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<『辞書のほん』連載:サンキュータツオの細かすぎる国語辞典の読み方>


大修館書店から無料配布されている『辞書のほん』。
毎回豪華な品のある豪華な装丁と、
強力連載陣、ゲスト陣で読み応えのある冊子です。

2015年冬号は、富士山のキレイな写真(見たことないやつばっかり!)、
穂村弘さんと甲本ヒロトさんの対談が冒頭にあったり、
これまたおもしろいです。



私は、見開きで「細かすぎる国語辞典の読み方」ということで、連載第二弾。
国語辞典に使われている記号とか、表記の仕方とか、子見出しとかについて書きました。

街で見かけたら手に取ってくださいね。
けっこういろんなところに置いてありますよー。



 
posted by: サンキュータツオ | 書き物 | 22:11 | comments(0) | trackbacks(0) |-
<読売新聞 連載:サンキュータツオのただアニ!『ユリ熊嵐』>


1/22木、読売新聞、夕刊。
毎月第三木曜日に連載している、サンキュータツオの「ただアニ!」。

現在オンエア中、
幾原監督の『ユリ熊嵐』について書きました。

『少女革命ウテナ』、『輪るピングドラム』につぐテレビアニメシリーズ。
この監督への期待値の高さというか、
もうホントに映像見ているだけで幸せになる感じといいますか。

詳しくは読んでいただければと思います。
posted by: サンキュータツオ | 書き物 | 18:52 | comments(0) | trackbacks(0) |-
<『DVD&ブルーレイ VISION』連載:サンキュータツオのアニメ論考『艦隊これくしょん -艦これ-』>


毎月20日発売の月刊誌『DVD&ブルーレイ VISION』日之出出版。
連載27回目、「サンキュータツオのアニメ論考」、
『艦隊これくしょん -艦これ-』を紹介いたしました!

iPhoneImage.png

読んでね。
那珂ちゃん、そういう感じなんだー!っていう。
いやもうすごいクオリティで、ぜったいアてるぞ!っていう気迫に満ちた作品です。

 
posted by: サンキュータツオ | 書き物 | 19:40 | comments(0) | trackbacks(0) |-
西炯子先生『薔薇姫』小学館文庫 巻末エッセイ


西炯子先生の、過去の傑作短編をまとめた文庫『薔薇姫』の巻末エッセイを書かせていただきました!

「失う人の物語」という小文です。
西先生の作品は、すべて好きです。
なので、感無量です。

水城せとな先生の『ダイアモンド・ヘッド』の文庫の巻末エッセイにつづき2本目ですが、
この2つの仕事だけでも、この世に思い残すことなし!

ぜひ読んでみてください。

 
posted by: サンキュータツオ | 書き物 | 16:35 | comments(0) | trackbacks(0) |-
渋谷らくご(シブラク) 1月9日(金)~13日(火) プレビュー #シブラク 
あけましておめでとうございます。

本年も渋谷らくご(リンクはってありますのでみてください)をよろしくお願いします。
目下のところ、これに関わる時間と労力が私を推し潰しそうになっていますが、それだけの価値があると信じてやっているものですので、どうぞ一度でいいので足を運んでみてください。

今月も、第二金曜日から5日間連続です。

20151
9() 夕席
18─19
「ひとりらくご」 立川志ら乃
夜席
20─22
「渋谷らくご」 立川志の春、玉川奈々福、桂春蝶、
立川生志
10() 昼席
14─16
「渋谷らくご」 瀧川鯉斗、三遊亭遊雀、三遊亭歌太郎、
隅田川馬石
夜席
17─19
「渋谷らくご」 柳亭小痴楽、雷門小助六、玉川太福、
林家彦いち
11() 昼席
14─16
「渋谷らくご」 立川談吉、古今亭菊志ん、桂春蝶、
柳家喜多八
夜席
17─19
「創作らくご」 柳家わさび、瀧川鯉八、玉川奈々福、春風亭昇々、林家彦いち
12( ) 昼席
14─16
「渋谷らくご」 立川こしら、柳家ろべえ、神田松之丞、
春風亭百栄
夜席
17─19
「渋谷らくご」 春風亭正太郎、立川志ら乃、立川吉笑、
橘家文左衛門
13() 夕席
18─19
「ひとりらくご」 春風亭一之輔
夜席
20─22
「渋谷らくご」 立川談奈、春風亭昇々、立川吉笑、
春風亭一之輔
開場:各開演時間の30分前。(出演者は予告なく変わることがあります)「渋谷らくご」は持ち時間は30分。
 
▼三連休で「渋谷らくご」を満喫!
今月は期間中に三連休があります。
10土、11日、12月 それぞれ14時の回と17時の回、2回公演です。
連休中に都内に出てくる人にとっても、最初に落語を聴きに行く経験としては最高の番組だと思います。
下記のプレビューを参考に、どの回に行きたいか、考えてきてくださいねー!

▼11日17時「創作らくご」、さらに講談、浪曲も引き続き登場
先月から開始した「創作らくご」。
噺家さんが作り上げた、新作の落語を披露する会。
今月も引き続き開催されます。
創作らくごは、現代人が落語を語る、聞く、という行為を考えたとき、とっつきやすさを形作る、また落語の本質について考えることにもなる、非常に刺激的な回でもあります。
古典落語とも相互補完的な関係にあるものですので、「渋谷らくご」の回同様に、聞きごたえがあります。
今後は、「まくら王」「創作らくご」「創作ネタおろし」などを、月ごとに交互に展開できたらと思います。

▼「ひとりらくご」に、立川志ら乃、春風亭一之輔 登場!
ひとりの落語家さんによる、1席45分〜60分の「ひとりらくご」。
2時間は長い、とか、ちょっと見てみたい、あるいは、早めに仕事が終わったので、少しだけ異世界にトリップして食事をしにいきたい、という人にオススメの「ひとりらくご」。
今月は人気の若手真打、立川志ら乃師匠(9日)、春風亭一之輔師匠(13日)の二人が登場です!

以下、各回の見どころです。

※「渋谷らくご」には、二席目と三席目の間に「3分間のインターバル」が入ります。
これは、休憩ではなく、「脳を休める時間」です。
落語は脳をつかい想像し楽しむものです。普段あまり使っていない人でも、使っている人でも、一時間3分休めると、より楽しめると思います。
※また、「脳の筋肉使用」の目安を三段階で設けました。初心者でも楽しめるかと思いますが、脳筋肉痛に注意してください。
※「渋谷らくご」は、開演してすぐ出てくる人から30分をお任せし、「トリ」のつもりでやってもらいます。出演者全員「トリ」です。
※開演前と終演後に「落語体験」というトークコーナーがある回があります。あくまでおまけのようなもので、いろいろな仕事の方をお呼びして、落語を生で体験し、現代人としての意見をうかがいます。お時間ある方はおつきあいください。



▼9日 金 18:00〜19:00 「ひとりらくご」 脳の筋肉使用★★★
立川志ら乃 たてかわしらの

 
談志亡き後の真打ち』『うじうじ』などの著作を読めば、この若き真打ちが、私たちとおなじ時代を生き、思い悩み、談志師匠や志らく師匠といった怪物たちを相手に、思考をアップデートしていき、芸が磨かれていく過程、心が磨かれていく過程が手に取るようにわかる。私はこの人の正直なところ、真面目なところ、そして明るいところが大すきだ。
そしてなにより売れたいと願い続けている。自分で動き続ける。変化し続ける。
志ら乃師匠の落語に完成はないし、いまいろんなものを貪欲に吸収できる環境に無理やりしてでも、最終的に落語に活かそうとする姿勢に心を打たれている。
その変化の「勢い」を感じるために、この1時間、しかと見届けていただきたい。この時間をどう組み立ててくださるのか。
その心意気も含めて、ドキュメントだ。


▼9日 金 20:00〜22:00 「渋谷らくご」 脳の筋肉使用★★
立川志の春 たてかわしのはる
玉川奈々福 たまがわななふく
桂春蝶 かつらしゅんちょう
立川生志 たてかわしょうし

 
先月の「渋谷らくご」初日は、ニコニコ公式生放送「WOWOWぷらすと」での中継を行った(アーカイブは残さないシステムです)。
そこで堂々のトリをつとめてくださったのが立川生志師匠である。
談志師匠の命日に、福岡の落語会で、舞台で、死者が宿ると言われているハエが生志師匠に止まったという話から、はじめて談志師匠の「紺屋高尾」を生で聴いた話。そこからの「紺屋高尾」であった。
正直、ニコニコ生放送の視聴者は、長尺の落語を聴くには集中力が持たないのではないかという不安があったが、杞憂であった。本物の芸は媒体を問わない。
この日の放送の満足度アンケートは96%を超えた。こんなことは滅多にあるものではない。番組のなかで演者さんたちがあの手この手で笑わせてくださった上に、最後に生志師匠がカッコよく締めてくださったのがなによりの原因だと思う。
さて今月は志の春さん、春蝶師匠という渋谷らくご初登場の方々、そして浪曲の奈々福さんと見どころたっぷり。最後に生志師匠はなにをしてくださるのでしょうか。
初日からトップギアーで落語の楽しさが炸裂すると思います。


▼10日 土 14:00〜16:00 「渋谷らくご」 脳の筋肉使用★★★
瀧川鯉斗 たきがわこいと
三遊亭遊雀 さんゆうていゆうじゃく
三遊亭歌太郎 さんゆうていうたたろう
隅田川馬石 すみだがわばせき

 
本格古典の会。
隅田川馬石師匠。あの志ん生師匠も名乗っていた名前だけど、この人の師匠は五街道雲助師匠という方、古典保守本流である。
古典保守というと、ずいぶん厭世的な生き方をしているかなと思う人もいるかもしれないけれど、私はこの馬石師匠の語り口が好きだ。決して落語に侵されず、現代の人の語りで包んでいるのが好き。古典落語の世界って、気持ち良いお風呂みたいで、ずっとつかってて出たくなくなるくらいのものなのだけれど、この師匠はちゃんとお風呂から出て帰ってきていると思うのです。
問題意識が現代人のそれに近い、というか。勝手にそう思っているだけなんですけれど、だから安心してこの人の用意する「お風呂」につかれる。
この回は、遊雀師匠というもうひとりの名人がいらっしゃる。いなせな鯉斗さんが「なにか」を残したあとに遊雀師匠、もうすぐ真打の歌太郎さんが師匠たちの間に入って、なにを残すのか。ワクワクする回だ。
若手、中堅、ベテラン、そんなそれぞれの底力がジワジワ楽しめる回です。


▼10日 土 17:00〜19:00 「渋谷らくご」 脳の筋肉使用★★
柳亭小痴楽 りゅうていこちらく
雷門小助六 かみなりもんこすけろく
玉川太福 たまがわだいふく
林家彦いち はやしやひこいち

 
あの売れっ子の彦いち師匠が、創作らくごの回だけではなく、通常の「渋谷らくご」の回に出てくださる。
90年代から、この師匠がもがきくるしみ、生み出してきている姿が目に焼き付いている。
とはいえ、創作の回だけではなく、古典もやる、浪曲もある、というなかで、なにをしてくださるのか、楽しみだ。
小痴楽さんの軽妙な語り口は、芸人らしい愛嬌に満ちていて、かわいらしい。そんななか、30分は持てあますであろう「渋谷らくご」の出番で、先月は「大工調べ」という難しい演目を熱演してくださった。二つ目の方の、30分の使い方は、漫談で埋めたり、あまりやらないネタをやったり、大ネタかけてみたり、25分で終わったりとさまざまだが、ひとつ「大工調べ」みたいな演目に挑戦してみるか、という姿勢にグッときた。今月はなにをしてくださるのだろう。
小助六師匠は初登場、太福さんは彦いち師匠の前でなにをやるのか!? それぞれの「30分」、駅伝みたいな「つなぐ」予定調和が崩れる瞬間が、この回の楽しみだ!
この回は「野心の回」。


▼11日 日 14:00〜16:00 「渋谷らくご」 脳の筋肉使用★★★
立川談吉 たてかわだんきち
古今亭菊志ん ここんていきくしん
桂春蝶 かつらしゅんちょう
柳家喜多八 やなぎやきたはち

 
談吉さんの30分の使い方は、これまで「野ざらし」という難しい演目、続いて「たらちね」という前座噺にもなるし中くらいの演目になるものを持ってきました。談志最後の直弟子、今月はなにをするのか!? みんなでどんどん追い込んでいきましょう。
菊志ん師匠、春蝶師匠、喜多八師匠、もうもうこの並びの聴きごたえったらない!
喜多八師匠はいままで「ひとりらくご」での出演が続いていましたが、それくらい独特の雰囲気でお客さんを素敵な想像の旅に連れていってくださる師匠です。最後にこの方がいらっしゃるということは、前に出る人たちは負けていられません、印象に残すなにかをきっと演じてくださるはずです。
想像することの気持ちよさと、心地よい脳の疲れが、しっかり得られる回になると思います。
落語で「脳トレ」するならこの回! 「頭の筋トレ」回です。 圧倒的な個性が揃っています。不協和音となるか、ケミストリーが生まれるか、こうご期待!


▼11日 日 17:00〜19:00 「創作らくご」 脳の筋肉使用★★
柳家わさび やなぎやわさび
瀧川鯉八 たぎがわこいはち
玉川奈々福 たまがわななふく
春風亭昇々 しゅんぷうていしょうしょう
林家彦いち はやしやひこいち
 ◎トーク「落語体験」:吉村さおり(SCRAP&ヒミツキチラボ)
 

    鯉八さんの落語がとにかく不思議でおもしろい。
だれかとだれかが会話している。どんな人なのかはあまりよくわからない。まわりになにがあって、どこにいるのかも、よくわからない。でも、会話は自然だ。「間が独特」というのは便利な言葉だが、芸人論理でいえばだれの間だって独特なのだが、この人は自分の落語のスピードというものに非常に敏感な人だと思う。そして「声」という神様からの宝物を大事に使っている。
なぜ古典の瀧川鯉昇師匠に入門したのか、なぜ新作の桃太郎師匠に入門しなかったのか、なぜツイッターのアイコンは綾波レイとうつっているのか、どうやって落語を作っているのか。すべてが謎だ! 言われていないこと、描写されていないことに関しては、観客それぞれの想像に委ねられる。想像の補助線すらひかないのだ、それが心地よい。
彦いち師匠がトリで構えるこの「創作らくご」の回は、演者の脳みそがそのままドロっと出る回だ。人をどう「想像させる」か。その方法をこそ味わうのが創作の回の楽しみだ。
トークゲストには、渋谷の道玄坂にある「ヒミツキチラボ」という小屋をプロデュースなどもなさっている、リアル脱出ゲームでおなじみSCRAPの吉村さおりさんに登場いただきます。アイデアマンの彼女の脳は彼らの脳をどう見るか。
この回は「脳みそを見る回」。


▼12日 月祝 14:00〜16:00 「渋谷らくご」 脳の筋肉使用★★
立川こしら たてかわこしら
柳家ろべえ やなぎやろべえ
神田松之丞 かんだまつのじょう
春風亭百栄 しゅんぷうていももえ

 
先月の「渋谷らくご」で一番場内を沸かしたのは、立川こしら師匠と神田松之丞さんだったと思います。
こしら師匠は12月に復帰、その直後に渋谷らくご登場だったわけだが、まったくブランクを感じさせないパンクっぷりで、ニコ生視聴者のハートをつかみ、漫談だけの「まくら王」という企画回でも強烈な存在感を見せつけてくれました。2月は「渋谷らくご」に出られませんので、今月ぜひ聴いていただきたいです! また3月に見られる保証は、どこにもないのです!
神田松之丞さんは講談師。先月は忠臣蔵討ち入りの日の出演だったのだが、予定調和を狙うのではなく、一之輔師匠の前で会場にひとつにする独自の話芸を披露してくださり「次はなにをしてくれるんだろう」という期待感を残してくださいました。
そんななかに、本格派の柳家ろべえさんがどう空気をつくるのか、そして最後に百栄師匠が「この人はいったいどんな生活をしているのだろう」という謎を残して、バラエティ回を締めくくってくれると思います。
この回は「狂人回」です。


▼12日 月祝 17:00〜19:00 「渋谷らくご」 脳の筋肉使用★★
春風亭正太郎 しゅんぷうていしょうたろう
立川志ら乃 たてかわしらの
立川吉笑 たてかわきっしょう
橘家文左衛門 たちばなやぶんざえもん

 
一瞬たりとも気の抜けない番組となりました。
こういう番組はほかでは見られません。団体、序列に関係なく、30分でワールドを展開することで完成していく「空気」。
振れ幅が大きいなかにも、たしかな力が感じられる演者さんが揃っているので、だれがどんな演目をやるのかさっぱり想像がつかない感じがワクワクします。
文左衛門師匠は先月「ひとりらくご」で大ネタ「芝浜」を演じてくださいました。志ら乃師匠、吉笑さんが作りだす空気感に、怒らないでいてくれたらいいなァと、こっそり祈っております。
となると、トップであがる正太郎さんの役割が大きくなります。それをうけて志ら乃師匠のネタが変わります。前回は、公演後にまさかの「言い訳」トークを終演後に行った志ら乃師匠。「ひとりらくご」を経てのこの出番で、どんなことをやってくれるのか?
この回は、ややもすると落語とはなにかというイデオロギー対決にもなってしまいそうな、「ガチ」の激突回です。


▼13日 火 18:00〜19:00 「ひとりらくご」 脳の筋肉使用★★★
春風亭一之輔 しゅんぷうていいちのすけ

 
説明不要の俊英、落語界全体の期待の星である春風亭一之輔師匠が、「渋谷らくご」で「ひとりらくご」。
こんなに贅沢なことはありません。
考えようによっては、この「ひとりらくご」は1時間弱の危険な一人旅。2時間のなかで何席か披露してどこかで確実に客席とひとつになれるような組み立ての修正ができません。そんなやりにくさを、心地よさにかえるたしかな腕がある人だから、この公演をお任せできます。
フラッと入った人でも虜にするこの師匠の魅力は、自然さです。
私がこの師匠を心から信頼しているのはアイドルが好きなところです。私はアイドルよくわかりませんが、少なくとも落語の世界だけを見ている人ではなくて、現代人として生き、いろんな文化にアンテナを張っていることが、このことからうかがいしれるからです。アイドルだったら自分もわかるし、それがわかる人が落語やるなら、じゃあ聴いてみるか。そう思う人がどれだけいるかわかりませんが、少なくともジャンルを超えて活躍する人に必要なものを、この師匠はすべて持っていると思います。


▼13日 火 20:00〜22:00 「渋谷らくご」 脳の筋肉使用★★
立川談奈 たてかわだんな
春風亭昇々 しゅんぷうていしょうしょう
立川吉笑 たてかわきっしょう
春風亭一之輔 しゅんぷうていいちのすけ
 ◎トーク「落語体験」:春日太一(映画史・時代劇研究家)

 
真打目前の立川流の二つ目、なかでも談奈さんの落語は「え、立川流!?」と思うほど端正で無駄なくあっさりしている。そこがいい。師匠の立川左談次師匠の落語も私は大好きなのだが、その芸に惚れた同世代がどういう進化を遂げているのか、「渋谷らくご」のみなさんにも味わってほしい。
以前お話をうかがって興味深いことがあった。いまは落語もCD化したり映像化されたりしているので、落語の練習の手本になる媒体はいくらでもある。それで稽古する人がほとんどだ。しかし談奈さんは、すべての噺を、その噺を持っている師匠から直接もらっている。つまり、すべて許可を得て、出所のハッキリした噺をしている。「そんなことは、噺の価値に関係ない」という人がいるかもしれない。たしかに面白さとそれは別かもしれないが、ここで明確なのは出所がハッキリしている噺をやるのだ、という「姿勢」である。こういう誠実な落語家が私は好きだし、生涯をかけて追いかけるに値する人だと思う。
「渋谷らくご」で、毎月でも何か月かに一回でも、こういう落語家さんの落語を聴けるといいなと思うのだ。
でも、そんな感慨のあとに、昇々さん、吉笑さんがガラっと空気を変えてはじけまくる。一之輔師匠はがっぷりよつになる。
トークコーナーには、映画史・時代劇研究家の春日太一さん。『あかんやつら』『なぜ時代劇は滅びるのか』などでもおなじみですが、「渋谷らくご」の定点観測者として、今月二度目の登場です。
みんなイナセな落語家さん。というわけで、最後は「イナセ回」です!

 


いつなんどき、だれの挑戦でも受ける!
どの回にきてもアタリ!
初心者も愛好家も、どの回でも来てください。
渋谷らくごが目指すものを見届けにきてください。

 
posted by: サンキュータツオ | フィールドワーク | 12:04 | comments(0) | trackbacks(0) |-