Profile
  メッセージを送る
Calendar
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      
<< January 2016 >>
米粒写経HP
米粒写経HP
サンキュータツオと居島一平のコンビ「米粒写経」。公式ウェブサイト
熱量と文字数
熱量と文字数
サンキュータツオPresents 二次元を哲学するトークバラエティ音声マガジン
漫才バカ一代
漫才バカ一代
米粒写経が主催する漫才オンリーライブ。年4回、3,6,9,12月開催。 ですが、レギュラーメンバーのスケジュールが合わず、次回は未定。
ワタナベエンターテインメント
ワタナベエンターテインメント所属
DVD『珍遊記〜太郎とゆかいな仲間たち〜』(1)(2)(3)

サンキュータツオの初声優作品!? 漫☆画太郎先生の傑作が春日森監督によってフラッシュアニメ化! 酒の肴にどうぞ。
サンキュータツオ
オリジナルデザインTシャツ
Tシャツリンク_1 Tシャツリンク_2
「一コマ目から好きでしたっ」
オタク心を代弁した魂の一枚をあなたも!
Links
New Entries
Category
Archives
Recent Comment
Recent Trackback
  • 水道橋博士のメルマ旬報 連載:サンキュータツオのお笑い文体論 「POSION GIRL BAND研究」連載開始しています
    Nowpie (なうぴー) お笑い芸人 (08/09)
  • 【ネタバレあり】『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』 タツオ解釈DAT編 〜やはりDATは見ていた!〜
    しげの樹 (11/25)
Search
mobile
qrcode
RSSATOM 無料ブログ作成サービス JUGEM
【2015年度下半期 講演会 神戸YWCA、早稲田大学、成城大学】
大学や教育機関での講演会は積極的にお引き受けしています。

現在、授業期間中は一橋大学には毎週水曜日2コマを担当しているわけですが、こちらは非常勤講師としての通常の仕事で、
主に外国人留学生に日本語の作文、文章表現を教えています。
で、そのほかに、といったらなんですけれども、私なりにお話できるテーマでしゃべることができることは、なんとなく。
講演料のために生きているわけではないので、足代さえ出られれば、あとは精一杯の心付けをしてくだされば大歓迎。

ちなみに、上半期は早稲田大学の水藤新子先生(中村ゼミの先輩)、目白大学の丹明彦先生のお声かけいただき、
それぞれ「現代日本語の諸問題」、「BLについて」という、同一人物が語っているとは思えないテーマでしゃべって参りました。

ツイッターなどでは講演情報を告知していましたが、
2015年の下半期も、各所で各テーマで語ってまいりました。

2015年10月22日。
神戸YWCAにて。
「日本語教育における国語辞典の使い方」。
現場の日本語教師の方々をはじめ、日本語の興味のある方々に多数おいでいただきました。
大阪大学の金水敏先生もいらしてくださり、大緊張のなかでの講演でした。
釈迦に説法とはまさにこのこと。
金水先生のご著書を各所で紹介していたら、お耳に入ったらしく。
ありがたいことですけれども。ニュートンの前で引力の講義するようなものでした。
お声かけくださった神戸YWCAの皆さま、ありがとうございます。

2015年12月2日。
早稲田大学。
盟友トミヤマユキコさんにお声かけいただき、少女マンガ論の授業で「BL」について。
こちらは対談形式で。
トミヤマさんは大学院の専攻の後輩にあたる方ですが、博識でありながら間口の広さがあって、書評なども的確でおもしろいし、こういう先生が現役時代に専任でいたらなあと、思うのですが、トミヤマさんも非常勤。
つらいですなあ、非常勤。
(ちなみに、非常勤講師というのは、言ってしまえばアルバイトのようなもの。世間の人のイメージを軽々と下回るバイト代で教育機関に従事する便利屋のようなものです。それでも使ってもらえるだけすごくありがたいことなのです。)
イメージ以上に、学生さんたちの受け入れ態勢も整っていたので、目先の笑いにも走りつつ。
学生許可局員もいたり。うれしい。

2015年12月18日。
早稲田大学。
水藤新子先生の「日本の言葉と文学」。こちらは上半期に続きお声かけいただきました。
いいですね、定期的にお声かけいただけるのは。
こちらは「文体論」について。お笑い的な読み解き方。今回は、漫才のコピーではなく、独話と対話で笑いの取り方がどうちがうのかといったことを、すべらない話などを例に。
水藤さんありがとう!
こちらの学生さんもあったかい。

2016年1月23日。
成城大学。
こちらは、教員向けの講演。
「成城大学共通教育研究センター主催 公開FDワークショップ’15」ということで、
「表現教育の可能性:日本語教育の現場から」というテーマで。
大学生に日本語の文章表現に教える時代。
日本語教育に携わり、留学生がつまづく作文作法を、日本人学生向けにフィードバック。
こういったワークショップに、日本全国から先生たちが集まって、自分の大学の学生さんたちに還元したい、という熱意のある先生方が集う。
こういう先生たちがいることを、世の学生さんたちはどれほど知っているのだろう。
本当に情熱でしかない。
私は胸を打たれました。

90分強の講演に、60分強の質疑応答。
質疑がそれだけ尽きないのは本当にすごいことです。
私のお話なんてのはまとまりのない所感集みたいなものなのですが、各自、自身の問題意識に照らし合わせて消化してくださるわけで。その想いに本当に感銘を受けました。
出席してくださった各大学の先生方、そしてお声かけくださった成城大学の阿部勘一先生、東谷護先生、ありがとうございます。



成城大学。
いいキャンパスだったなあ。
この日は、卒業論文の口頭試問の日だったようで、順番をまつ学生が緊張した面持ちで廊下待機している前を通ったのが印象的でした。


iPhoneImage.png

東谷先生から献本いただいたのですが、この勁草書房の『大学での学び方』はマジ名著!
「お勉強」と「学び」のなにがちがうのか。
私の『ヘンな論文』と相通じるところもあるなあと、私よりも100倍重厚な内容を拝読して、畏れ多くもちょっぴり思いました。
すごい本。

3月11日には、情報処理学会の全国大会で、対談をします。これは「ヘンな論文」で。
論文の話を起点に、情報処理学会のヘンな論文などについてしゃべるかな?

3月25日には、伊豆市立修善寺図書館で国語辞典に関する講演があります。
国語辞典は、私は好きでコレクションしているだけで専門てわけじゃないのですけれど、それくらいが入口としてはいいのかなと思ったりもしています。
フランクにやります。

このふたつに関しては、またご報告できればと思います。
今後も講演は積極的にお引き受けします。

2016.03.05
 
posted by: サンキュータツオ | フィールドワーク | 01:36 | comments(0) | trackbacks(0) |-
サンキュータツオ・春日太一『俺たちのBL論』河出書房新社 発売! #俺たちのBL論
映画史・時代劇研究家の春日太一さんとの共著で、このたび河出書房新社から
俺たちのBL論
という本を出版しました!



大勢の人に手にとってもらいたい想いと、そんなに大勢の人が読むような内容ではないんじゃないかという想いがせめぎあっております。
ベストセラー作家である春日さんのキャリアに、汚点を残すという荒業をこの本でやってのけた的なノリのものですが、
そういや最近「BL」って言葉よく聞くなあ、どういったものなんだろう、とちょっと気になっている人にはうってつけの本だと思います。
ここ数年、BLのことを考え続けてきました。
そのことを、春日さんにレクチャーするような切り口で構成した本です。
とはいっても、私はいわゆる「腐女子」を代表するような存在ではありませんし、そうしたいという気持ちもありません。

ツイッターでも書きましたが、
私が芸人ということもあってか、私がBLについて語ったり、『俺たちのBL論』なる書籍を出すことに対して、不信感を持つ方もいらっしゃると思いますが、誤解しないでいただきたいのは、決して腐の文化やBL、やおいをバカにした文脈では語っていないということはここに宣言しておきたいと思います。
また、今回の本を書くにあたり極力気を付けたことは、自分の頭で考え、自分の言葉で語るということです。つまり「自分」を語ることを中心に、聞き手である春日さんに自分なりに整理したことを伝えました。一般化など到底できないのが、「萌え」であるからです(という一般化はしています)。

また、「腐女子論」でもありません。外部から「腐女子」や「BL」を語るものでもありません。あくまで私自身の経験を元に、自分なりに考えたことを整理した本です。もちろん、書籍の引用や紹介はしております。
「腐女子」は本来、腐女子本人が使うべき用語であって、外部の人がその人をさして呼ぶべき言葉ではないような気がします。なので私は使用に慎重にならざるを得ません。ただ、私はなぜ女ではないのか、なぜ腐女子ではないのにこういったものが好きなのか、ということを考え続け、ここ数年、常に外部の者としての疎外感を感じながらも、自分なりの萌えを追求してきました。なぜ自分はBLややおいに萌えるのか。答えのでない問いでした。

しかしひとつハッキリしているのは、この疎外感というのは、ふた昔前は「オタク」総体が、一昔前は「腐女子」総体が経験していた、疎外感、そして後ろめたさだったということ。私はいわゆる「腐男子」なのかはわかりませんが、BLはコンプレックスと後ろめたさを忘れちゃいけないなと思ってます。私は自分にそう言い聞かせています(くれぐれも一般論ではなく、個人の見解です。ここを誤読されてしまって、すでに悲しい想いです)。

そういう想いをもってなぜ今回、このような書籍にまとめたかというと、「BL」という言葉だけが先行して、実体がつかみにくく語られにくく、ネタ化されたり、誤解されたりしている傾向があるからです。私が正しく理解しているとは思いません、ただそういうものであるということがわかったからです。

何十年もこの世界を味わい尽くしているお姉さん方からしてみたら、蚊が飛んでいる、くらいの言説にしかすぎませんが、男性が読むBLという観点でまとめられたものは管見の限り、まとまった分量のものはまだなく、むしろ外側の人へBLの魅力の一端と、接し方をなんとなく知ってほしい、という一冊です。無理解で接すると大けがの元になりますし、今現在の私も誤解を防ぐので精一杯なのです。そういった雰囲気だけでも察していただくには、うってつけの本です。

最後に。今回の『俺たちのBL論』のテーマは、人間の脳の、余白と補完 の作業です。
省略と補完といってもいいです。
これは私が関わっている落語とも連続的だし、好きなアニメやマンガにも、人付き合いにも共通したテーマです。
スキャンダラスな第三部は、男性評論、女性評論というテーマです。春日さんが見事に私の右斜め上をいく発言で、空高く飛び立っていく様をどうぞ楽しんでいただければと思います。

続報はまた。

2016.1.22
 
posted by: サンキュータツオ | お知らせ | 18:08 | comments(2) | trackbacks(0) |-
岩波文庫、4冊の帯を書きました
昨年の話ですが、
岩波文庫フェアで、岩波文庫4冊の帯を書きました。
ブンガク好きとして、ゴールですよね。ほぼ。
もう思い残すことないですよね。

『寺田寅彦随筆集』小宮豊隆編
『日輪・春は馬車に乗って 他八篇』横光利一
『漱石文芸論集』磯田光一編
『やし酒飲み』エイモス・チュツオーラ 土屋哲 訳

iPhoneImage.png

全国の書店の岩波文庫、まだ帯が読めるところがあるかもしれません。



たとえばこんな感じ。



やし酒飲みは、フランスヌーボーロマンのロブ=グリエに通じるような、
「物語の定型」からの脱却が、現代的な意味としてはあると思います。
といっても、アフリカ的物語のプロトタイプなのですが、
現在的にはそういう意味もあるように読める、というすごい小説。

めちゃくちゃおもしろいです。度胆抜かれるかと思います。

こんな感じで。
ぜひ書店で探してみてね。

2016.03.04
 
posted by: サンキュータツオ | 書き物 | 16:07 | comments(0) | trackbacks(0) |-