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『国語辞典の遊び方』@店頭販売例 三省堂書店、神保町本店

『学校では教えてくれない! 国語辞典の遊び方』(角川学芸出版)、
無事発売開始され、さっそく感想が寄せられています。
否定的なものも肯定的なものも、ありがたく受け付けております。

さて、本日31日は17時からトーク&サイン会が、神保町の三省堂書店という「聖地」で行われるわけですが、
さっそく担当編集の方から、この三省堂本店での展開例を写真でいただいたので、掲載しておきます。



お店入ってすぐ。
これは……入荷しすぎでは!?
国語辞典をうすく語っている本ですよ!?
ニッチもニッチな本なのに!

でも、ありがたい!
うれしいです!



6階の辞書コーナー。
こういう感じで、辞書と一緒に並べていただくと、辞書そのものもほしくなるという循環で、良いかもしれません。
あくまで主役は、国語辞典くんたちです!



ギャー!
さすが三省堂書店!
さっそく擬人化をそのまま適用してくださっている!
なんとうれしい!


これは、日本で一番レベルの高い本屋だからできること…。

ここまでせずとも、
全国の本屋さん!
国語辞典コーナーの隅っこに、私の書籍を置いていただければ、辞書選びのツールにひとつとして利用していただけるかなーと、思っております。

辞書占いなど活用していただくのもうれしいです!


今日はトーク&サイン会、楽しみです。





posted by: サンキュータツオ | フィールドワーク | 12:16 | comments(4) | trackbacks(0) |-
ついに、書籍発売! トーク&サイン会は31日です!

ついに、拙著『学校では教えてくれない! 国語辞典の遊び方』、発売となりました。
角川学芸出版、1365円です。

アマゾンではこちら
角川学芸出版のサイトでも購入可能。


全国の書店の「国語辞典コーナー」(辞典コーナー)に確実に配架される本になりますので、ぜひ書店で手に取ってご覧ください。気に入ったら買っていただければ。
そして、おなじ辞典コーナーにある辞書のことを語っておりますので、私の本を参考に、2冊目、3冊目の辞典くんを、我が家にお持ち帰りしたい、という場合は、ぜひとも辞典も一緒に。
書店ならではの楽しみ方です。

あと、『舟を編む』(三浦しをん著)を未読の方は、いち早く読んでいただけると嬉し。
この書籍の推薦文を書いてくださっております。



そして、
これを記念して、サイン&トークショーを行うことになりました。

角川学芸出版「国語辞典の遊び方」刊行記念
サンキュータツオさんトークショー&サイン会
【日時】2013年3月31日(日)16:30開場 17:00開始
【会場】三省堂書店 神保町本店8階 特設会場
【出演】
 サンキュータツオ
 境田稔信(本書校正、辞書5000冊保有の真の辞書マニア!)
 本書編集さん&営業さん(司会)


辞書にかかわる人ならだれでも知っているという、境田さん。
可能な限り、お話うかがえればなあと思います。

当日か当日までに、神田神保町の三省堂書店で、この本を買っていただいた方が対象です。
予約も受けているようです。
電話 03-3233-3312

ネットですでに買ってしまった!という方。
一冊1365円です。チケット代だと思って、もう一冊買って私に会いに来てください。
二冊目であることがわかれば、なにがしかしようと思います。

posted by: サンキュータツオ | お知らせ | 13:25 | comments(2) | trackbacks(0) |-
『笑っていいとも!増刊号』出演しました:鈴木Dのこと

本日、『笑っていいとも!増刊号』にて、米粒写経、出演いたしました。
まちがいなく、我々コンビにとって、大きな出来事です。

はじめての打ち合わせにうかがったのが2月に入ったばかりの月曜の夜。
私は、2月は書籍の執筆やら校正やらで、ほとんどほかの仕事の記憶がないほどなのだが、打ち合わせということだったので、どうせまた、テレビの人たちだし、あ、こいつら情報量多いし使いにくいしってことになって流れるんだろうなと思って向かった。
私はなるべく、テレビの「使ってもらえるかどうかわからない打ち合わせ」や「オーディション」には顔を出さないようにしてきた。
結局、ディレクターたちは、私たちに向かって、こうしたほうがいい、ああしたほうがいいと注文だけつけて、クリエイティブな仕事はしてくれない。あるいは、わからないものに関しては丸投げして、構成作家的なことまでやらせようとするから気が抜けない。
オーディションとなると、知らず知らず「使ってやる」感じがそこに出て、タレントは、とくにお笑いの場合は安くみられてしまうから、考え物だなと思っていた。

しかも『笑っていいとも!』は、国民的番組である。
「わかりやすくしろ」と言われて、一蹴されると思っていたので、紹介してくださった方の顔もあるし、行くだけ行こうという心持でいた。芸歴も長くなると、傷つかないような心の保険のかけ方も知ってしまう。しかし私は、そこにつねに敏感でありたかったし、傷つくなら毎回傷つきたいと思っていた。

テレビのディレクターたちは、つねにこちらが「完パケ」の状態でもっていかないと使わない。
自分たちでライブに足を運んだりもしなければ、調べることも、話を聞くこともない。つねに、局側の意向と、現場の意向の間に挟まり、我を出すこともせず、調整してまとめるだけの「お仕事」している人たち。
想像力のない人たち。戦うことをやめた人たち。それでいて権力だけはあるのでエラそうな人たち。

そんな印象を持っていた。
我々米粒写経というコンビにとっての例外は、日テレの大塚恭司さんだけである。


今回お世話になった鈴木Dはそんなディレクター像を崩してくれた。
目がもう狂人のそれだった。ギロっとした目からは、不眠に耐えてでもおもしろいものを追及するんだぞという気概を感じた。
私たちと話し始めるや、居島さんの話を聴いて、「おもしろい!」と言ってくださったのだ。もっと聞かせて、もっと、と。
「長い!」とかじゃない。「おもしろい!」って言ってくれたのだ。
私たちは、自分たちがおもしろいと思うことに素直になり、それを追求してきた。テレビの、しかも初対面の人に、こんなに「おもしろい!」と思われたことは、なによりの自信になった。

肩書きだけの私ではなく、知識が血肉化している居島さんに興味津々になってくれたことは、なによりもこのDの「固定概念のなさ」を物語っていた。


いままでだったら、「オレはおもしろいと思うんだけど、ちょっとなあ」と言われ続けてきた部分を、鈴木さんは、「おもしろい! これをどう世に出そうかな」と一緒に考えてくれた。

そう、おもしろいものを、どう演出し、どう切り取って、世に問うか。

それを考えるのがディレクターの仕事だと私は思ってきた。
それくらいのヤマっけを持ってしてはじめて、「仕事」なんじゃないのか。
どんな泣きそうな現場でも、それを忘れないから続けられる仕事なんじゃないのか。

いままで出逢った人たちは、みなそれを考えず、「完パケ」の状態で見せてやらないと理解しなかったし、理解しようとしなかった。想像することを放棄し、自らの手でなにかを生み出す苦労を、「面倒」と思っていた。

そこを考えるのは、あなたの仕事だろうと、私は思っていた。


そう考えていたところに、私の考えるあるべき「プロのディレクター」の姿をした人がいたのだ。

構成作家さんも、いろいろなアイデアを出してくれ、ADさんはずっとカメラを回し、打ち合わせごとに文字に起こしたものにまとめて会議に臨んでくれた。

こうしてほぼ毎週、3、4時間の打ち合わせが続いた。
打ち合わせというか、世間話というか、鈴木さんにおもしろいと思ってもらえそうなことを、居島さんも私も出し続けた。

鈴木さんは、私たちを知ろうとし、話をきき、それこそ十時間以上カメラを回してくれたと思う。
そのなかから、数分、『笑っていいとも!増刊号』に出すべきものと、その演出を、考えに考え抜いてくれた。
そして、出たあとも「いかに消費しないか」を念頭に置いて、擦り減らない出し方を考え抜いてくれた。出たあとのこともきちんと考えてくれていたのだ。最高形として。

これは、私たちにとって、幸せな経験だった。
居島さんの47都道府県の「人を気持ちよくさせる歴史」は、こうした度重なる打ち合わせのなかで生まれた。ライブごとに試したりもした。
尺をはかって、適度な長さも模索した。米粒写経を追いかけてくれている人たちは、その試行錯誤にも立ち会ってくれていたので、なにかあるのかなと気付いてくれていたことと思う。


収録は今週の金曜日。一昨日である。

『笑っていいとも!』の通常放送が終わると、息つく間もなく、すぐに1時2分くらいから収録がはじまる。
関根さんにやさしく呼び込んでもらい、いつもテレビで見ていたあの空間の真ん中に、私たちは立っていた。

出演者のみなさんとは、この日この時が初顔合わせである。生放送なので、事前の挨拶もできない。
つくづくすごい番組である。
ライブなのだ。
しかし、そのほうが、私たち芸人の性には合っている。
新宿Fuも、武道館も、スタジオアルタも、舞台は舞台だ。

バナナマンさんは他の番組でもご一緒したことがあり、「あ、知ってる、この人面白いよ」と言ってくださった。
心のなかで、「日村さん、ありがとうございます、ありがとうございます、設楽さん、知らないフリしてほめてくれてありがとうございます!」と、感謝の気持ちしか出てこない。泣きそう。

居島さんが「人を気持ちよくさせる歴史」をはじめると、客席の女性たちはものすごい食いつきぶりで、喜んでくれた。
ものすごい早さで手が上がり続けた。想定以上だ。
「雨後のたけのこ」ってこのことかなというくらいに。

信じられないスピードで情報を出し続け、
「ゾーン」状態の居島さんを見、タモリさんはニコニコしている。
二人で、鈴木さんや作家さんたちと考えてきたことを、ライブ感覚で話し続ける。私もいろいろしゃべった。

すると、タモリさんは、こちらを見て、小さく、「おっもしろいねえ」と言ってくれた。


話すネタはまだまだ続いたが、このタモリさんの一言だけが、ずっと耳に残った。
鈴木さんたちとの時間のすべてが報われた。

タモリさん、ありがとうございます!共演者のみなさま、ありがとうございます観覧にきたお客さんありがとうスタッフさんうちの事務所のマネージャーさん、そしてキッドさん、たけしさん、ありがとうございますありがとうございますありがとうございます、と、ただそういう感謝の気持ちだけが湧き上がってきた。


鈴木さんは、出番前は、私たちと一緒に、「自分の考えた演出がどれだけ喜んでもらえるか」、ホントにドキドキしてくれていたし、終わったあとも、わがことのように喜んでくれた。

世間のまだ知らない「米粒写経」という珍獣を、どうプレゼンしようかという、その「仕掛け」のドキドキ感を、共有できた感じがします。
世間の人に届く前に、まずこの人を喜ばせたい!そう思える人でした。
ホントに、これがバラエティのディレクターの姿だ!と思えました。
普段はどういう人かはわかりません、ひどい性格の人かもわかりませんし、普段は働かない人なのか、上司のいうことをよくきくのか、そうではないのか、まるでわかりません。わかりませんが、仕事面ではプロフェッショナルでした。


そうして、今日のオンエアでした。愛のある編集でした。
「この人と仕事をしたい!」、そう思える人と、また会えました。
テレビへの苦手意識が変わりました。
一流の場所には一流のDがいることを知りました。

『笑っていいとも!』という、日本を代表するバラエティの現場に、こういう「良心」のような存在がいることに、ホントに心を動かされました。それを知ってもらいたくて、思わずお名前出して書いちゃいました。

エラそうにつらつら書いてますが、こんな私たちを、相手にしてくださったのです。ふつうなら、生意気な野郎だな、いけすかねえなで終わってます。ですけど、掬い取れる度量があるのがすごくないですか?

言っちゃなんなんですけど、私たち、ずっと底辺にいた人間なので、志の低い人なら山ほど見てるんです! だからわかるんです。エラそうに言いますが、お笑いエリートは知らない、信じられないほど志のない人間を、たくさん見てきています。だからわかるんです。


そして、別のスタッフさんのなかには、許可局員がおり。うれしい!

私たちコンビにとって、善き日、善き出会いになりました。

やはり仕事は、人と人だよね。
最終的には、人と人。

どんなに大きいメディアに出たって、愛のある人と仕事しないと、人に刺さるものは作れない。
情熱だけが人を熱くさせる。熱は伝播するのだ。



米粒写経に興味をもってくださった皆様は、4/26『米粒写経のガラパゴスイッチ』、そして5/10のオフィス北野『フライデーナイトライブ』に来てね!



※今日、はじめて米粒写経を知った、サンキュータツオの興味をもった、という人に事前にお伝えしておきたいことは、私がかなりどっぷりなアニメヲタクだということです。
ツイッターでフォローしてくださっても、すぐにキモオタ発言でフォロー解除されてしまうという、お互いにとって悲しい状況にならないよう、事前にお伝えしておきました。
それでもいいよって方は、良かったらツイッターなどものぞいてみてやってください。

posted by: サンキュータツオ | フィールドワーク | 12:40 | comments(2) | trackbacks(0) |-
TBSラジオ『安住紳一郎の日曜天国』出演:安住さん、すげー。

本日、TBSラジオ『安住紳一郎の日曜天国』に出演しました。
おそらく、首都圏では一番多くの人に聞かれているラジオ。
私も毎週日曜、「にち10」を聴いて、とくに安住さんのオープニングトークの題材や組み立てなどを聴いて、トークの勉強をしております。

この番組で、国語辞典の魅力について語らせてもらいました。

しかし、今回の出演に関しては、この春からTBSラジオで許可局の番組がはじまるからとか、私が国語辞典本を出すからだとか、そういう理由からではないのでした。

デイキャッチのスタッフさんから、
「にち10から出られませんかという話があります。なんでも安住さんが、前説を聴いたとかで」
と聞かされたときは衝撃でした。

ごくごくまれに、TBS『金スマ』の収録の前説に、コンビで出させてもらっていたのですが(ホントに、レギュラーで入っている方が出られない時だけの代打で)、
そのときに、国語辞典の話をしたのです(前説で国語辞典って、自分で書いててそれよくやったなと思うのですが)。

そうしたら、本番前に袖でいた安住さんがずっとそのことを覚えていてくださったらしく、今回のお声かけとなったわけです。
こちらとしたら、お話したこともない、前説のことなんか気にしてもいないだろうなあと思っていたので、この安住さんの記憶力、そして前説ごときやっている芸人を自分の番組に呼んでしまおうという先入観のなさ、
ホントにすごいと思った!
超かっこいい!

安住さん、実は日本文学のご専門で、あの斉藤孝先生の教え子だというので、そうとう辞典、辞書そして日本語のことも詳しいであろうはずなのに! 本番はきちんと聞き役に徹して、知らない体で聴いてくださり、気持ちよくしゃべらせてくださった。
たまらん!
ありがとう、そして、ありがとう! の連続でした。

安住さん、すげー。

本番中、鼻水すすったりして失礼しました。
国語辞典、みなさんも二冊以上持ってくださいね!

posted by: サンキュータツオ | フィールドワーク | 12:11 | comments(2) | trackbacks(0) |-
BSジャパン『知られざる国語辞書の世界』:辞書で2時間!

23日、21:00〜23:00、BSジャパン
知られざる国語辞書の世界 テレビ史上初!ことばサミット
に出演しました。

ちょっとサイトみてくださいよ!
又吉さんや、松田龍平さんと一緒ですよ!うおー!
小島慶子さんも! 松丸アナも! そして、リアクションの女王、矢口真里さんも!

番組の内容はこのサイトを見ていただければ美しく整理されているのでおわかりかと思いますので、のぞいてみてください。

これがまた面白い番組で。
なによりすごいのが、各出版社の国語辞典編集者(岩波、三省堂の二大巨頭に加え、日国の小学館、そして明鏡の大修館)がそろったこと!
ご本人たちにもうかがったのですが、これだけそろうことはいままでにないとのこと。
お互いがどう思っているのか、もっともっと聞きたかったところなのですが、みなさんキャラが立っていて最高でした。

三省堂国語辞典の飯間先生と、ワードハンティングに密着させてもらったり(先生は実際あのようなハンティングをカメラ片手になさっているからすごい!)、
辞書の紙やイラストという、私にとっては内容と同様に大事な部分に関して、紹介させてもらったりして、内容の濃いものになっております。
VTRでの大槻文彦先生の逸話なども、見ごたえがありました。

昨年、ABC『ビーバップ・ハイヒール』で松本Dが力作のVTRを作ってくださいましたが、
今回は辞書編集者が揃ったというのが、特番的であり、すごいところでした。
滝本さんとか、平木さんとか、赤間さんとか、佐藤さんとか、伝説上の生き物だと思っていたので、大興奮!

テレビ東京の五箇さん(五箇許可局員でもある)には本当に感謝です!

ロケでお世話になったスタッフさんたちもみな、飯間さんと私の自然な会話を撮影しようと、力まずに自然にカメラを回してくださったので、楽しめました!

この番組はDVD化してほしいなあ、マジで。
そして全国の書店の辞書コーナーで、流し続けてほしい!
一部でもいいから!
ホントに、書店の辞書コーナーに流したい映像!


この番組の収録の日は、
昼間のシンポジウムから岩波書店の平木さんとご一緒で、
ホントに『舟を編む』の馬締くんらしいというか、
拙著で擬人化した岩波国語辞典っぽいというか、
なんかもう、「岩波にこういう人いてほしい!」って感じの人でした。
夢あるわー。
吉川弘文館の歴史手帳使ってるところとか、ホントに裏切らない「堅物」っていうか。

でも、打ち合わせランチでご一緒したときに、私が「全部」という言葉が好きなんですと言ったら、平木さんも、「私は「全部」は好きです。全部、はいいですね」
とおっしゃっていたので、ホントにコレクターというか、「しらみつぶし」が苦にならない人なんだろうなあと思い、それまた夢が広がったのでした。

時刻表とか眺めるのが好きであってほしい。

プロフィールに
「趣味は駅のホームにあふれた人がエスカレーターに整列して吸い込まれていくのを見ること」って書いてあるんだけど、
どんだけ整理好きだ!

各出版社の辞典編集者のみなさんには、ぜひもっとじっくりお話をうかがいたいです。

posted by: サンキュータツオ | フィールドワーク | 23:31 | comments(0) | trackbacks(0) |-
『東京ポッド許可局』4月からTBSラジオで放送:「会いにいけるおじさん」がお笑い界の第三極になる!

17日配信の「東京ポッド許可局」で発表したとおり、
2008年2月にネットの片隅でひっそりと生まれたこのポッドキャストが、ラジオ界のキングであるTBSラジオで放送することになりました!



▼トワイライトゾーンで「会いにいけるおじさん」

番組紹介記事では「会いにいけるおじさん」なんていうかわいいキャッチフレーズまで頂戴し、うれしい!
放送時間帯も、朝の4時から1時間というかわいらしい時間帯。
これホントにいきなりすごい時間帯にいくよりも、まだまだ上を狙ってがんばれる、すごい好きな時間帯です。個人的には。
かわいらしい時間帯。トワイライトゾーン。「ダイオウイカ感」ハンパねえ!これでこそ許可局でしょう! これからどんどん出世を目指したい。

まだ町田に引っ越す前の旧マキタスポーツ邸、コタツに座り、ICレコーダーひとつだけを置いて、お茶を淹れながらしゃべりはじめたこの放送も(おまけに収録中に個人宅に電話がかかってくるのも収録されていたありさまである)、丸5年を迎えるタイミングでこういうことになりました。

ありがたいことに、少し番組のコンセプトや、お話した内容に共感してくださった方がことのほか多く、イベントをやってみたりするうちに、どんどん聴いてくださっている人が全国的に多くなりつつなるのを実感し、積極攻勢に出るようになったのが、50回から100回にかけてのタイミング。



▼瞬間最大「おもしろい」よりも、視点そのものが「おもしろい」ものを

振り返るのはまだ早いですが、思い出話ではない方向で。私は当時

「いままでのやり方で結果が出ていないのだから、売れていない芸人は180度発想を変えるべき、あるいはリスクを追ってでも勝負すべき」

と主張していて、周囲から孤立しかけていました。過激派だったんです考え方が。いまだにそういうとこあります。

私はいまの事務所に入ったばかり(2007年に事務所に入りました)でしたが、この手の発想に賛同してくれたのがマキタスポーツで、ここにプチ鹿島という才能を加えて三人ではじめました。二人はあまりポッドキャストのことを知らないようでしたが、とにかくなにかに繋げたいのでといって、配信を開始しました。

芸人も自分で動く時代だし、一緒にプロモーションしていく時代。
自分で動く人に、しっかりとその報酬がくるようなシステムをつくるべきです。
そのシステムづくりも含めて、許可局の使命と思っています。
そして、演者とかスタッフとかリスナーとかの枠組みはなくして、「できる人がなにかをやる」という形でコンテンツを作り上げていきたいです。
デザインできる人がデザインする。しゃべれる人がしゃべる。プログラムできる人が組む。
許可局員は、そうありたい。フラットでね。



▼音声コンテンツの可能性について

私が音声コンテンツについて考えていることは、
タツオ短観 2012年活動報告、2013年指針
を参照してください。ラジオというメディアの可能性をどこまで拡げられるか、それが私の活動のテーマです。
そのためには、ラジオというメディアのイメージやデバイスのあり方を、根本的なところから変容させる必要がありますが、これは業界全体の問題なので別の機会に書ければと思います。

ひとつ思っているのは、
「ラジオをおもしろがれる人たち全員に、まだ“ラジオ”が届いていない」
ということです。デバイスもしかり、コンテンツもしかり。固定したイメージから変化していないのでしょう。

また、この「東京ポッド許可局」というコンテンツでやろうとしているマーケティング的なことを含めたお話は、
大東京ポッド許可局@日比谷公会堂
を読んでいただければと思います。

イベントも、単においしいお酒を飲むためにやっているわけではありません。
イベントをやるということは、イベントに来ない人にまで響くためなのです。「あ、許可局って日比谷公会堂でイベントやるんだ」と、それを頭に入れてもらいたいためにやるわけです。
なにもしなかったり、無難な箱でやったりすると、これが頭に入ってこないわけです。
イベントの半分以上は「箱」で決まります。箱選びはそれだけ重要です。
なぜなら、イベントに来ない人の頭にも入る情報だからです。
私は、浜崎あゆみさんのライブに行ったことはありませんが、彼女が六大ドームツアーをやったことは知っています。GLAYのライブには行ったことないですが、彼らが20万人集めたライブをやったことは知っています。そういうことなんです。
もちろん、来場するお客さんに上質な時間と最高のサービスを提供し、「その日その場所」だけの共有体験を、私たちと一緒にしてもらう、そして人生の忘れられないひと時にしてもらう、「自分を語るときの物語」に私たちの存在を一瞬でも登場させてもらう、というほどのイベントをやるのは大前提です。
パフォーマンスはどこでやっても最上を目指すのが演者の論理なので、となると「それがどう効果的に伝わるか」を考えたとき、箱の問題は、「ライブに来ない人」にとっては半分以上のウェイトを占めるのです。



▼TBSラジオで放送する意味 ネット局

さて、ラジオを少しでも聴いている人にとってみたら、AMラジオではTBSラジオというのが不動のエースで、やる側にとってみたら一度ここでやってみたいと思うのは自然な流れでしょう。
やるからにはメジャーを志向するのが当然ですので、許可局は地上波を具体的に狙ってみようと考えだしたのが、150回を迎えるか迎えないかくらい。

しかし、ポッドキャストがそのままのパッケージで地上波にいったことなど前例を知りません。
どこまでできるかわかりませんが、わずかな可能性にかけて積極的にお客さんにも宣言してきました。

どこでもいいからやらしてほしいと思い、そのためになにが必要かいろいろ考えました。
事務所の理解を得て、自分でも動けるようなしてもらいましたし、毎回仕掛けを考えたり、点と点をどう線にできるか、いろいろ試行錯誤しました。このへんは企業秘密です。

最終的には、おかげさまでTBSラジオさんに拾ってもらうことができ、許可局は第二期に突入することになります。
このタイミングでどこからも話がないのであれば、許可局は終わっていたかもしれません。5年やって結果がでないのであれば、それは続けても意味がないかもしれないからです。

現状でのTBSラジオ「東京ポッド許可局」(4月5日28時放送開始=4/6、4時〜)

全国23局ネット TBSほか22局
(青森放送・秋田放送・山形放送・ラジオ福島・新潟放送・信越放送・北陸放送
・福井放送・山梨放送・静岡放送・中部日本放送・和歌山放送・山陰放送・山陽放送
・山口放送・西日本放送・RKB毎日放送・長崎放送・大分放送・熊本放送・南日本放送・琉球放送)


北海道、関西(大阪京都奈良)、仙台はネットしません。いまのところです。

東京ポッド許可局がノンスポンサーでも放送が開始するのは、要するに自分たちのライブの売り上げで運営費を賄うシステムが成立するからです。
つまり、2011年の「大東京ポッド許可局」や、昨年末の「オレたちと聖夜と東京ポッド許可局」の実績を評価されているからです。

そうなんです。
会場に来てくださったお客さんが、許可局を地上波に押し上げてくれた!
ということなのです。
これはすごいことです。

全国でネットできるということは、全国に、地上波の放送を聴いて許可局員(リスナー)になる人ができる、ということを意味します。
つまり、ゆくゆくは、全国でライブをし、物販をし、自分たちの放送を賄うというシステムが期待されます。そのメドがつけば続くし、ダメならば終わるということ。
なので、できたら、来年あたりにはツアーとかやりたいなあ!
全国の許可局員に握手したいよ!
そして、全国的に愛されるコンテンツになって、許可局ロイヤリティー(愛着心)をもつ人が増えれば、スポンサーもついてもっと活発に活動できるはずです!



▼「証明」する物語は、いまはじまった!

ということで、いままでのポッドキャスト版を愛してくださっている許可局員、ありがとうございます。
みなさまのおかげで、放送を継続することができ、規模を大きくすることができました。
ご来場くださり、買っていただいた物販のぶんだけ、成長することができました。

私をおもしろいと思ってくれる人、信じてくれている人を裏切らないよう、「あのときおもしろいと思った自分はまちがっていなかった」と思える存在になれるよう、
2013年はより攻撃的に仕掛けていきたいと思います。

と、前のブログでも書きましたが、「証明」の物語がまだまだいまはじまったばかりです。

これから許可局員になる人を、「新参者」扱いしないように。許可局員に貴賤なしです。
どこから入っても、どの回が好きでも、屁理屈大好きなら許可局員です。
私もヲタクなので、気持ちはわかりますが、その濃さを競わないように。「どれだけ知ってるか」はあまり大したことではありません。
「どれだけ間口を広げ、敷居をさげられるか」を理屈っぽく考え続けられる人こそ、許可局員であろう



▼お笑い界の第三極を目指して

いま、お笑い界には、中学生や高校生でもわかるようなものが主流ですが、
「ものを考えることのできる中学生や高校生」に向けたものや、
やや若い人向けの笑いに食傷気味の人の受け皿がありません。

許可局はそんなに難しい内容のことを語っているわけでも、難しい言葉で語っているわけでもありません。だれにでもわかる放送を心掛けています。ただ、頭は使ってもらいます。
頭を使うことの快感だけは知ってもらいたいと思っています。

疲れないエンタメなんかウソです。時間を忘れるほど楽しいことと、終わったときに疲れることは、同義です。

そんな、スリリングなエンタメを求めているお客さんにこそ聴いてもらいたい。
少し、「お笑い界」なんて、風呂敷を広げすぎですが、風呂敷は大きいに越したことはないので、ここで宣言しておきます。

「東京ポッド許可局」、オフィス北野は、お笑い界の第三極になります! 三国志で言ったら、「公孫瓚(こうそんさん)」ですかね!(「蜀」じゃねーのかよ!)

お笑い界の「蜀」を目指して。


あとは、理解のあるスポンサーを待つばかりです。
文字を読む、話を聞く、ラジオを聴く。自分で考える。
そんな人たちに愛されたい会社が、スポンサーになってくれたら最高です。

金曜日の28時(土曜の朝4時)、お待ちしております。
これからの展開、楽しみにしててください!

posted by: サンキュータツオ | お知らせ | 23:55 | comments(0) | trackbacks(0) |-
『辞書を読む』トークショー@大阪、朝日新聞大阪本社アサコムホール

『辞書を読む』のトークショー。
先週の東京会場に引き続き、大阪会場アサコムホールでも超満員。
ちなみに、先週のイベントの様子はさっそくさまざまな媒体で取り上げられたが、下記サイトを参照ください。

「辞書を読む」トークイベントが開催されました!(映画『舟を編む』公式サイト)
<サンキュータツオ>「国語辞典の序文は合コンの自己紹介」 三浦しをんらと“辞書愛”語る

だって
直木賞作家、しかも去年一番売れた小説の作者がしゃべりに来るというのだから、そりゃ参加しないわけにはいくまい。
司会をなさった永江さん、『舟を編む』著者の三浦しをん先生、そして私サンキュータツオは先週とおなじ顔合わせだったが、しゃべった内容は先週とまたちがった内容で、
登壇者も新鮮な気持ちで楽しめた。
大阪会場のゲストには、「辞書引き学習法」を提唱なさっている中部大学の深谷圭助先生。教育の現場で辞書をひき、それがどう「楽しみ」となっているか、お話してくださり大変興味深かった。

三浦さんにはハッとさせられることが多いです。
『日本語教育ジャーナル』で対談したときは、辞書によって言葉の素晴らしさを知っていくと、「だから日本語は素晴らしい」ということを言う人がいるけど、なんで「だったらほかの国の言葉もまたそれぞれ違った個性があって素晴らしい」と思えないのか、という旨のお話をうかがい、
まさにその通り!と思ったのを昨日のことのように思う。

これこそが想像力だと思った。だからこの人の想像力は、多くの人に伝わる力があるんだなと。

そんな、三浦先生に、畏れおおくも帯を書いていただいた拙著が、次週発売になる。

学校では教えてくれない! 国語辞典の遊び方』(角川学芸出版)、1365円です。
大きい本屋さんの辞書コーナーには、必ず置いてある本になります。



光文社の三浦先生のご担当である大川さんという女性編集者が、これまた年季入った腐女子で、おそるべきコンビがベストセラーを生み出したものだと毎回話すたびに思う。


posted by: サンキュータツオ | フィールドワーク | 11:28 | comments(0) | trackbacks(0) |-
お笑いの因数分解 漫才文体論@大阪梅田 ムジカジャポニカ、無事終了
おかげさまで、満員にて公演を終了。
正直はじまる前は会場に時間までに着けるかどうかも不安であったが、天気もよく見晴らしが良かったおかげで無事天満の駅から辿り着けた。

ナイツ
アンタッチャブル
サンドウィッチマン
昭和のいるこいる
ブラックマヨネーズ
オードリー
ハライチ
タカアンドトシ
ウーマンラッシュアワー

漫才を、文体論的に捉えることの意義、
また私が笑いのテキストを考察する際の立場の話、
そして漫才とはなにか、
しゃべくりとコントはなにがちがうのか、
会話の公理の話、
フレームの話、
観客の代弁ではないツッコミの一群から、語りかけの方向や、観客との距離の図解など。

上記の漫才師の「らしさ」を再現する形で、私の研究の有用性と記述の確からしさを実証した、ように思う。ように思うというのは、それが実証されたかどうかは、歴史が決めることだからである。

オリジナルの漫才が非常に優秀なプログラムであればあるほど、
記述は的確に、そして再現性も高くなる。
ありがたいことである。
今回は学術度も割増しつつもエンタメショーにするというタスクをもってのぞんだ。
東京でいつも見かけるお客さんも何人かいらっしゃった。そんなお客さんでも初出の情報があり、飽きない工夫をしてみた。楽しんでくださっていたならうれしい。

あとは、米粒写経で来るだけです!
コンビで、大阪で漫才やりたい。



中学生のころからファンでいてくれているけんしょうくん。
もう社会人です。
タツオファンクラブ関西支部部長。

posted by: サンキュータツオ | フィールドワーク | 03:21 | comments(1) | trackbacks(0) |-
本日、梅田ムジカジャポニカです。
いい天気ですね。
いま大阪に向かっております。

本日、お仕事終わりに、大阪近辺の方、お待ちしております。19時半からです。

3/15(金)「お笑いの因数分解-漫才文体論-」あつ @梅田ムジカジャポニカ 出演:サンキュータツオ、中村シュフ 見逃すな!
http://t.co/fEIc7Sdndb … …
posted by: サンキュータツオ | お知らせ | 14:41 | comments(0) | trackbacks(0) |-
大阪で『漫才文体論』やります:3/15(金)@梅田ムジカジャポニカ

サンキュータツオ公開ゼミ『お笑いの因数分解―漫才文体論―』
を大阪でやることになりました。

3/15、
梅田のムジカジャポニカという場所です。
関西方面のお客様、
おそらく再演の機会などは二度とないかもしれません。
万障お繰り合わせのうえ、ご来場いただければ幸いです。

ご予約はこちら
あるいはお電話06(6363)0848です。
よろしくお願いします。
会場でお待ちしております。



こんな感じになるかどうかはわかりませんが、カレーのおいしいお店です。
お客さんとの距離が近いのでどうなるか楽しみです。

posted by: サンキュータツオ | お知らせ | 15:03 | comments(0) | trackbacks(0) |-