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米粒写経HP
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サンキュータツオと居島一平のコンビ「米粒写経」。公式ウェブサイト
熱量と文字数
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サンキュータツオPresents 二次元を哲学するトークバラエティ音声マガジン
漫才バカ一代
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米粒写経が主催する漫才オンリーライブ。年4回、3,6,9,12月開催。 ですが、レギュラーメンバーのスケジュールが合わず、次回は未定。
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DVD『珍遊記〜太郎とゆかいな仲間たち〜』(1)(2)(3)

サンキュータツオの初声優作品!? 漫☆画太郎先生の傑作が春日森監督によってフラッシュアニメ化! 酒の肴にどうぞ。
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年末年始 サンキュータツオ出没情報

良かったら、味わっていただければ幸いです。
ライブは、28日の『ガラパゴスイッチ』、31日のすっとこ大忘年会。

▼12/27(木) 19:00〜20:30頃 Ust、ニコニコ動画
『WOWOWぷらすと』
ぷらすと300回記念「押井守」論 
MC:マキタスポーツ、宮河マヤ ゲスト:サンキュータツオ、国井咲也

▼12/27(木) 23:55〜24:55
毎日放送『ゴッポンニ!』
日本語の「今」がわかる番組に、日本語学者芸人として登場します。TBS系列です。
司会:設楽統、前田阿希子 
他の出演:町田健先生、日村勇紀、ドランクドラゴン、島田秀平、スピードワゴン、嗣永桃子、鈴木奈々

▼12/28(金)24:52~26:21
TBS『ビートたけしのあと6回だけヤラせてTV』
毎年恒例のたけしさんの生番組。

▼12/29(土) 24:00〜25:00
フジテレビ『Jukugo Awase』(熟語合わせ)
新しい言葉のゲーム番組に、解説で出演。
司会、若林正恭(オードリー) 他の出演:春日俊彰、サバンナ高橋、光浦靖子、ミッツ・マングローブ、半井小絵 (敬称略)

▼12/30(日) 06:00-08:30
JFN系列『サンデーフリッカーズ』
07:15頃、「一之輔のそこが知りたい」のコーナーでおしゃべりします。2012お笑い論。

▼1/2(水)16:00時すぎ
TBSラジオ「荒川強啓デイキャッチ」、
ニュースコーナーの中継で入ります!

▼1/3(木)13:00〜14:30 
フジテレビ『クイズ ガットショット』
※対宇治原さん専用の刺客として(勝手に自分でそう思っている)出演。

▼1/3(木)17:15〜24 
TBSラジオ『メキキの聞き耳』(荒川強啓デイキャッチ)
恒例の、おもしろ論文紹介。2013年一発目です!

▼1/4(金)24:30〜25:00 他 
ひかりTVチャンネル1(101ch)
『アニメのキカク』「都市伝説を語っちゃおう☆キカク-」。島田軍団の一員として登場します!
出演:ドランクドラゴン、吉木りさ、島田秀平、瀬口かな

▼1/5(土)発売
 『ダ・ヴィンチ』
三浦しをん大特集にて、「三浦しをん×松岡なつき×サンキュータツオ ほか」の座談会にて登場。
腐の神々との邂逅である。

▼1/7(月)発売 
『文學界』
コラム寄稿。ついに「文學界」です。


以上

posted by: サンキュータツオ | お知らせ | 16:07 | comments(4) | trackbacks(0) |-
米粒写経のガラパゴスイッチ、明日28日開催

12/28(金)20:00〜22:00
【米粒写経のガラパゴスイッチ】
新宿レフカダ

TICKET:¥2,000- ※ワンドリンク別
出演:米粒写経(居島一平、サンキュータツオ) 司会:まてぃーに
予約はこちら:
https://docs.google.com/spreadsheet/viewform?formkey=dDJacEZmNm1MRGNBRUpvTFRfY0VUVWc6MA

電話予約  03-5366-0775(平日11:00〜20:00)

知る人ぞ知るガラパゴス化した芸人、米粒写経。
このライブは、そんな米粒写経の二人による、新ネタ発表と、
その時しゃべりたいトークの二部制でお送りします。
ネタとトークの二毛作による収穫報告会!!
月の最後の金曜日の夜、ひとつ私たちにくださいな。

新ネタ鋭意制作中でございます。
トークコーナーもお楽しみに!
大人の時間でございます。

楽しみなのである。



posted by: サンキュータツオ | お知らせ | 12:24 | comments(1) | trackbacks(0) |-
ご来場感謝! 『オレたちと聖夜と東京ポッド許可局』

24日、『オレたちと聖夜と東京ポッド許可局』@赤坂・草月ホール、
ご来場くださったお客様、まことにありがとうございます。





おかげさまで超満員のお客様。
コロッケ好きかそうでもないかでやはりぱっこり二派にわかれました。

用意したTシャツも完売。
赤字に白は会場限定でしたが、ほかの3色に関しては、
ネット販売します。(←こちらです)
こちらは、とうふねこ。局員がデザインしたものをもとにしております。
とうふねこ。局員は、夏のイベントの際に自作のTシャツを持ってきてくださり、あまりにとくできていたために、このたびの公式採用となりました。


応援してくれているお客さんのためにも、
はやく地上波でやりたい! いろいろアイデア溜めこんでおります。




冒頭は、声楽家・武田直之さんの第九ではじまった『オレたちと聖夜と東京ポッド許可局』。
私たちは、第九おわりで、サンタさんの衣装で「東京ポッド許可曲」を歌って登場。
なんか、市販の衣装は、ベルトの位置が高かった。鹿島さんみたく自分の位置で止めるべきだった。

プレゼント交換会(三人で)。
お互いのことを考え抜いたプレゼントで公開イチャイチャでございました。





2012お笑い論。
なんというか、お笑いに関して「ときめき」がなくなってきてしまった。
当然本職であるので、ロマンは持っているのであるが。
語るに足るものとそうではないもの、という峻別をしたとき、後者のものになってきたというか。
私はどんなに売れても同業の話をするのは全然平気だし、
どんなにインサイダーになったとしても話しにくいということはない。
これは研究もおなじである。
真実の前にはだれもが素直だからである(エンタメ業界はそうではないけれど)。

頼まれたら仕事でいつでもするつもりなのだが、
どうにも「しゃべりたい」と思えなくなってきているのである。
それは私が不感症になってきてしまっているのか、
あるいは演出家の作った「側」をうまく逆手にとって、予想外の働きをする者がいなくなったからか。
あるいは「強権発動」がなくなったからなのであろうか。
理由はたくさんある。

そのあたりのこととか、THE MANZAIのこととかサラッとしゃべりました。





おかずJAPANの発表は、いまいちばん熱量の高い話題だけに大盛り上がり。
結局決着つかず。打ち上げで11品、決まました。配信をお楽しみに!!
いかに万人を納得させるかではなく、
ちゃんとワールドカップで戦えるメンバーを選ばなくてはならない。
それでいて、「監督の個性」も感じ取ってもらうべく選んだメンバーです。





ゲストコーナーは小林悠アナウンサー(TBS)が、「女子アナ論」をしゃべりたいということで、
めいっぱい女子アナ論を。こちらも予想外に話が膨らんだ。

「100点の○○論」、募集したのですが、「100点の休日」をうかがうことができました!


ありがとうございます。

「WOWOWぷらすと」さんから、お花いただきました。


こんなに楽しいクリスマスイブの過ごし方があったなんて!!
カップルで過ごすとか、絶対つまんないよね、どこ行っても混んでるし!

来年もやろうなんて話を、打ち上げでしていました。

TBSラジオさん、ありがとう!!

posted by: サンキュータツオ | フィールドワーク | 12:31 | comments(1) | trackbacks(0) |-
12/24 『オレたちと聖夜と東京ポッド許可局』

12/24『オレたちと聖夜と東京ポッド許可局』@赤坂、草月ホール

チケット予約『
オレたちと聖夜と東京ポッド許可局
一般発売用チケットが、あと10枚ほどあるという情報です。

今年のクリスマス・イブに、私たちを選んでくださる方々と、一緒に楽しみたいと思います。
17時から20時までのイベント。
ニホンオオカミ、コロッケ、おかずJAPAN、100点のプロフィール……今年の許可局で盛り上がった話題から、R-1~THE MANZAI2012までの今年のお笑い論まで。

ゲストはTBSアナウンサーの小林悠さん!
ナタリーという愛称でおなじみの、自我のあるアナウンサーさんです、私も以前から一度お会いしたいと思っていました!
クリスマスイブに、女性と過ごせるなんて!


開場時間 16:00
開演時間 17:00
場所 草月ホール
出演 サンキュータツオ マキタスポーツ プチ鹿島 
ゲスト 小林悠(TBSアナウンサー)
内容 エンターテイメントとインタレストを両立させた、芸人3人による知的好奇心ムラムララジオ。 
架空の組織「東京ポッド許可局」の局員、マキタスポーツ、プチ鹿島、サンキュータツオの三人が、休憩時間になるとおしゃべりをはじめる。100万ダウンロードをほこる人気トークライブコンテンツのリアルイベントがクリスマスに決定!!!
そしてTBSからの刺客 小林・ラジオモンスター・悠に
3人はどんなトークで受けてたつのか???!
チケット 前売り 3000円 全席指定


一般発売 11月24日 10:00
■イープラス 
http://eplus.jp/
■ローソンチケット(Lコード:33357)
予約受付電話番号: 0570-084-003(Lコード必要)  0570-000-407(オペレーター対応)
インターネット予約 
http://l-tike.com/ (パソコン・携帯共通)
店頭販売:ローソン店内Loppiで直接購入いただけます。
問い合わせ TBSラジオイベントダイヤル  03-5570-5151
主催 TBSラジオ / 東京ポッド許可局
協力 オフィス北野


当日、16時に開場なので、
まずは今年の夏に発表した、「オオカミおじさんに会いに行った動画」を流そうかと思っています。
また、開演まで、
「おかずJAPAN」アンケートをとります。
あなたのおかずJAPANと、その選考理由を書いて、開演までにスタッフに渡してください。
なお、東京ポッド許可局から、みなさんに、この日限定のオリジナルボールペンをプレゼントいたします。良かったら、そちらのペンで書いてください!

おかずJAPANの発表もありますし、その他小林さんを含めた理屈っぽいトーク内容も考えておりますので、ぜひお楽しみに!
2012年のお笑いを真剣に語る公開録音もございます。

このイベントは、TBSラジオの主催ですので、今回東京ポッド許可局とTBSラジオとのコラボTシャツも作りました!



背中に、みち局長と、TBSラジオのロゴが入ってるんですよー!
詳細は、当日会場でお確かめください!

ちなみに、赤地に白バージョンだけは、クリスマス仕様の限定バージョンです。
各15枚、1枚2500円です。

そのほか、USBメモリ、許可曲CDなどもご用意して御待ちしております!


待ってます。

posted by: サンキュータツオ | お知らせ | 17:54 | comments(0) | trackbacks(0) |-
24:55〜NHK『MAG・ネット』出演します。

本日深夜24:55〜NHK『MAG・ネット』出演します。
暴走する戦国キャラというテーマにて、歴史アイドルの小日向えりさんと一緒のゲスト出演しております。

すごくキモイほうと、うっすらキモイほうのタツオがいたとするならば、今日のはたぶん、うっすらキモイほうです。すごくキモく見えた場合は、すみません。


posted by: サンキュータツオ | お知らせ | 21:50 | comments(0) | trackbacks(0) |-
壁に挑むもの 〜立川志ら乃真打昇進!〜

「壁」に挑む者に、心を打たれる。

だれでもが乗り越えられるわけではない「壁」がある。
それを乗り越えようとする人。乗り越えた人。

いまから4年前、2008年3月4日つけの日記にこう書いてある。
一部改名などもあったが、そのままにしておく。若干の修正をした。


◆2008年の志ら乃さん

******************

最初に、
立川志ら乃さんという落語家について書きたいのである。

志ら乃さんは立川志らく師匠のお弟子さんで、談志師匠の孫弟子にあたる方。
現在二ツ目。
昨年、「真打」の試験をうけた。

立川流にとって「真打」は、
主流派である落語協会や落語芸術協会とはまたちがった意味合いがある。

そもそも、家元の立川談志が、師匠である柳家小さんと喧嘩してまでも
守りたかったもの、それが「真打の格」だったからだ。

極端に言ってしまえば年数を重ねている者は「真打」にし、
それで食えるものは残るし食えないものは去っていけ、と主張する小さん師匠。

しかし、談志師匠はそこに確かな実力がなければ「真打」にすべきではないと、自分の師匠と喧嘩して落語協会を去った。
地方の人、落語をはじめて聴く人、そういう人にとって「真打」というのは、
「ある程度以上の力をもった人」という唯一の保証書である。
いまのお笑いでいえば、「M-1決勝進出」とか、「上方漫才大賞受賞」とか、そういう「格付け」に似ている。
書道とかでいえば「何段」とか、柔道でいえば「黒帯」とか、その人の個性とか癖とかは置いておいて、ひとまずの基準に到達した、という意味である。

だから、力のないものを真打にしてしまっては、その「真打」の価値や信用までをも下げてしまう。
結果的に落語を衰退させてしまう、と。


上方のようにそもそも「二ツ目」「真打」という階級がないならいざ知らず、
そもそもそういう階級を設けたこと自体が、きっとそういった
「信用」や「価値」のためだったのであろう、
領域意識や継承意識が非常に高い芸能であったことが、この一事からもうかがえる。

小さんにとっては、真打問題でもめたのは談志が最初ではなかった。
いまの(引退した)円楽の師匠、三遊亭円生も、おなじ理由で落語協会を去った人物である。

したがって、談志一門と円楽一門、つまり談志の弟子、円楽の弟子(一部を除く)は、
寄席に行っても見ることができない。

寄席に行っても談志や志の輔や志らくや談春、
楽太郎や好楽は出てこない。なぜ??
初心者にはまずもって不可解なこの現象は、
こういった経緯によるものだ。
これが初心者にとっては非常にわかりづらく、落語が敷居の高い芸能になっている理由である。

小さんと袂を分かった談志は、「家元制」を敷いて、
その昇進基準も明文化した。
真打は、落語100席、踊り、講談ができる……etc
したがって、この基準をクリアできる力があるものであれば、
年数関係なく昇進を認める、ということもある。
逆に、クリアできないものは、生涯昇進できない。
まさに「壁」なのだ。

談志師匠がここまで大見得を切って「真打」を設定したものだから、
立川流の真打は、自然、価値が重い。
(もちろん、落語協会の真打でもすごい人はたくさんいます)

どんな真打が現れるのかと、立川流創設1983年以来、業界内外が注目して誕生した真打が、
これを寄席経験なくして7年でクリアした立川志の輔であった。
これは異例のスピードだった。
通常の真打の半分の年数である。
大注目の「立川流の真打」、しかも一番最初に出す真打、さらに「寄席にも出ていない落語史上初の落語家」というプレッシャーのなかでこれを成し遂げた志の輔師匠の存在は、その後の立川流の方向性を決定づける意味でも落語史に残る。

その後、志らく師匠は、
「トライアル」と称して、
「談志師匠、公開試験をしてください!」と名乗りを挙げ、
真打の昇進審査を、お客さんを入れて公開する興行を打った。
この破天荒ぶり。
以降、立川流の真打昇進に関しては、
この「トライアル」が慣例化する。
寄席を持たないぶん、自身の花道をかざるべく、プロデュースできる利点を活かした「昇進試験の興業化」であった。
談春師匠らがこれに続いた。

さて、ここで志ら乃さんである。
「家元制」を敷いてから、談志師匠の弟子はみな直弟子だったのだけれど、
数年を経て、志の輔師匠や志らく師匠など、真打になったものたちへ入門するものが現れた。
談志を第一世代としたら、第三世代の誕生である。
志ら乃さんは、まさにそんな第三世代の申し子だった。

実は私は志ら乃さんとは学生時代から面識があり、
当時から大学落語業界(そんなものがあるのか!)では、
非常に上手い人として知られていた。
その人が、志らく師匠を選んで、入門したのだった。
「えー!やっぱり落語家になるんだ!」という、もうここからドキュメントのはじまり。

志らく師匠は弟子を何人もとった。どんな人でもとった。
しかし志らく師匠は談志譲りともいえる理屈っぽさで、
弟子の自主性を重んじた。
甘やかさず、ダメな人はずっとダメ。
「上にいきたい!」という人の声を待った。

数年して、志ら乃さんは「二ツ目トライアル」を志らく師匠にもちかけた。
一門の前座陣をとりまとめ、挑むものを集い、
「二ツ目トライアル」の興行を打った。
二ツ目が誕生した。
しかし第一号は、志ら乃さんではなかった。
ただし、仕掛けたのはたしかに志ら乃さんだったのだ。
「自分から動く」、
この自主性に私は感動していた。

ほどなくして志ら乃さんも二ツ目に昇進した。
昇進してからは積極的に落語会を自主的に行って、
高座の機会を増やしていた。
それから数年して、
志ら乃さんは「NHK新人演芸大賞」を獲った。
11分で『火焔太鼓』を演じきった。
この頃から志ら乃さんに会ったとき、
目つきが変わったのを実感した。
なんとなく、鋭くなった。
「戦う」ということに敏感になったのかもしれない。
また「戦い」を通して、
問題意識が明確になったのかもしれない。
つゆ知らないことであるが。

そして。
昨年末、遂に「真打トライアル」を仕掛けたのだった。
入門して9年目のことである。
落語協会の落語家たちに比べて明らかに早い。
13〜15年かかるところを、9年だ。
もうこの時点でグッときた。

結局、トライアルは「内定」という結果になった。
つまり「条件付の昇進決定」である。
その条件とは、
来年1年、毎月独演会で新ネタを4席下ろし、
客席を埋めること。

これはまた、
いままでにないドラマチックな展開になった。

志ら乃さんは、今年、1月からこの「独演会」を続けている。
俺は先月、お邪魔した。
その鬼気迫る落語は、いまだ興奮冷めやらぬほど覚えている。

「洒落小町」
 談志師匠がよく演じるネタで、お茶を濁すときにやるネタとも思われるが、
 これが非常に難しい噺。
 志ら乃さん独特の、それでいて志らく師匠譲りのスピード感で、
 ダジャレてんこ盛りのピークを見事に笑いにつなげていた。

「黄金餅」
 これが傑作。
 数ある解釈のなかでも、「人の金に対する狂気」にピントを合わせた演出。
 前半、西念が餅を食う場面の禍々しさ。
 貧乏長屋の人たちの着るものなどを丁寧に語って、
 とにかく「生まれながらにして貧乏」であることを刷り込まれた。
 これが生きて、金に対する執着、行動力に説得力が出てきて、
 最後に成功談になってしまう噺の展開が、
 私ははじめて腑に落ちた気がする。
 というか、気づかされた。そうだったのかと。
 有名な言い立て部分は、それ相応の長さを作って、
 「わたしもくたびれた」という志ん生バージョンを継承。
 いろんな噺家さんがこの部分をある意味避けて通れぬ部分として「仕方なく」演じているのに、
 志ら乃さんのには説得力があった。
 「う、この人、真っ向勝負に挑んでいる!」って感じで感動した。

「不精床」
 ホントにつかみどころのないフワフワした噺を、
 漫才的に解釈しなおして、不気味な小品になっていた。
 笑わされた。これはすごい噺だった。
 できれば枕部分の保険なしに聴きたかった。

「ねずみ穴」
 いわゆる人情噺。また立川談志が十八番とする噺のひとつでもある。 
 でも。
 いままで聴いたどの「ねずみ穴」より志ら乃さんの「ねずみ穴」は良かった。
 正直感動した。全盛期の談志のよりもいいとすら私は思った。 
 なかでも娘が吉原に行くと言い出したときの、あの引いたしゃべりの演出。
 ホントに鬼気迫るものがあった。
 はじめてこの噺で泣きそうになる。

終わったとき、時計の針はちょうど2時間。完璧な会
しびれた。近年落語を聴いてこれほどしびれたのは久々だった。

立川流の真打という「壁」に挑む者。
その姿が最高にカッコイイ。
リアルタイムでどのドキュメントよりもおもしろいものを今、
見させてもらえるのだ。

志ら乃さんが真打となれば、
談志の孫弟子として、初の真打ということになる。

******************

生意気だなー、私。えらそ。でもあんまり間違ったこと言ってない。
2008年の3月の時点での私の高揚感である。
あれから4年半以上が経っている。
この調子だと、1年もすれば真打だ!という流れ。まさに立川流第三世代のスター誕生なるか!?といった、期待も入り混じった日記であるが、
その後、いろいろあった。


◆その後の志ら乃さん 『談志亡き後の真打ち』

志ら乃さんは約束通り、1年間毎月4席の独演会をこなし、1年後公開昇進審査に挑む。
しかしそこでまさかの不合格をくらう。
これは実力を否定されたのではなく、志らく師匠の親心がさく裂してしまった結果だといまだに私は思っているのだが、ここから志ら乃さんの苦難の歴史がスタートする。いや、苦難はずっと昔に始まっていたのだが。

5年で二つ目になって、9年目に真打挑戦。その発想が大事! ここで真打になれば売れるぞっていう。しかし、当初の予定は崩れに崩れ……

2011年、立川流家元・立川談志が死去。
滅びぬ魂と哲学を残し、偉大な落語家の肉体は消滅した。

話題作りで真打になるという年数は消化してしまった。
そして、談志の孫弟子で「初」ということがクローズアップされてしまう年数になると、
今度は志らく師匠にとっても評価基準は重くなっていかざるを得ない。
そして、談志師匠が亡くなる。

トライアルのなかで、志ら乃さんがその都度壁にぶちあたり、それでも全力に壁にぶつかっていった様、そのときなにを考えていたのかは、
近著『
談志亡き後の真打ち』に詳しい。



談志ではなく、志らくに反応した若者が、入門して落語家になり、
「当たり前」のこと、「大事なこと」に気付いていくさまがとにかくすごい。

先生や親や識者が言っている「正論」は、どこか他人事のようでリアリティがない。
しかし、っそれが「正論」ではなく「実感」に変わる日がくる。
彼らが言っていたことは嫌がらせでもなんでもなく、自分のためを思って言ってくれていた「予言」だった。
私のような同世代が読むと、そんな感覚を味あわせてくれる。

だったら、なんの教訓もない本じゃないかという人がいるかもしれない。
そうじゃない。そのことに気付く「プロセス」と「壁に挑むこと」が大事なのだということを、この本は「リアリティ」を持って語りかけてくるのだ。

やらなければならないことがあるのはわかっていて、それでもそこから逃げたり見ないふりをしている人は、ホントに手に取ってほしい本だ。同世代はとくに。
いま、なにもしないと、20年後、30年後、全然違う人生の末路が待っている、と実感できる。


私は、この真打に挑んでいる期間に、紀伊国屋でのトライアルで「子別れ」を聴いたり、その後の講評で志らく師匠が「江戸の風が吹いてない」とおっしゃったりしているのを聴いて、
『東京ポッド許可局』でもこの一連の出来事を、
「立川志ら乃と談志最後の落語論」という回でしゃべった。

このブログでも、そのときのことが記録されている。
どうしても語っておきたかった、立川志ら乃という落語家について。 『東京ポッド許可局』、第114回配信 前編

あれからも、まだまだ時間がかかった。

志ら乃さんは一心に落語と向き合っていたが、根はまじめだし、自分を追い込む質なので、自分でイベントを仕切って、苦労して集めたお客さんの前で、公開で審査をされて、師匠にコテンパンに言われて不合格になってしまうことに、委縮してしまっていたのかもしれない。

そもそも志らく師匠とは違う人間だし、志ら乃さんに関していえば、真面目なことのおもしろさもあるのだと、私は思っていたのだが、こういうときはただ本人が踏ん張るしかない。

「平成二十三年正月。志らく一門の新年会で、真打昇進トライアルを開催することが師匠から発表された。前述のとおり、トライアルは「師匠へのアピール」であり、弟子のほうから手を挙げて実施するものだ。ところが今回のトライアルは、師匠からの発案であり、弟子を「見てやる」という形式である。重い腰を上げようとしない我々に師匠がイラだっていたのかもしれない。」(p17)



志願者を複数集めて、試験してやると、志らく師匠から提案があったというのだ。

愛情の示し方は人それぞれだと思う。
志らくという人は、基本的に冷徹で才能至上主義だと思われている節があるが、私にはとてもそうは思えない。

こんなに愛情の深い人はいないのではないかと思う。あるいは、自分が親心で、華々しく真打ちに昇進させてやろうと思って追い込んできたことが、むしろ委縮させてしまう結果になったことに対して、なんらかの責任をとろうと思ったのかなとも、私は考えた。

志らくという人は、だれ憚ることなく、そして恥ずかしがることなく、談志ラブをずっと言い続けてきた人であり、談志のその愛と哲学をまったく疑うことをせず、ある種の宗教的盲信、情熱的な愛をみせてきた人である。
こんなにひとりの人を愛し続けられる人が、冷たいわけがないと思うのだ。しかも相手は、自分に人生を預けてきた弟子である。
むしろ、溺愛しすぎてひいきが発生するのを自分自身恐れて、システマチックな昇進システムを敷いたのではないか。
出口を見失った弟子に、最終的な道筋を示した。そういう愛情の示し方もある。
だって、、もう落語の腕に関していえば、もうとっくに真打ってずいぶん前に言っているのだもの。
だったらもうあとはプロデュース感覚、自分を「売る」技術論の話だろう。

結果として、
「孫弟子初の真打ち」という称号は、
「談志亡きあとの真打ち」というオプションを加え、
そこに、イズムの継承や立川流で落語でやることの意味を帯びて、今後出てくるかもしれない、立川流第三世代の真打ちとの区別化をはかることができた。
これは、自分で動いたものへの、ご褒美だろう。


◆立川こしらという存在

しかし、ここで事態は珍妙な動きをみせる。
志らく一門で、真打トライアルを仕掛けていたのは、志ら乃さんだけだった。あとのものは様子見というか、固唾を飲んでその挑む姿を見ていただけだったのかもしれない。

ただ、志らく師匠の提案したトライアルに、
「志願者を複数集めて、トライアルをする」という条件が入っていた。
ここで、いままで動きを見せなかった弟子たちがはじめて動き出すのである。

たしかに、一番真打ちに近いと思われていた志ら乃さんが、何度もトライアルに失敗し、疲弊しているのを見ては、あとのものは続きにくい。で、ひとりひとり真打になっていたのでは、何年かかるかもわからない。
そこでこの条件である。
目の色を変えて「客席投票」というシステムで、最高の力を発揮した人物がいた。
立川こしらさんである。

この人物、実は志ら乃さんが二つ目になりたいというときにも仕掛けたトライアルで、志ら乃さんよりも先に二つ目に昇進してしまった、「ちゃっかり者」なのである。

自身で「落語のことをあまり知らない」ということを公言するほどの、戦略家である。
(いや、戦略家という評価は、本人は不当だと言うかもしれない。ただし、立川流の落語家が「落語のことをあまり知らない」ということの意味くらいは、わかっている。なぜなら、志らく師匠は、この発言に対して、怒っていないからである。つまり、戦略として、ちゃんと「あまり知らない」と言い続けているのである。)

また、落語知らなさそうな風貌、しゃべり方、バカっぽさをしっかりパッケージしてくる「芸人っぽい芸人」なのだ。おまけに無責任で段取りも悪かったりで、いい言い方をすれば「自由」な人である。
ただ、この人には一点だけ、「才能」がある。

昨今の落語研究会あがりの、落語オタク落語家に対する、強烈なカウンターとなる存在で、
破壊者という意味では立川流っぽい。
落語は、いわゆる「うまい」系ではない。だが、そこがいい。ヘタウマ。落語オタク、落語ノイローゼっぽくない落語の解釈をして、大胆に編集してくる。
「圓生」とか「文楽」とか、知っててほしくないなっていう幻想すら湧く人物で、もしかしたら、そういう過去の名人の情報とか、音源とか、あえて遠ざけているのかもしれない。
極力余計な情報を入れないで落語を咀嚼しているのだ。

「そうですよね、こしらさん?」と聞いたら、絶対「そうです」とは返してこない。恥ずかしそうな、あるいは苦々しい顔をして、「いやいや、ホントに知らないんです。面倒くさいんで。覚えるのとか」とか言ってくる。
現代っ子っぽさを保ち続けている。だからこそ、そこにリアリティーがある。


しかし、談春師匠でも、志の輔師匠でも、こんな弟子がいたら破門していたにちがいない。
こしらさんという人は、志らく師匠を選んだっていうことが最高のセンス!
そして、志ら乃さんがそばにいたっていうことが最高の運。
さらにいうと、立川流の、しかも志らく師匠の弟子でなきゃ、できないことを追及したってことは、この人の本当の実力。
あんな、観たこともない落語は、ほかの人にはできない。素人っぽいという誹りを受けようが、この人の落語は唯一無二である。
どんな噺も3分でやる「高速落語」でCD作ったり、アイデアマンでもある。ネットの使い方もうまい。

そして、この真打トライアルで真打を決めたのは、志ら乃さんと、このこしらさんの二人だったのだ。
またもタダ乗りで昇進を決めたこしらさんであるが、人生でこのチャンスしかないというときの力の発揮具合、そしてお客さんのハートのつかみ方など、この人は本当に実力者だ。
できれば、今後も手を抜かずに落語に向き合ってほしいな。私がいえる立場ではないけれど。

昇進のスピーチで、「すべて私の、運です」と言っていたが、神様から才能をもらったことも運かもしれない。愛嬌があるのも、運かもしれない。
ひどくちゃっかりした、愛されやすい、ずるい人物である。





◆『談志亡き後の真打ち』には出てこない「こしら」

しかし、志ら乃さんの本『談志亡き後の真打ち』に、この兄弟弟子であるこしらの名前は出てこない。
一箇所、対談で志らく師匠が名前を出しているだけで、志ら乃さんの口からは出てきていないのである。

そりゃそうである。
トライアルも、披露目も、パーティも、基本的には全部主導してきた志ら乃さんからしてみたら、ちゃらんぽらんなこしらさんは、積極的に名前を出さなくてもいい存在ではある。

だが、だからといって、嫌いなんだとか、いがみあってるとかとってはいけない。
「まずは自分が売れなければならない」という信念があるからこそである。
自分が売れていないのに、人の名前を出して得させる理由がないのだ。
志ら乃さんからしてみたら、なんもしない兄弟弟子ではあるが、客席に出たら爆笑を取って、落語をバカにしてるのかとすら思えるこの愛嬌ある兄弟弟子を、ニクイとはもう思えないだろう。
苦楽をともにし、場所を与えたら笑いをとる頼もしい兄弟かもしれない。
しかも、幸いなことに、一切芸風がかぶっていない。
なんだろう、このBL感。

この関係、どこかで見たような――。
それは二人の師匠、立川志らくと、その兄弟弟子談春の、切りたくても切れぬ、「ワンセット感」。
真打ちになったあとも、切磋琢磨しなくてはならぬ、比較されるかもしれない相手がいる。
しかし、このことも、こと立川流のおいては、幸せなことかもしれない。
いっそ二人ワンセットでがんばっていく共闘期もあるかもしれない。だって、つぶし合わないからこのf二人の芸風は。

志らく師匠の想いをしっかり受け止め、談志のDNAを意識し、果ては柳家の香りを感じさせる「王道」志ら乃と、
談志が壊し、志らくが壊してきたものの地平にいる、破壊者こしらは、相互補完的であるともいえる。
双子のジレンマは、まだまだ続きそうだ。

改めて、こしらさんを真打にすると判断した志らく師匠ってすごい。マジですごい。


◆私たち世代のリアリティー

私が、この志ら乃さんを信用しているのは、
談志師匠ではなく志らく師匠に入門したからだ。

たしかに、私たち世代にとって、あのとき、談志より志らくのほうがおもしろかった。

それは、一席一席を「点」 でしか見ることができなかった、
知識も薄く、「下に合わせない」落語を展開していた談志師匠には、まだまだ追い付けなかった。
談志はそれほどに、高い高いところにいた。

立川談志を目の当りにしたとき、
現代っ子として「つまらない」「わからない」と一刀両断してしまうか、
それとも、
あれだけおもしろい人たちがおもしろいと言ってる人だからきっとおもしろいのだろうと、否定できない気持ちを引きずって観るか、
常に迷っていた。
私は、自分がおもしろいかどうかを決める資格がないと思っていたので、当然後者を選択し続けた。
「点」と「点」がじょじょに「線」になっていき、その偉大さの片鱗が少しだけ見えてくるのにも、まだまだ時間がかかった。

そんなとき、現れたのが、志らく師匠だった。
志の輔、昇太、談春、志らく。これからの落語を盛り立てていくべき人たちは、「点」だけ鑑賞しても充分「楽しい!」と思えるものを、若い私たちに示してくれていた。

そんなとき、志らくがおもしろい!と言って、志らく師匠が敬愛する談志師匠に入門せず、志らく師匠に入門したこの人の正直さが、信用できるところなのだ。

また、こしらさんにしても、最後まで落語に染まらず、「現代人」として落語への違和感を保ち続ける姿勢は、私は共感できるし、信用できる。

立川流に関していえば、談志のそばにいたかどうかよりも、その理念と哲学をどこまで身体で理解し、落語で示せるか、といったことが重要だろう。
だからこそ、教官として、第二世代のだれに入門するのか、自分のパーソナリティと合う人を選ぶことにセンスが発生する。
そこで、ちゃんと惚れた師匠に入門したこと、それが志ら乃さんがいろいろなことを受け止めていく原動力になっていると、
著作を読んだり、言動をきいていて、最近思うことである。
「価値観の共有」と「江戸の風」という概念にスポットあてた志らく師匠は、いまだ進化の途中であるし、その進化の途中に弟子もいるわけだから、弟子は大変だろう。
その一部始終が、志ら乃さんの本には書いてある。

落語云々は抜きにしても、
人と向き合うこと、真意ってどこにあるんだろうってことを考えること、
いまの30代の人、それ以下の人にはホントに読んでほしいなあ。
コミュニケーションって、こういうことなんだよなっていうことがたくさん書いてあるんだもの。


談志師匠自身、最後まで進化し、葛藤した。
だから、この一門はおもしろいのである。ずっと振り回されて、不条理と矛盾の前で、真意がどこにあるのかを見抜く力を磨かれる。

理念と哲学は、簡単に人を超えて継承される。
今回真打になる孫弟子にも、そのイズムは、継承されている。


私は、たけしさんが好きで、浅草キッドに惚れた。いまはオフィス北野で漫才師やっている。
談志を尊敬し、志らくに惚れて、立川流で落語をやっている同世代がいる。
このことを、志ら乃さんが真打ちになって、ひりひりと感じている。

余興はマキタスポーツが登壇して、会場を沸かした。
自分ではなかったのは残念だが、
それでも誇らしい気持ちだった。


志ら乃さんが入門したてのころの志らく一門は、
それこそ天狗連(素人落語愛好者たちの会)みたいで、本当に将来、このなかから真打になる人なんか現れるのかどうか、不安になったほどだった。二つ目だって無理なんじゃないか、寄席もないし、注目もされていないし、談志の弟子でもないし、というマイナススタートにしか見えなかった。
しかも、志らく師匠は、だれよりも談志信者であったので、自分から動かないものはずっと昇進はない、食えないなら廃業しろと言っていた。完全に「ガチ」なショーを見せつけられていたのだ。
いや、これ無理だろう、絶対にこんなところに居続けて、談志師匠が昇進させてくれるわけないよ、しかも踊りも講談もこれからやんなくちゃいけないのにマジかよって、
本当に思った。

そして、いまから考えれば、それくらい厳しい世界であることを見せてくれたし、そうでなきゃいけないなとも思う。

それでも愚直に、壁に挑み続けた。
落語と向き合い、師匠と向き合い、好きな気持ちを信じ続けた。
ボロボロになっても立ち上がった。

で、いま目の前に、真打になってみせてくれた人がいる。

ほかの真打ちとは全然価値が違う。

志ら乃さんは、ヒーローだ。


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◆小型国語辞典ランキング 『ダ・ヴィンチ』インタビュー掲載


現在発売中の
『ダ・ヴィンチ』(メディアファクトリー)
2013年1月号に、
その道のプロに聞く「ダ・ヴィンチなんでもランキング」』
というコーナーに、国語辞典マニアとしてインタビューに答えております。




1位から10位まで、すべて国語辞典という、1ページまるまる使った、壮大なボケっぽい感じになっておりますので、ぜひ読んでみてください。

今回、すごく悩んだのが、順位。
すべての辞書を読み返し、取材現場にも辞書を持ってきてくださいといわれたので持っていき、そこで愛する辞書たちに順位をつけなければならないというつらさ!

好きなキャラ選べって、本人たちの前で言うのとおなじつらさだよ!

というわけで、
この順位は、「トップ10」であって、順位は不動です。

今回ははじめて、ベネッセの表現読解国語辞典と、小学館の新選国語辞典について触れられたので、良かったです。

『ダ・ヴィンチ』さん、素敵な記事にしてくださってありがとうございます。

2012.12.07

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