-
WOWOWぷらすと:サスペンスの神様の素顔2014.04.04 Friday
-
ツイッターのほうでは毎回お知らせをし、また感想を書いているのだが、
『WOWOWぷらすと』
毎週月-金、19:30からニコニコ公式生放送で配信している番組に、
私は毎週木曜(第3木曜を除く)に司会で参加している。
2011年の発足当初から参加しており、現在で4年目に突入、
3月30日には記念すべき500回を迎え、この4月からは新たに西寺郷太さんというMCを加え、
マキタスポーツ、大谷ノブ彦、サンキュータツオ、西寺郷太のMC4人体制になった。
私は自分が主要な位置で関わる仕事に関しては、胸を張り、てらいなく言って、文化を発信しているという自負がある。
カルチャーではなく文化だ。
カルチャーは現象だが、文化は歴史だ。
カルチャーにブームはあるが、文化にはブームはない。
カルチャーに縦の時間はないが、文化には縦横両方の時間がある(つまり歴史だ)。
カルチャーは閉じているが、文化は横断的だ。
カルチャーには「想い」はあるかもしれないが、文化には「想い入れ」がある。
私は特殊な芸人であるが、芸人であるというアイデンティティを利用して文化を発信している。
できればそれはときに笑って楽しめるユーモアがあったほうがいい。
ユーモアなき文化は文化ではない。
だからこそ、芸人なのだ。
そしてこの『WOWOWぷらすと』、はっきり言っていまのテレビ、ラジオ、ネット、すべてのメディアのなかで一番おもしろい。
これは間違いない。少なくとも私のことに興味があってこれを読んでいる人には絶対に良い。
なぜなら出演者である私自身がこの番組によって世界を広げてもらい、世界の楽しさを日々教えてもらっているからだ。
毎日ポッドキャスト化していないのが不思議なほどに。
こんな番組を毎日無料で配信しているというのは奇跡に近い。
ゲストも多彩で、閉じた語りをするような人、目先の笑いだけで終わる人などは出ない。
知らない人にわかりやすく、知っている人にやさしく語りかけてくれる人たちばかりだ。
いま、私が携わっているTBSラジオ『東京ポッド許可局』『荒川強啓デイキャッチ』そしてTOKYO FM『妄想科学デパート AKIBANOISE』と同様、
この番組は私にとっての大きなプロモーションになっている。
この番組で私を知り、私に仕事を発注してくださる人もとても多い。
私自身がこの番組に10代や20代で出会っていたら、ぜんぜんちがった人生になっていたかもしれない。
そしてまた、サラリーマンをしていたかもしれないもう一人のいまの自分がこの番組に出会っていたら、人生がもっと楽しく感じられるかもしれない。
(台本が捨てられず、ファイルに保存している)
今日のテーマは映画『ヒッチコック』をキッカケとした、アルフレッド・ヒッチコックの素顔。
サスペンスの神様がいかに神様足りえたのか。
ゲストはこの番組の映画の象徴である松崎健夫さんだ。
この番組には映画を語る天才が何人もいる。
なかでも松崎さんは静かに狂っている。穏やかな語り口で人の好奇心を暴力的に刺激する。来世では結婚したい。できれば私が女となり、松崎さんが男で。たまに浮気するけど。
この4月のリニューアルを象徴する存在のひとりである新ぷらすとガールズの海下真夕さんのデビュー戦でもあった。
思うに、ぷらすとガールズは女子アナよりも難しいポジション。つまりどの番組の女性の立ち位置よりも難しい、したがって同時にやりがいがあり自己アピールの場、プロモーションの場ともなり得る場だ。
このポジションをチャンスと思うか、楽しい仕事だなと思うか、いろいろある仕事のひとつと捉えるか、それはその人次第。
今日、彼女は手書きのメモを用意してきていた。がんばってもらいたい。
今日の『WOWOWぷらすと』メモ:
ヒッチコックの3つのトラウマ
1.神父に折檻された
2.警察が悪い人だった
3.暗闇に置き去りにされた
以上が本人の述によるものだが、創作の可能性もなくもない。
監督であるヒッチコック本人の記号化と、書き物を一切残さないミステリアスな「存在」になる自己演出。
ブロンドという記号。
イギリス時代からアメリカ時代にいたり晩年までの「線」で作品を観た際のテーマ選び。
映像表現の発想。新し物好き。ビックリさせたいマジシャン。
音楽、映画、アニメ、スポーツ、おじさん、なにかひとつでも興味にある人は、
『WOWOWぷらすと』を観るといい。
確実に人生に新しい色を見る。
『ぷらすと名作アーカイブ』っていうページもあるよ。
< 前のページ | 全 [1] ページ中 [1] ページを表示しています。 | 次のページ > |