、でもBLがすんごい好き、という立ち位置、
萌えを突き詰めたら、BLに至ったとは私がよく言ってることだが、
そのプロセスを語ることで、
いま現在のBLの受容のされ方の一例としただきたく、やや自分語り的なニュアンスの書き物にしました。

「萌え」とは、キャラの守護霊になりたい気持ちである。
萌えとは「無作為」の覗き見であるからだ。

この自説を敷衍させております。
ぜひ一読をお願いします。

ちなみに、発売数日で増刷決定だそうです。文字通りこの手の雑誌のこの手の特集は永久保存版になりますので、お早めに入手お願いします。


シモーナ(詩文奈)というイタリア人も寄稿している。後半完全に脳みそ全開になってるおもしろい記事を書いている翻訳者なのだが、
この方、実は(元)人力舎の小川さんに紹介してもらった方で、以前BLをテーマにしたトークライブに見に来てくれた変人好奇心旺盛な方だ。
まさか紙面で共演するとは思っても見なかった。

男性(芸人)から、外国人(イタリア人腐女子)という、裾野の広がりも体感できるという、いわば私たちは色物枠なのかもしれないが、
日本の女性だけの密かな愉しみにしておくのはもったいない。
できれば、萌えを理解できるすべての人の密かな愉しみにしてもらいたい。

目次だ、タイトルを見ただけでその面白さの一端がつかめるかもしれない。
(以下、
『ユリイカ』公式ページ抜粋 )

【インタビュー】
 恋愛を超える絆を求めて / ヤマシタトモコ 聞き手=横井周子
 すべての男性は受けである!? くもはる流BLスタディーズのススメ / 雲田はるこ 聞き手=金田淳子
 とにかくなにか話を考えていたい / ARUKU 聞き手=川原和子
 自然な〈萌え〉を表す文体 / 木原音瀬 聞き手=永久保陽子
 
【対談】
 BLの浸透と拡散をめぐって 金田淳子+永久保陽子
 
【BLの多様な歓喜】
 貴腐人、もしくは汚超腐人の密かな愉しみ / 千田有紀
 純愛の証人としてのBL BLにハマったある男の物語 / サンキュータツオ 
 マンガ表現学の視点から見たやおい / 守如子 
 マイBL ヌーベルバーグ派 / 詩文奈 
 
【BL温故知新】
 竹宮惠子の私信まんがコラムとBLヰタセクスアリス / 福田里香
 「黄昏詞華館」のころ / 白峰彩子
 
【BLのとなりで】
 成熟と自由 遠い隣人から省みるやおい・BLの現在 / 石田美紀
 ボーイズ・ミュージカル、手にとって触れられるガラスのなかの「青春」  / 上田麻由子
 「見られる男性、見る女性」の系譜 絡みあう二次元と三次元 / 前川直哉
 韓国のBL・やおい文化の流れ / 宣政佑
 
【BLスタディーズ・オン・ザ・ラン!】
 数字で見るJUNEとさぶ / 石田仁
 私のための物語 やおい再考 / 東園子
 リアルとファンタジー、その狭間で見る夢 / 堀あきこ
 「BL」排除からみえた差別と性の享受の萎縮 堺市立図書館での「BL」本排除事件/ 熱田敬子
 腐女子が声を上げるとき / 水戸 泉
 ネット上にたゆたう〈腐女子〉批評の場と言葉 / ケタ
 女性系パロディ同人誌の動向2008-2012 / 三崎尚人
 
【マンガ】
 腐女子という妖精 / 竹内佐千子
 
【資料】
 2012必読BLガイド / 編=金田淳子・永久保陽子

資料、「2012必読BLガイド」のほうにも、書きました。
中村春菊先生、
水城せとな先生、
腰乃先生、
諸先生方とファンのみなさま、すみません!
800字ではなかなかその魅力のすべてをご紹介することができませんでした、でも一所懸命書きました。
的外れかもしれませんが、ひとりでも興味をもって上の先生方はじめ、執筆陣がすすめる作品群を、一度読んでいただけたら、こんなにうれしいことはありません。

札幌の全日空ホテルで、寝ずに書いた記憶しかないです。
posted by: サンキュータツオ | 書き物 | 22:15 | comments(0) | trackbacks(0) |-
『WOWOWぷらすと』「カウボーイビバップ」論
本日はUstとニコニコ動画で生放送している、『WOWOWぷらすと』に出演。

テーマは、1998年のアニメ作品
『COWBOY BEBOP』論。
12月にWOWOWでデジタルハイビジョンで一挙放送するので、この機会に語り倒す、ということで。

サンライズという日本を代表するスタジオが、
渡辺信一郎監督という才能と、菅野よう子という才能をあますところなく引き出した歴史的傑作。

いまじゃ企画段階でハネられるかもしれない、圧倒的に大人向けな世界観。



今日は司会ではなく、ゲスト出演!
なんという気楽な立場!
しかも、
アシスタントに風男塾の原田まりるさん、
おなじくゲストにアニメ会の国井咲也。

業界のなかでも最深部のヲタが三人集まった稀有な機会であるが、
それを音楽の専門家の巻きたスポーツがさばくという。贅沢な構図。

大三元、字一色のダブル役満的な。麻雀やならない人にはまったくわかりませんね。

ブルースとジャズの似合うアニメ、最近あまりない。

『坂道のアポロン』!と思ったら、渡辺信一郎監督、菅野よう子のコンビの作品だった。良作だった。

2012.11.28
posted by: サンキュータツオ | フィールドワーク | 22:50 | comments(0) | trackbacks(0) |-
◆ 『スター誕生!』 連載:「週刊現代」サウダージ
今週発売の「週刊現代」12/8号。

私が中森明夫さんと連載中の「サウダージ あの日を旅する」、
今回は、1971年11月26日〜12月2日の出来事です。
「何年か前の、今週なにがあったか」という連載です。
この2ページは、まだその当時生まれていなかった人にとっても、奥行きのある読み物となっており、
年表で読み解く以上の情報がはいっており、大変興味深い連載となっております。



97-98ページ。
1971年放送開始の
『スター誕生!』
について書きました!

『Britain's Got Talent』より前に、日本にはこんなにタレントを輩出した番組があったのです。

正直、この番組によって、日本の芸能界の地図変わってますよね。


ちょろっと読んでいただければ幸せー。

2012.11.27
posted by: サンキュータツオ | 書き物 | 16:22 | comments(0) | trackbacks(0) |-
【ネタバレあり】『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』 タツオ解釈DAT編 〜やはりDATは見ていた!〜

そこそこ長文です。本題は「続きを読む」からどうぞ。

ブログの更新が遅れてに遅れているのには理由があって、なんか無駄に更新しているのにこっちに原稿届いてねえじゃねえかオラと怒らせてしまう人たちが少なからずおり、だからなんかヒマじゃないんだけどブログ更新するとヒマそうに見えてしまったりすることがあり、ついでにいえばツイッターでもなかなかリプライできなかったりして、ホントはずっとやらなきゃいけないこととかは頭のなかに入れてるんだけど、書いたり形にしたりしないとなにもしていない、サボってるだけに思われちゃうので、だったら最初からブログ更新しない、じゃあなんのためのブログなのって自問自答に時間を割くのもなんか損。っていう言い訳を頭に入れてみた。

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』、いよいよはじまりました。

このために生きてきました。いまのところ、5回観ました。
頭おかしくなってますね、私。ここんとこ毎日観に行っちゃってます、気づいたら。水曜日は忙しすぎて、観に行けなくて、どこかホッとしてました。

『破』であれだけわかりやすさとカタルシスを追及してくれて、このまま全世界的、全国民的に愛しやすい作品になるのかなーなんて思ってましたけど、思い切りそこ振り切って、完全においてけぼりにしてくれました!
まったくわからないです!
そして、わからなくていいのです!
私は思いました。
「あ、エヴァって、放送当初も、こんなもやもやした気持ちにさせてくれたよな」。
これこそがエヴァです!

おもしろいとかつまらないとかいう評価って、作品を「点」で観たときの即時的な評価であって、「エヴァ観た」っていうと「おもしろかった?つまらなかった?」って聞く人って、ホントに「線」で見ることができないかわいそうな人だと思う。「線」で人や作品を追うことの楽しさを知らないのかなあ。
この作品こそ「線」で観なければどうするっていうレベルのもの。「点」で、完結したおもしろさだけを追及したい人は、もう観なくていいですっていうメッセージすら感じた。
だって最近、わかりやすくて短い作品ばかりなんですもの。ファーストフードじゃねんだから、作品づくりは。
もちろん、そういう作品はそれで素晴らしいのだけれど、それだけじゃダメ。長編もちゃんと味わえる体力と鑑賞力は作っておきたい。と、私はヴィレにいる古いほうの乗組員ぽいことを言ってるのだろうか。


いまはもう、新しい映像を見れただけで満足、うれしい、そしてこの映像を、この気持ちで、映画館で見られる期間は、いまだけなので、この価値を堪能したいという気持ちがあるうちは、何度でも観に行こうと思ってます。秋に毎日さんま食べる感じ。

数年後には、横幅にして数センチのDVDボックスになってお手軽価格になってありふれた風景になるこの作品を、数年後に知る人たちは数時間で4作全部観れちゃうわけだけど、いま彼らのことを私はうらやましいとは全然思えない。
だって、いま私はその横幅数センチの間にある、10年以上もある長い長い時間と、点と点の間にある「行間」をさんざん味わいつくして、新しい「点」を知るという、人生をかけた味わい方ができているからだ。

この時代に生まれ、この作品を追いかけていてよかった、だれと共有したいわけでも、すすめたいわけでももうない、ただ自分のためだけに新しい作品と向き合うことの喜びを、これだけ長い期間与えてくれる作品に出会えたってことがまず幸せなのだ。だから、味わい尽くす。堪能する。

むしろうらやましいのは、「まだエヴァ見たことありません」という人。あるいは「劇場版しか見てません」という人。その感覚、味わいてえ!
その感覚で、この劇場版見た感じ、味わいてえ!
これは、「童貞に戻りたい」って言っているのとおなじで、知っちゃってる人はもう二度と戻れない感覚なので、そういう人はホントにうらやましい。
そして、そういう人たちってテレビ版知らないから先入観ないし! マリとおなじ気持ちで見られるし!
私は、人類補完計画が成ったなら、まずそのままエヴァの劇場版を観ます。なにも知らぬまま。そのときの自分の感想を聞きたい。

5回観たなかで、最初は、映像のすごさに圧倒されまったくストーリーやセリフを追えず、とにかく情報量を整理するだけで精いっぱい、体感時間がめちゃくちゃ長く感じるくらい、集中していました。
次に見たときはようやくストーリーを追えて、あっという間。
三回目ではセリフの端々に気を付け、四回目くらいでようやく映像と情報がすんなり入ってくるようになり、それでも見逃した場面を五回目に観て、
これからこちら側で仮説なんども立てながら、それがあってるかどうか確かめに行くことになりそうです。三連休はどこも混むと思うので、観に行かないって決めて、ちょっとどこかホッとしている自分がいます。病気ですね。

『破』を観た人々は、それぞれに次の展開を予想したでしょう。何日も何日も考えたでしょう。でも、だれか一人でも、今回の『Q』を予想できた人がいたでしょうか?
開始早々に予想を裏切られるわけです。もうそれがすごい。みんな置いてけぼりにできるこの想像力がすごい。

この作品を、日テレで放送したとき、見る人たちの感想ってなんなんでしょう。人類ポカン計画ですってツイートしてきたファンいましたけど、まさにその通りでしょう。

一見さんお断り的な、「ついてこれるもんならな」的な感じすら漂ってました。
ただ、この作品がメッセージすることは、やはり人や作品は「線」で追うものであり、「点」で評価するのはあまりにも早計で、「点」があったとしてもやはりそれは「線」のなかの「点」という見方をするべきで、そのほうが作品を何倍も楽しむことができるよっていうのがひとつ。

そして、「序」「破」「Q」ってきてるので、ふつう「急」じゃね?って思った人も多いでしょうけど、あ、そうか、テレビ版をおいかけてきた人にとっては、「急」じゃなくて「Q」っていうくらい、作品世界が大胆に変わる、というか、もはやリメイクですらない新作、ってことを教えてくれていて、
となると、「シン・エヴァンゲリオン劇場版:|I」ってのは、表記がエヴァンゲリオンに戻ってるし、「真」と「新」と「シン」だろうし、繰り返し記号ついてるし、あー、なんか戻ってきそうだっていう、最高のカタルシスの予兆までしてます。

旧約聖書を知っている人は、新約聖書のどえらさを知ってるわけで、
劇場版から入った人は旧約聖書を知らないってだけであって、
それはそれで全然いい。
そう、旧約と新約くらいちがう。

いや、ちがうか、「Q約」と「シン約」くらいちがう聖書ってことかな。


「急」と「旧」がかかってるから「Q」としか表記できなかった。
「新」と「真」がかかってる「シン」としか表記できなかった。
と受け取りたい。


そういう意味では、今回の作品、まさに線で追いかけてる人にとっては最高の楽しみを与えてくれた作品でもあると私は思っています。最高のカタルシスに至る前のフリ。
壮大な助走。
だから、わからなくてもいい部分はそのままにしておいて、きっと最後に回収されると信じて作品を味わいましょう。

で、今回、少しずつ「なんとなくわかってきたところ」と「いまはわからなくていいところ」などがわかってきて、ちょっと自分用にメモしておこうということで、こちらに書きます。ヒマじゃないです、はい。


「DAT」についてです。3年ぶりに書きます。


以下、ネタばれ含みますので、未見の方は読まないように。

この記事はここからが本番です。
感想ではありません、感覚的な予想というか、妄想というか、なにかに憑りつかれたので、それを落とすための記録です。


続きを読む >>
posted by: サンキュータツオ | †二次元ぷにぷにコラム(2009年10月〜) | 11:20 | comments(13) | trackbacks(1) |-
『WOWOWぷらすと』 女子マンガ論


『WOWOWぶらすと』。
いつもブログに書ききれないくらいの文字量でお送りしているUst配信、ニコニコ生放送同時配信のトーク番組。

ブログではなかなか内容を追えない、っていうか、紹介しきれない。
書籍化すべき放送ですもの。

なんでポッドキャスト化しないのか不思議!

ということで、ブログでは写真を紹介しようと思いまして。

アニメ会の盟友、国井咲也がゲスト。
アシスタントは九州からきた元アイドル、深谷理紗さん。
私サンキュータツオは司会。

この三人で「少女マンガ」ではない「女子マンガ」を語りました!

少女だけが読むものではなくなった、女子マンガ。
このカテゴライズ、とってもおもしろいと思った!

というわけで、三人で女子力を発動して、放課後ティータイム。
めがっさ楽しかった。

深谷さんはマイ女神ですので、
三人でテンションあがりたおしてしゃべったわけですが、
深谷さんが少女マンガ好きってことで楽しかったなあ!

少女マンガが好きな女性の安定感。

自分の娘はこういう娘であってほしい。
posted by: サンキュータツオ | フィールドワーク | 16:30 | comments(0) | trackbacks(0) |-
◆『TokyoWalker』金田淳子さんとの対談掲載
現在発売されている『TokyoWalker』(11月13日発売、11/17→11/30 22号)に、金田淳子さんとの対談の様子が掲載されています。





記事は、
「腐男女の深〜い楽しみ方 東京アニメアカデミー開講!?」
ということで、要するにディープなヲタトークです。

金田さんはBLというか、やおいというか、要するに「腐女子」と言われる二次元的趣向の持ち主。

富山出身、東京大学法学部を卒業後、いろんなエリートになる道もあったろうに、この世界に目覚め、ジェンダーの研究をしながら、日々ヲタ道の探求に余念のないサムライである。



この対談ではひたすら二次元世界を堪能することの歓びを語っております。

見開き2ページのコーナーなのですが、左ページ下には、私の妄想小説的なものがポッコリ掲載されており、異様です。
アスカとの妄想です。完全に私とアスカの物語になっておりますので、これを東京ウォーカーでやったってことが重要ですので、ぜひ目を通してくださいませ。

私にとっては歴史的対談です。金田さんから、
「タツオさんは腐男子ではなく、腐女子です!」とお褒め(?)の言葉をいただきました。

東京ウォーカー、知らない間におもしろい雑誌になってる!
内容めっちゃ濃い!

今回はアニメで楽しむ東京街アソビという特集で、松本零士×上川隆也さんの対談なんかもあり、読み応え充分!
(ちなみにここでの「×」に、特別な意味はありません)

なんか、東京のどこでこういう楽しみ方ができる、とか、意外になかった特集だ。



2012.11.24
posted by: サンキュータツオ | 書き物 | 21:45 | comments(0) | trackbacks(0) |-
◆朝日新聞11月16日朝刊、オピニオン欄「耕論」のコーナーにインタビュー掲載


朝日新聞、11月16日号、朝刊19面、オピニオン欄、「耕論」コーナー「亡国って」にインタビュー掲載。

「亡国」という言葉について、辞書おレクターとしてコメント。
けっこうな分量を割いてくださった。
文責、秋山惣一郎記者。

秋山さんは国語辞典、そしておもしろ論文、いろいろ記事にしてくださっている。
「惣一郎って、『めぞん一刻』の響子さんの旦那さん(あるいは犬)の名前と一緒ですね!」って、いつも思うのだが、お会いすると伝えるのを忘れる。



日本語教育で得た知見というか、実際に外国人留学生と日々接していて、考えたこと、また日本語教育学会でも話題になっていることなども、少しお話させてもらった。


このコーナー、京大院教授の藤井聡さん(『日本破滅論』著者)、明大教授の鹿島茂さん(『セックスレス亡国論』著者)と私サンキュータツオの3人が登場してコメントしております。

そもそも「亡国」とか「憂国」という言葉は、観察者目線の言葉であって、「自分はわかってるけどみんなわかってない」みたいな選民的なニュアンスが感じられるのはなぜなのか。どこの立ち位置の人が使ってる言葉なのか。
また、「国」がつく用語に、あまりプラスの意味がないのはなぜなのか。
亡国、憂国、傾国、軍国、国賊、売国奴、非国民、国家、国旗、富国強兵……「国」という語がつく言葉は、そのままタブーにもなっている節がある。「興国」くらいか。日本に限っては敗戦の影響なのか、国という語を使った用語やプロパガンダ自体が、マイナスイメージのまま、固定しているのかも。国益って言葉くらいかも、フラットなのは。

「日本語うまいですね」は日本では外国人への無意識な褒め言葉になっているが、他国になるとけっこう神経質な話題というか、多民族国家、あるいは他言語国家では、ナーバスな問題である場合があり、これは「国」とい語の意味領域が、他国とはちょっと違うことを意味しており「亡国」を語る上でのキーかなと思った次第。


2012.11.25
posted by: サンキュータツオ | 書き物 | 15:45 | comments(0) | trackbacks(0) |-
北海道大学CoSTEPで「おもしろ論文」の講義してきた。

11月14日、北海道大学で講義。
ずっとこういう講義したかった!という内容。

■“学問”という表現、“面白論文”という表象、“科学”の表情

というタイトルでお話してきました。あっという間の90分。




これは、
TBSラジオで毎月第一木曜日に発表している「おもしろ論文」について、まとめたもの、またその考察。
研究がいかにエンターテイメントであり、なぜおもしろ論文が出てくるのか、その背景も考えつつ、さまざまなアプローチのあり方を紹介。
そして論文を読む人たちのことを考えて、過去の人、現在の人、未来の人とのコミュニケーションのあり方をお話した。



こういう話は、辞書の話と併行して、まだ研究のおもしろさを知らない高校生や、大学の学部生などにしていきたい。

研究者にとっては研究は「線」であるが、そのなかの「点」がたいへんボケているものがある、という。
でも、知りたいという欲求を抑えることはできないし、知り方にもたくさんある。



美しい夕景を見たとき、
それを絵に描く人もいれば、文章に書く人もいるし、歌で感動を表現する人がいる。
そういう人たちのなかに、その景色の美しさの理由を追及して、色素を解析したり構図の配置を計算したり、空気と気温を計る人がいる。それが研究する、ということである。

学問は表現なんだってことを、多くの人にも知ってもらえたらと思っています。ああっ、講演したい!

お声かけくださった、北海道大学 高等教育推進機構 科学技術コミュニケーション 教育研究部門 CoSTEP の早岡英介先生、まことにありがとうございます。

超素晴らしい先生でした。前職はテレビディレクターだそうです。科学番組を制作していたのだとか。
この、科学コミュニケーションというのは、2種類あって、

・いまの科学がどのようなことを明らかにしているのか、学問に触れていない人たちにもわかるようにコミュニケーションをとる

のと、

・市民もまざって議論したほうがいい学問的テーマについて、話す場を設けること

の、たしかこんなような2種類です。
で、私は上の意味でお声をかけてくださったのです。

たしかに、学問、そして論文なんていうと、みなさんにとっては敷居が高いのですが、実は全然そんなことないのです。
現に、日本語学が専門の私でも、他ジャンルの論文、読めてますし。
人が書いたもので、人の想いがあるものなので、しかもそれが商売になっている人たちの書くものですから、おもしろいに決まっているのです。

橋渡しが、必要なんですね、たぶん。


そして学生さんたちも、ジャンルがまったく違う研究をしている大学院生、そして社会人のみなさん。
最後まで聞いてくださってありがとう。


気持ちよさそうにしゃべってるなー、私。
ボケもツッコミも忘れている表情ですね。



札幌駅の大丸地下で買ったコロッケ。
東京ポッド許可局でコロッケの話が盛り上がっていて、札幌ついたとツイッターでつぶやいたら、フォロワーの人が教えてくれたので思わず。
これ完璧なコロッケだった! 衣がサクサクしずぎず! ふわっと。これはかんぺき!

うまい!

学問とコロッケの旅は続きます。

私がいたときは雪は降ってなかったのですが、帰った翌日くらいから雪が積もったそうです。
ちょっと残念。

札幌、今回はゆっくり満喫できました。外歩けました!


2012.11.25

posted by: サンキュータツオ | おもしろ研究論文 探索 (2009年11月〜) | 18:42 | comments(1) | trackbacks(0) |-