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【『米粒写経のガラパゴスイッチ』ご来場ありがとうございます #米粒写経】2016.04.30 Saturday
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4月29日(金)『米粒写経のガラパゴスイッチ』、
ご来場くださった皆様ありがとうございます。
隔月最終金曜日に開催しているこの単独ライブも、もう数年に渡って完売記録が続いております。
今回は祝日にも関わらず大勢の方にご来場いただきうれしいです。
第一部のネタパートは、新ネタ「モノマネしりとり」と、「ふくわらい」(外国人の教えにくい日本語 その2)でした。
オフィス北野のホロッコ、シルキーラインにも出てもらいました。
なお、最初の30分ほどフリートークのコーナーでは、来る5月21日(土)にオンエア予定のCBCテレビ『本能Z』の収録の様子や、その後の水道橋博士さん邸での、居島一平 VS 博士チルドレン の様子を。やー、笑った笑った。
第二部のトークパート、今回は映画史、時代劇研究家の春日太一さんをお招きして、「陰謀史で読み解く徳川260年 その1 家康編」という話をしていただきました。おもしろかったなぁ!
今回のオリシマーズは、春日太一さん
このライブ、年に一度くらい大きめなところでやるとか、なんかしたいですね。
私たちは知的好奇心を満たすお笑いを標榜しているので、そういうものを求めている層がたくさんいるといいな。
地道に続けるしかないのだけれど、こういう方向性の人たちがいるってことだけでも、知ってもらえたらと思います。
次回は6月24日(金)。
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【TBSラジオ『荻上チキ Session22』出演 「2016年NBAレギュラーシーズン」ポッドキャスト配信 #tokyopod #ss954】2016.04.29 Friday
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4月28日、
TBSラジオ『荻上チキ Session22』に出演しました。
今シーズンのNBAレギュラーシーズンを振り返る、というテーマで。
現在、ポッドキャストで配信されています。
いま、NBAのことを1時間もしゃべらせてくださるラジオは、国内でこのラジオしかありません。
大変ありがたいことです。
昨年から今年にかけてのシーズン、国内的にはBリーグ発足の報だったり女子バスケの活躍など話題も豊富でしたが、NBA的には過去に例を見ない頂上決戦が繰り広げられようとしています。
この番組では、今年のNBA、
ゴールデンステート・ウォリアーズと、サンアントニオ・スパーズという、歴史的な2チームのみを採り上げて紹介する、という試みをさせていただきました。
たしかに今年のNBA、東にもキャブスやラプターズ、セルティクス、ヒートなどおもしろいチームはたくさんあるのですが、
とはいえ今年の西、ウォリアーズとスパーズの強さはホントに過去例を見ないレベル。
パッキャオ対メイウェザー的な、超オフェンシブ(だけどディフェンスもなかなか強い)ウォリアーズ、超ディフェンシブなスパーズという構図がめちゃくちゃ面白いのです。
具体的には、ウォリアーズの選手カリーと、スパーズの監督ポポビッチ。
どちらも超現実的なバスケを追求した結果、いまのスタイルに落ち着いたわけなのですが、
ウォリアーズの73勝9敗は、今シーズン開始前はだれも考えもしませんでした。
なんならオルドリッジ加入時点で、今年はスパーズ独走とだれもが思ったことでしょう。
今年最大のサプライズチームは、なんと昨年の王者ウォリアーズだったというドラマ。
さらにカリーのMVPというよりは、MIPぶり。第4Q出ないで勝った試合が17試合、それでも平均30点超えの得点王、3p成功記録も、昨年の自身の記録286本から、402本へと大幅更新。
……いったいどこまでいくんですかあなた。
開幕24連勝、ホーム54連勝の大記録。
かたやスパーズもホーム45連勝と史上2位の記録、主力を休ませつつローテーションを組んでも67勝15敗というチーム史上最高の成績でレギュラーシーズンを終えたのです。
どちらのチームも好きです。どちらにも負けてほしくないです。
でも、ファイナルの前、西地区のファイナルでこの2チームは激突します。引き分けはありません。からなずどちらかが勝ちます。
この年まで、NBA見続けてきて本当に良かった。
ウォリアーズが、ジョーダン在籍時の95-96シーズンのブルズの記録72勝10敗を超えた日。
カリーがシーズン最終戦で3Pを決めまくり、402本目のスリーポイントシュートを決めた日。
コービー・ブライアントが引退試合で60点を決めてロサンゼルスを熱狂させたあの日。
その夜、日本では熊本で地震が起きた日。
2016年4月14日は、生涯忘れられない日になりました。
2016.05.03
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【アニメ『落語元禄落語心中』Blu-ray三巻 発売!「落語探訪」に、小林ゆうさんと出演】2016.04.27 Wednesday
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『昭和元禄落語心中Blu-ray(限定版) 三』
4月26日に発売しました。
雲田はるこ先生原作『昭和元禄落語心中』のテレビアニメ。
そのBlu-ray第三巻がはやくも登場!
アニメの第四話、第五話収録。
堅物だった菊比古が、自分と向き合い、自分の落語に気づきはじめるとき。
鹿芝居を通して、なにかを掴み始める。
いやー、この頃の菊比古と助六の関係が、一番いいですな!
ずっとこの時間が続けばよいのに!という。
さて、このシリーズ、特典映像にある「落語探訪」というコーナーに、声優の小林ゆうさんと毎回出演させてもらっています。
2巻までは新宿末廣亭を舞台にお送りしたわけですが、今度は二つ目の落語家さんの日常ということで、立川こはるさんに登場していただきました!
このコーナー、小林ゆうさんのカオスっぷりがおなじみです。
声優さんにツッコミたくない私も、さすがに芸人ぽいところが出てしまっていますが、生温かい目で見守ってくださいませ。
立川こはるさん、ご出演ありがとうございます!
第四巻にもご登場です。お楽しみに!
ドラマCDも最高!
このドラマCD、毎回クオリティ高いんですんわまた!
助六のサインも入っているよ!
2016.05.03
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【『QJ 第2特集:声優の最前線』 座談会参加 #netsumoji】2016.04.25 Monday
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クイックジャパン『QJ』(太田出版)、
125号で、第2特集「声優の最前線」で、
私が制作しているポッドキャスト「熱量と文字数」のメンバー、
サンキュータツオ(米粒写経)、あしとみしんご、かーず(かーずSP)
の3人で座談会をしました。
p104〜p107 カラー4P
「声優入門座談会」
非常に内容の充実した座談会になりました。
ぜひ読んでください。
いまのアイドルと声優のなにがちがうのか。
声優という職業がいまどれくらい面白い存在になりつつあるのか。
読み応え充分です。
文:岩倉大輔 撮影:はぎひさこ
ありがとうございます。
この表紙のQJです。
2016.05.12
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【読売新聞連載:『文豪ストレイドッグス』紹介 「サンキュータツオのただアニ!」】2016.04.22 Friday
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4月22日発売
毎月連載の「サンキュータツオの ただアニ!」、
今月は、新聞読者層にこそオススメ、ということで
『文豪ストレイドッグス』をご紹介しました。
個人的には主人公が中島敦ってのが好きです。
芥川や太宰じゃない、横光とかでもない、
中島敦ですよ!
作画もすごいアニメです。
2016.05.03
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【CD-BOX『志ん朝 東宝』 スペシャルサイトに寄稿】2016.04.19 Tuesday
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故・古今亭志ん朝師匠のCD-BOX『志ん朝 東宝』が発売され、
ソニーのスペシャルサイトにコメントを寄せました。
高田文夫先生、東出昌大さん、『昭和元禄落語心中』の雲田はるこ先生、中野翠さん、読売新聞の森重記者など、
錚々たる顔ぶれに入れていただいのは光栄でありますが恐縮です。
山寺宏一さんはじめ、志ん朝師匠を愛する著名人は山ほどおります。
私以下の世代となるとなかなか生で聴いた、追いかけたという方は少ないかもしれませんが、
それでもここに名を連ねることになったことはとにかく畏れ多いことです。
志ん朝師匠は、私にとって太陽でした。
発売元であるソニーの来福レーベルは信頼のおけるところです。
監修の京須偕充さんには、著作から多大な影響を受けました。
『落語コスモス』という本で、志ん朝七夜という独演会シリーズを仕掛けるにいたる経緯が書かれていますが、志ん朝師匠を知らずともドキドキして読むことができることと思います。名文です。
この独演会を録音した音源がソニーから出ている志ん朝師匠存命中に発売されたCDです。これも奇跡かっつーくらいの傑作です。
没後、さまざまな音源やDVDが発売されました。
きっと存命だったら許可なさらないであろうものも世に出ました。
それもまた仕方のないことなのですけれど、伸び伸びしている明るい志ん朝師匠に出会える音源、それがこのシリーズです。
特典でついているネタ帳は、当時の古今亭志ん八、のちの古今亭右朝師匠によるもの。
右朝師匠は寄席文字の橘右近師匠のお弟子さんとなり、本格的に寄席文字に携わっていた時期もあり、そののち落語家になられたので、尋常ではないうまさです。
右朝師匠は、18歳のころに「早稲田文学」という文芸誌の編集をしていた際に出会って以降、たいへんお世話になりました。
いろいろなところへ飲みにつれていっていただきました。
厳しさのなかに優しさもあり、どこの馬の骨ともわからぬ学生相手にいろいろ教えてくださいました。
私だったらできないです。
そんな右朝師匠について、おなじサイトで高田文夫先生が書かれています。
日本大学芸術学部の落語研究会で、お二人は同級です。
雲田はるこ先生がお描きになっていた、志ん朝師匠の「手」の表現。
志ん朝師匠は着物姿がとても美しかったですが、なにより手のかたちの美しい師匠でした。
といってうるさくない。
ヒザの上にほんの少し置いているような、いや、もしかしたらヒザの上に「浮かせている」くらいおなじところに両手を添えていました。ベタっとヒザに置かないという。
手を動かすときは一挙手に意味があるとき。そんなストイックなところからも、どちらかというと父・志ん生師匠よりは、八代目桂文楽ないし、兄馬生の影響を見ることができました。ですけれど、身体全体から発する愛嬌などは、どうしたって志ん生譲りなのです。
すごかったです。
志ん朝師匠をじかに聴けたというのは末代までの自慢ですが、あまりしゃべりすぎると最近落語を好きになった人に、面倒なマニアが思い出話をするような、昔自分がもっとも嫌いだった人種になるので、あまりしないようにしたいなと自戒しています。
ですけれど、いまの時代の人でもすっと身体に入ってくる落語なので、音源でもその魅力は充分に伝わると思います。
非常に恐縮しましたが、これをキッカケに志ん朝師匠を知る人がひとりでも居てくれたらそれで仕事は果たしたかなと思うので、そういう方がいましたら、ぜひお手にとっていただだきたいと思います。
04.19
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【『栄養と料理』連載:5月号「包丁」 サンキュータツオの このコトバ、国語辞典に聞いてみよっ 第17回】2016.04.10 Sunday
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雑誌『栄養と料理』(女子栄養大学)での、
料理や食べ物に関する言葉を国語辞典で読み比べてみる連載。
今回は「包丁」。
いや、庖丁と書くべきか。
表記すらどれがいいのかわからない、けれどもどの家庭にも必ずあるという謎の道具「包丁」。
もともと「料理を作る人」そのものを指したところからきている、
またどの国語辞典もちゃんとそれ書いてるのね!
すごいよ!
ただし、「包丁を握る」という表現が、なにを意味するのかはどこにも書いていなかったり。
「包丁」の意味も「握る」の意味もわかるのに、
「包丁を握る」は文字通りの意味ではない。連語です。
「連絡をとる」もそうであるように、日本人ならだれでもわかっている言葉でも、
連語として定型化しているものの意味って実は漏れることが多いんです。
庖丁の項目に「‐を握る」という用例が加わるのはいつの日か。
これは日本語教育をしていても切実なのです。
なぜなら、日本人でもわからなくなってきている人が多い例だが、
確実に使用している人がずっといるからだ。
『栄養と料理』、楽しい雑誌なのでぜひ手に取ってほしいです。
2016.05.03
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【雑誌『Discover Japan』 インタビュー掲載 #シブラク】2016.04.09 Saturday
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『Discover Japan』という雑誌にインタビューが掲載されています。
まだ手元にないので、渋谷らくごの楽屋にあったのを写真撮りました!
日本語というテーマなので、日本語教育のことかなとか、文法や文体論についてかと思いきや、落語のことでした。
落語のなかの日本語となると、ちょっと難しいテーマかなと思ったんですけど(というのは、時代によって変わっているし、落語ならではの言葉って、これです!と言っていいもんかどうかわからないものが多いので。また、落語の言葉といっちゃうと、落語はやっぱり現代人にはわからないのかな?というイメージをつけてしまいそうなので)、
コミュニケーションの戦略(ストラテジー)として語りました。
で、いまオススメの若手の落語家さんを4人!ということで、
今回は、
瀧川鯉八さん、
立川吉笑さん、
柳家わさびさん、
神田松之丞さん(松之丞さんは講談ですけど)
をご紹介しました。
いいよね、この4人。
ほかにもたくさん、素晴らしい才能が蠢いているのがいまの二つ目。
紹介しきれないのでまた別の機会に。
インタビュアーは、九龍ジョーさんだったので大安心。
吉笑さんの『現在落語論』の担当編集さんです。
こんな感じの写真入ってます。
写真を見ればわかると思うんですけど、松之丞さんのHP掲載のインタビューをしたのとおなじ日ですね。
おなじ服です。
ちなみにこの日は、吉笑さんとのトークイベントがあった日でもあり。
良かったら買って読んでみてください。
2016.04.11
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【神田松之丞(かんだ まつのじょう)さんのHPにインタビュー掲載 #シブラク】2016.04.08 Friday
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「渋谷らくご」で毎月お世話になっている、神田松之丞さんのHPに、松之丞さんがインタビューしてくださった私の談話が掲載されています。
松之丞さんのHP、超かっこいいよ!
▼神田松之丞オフィシャルサイト -講談師 かんだ まつのじょう-
オフィシャルサイトに、ちゃんと自分の名前の読み方を入れているあたり、えらい!そうだよ、そういうことだよ!っていう。
作った人のアイデアかもしれないけど。
で、またちゃんとサイトの存在を知ってもらうため、さらに読み物を充実させるために、私のインタビューをしてくださったのでしょう、本人は一番話したいからとおっしゃってくださいましたが、そうだよみんなもっと松之丞さんのサイト見に行くべきだよと思ったので、たくさんしゃべりました。
私は、立場上、特別な場合をのぞいて、渋谷らくごの演者さんとは飲みに行かないし、なるべくしゃべらないようにしています。
ある程度の緊張感が必要なので。
知りすぎると人としても好きになっちゃうから。
好きなのは芸だけにしておいたほうが、お客さんのためと思うので。
しゃべる機会があっても、全部はしゃべらないようにしています。
だけど、松之丞さんは、興行的な事情もわかってくださっている方なので、聞かれたことにはすべて正直にお話しました。
正直に話すと、公表できないような胃が痛い話ばかりになるのですが、それでも4時間しゃべったうちの30分くらいを掲載することになりました。サンキュータツオさん(米粒写経)に、訊いてみた。
Vol.1 「タツオさん、寄席演芸の原体験はなんですか?」
Vol.2「タツオさん、なぜシブラク(渋谷らくご)をはじめたのですか?」
Vol.3「タツオさん、あなたにとって「神田松之丞」とはなんですか?」
ちゃんと、(米粒写経)って、入れてくれるあたりとか、うれしいよね。
しゃべってて気づいたんですけど、まだまだしゃべることたくさんあったんだなと自覚しました。
普段はしゃべる必要も、しゃべる場所も、需要もないことなので、口にしてきてなかったぶん、身体のなかに沁みついている感情がまだまだたくさんあって、対談終わったあとも、あれ忘れてたとか、これ言えばよかったということばかり。
言わなきゃ良かったことのほうが圧倒的に多かった。
「渋谷らくご」およびサンキュータツオ(米粒写経)の存在は、
落語界的にはほぼ黙殺されているので、だれも話を聞こうとはしてくれません。
聞いたところで会が立ち上がった経緯くらいのもので、こちらとしてもしゃべったところで興行観など理解できる相手もそうそういないという自負があります。
紙面の都合、というのもありますし。
外向けに、公に経緯を話したのは、読売新聞ONLINEの記事です。これもやはりウェブ。ウェブは文字数の制限が厳密ではないので、いまはその利点を最大限に活かした記事が良いですよね。
唯一、興行という側面からインタビューしてくださったのが、橘蓮二さんの写真と10人のプロデューサーに話を聞いた『らくごころ』です。
今回、松之丞さんと話しているうちに、いろいろなことを思い出したのですが、
やはり「わせだ寄席」に関わったということと、これは対談では話しそびれたのですが、大学4年から5年にかけて、小学館で『CDブック 八代目桂文楽全集』『CDブック 五代目柳家小さん全集』に関わったこと、そして橘左近師匠の『東都噺家系図』で年表を作成したこと、これがけっこう大きかったと思います。
現役時代は大嫌いだった早稲田の落語研究会のOB連でしたが、
3年の夏に「わせだ寄席」で圓太郎師匠の襲名披露を開催するにあたり、いまはなき高田馬場「うどの大木」(これもOBが経営する飲み屋だった)に、ニッポン放送の塙さん(談志円鏡歌謡合戦のプロデューサー)、小学館の畠中さん(上記のCDブックの編集長)、岡本マキ賞の主催の富塚さんなどと膝を突き合わせ、今後の「わせだ寄席」をどうしていくかという議論をして、OBに対する考え方が劇的に変わったのでした。
いまから考えると、圓太郎師匠が引き合わせてくれた縁だったのです。それだけでも圓太郎師匠には感謝してもしきれません。
わせだ寄席はわせだ寄席であって、お前の会ではない、ということ。
では、落語会のコンセプトとはなにか。4年で卒業してしまう学生主催の落語会を、長期的に興行をまわしていくとはどういうことか。
現実とロマンのバランスを見極めていくにあたり、いろいろなことを考えました。
私の代で、「わせだ寄席」を終わらせる、という覚悟があったから、OBと本音の話ができました。
そうして、落語界を支えていくとはどういうことなのか、ということを考えたのです。
その後芸人活動をはじめ、興行観という意味でも浅草キッドさんに大きな影響を受けました。
これはいまでもそうです。
渋谷らくごは、使命を終えたのかもしれませんし、まだはじまったばかりなのかもしれません。
これはもう、成り行きに任せるしかありません。
私がいつまで関わるかもわかりません。来月終わるかもしれないし、10年続くかもしれません。
ですけど、少なくともいまの若手落語家たちが面白いのはまちがいないし、シブラクがおもしろい場所になりつつあることも、たぶんまちがっていないと思います。
落語会はすべて初心者向けです。敷居の高くしている意識なんて、どの会もないと思います。
でも、「外側」からみたとき、「初心者向け」と一言謳うことの安心感は計り知れません。
そして、99人の常連よりは1人の初見を大事にしてください、という空気感を作ること。
身内感を出さないようにしながら、初見の人を仲間にしていく感じ。
そういう風通しの良さを作り上げることが、これから落語に触れる人には大事だと思うのです。
なので、現実的に毎月ないし隔月確実に出ていただける演者、そして安定した力を発揮してくださる演者、この時代に落語以外の知識や興味がある演者、ということで、なんとなくの固定メンバーを形成しているわけですが、これは今後も続くかどうかはわかりません。
いまやれることの精一杯をやって、先のことは考えないようにしています。
毎月最後だと思ってやっています。それくらい、いつ終わるかわからない場所なのです。
今月は、初日の4月8日、松之丞さんがトリをとります。松之丞さんに対する想いは、上記インタビューを読んでください。
そして二日目の4月9日土曜14時回、二つ目(私は、二ツ目ではなく二つ目、と表記する立場です、これは特殊用法です)の柳亭小痴楽さんがトリをとります。唐突に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、今しかないです。そしてその唐突感も楽しいです。
10日は、圓太郎師匠が「野ざらし」をやります。「昭和元禄落語心中」の最終話の、あの「野ざらし」です。
11日は、扇里師匠&こしら師匠の会です。夜は左談次師匠がトリ。
最終日12日は、扇辰師匠と馬石師匠の大吟醸落語会、夜が創作ネタおろし「しゃべっちゃいなよ」。
初日の「志ら乃・春蝶」のふたりらくごに来る人が一番すごいお客さんだと思いますが、土曜の喜多八師匠、日曜の一之輔師匠の会も間違いない内容で、いまからトキメキしかない!
どうぞ今月も「渋谷らくご」、よろしくお願いします。
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【大学がはじまりました】2016.04.06 Wednesday
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一橋大学、2016年夏学期、はじまりました。
早稲田に在学していたときは、都電沿いの早稲田から面影橋あたりまでの桜が日本一だと思っていたけど、
一橋で教えることになってから毎年国立駅から大学までのこの桜並木を見ていると、
まわりに高い建物のないこのおおらかな場所にあるこの桜が、
一番なんじゃないかと思ってきました。
この日は、風が強く桜が散りはじめ、文字通り桜の雨でした。
今セメスターでは、どんな留学生がくるのか。
毎回強烈な個性が現われるので楽しみだ。
添削は泣くほどつらいんだけど、学生にやる気があるから救われる。
今年度も日本語上級前半のクラスと上級後半のクラス。
どんな課題で書いてもらおうかな。
2ヶ月ぶりに教員のみなさんの顔を見たりしたのだけれど、
あれ、あの先生どうしたんだろうと思ったら、特任教授だったので任期つきだったので、別の大学に就職されましたよ、と聞きビックリ!
知らなかった!
唯一毎年ツールの話できる先生だったのに!
N先生…今年このサガンの活躍に期待してください。
学生にやる気がなくて添削の授業とか、マジ地獄だろうなあ。
2016.04.07
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