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「メキキの聞き耳」裏話 〜あの「湯たんぽ探偵」から、続報!〜

あの「湯たんぽ探偵」から、続報!
なんとこの春、「湯たんぽの形態成立とその変化に関する考察V」が出る!

1/6にTBSラジオ「メキキの聞き耳」@『荒川強啓ディキャッチ』でご紹介した論文、
「湯たんぽの形態成立とその変化に関する考察機廖覚えておいででしょうか?

「メキキの聞き耳」裏話 ~「湯たんぽの形態成立とその変化に関する考察機~
▼「メキキの聞き耳」本編はこちらをお聞きください(1/6配信分)。

そして、本編終了後に、その著者である、
共立女子大の伊藤先生から、TBSラジオに連絡が!

うわー、こりゃやっちまったー!ふざけんなー!って怒られるなーと思いましたら、
なんと大感謝のご連絡が!
そしてわざわざお手紙と、論文の抜き刷りが届いたのであります。

「たまたま、聞いていた友人が教えてくれました。私もネットで聞かせていただきました。大学の紀要というマイナーなものに関心を持っていただき恐縮しています。また、ここまで深く読み込んでくださった方は他にはおられないのではないかと思います。お礼申し上げます。」


という激アツ文章!
学者ならではの孤独感満載のお手紙ですが、私は目頭が熱くなりました。
やっててよかった!
紹介してよかった!

いままでも、このコーナーでご紹介した論文は、その著者様から直接ご連絡をいただいたりすることも多く、本当に感謝感激でございます。
そして、すべての方が、怒りではなく、感謝の意を表明してくださっております。
本当に、本当に、寛大なお心に甘えております。

そして、伊藤先生は、そのコレクションを、カラー写真で郵送してくださいました!

110213_2100~0001.jpg

研究室の机に処狭しと置かれた湯たんぽの数々!
そして、別荘にも無数の湯たんぽコレクションが!

行間を読みますと、自宅の写真がないことから、いかにご家族に理解を得られていないかがよくわかります。きっと室内が暗くて撮影できなかったのでありましょう。

これだけのコレクションがあることを、先生のゼミ生たちはどのように受け止めておられるのか。
興味津々です!

そして、おなじく郵送物には、
この2011年に発表される、
「湯たんぽの形態成立とその変化に関する考察V―正岡子規の俳句を通して―」
が同封されておりました!
(しかも今回はセカンドのお名前に「宮澤俊恵」さんという方が。ゼミ生が借り出されたのでしょうか。新たな湯たんぽ戦士、現る!)

な、なんと正岡子規とな!?
「われ老いぬ 春の湯たんぽ 維摩経」明治二十九年三月 病子規
の書から端を発する新しい知見の数々!

年1回のハイペースで湯たんぽの論文を書いておられる伊藤先生、
こんな凄い方はおられません!
共立女子大学おそるべし!


激アツ! 湯たんぽだけに!
これはやばい! 会いにいきたいくらいです。ぜひ研究室を訪れ、コレクションの数々を拝見したい所存です。


あ、ちなにに感謝のお手紙、というか、封書は、すべて荒川強啓さん宛てでした。

posted by: サンキュータツオ | おもしろ研究論文 探索 (2009年11月〜) | 21:55 | comments(2) | - |-
「メキキの聞き耳」裏話 ~「恋愛関係の別れに関する研究(1) 別れの主導権と別れの季節に関する研究」~
恋愛関係の別れに関する研究! 恋人たちよ、3月には別れるぞ!
1/4の20歳よ、身を守れ!
 

日本唯一の学者芸人にして、おもしろ論文探索家でもある私サンキュータツオが、
本日、TBSラジオ「メキキの聞き耳」@『荒川強啓ディキャッチ』でご紹介した論文は、


牧野幸志・井原諒子(2003)
「恋愛関係における別れに関する研究(1) −別れの主導権と別れの季節の探求―」
『高松大学紀要』第41号






◆「メキキの聞き耳」本編はこちらをお聞きください。
 (2月3日の配信分です)
上のウェブで本編聴けます。2/3のものです。宜しければポッドキャスト登録もどうぞ。

〇心理学のエリアでは、恋人関係を扱った研究が多いようだけれど、
なかでも「別れ」を扱ったものはあまりないらしい。
たしかに直接調べたりすると個人的なことですから、調査しにくいというのもあるのだが、
単純に、
「どう知り合って」「どう好感をもち」「どのように距離をちぢめて」「どのように恋人になるか」
また
「恋人関係になると、心理的にどうなるか」
といった研究のほうが、初期段階には多いだろう。

〇本文によると、
松井(1990)の論文によって、恋愛研究は4つに分類されるそうである。
「恋愛に対する態度や認知」
「異性選択と社会的交換」
「恋愛感情と意識」
「恋愛の進行と崩壊」
この4つ。
で、この論文は、最後の「恋愛の進行と崩壊」のうち、「恋愛の崩壊」に特化した論文なのである。
ちなみに、(2)は、ずいぶん経過して2006年に、別の論文誌に掲載されている。

〇詳しくは、上記音声で聴いていただきたいのであるが、
非常に興味をそそられたのは、
女性のほうが圧倒的に「私がふった」と思いこんでいる、というあたり。
認知バイアスがかかっているという先行研究もあるのであるが、
要するに「ふられたと思いたくない」という思い込みが、そういう歴史認識を形作るらしい。

「私は傷つきたくないし、傷ついていない」というシンデレラ的思考である。
こういう人は、何度もおなじ過ちを繰り返すものと思われる。現実を直視しないために。
あくまで理論上は、ということですが。

〇別れは、
3月、あるいは11月、
夜21時〜23時、
平均1.9回の会合で、5日間くらいかけて行われる。
だいたい、女性のほうから別れたがる。
理由は、「あんたのこと嫌いよ!」である(ほかに好きな人ができていたんじゃないの?というツッコミしろもある)。

これが、今日びの20歳の恋愛のありようらしい。

ちなみに、大学生対象のアンケートであるが、
「だれとも付き合ったことがない」という勇者が、26.7パーセント※(2)のほうの論文データに詳細。

この1/4の学生たちよ、将来の日本が、君たちが背負う! 偉いぞ! 任せたぞ!
自分は大切にしなさいよ? 安売りするんじゃないよ? 男も、女も!

と、なぜか調査対象外になった学生たちに感情移入した次第。


posted by: サンキュータツオ | おもしろ研究論文 探索 (2009年11月〜) | 21:33 | comments(2) | - |-
「メキキの聞き耳」裏話 ~「湯たんぽの形態成立とその変化に関する考察機~
湯たんぽミステリー!?
日本に湯たんぽを研究する先生がいた!

本日、TBSラジオ「メキキの聞き耳」@『荒川強啓ディキャッチ』でご紹介した論文は、

伊藤紀之(2007)
「湯たんぽの形態成立とその変化に関する考察機
『共立女子大学 家政学部 紀要』第53巻







◆「メキキの聞き耳」本編はこちらをお聞きください。
 (1月6日分です)

 ※たまにリンクが切れてます。

上のウェブで本編聴けます。1/6のものです。宜しければポッドキャスト登録もどうぞ。

〇「湯たんぽの謎は、深まるばかりである」という名言を残した、
動機が「地方の学会があったときに古道具に訪れ」たところからはじまるという、
超プライベートでありながら学際的な研究、
それが
「湯たんぽの形態成立とその変化に関する考察機!!

「機廚任垢らね!

まさかこのような研究をなさっておられる先生がいようとは……。
しかし、家政学部と聞くとうなずく。生活雑貨を研究しておられる一貫だろう。
常にアンテナを張っているからこそ、古道具に立ち寄って「ビン!」と電波が発したのだ。

という感じで、いまはむしろ若い女性に人気のエコな暖房器具「湯たんぽ」でございますが、
伝来は医療器具だったりすることもあり、
江戸時代初頭には、家康や家光などの将軍様の湯たんぽもあったり。

しかし、歴史のページからはいきなり忽然と姿を消し、
明治初期に漱石が句に詠んでいることから、明治にはあったことがわかった、らしい。

じゃあ、その間にぽっかり湯たんぽがないのはなぜなんだ!?

というところからミステリー開始。
シーボルトやモースのコレクションにも、ない、ない、ない!!
なぜ!?

ハッ!
ここで伊藤先生はひとつの仮説にたどり着く。
「湯たんぽは、すでに西洋にあったのではないか?
 だからわざわざコレクションに残していないのではないか?」
湯たんぽ新説キターーー!!
全国の湯たんぽマニア騒然!!
ざわざわ……。

ということで、
この論文ののち、
毎年「考察供廖峭融´掘廖峭融´検廚犯表なさっている伊藤先生。




美術史系の論文によくある「手書き」という古式ゆかしい表現方法で、
歴代の「変わり湯たんぽ」も紹介されております。

もちろん、コレクションの数々の自慢も!

ということで、必読論文。
そして、「メキキの聞き耳」、聴いてくださいませ。

2.13

posted by: サンキュータツオ | おもしろ研究論文 探索 (2009年11月〜) | 21:04 | comments(0) | - |-
◆鳥教授

鳥教授

慶應大学の渡辺茂先生が、今度はブンチョウにモネとピカソの絵の識別をさせたことがニュースになっておりました。

ブンチョウはモネよりピカソ派…慶大教授ら実験

この渡辺先生といば、95年にハトにモネとピカソの絵を識別させる研究で、イグノーベル賞を受賞した先生です。
ハトがブンチョウになっただけです。

なにをやっとるのかねという話ですが、
一連の研究は、ハトは実は頭脳派の鳥であることがわかったので、今度はブンチョウで試してみようということです。
「似ている」とか「これは〇〇っぽい」なんぞという識別の根拠が、このような鳥にもわかるということです。

これは、私の興味の対象である、文体論(広義での文体論、“〇〇っぽい”の研究)にも連続しているような研究なので、非常に興味深く追っております。

このような研究をして、一生を終える先生もおられるのです。
この先生は、研究生やゼミ生なども動員し、予算もある程度あるなかでの研究ですが、ひとりの人間にできる研究というのは、たかだか70年くらいの時間しかないなかでは、限られたものです。
その限られた時間で、このような研究をやっていることが、後年の研究の、大きな礎となります。
人類はこのようにして発展してきたのです。

役に立つか立たぬかという議論は、知識を「利用」するものたちが考えればいいことで、まずは人間にわかっていることを多く提示することが、学問の仕事のひとつであると思います。

ハトからのブンチョウですよ。
偉大ですよ。
この流れは、石油から原子力へ、という流れと、渡辺先生のなかでは一緒なのです、たぶん。






posted by: サンキュータツオ | おもしろ研究論文 探索 (2009年11月〜) | 03:41 | comments(0) | - |-
「メキキの聞き耳」裏話 〜「金銭と時間に関する余裕の見積もりと楽観性の関連〜
今日1000円もらうのと、1年後に1100円もらうのと、どっち?
金銭と時間に関する余裕の見積もり! 

本日、TBSラジオ「メキキの聞き耳」@『荒川強啓ディキャッチ』でご紹介した論文は、

小松さくら・大渕憲一(2008)
「金銭と時間に関する余裕の見積もりと楽観性の関連」
『社会心理学研究』第24巻 第1号






◆「メキキの聞き耳」本編はこちらをお聞きください。
 ※たまにリンクが切れてます。

上のウェブで本編聴けます。12/2のものです。宜しければポッドキャスト登録もどうぞ。
今月はスペシャルウィーク、13日からです!阿曽山大噴火のB級ニュース中継がありますよ!

〇「今日1000円もらうのと、1年後に1100円もらうのとでは、どっち?」
ほとんどの人が「今日の1000円」を選ぶらしい。
また、「今日1000円払うのと、1年後に1100円払うのとでは、どっち?」
ほとんどの人が、「1年後の1100円」を選ぶ。

これを、「価値割引」というらしい。
心理学の領域では、けっこうこの「価値割引」に関する研究が散見される。

今日1000円もらうのと、1年後に1500円もらうだったらどうだろう。
1年後に100万円もらうのだったらどうだろう。

人によって、「それなら1年後にいくらもらう」が違う。
これを、「価値割引率」というらしい。
あなたなら、1年後いくらもらえるなら、「今日の1000円」を我慢するだろう。
強啓さんは、どんな額でも「今日の1000円!」と即答するでしょうけれど(笑)。

また、この「価値割引」は、お金だけではなく、時間にもいえるのだという。
「今日3時間ください」と「1年後1日ください」なら、1年後の1日を選ぶ人が多い。

この論文は、そんな欧米での調査が、日本でも通用することなのかを調査した論文である。
そして、
この「価値割引率」が高い人たちが、
「けっこういい加減な人たち」=楽観性
なのではないか、という性格との関連を調べた論文でもあった!

多くの人にある「価値割引」だが、「価値割引率」は、個によってだいぶ違うというのだ。

〇興味深いのは、「金銭」より「時間」のほうが価値割引率が高かったということ。
なぜ時間に関しては、みな甘くなるのか。金銭との相対はそういう興味深い結果を示唆したのである。

〇結局、この論文では「楽観性」との関連が見られなかった、
という衝撃の結末を迎えるのであるが(というか、この論文の肝はむしろここにあったのだ)、
「楽観性」の定義をきちんとしてこなかったことにその原因があったらしい。

〇というわけで、翌年、広島大学の
新見直子ほか(2009)「遅延による価値割引と楽観性の関連」『広島大学心理学研究』第9号
という論文で、
その「楽観性」を「気楽さ」と「前向きさ」にわけて考察し、
ついに「気楽さ」との関連をつきとめるわけであるが、
そもそもが「気楽さ」はいい加減と直結しているので、将来に対しての見込みが甘いであろうことは用意に想像がつく。

しかし、学問の世界では、この「用意に想像がつく」ことですら、
まだだれも言ってくれていない場合は、言わなければならない。

なぜなら、こういった「当たり前のこと」は、今後多くの研究者たちが、前提にしていくことなので、それを実証しないわけにはいかないのである。

〇しかし、この論文では、「価値割引」に関して、金銭や時間だけではない尺度が紹介されていておもしろい。

▽目の前のおいしそうなケーキを、買っていますぐ食べ、食べて生活習慣病の危険という、大きなリスクを背負うか、または、我慢して将来の大きな報酬を得るか

▽話題の本をいますぐ買って読んで、金銭的に損をするか、我慢して友達に貸してもらうのを待ち、将来的に得をするか

などの二者択一を迫る!
いや、ケーキ全否定かよ! 
あと、本とかケチるなよ!
とツッコミたいところ。これも「価値割引」なのである。

話題の本を買う人はいる。
それは、「情報の早さ」に重点があるからである。遅れて読むことで、情報の遅さという損失をこうむるから、すぐに買って読む。

要するに、「価値割引」とは、人の「大事にしているもの」の尺度でもあるのだ。

〇ところで、この2009年の論文では、
「タバコをすっている人は、価値割引率が高い」というデータも示している。
将来大きな(健康的・金銭的)損失をこうむろうと、目先の「おいしい」に飛びついてしまうからである。
身につまされます。
でも、それをわかってて吸うのも、また人間なんだよなあ。コンピューターは絶対しないもの。

〇あと、
試験前に一夜漬けする人も「価値割引率」が高い傾向があるらしい。
自分への評価が甘くなるんだとか。
「この点数取れたならいいや」という、ハードルの低さを身に着けていく(笑)。
身につまされます。


トークライブの概念を拡張するライブ
【ソクラテスの熱弁】
サンキュータツオ・マキタスポーツ主催
「入場無料」の大勝負! 壮大なる実験の目撃者はあなた!
◆内容
マキタスポーツ< ヒット曲の法則と、作曲の実践 〜『10年目のプロポーズ』〜 > 
AR三兄弟  < AR三兄弟の趣味悠々ワイドショー >
山下陽光  < 山下陽光のチョロズムワールド 〜たとえば「文字」とデザイン〜 >
サンキュータツオ < 理論上、まだやられていない漫才の実践〜言語学的分析から〜 >
 
◆日時 2010年12月13日(月) 18:30開場 19:00開演 21:15終演予定
◆料金 入場無料 (終演後に、内容に見合う額を各自払っていただく“おひねり後払い”システム)
◆予約 。遙eetvite【ソクラテスの熱弁】に参加申し込み
       【ソクラテスの熱弁】メール予約専用フォーム
◆場所 新宿シアターモリエール(JR新宿駅、東口、南口から徒歩3分)
◆制作協力 有限会社フラットファイヴ K-PRO  ◆協力 オフィス北野



posted by: サンキュータツオ | おもしろ研究論文 探索 (2009年11月〜) | 15:14 | comments(0) | - |-
「メキキの聞き耳」裏話 〜ラーメン職人の学びに関する研究〜
ラーメン職人の学びに関する研究!! 

本日、TBSラジオ「メキキの聞き耳」@『荒川強啓ディキャッチ』でご紹介した論文は、

柏木恭典(2009)
「ラーメン職人の学びに関する研究」
『千葉経済大学短期大学部研究紀要』第5号






◆「メキキの聞き耳」本編はこちらをお聞きください。
上のウェブで本編聴けます。8/25のものです。宜しければポッドキャスト登録もどうぞ。
ちなみに、前日は、玉袋筋太郎師のメキキですよ! あわせてどうぞ!

〇詳しくは本編に譲りますが、この論文のなにがすごいって、
この論文の筆者の柏木先生は、東京大学で教育学を修めたお方、おさらく、同世代くらいなのかなあ。
プロフィールに、思いっきり「ラーメンの食べ歩き」が趣味と書いてあったので、
たぶん自分が食べ歩きしながら、カリスマラーメン店長に話しを聞いたりしたのではないかという。
ちなみに、この柏木先生、
ほかの趣味は「ヴィジュアル系」と書いておられました。
いったい、どんな方なのだろうか??
千葉経済大学で教鞭をとっておられるようです。

〇ラーメンが好きすぎて、その作り手である「ラーメン職人」に興味がいく、というのはオタクとして、また学者としても、私、非常に共感するところではありますよ。
というのも、アニメが好きだったら、監督とかに興味行きますよねー?
あるいは、原作とか、作画監督とか、演出とか、色彩設計とか。
アニメは実にいろんな職種の方のコラボレーションですが、ことラーメン職人においては基本、一人行動ですよね!
一人で作品を作り上げる。そこが、ラーメンに日本人が魅入られるゆえんというか、
やはり「有限」から「無限」を感じるという日本人好みの食事なのでしょう。

〇思うに、以前「東京ポッド許可局」の「ラーメン論」というのでお話しましたが(いまはアーカイブスが有料になってしまったので聞けないかもしれませんが)、
ラーメン職人と芸人て、似ているところがあると思うんですよね。
少し前までは、学校とかもなくて、どうやってなったらいいのかわからなかったし、
完全独学、というよりも、自分でライブを見に行ったり、人のネタ観て勉強したり。
修行、という文化も廃れてきていて、だれかに弟子入りってのも、浅草系以外ではわからない。
これ、まるっきりラーメン職人と置かれている状況と同じだった。
「芸人コンピタンス」!

時代は変わって、ラーメン職人も芸人も、学校や塾みたいなものができ、ある程度の合格点の味やネタを作れるようになってきており、いまはより「個性」を求められる時代になってきた。
オーソドックスではもはや目立てない。

〇「コンピタンス」という言葉は、「開くことで得られる能力」という意味らしい。
積極的に物事にかかわりにいくことで、情報を得る。コミュニケーションをとって自分を磨く。
これが、完全独学ではなく、コミュニケーション的独学、と柏木先生は定義なさっておられましたが、
これって、つまるところ「オタク力」みたいなものなんですよね。
好きなものは自分で調べて知る。
最近では、こうした「オタク体質」をもたない「オタク」もいるから不思議ですよ。

〇ちなみに、
荒川強啓さんは、山形のとあるお店のラーメンをプロデュースしたことがあるくらい、ラーメン通でした!
おみそれいたしました!
なんでも知ってる強啓さん。
なんなんだいったい……。あの若さはなんなんだ…。

〇この柏木先生の執念と屁理屈のこね回し方は、神がかっており、ラーメンを崇拝するラーメン信者としては右にでるものはおるまい!
絶対『美味しんぼ』とか好きなはずです。いやあ、すごい先生いるもんです。
教育学とラーメンをつなげちゃうんだもん。


ゲスト決定しました! キングオブコメディ、キャプテン渡辺、ホロッコ ほか
オフィス北野 若手present's
【フライデーナイトライブ】
2010年9月10日(金)19:00開場/19:30開演
新宿・関交協
ハーモニックホール
 (関交協ビル、地下1階 新宿駅西口から徒歩7分、地下鉄西新宿駅から徒歩2分)
チケット前売り1500円、当日2000円
<出演>
マキタスポーツ、大神クヒオ、米粒写経、木村裕子
<ゲスト>
キングオブコメディ、キャプテン渡辺、ホロッコ  ほか

【チャレンジコーナー】
 セクシーJ(前回優勝者) ほか

フライデーナイト公式HP
▼チケットは、
ローソンチケット:Lコード 39885
または、
チケット申し込みフォーム>にてお名前と枚数を送信!

ご来場お待ちしております。


posted by: サンキュータツオ | おもしろ研究論文 探索 (2009年11月〜) | 23:51 | comments(1) | - |-
「メキキの聞き耳」裏話 〜「なぞかけ」論文〜
なぞかけ論文! 画期的な調査方法
隠喩的表現において“面白さ”を感じるメカニズム 

本日、TBSラジオ「メキキの聞き耳」@『荒川強啓ディキャッチ』でご紹介した論文は、

太田太戯留(2009)
「隠喩的表現において“面白さ”を感じるメカニズム」
『心理学研究』 第80巻 第1号






◆「メキキの聞き耳」本編はこちらをお聞きください。
上のウェブで本編聴けます。8/12のものです。宜しければポッドキャスト登録もどうぞ。
本編は、私のおもしろ論文紹介、そして、その後は、そのままTBSの1階で行われた阿曽山大噴火さんとのトークショーで、ポッドキャスト配信のみのために語りおろした爆笑裁判レポート(しかもこの日の東京地裁で起こったこと!)です。

〇詳しくは本編を聴いてくださいませ。
この論文は、
そもそも私の研究テーマに非常に近いところから、
自分の研究用に保管してあったものですが、
折りしも盟友・Wコロンが世に出たということで、
このタイミングしかなかろうと思い、「なぞかけ」の謎に迫ったものとしてご紹介しました。

〇やや専門的になりますが、
本編で紹介、というよりは、おなじ専門領域的な部分での感想として、
この論文の画期的なところは、
・素人に作らせた「なぞかけ」を素人に「判断」させたこと。
・おもしろさを理解するスピードを計測したこと。
この二点だと思います。
前者に関しては、実は良い作品が伝わりきらずに埋もれるという、オンエアバトル形式なのですが、データのとり方としてはたしかに良い方法で、
これがネタとかになると、プロのものでは採取しにくいし、かといって素人のものを素材にするとおもしろくない。また、そもそもいくつものネタを見せてデータをとることも非常に労力のかかる作業なのですが、
「なぞかけ」に関してはそのお手軽さもあってか、けっこう大量にデータとれるんですよね。
そういうわけで、「ダジャレ」に関しては同様の研究がいくつもあるものの、「なぞかけ」というテーマを選定したこと自体、この論文の着眼点のよさがあるように思うわけです。
また、参考文献に出ていた楠見孝先生の論文同様、
言葉と言葉の距離の問題に触れていることがすごいんです。
近すぎると「当たり前」と思われ、遠すぎると「わからない」になってしまう。
そのバランスに注目したところは非常に志が高い。

まるで、A(のa)は、B(のb)のようだ。(直喩) ※(a、bはあったりなかったりする)
AはBだ。(隠喩)

いずれも比喩表現なのですが、
比喩を「理解」できるのは、両者の言葉に、共通点Xを見出せるからである。

これは、まさしく、
AとかけてBととく、その心はX
にも通じるものであるし、すでにダジャレでは言われていることですが、
AとBの共通点のXが音である場合は、ダジャレになるわけです。

これは、言葉遊びだけではなく、文脈単位で起こると漫才っぽく展開される遊戯です。
隠喩に着目したところで、「なぞかけ」をもってきたことは、そういう意味ではダジャレよりは一歩踏み込んでいる論文なんです。

また、本編では紹介できなかったのですが、
その「わかった!」「わからない…」「これ当たり前だろ」と、おもしろいとつまらない(正確にはこの2分法も、下位分類をつくり7つにわけられている)を判断した「スピード」を計測した。
笑いと、そのスピードの問題というのは、
非常に難しいテーマのひとつです。
意外なことが起こったとき、おもしろい、あるいは怖い、と思うのは、文脈の問題かもしれませんが、
たとえば、
推理小説なので意外な犯人が出てきても面白くないのはなぜなのか。
もちろん、文脈の問題が大きいのですが、ひとつは、「意外なこと」を理解するスピードにあるのではないかという意見もあったりします。

また、考えオチのようなもの、俗に我々の世界で「笑い待ち」と言われるような技術があることから、
理解に時間がかかるものとかからないものが存在し、
また、時間がかかってこそはじめておもしろいものもあるわけです。
そういったことを背景に、
まずは「なぞかけ」という題材で時間を計ったことは、文系的論文では画期的なのですが、
これが心理学の研究であるので、納得です。
心理と言語は、一面ではもっとも理系的であるので(そもそも学問はすべて世間でいう“理系的”であるはずなのですが)、こうした計測主義には大きく感銘を受けるものです。

〇一番印象に残った、「わからない」という評価が一番高かった、学生が作ったなぞかけ
「家族」とかけて
「インターネット」ととく
その心は「自律分散協調型です」

なんですか。このなぞかけ! 勉強してきた学生が、一生懸命、自分の知識とイメージを総動員して作った姿を想像して、このわけのわからなさを堪能すると、おもしろすぎます。
なんですか、自律分散協調型ですって。
まるでコンピュータが作ったなぞかけみたいです。

こういう出力をする人間がいることが、実は非常に重要なことなのです。
私は「言った人」と「言ったこと」の関係にも興味があるのですが、
このなぞかけをねづっちが言ったとしたら、おもしろみはどこにもありません。
あえて言えば、「シュール」になりますが、
これを、普段ジョークなど言わない学生が言った、という解釈で考えると、味わいが出てくる。
このようなことを、
実は学術的に考えてみたらどうか、と私は思ってもいるのです。
はー。今年の夏は論文書けるのだろうか。

〇今日も赤坂のTBS1階の特設ブースには、多くの方々が集まって生放送を見守ってくださいました。
暑い中、ご来場くださった皆様、誠にありがとうございました!
posted by: サンキュータツオ | おもしろ研究論文 探索 (2009年11月〜) | 23:20 | comments(0) | - |-
「メキキの聞き耳」裏話 〜おにぎりに関する研究(第2報)〜
 おにぎりに関する研究(第2報) 

本日、TBSラジオ「メキキの聞き耳」@『荒川強啓ディキャッチ』でご紹介した論文は、

小田きく子(2006)
「おにぎりに関する研究(第2報)」
『昭和女子大学紀要』学苑・生活科学紀要 No.794






◆「メキキの聞き耳」本編はこちらをお聞きください。
上のウェブで本編聴けます。8/9のものです。宜しければポッドキャスト登録もどうぞ。
本編は、阿曽山大噴火の爆笑裁判レポートなのですが、
その後そのままTBSの1階で行われたトークショーで、ポッドキャスト配信のみのために語りおろした珍論文紹介です。

〇詳しくは本編に譲りますが、
とにかく今日の本編は長くしゃべれましたので、書き加えることはほとんどありません。
都合、20分くらいはしゃべれたのかな?
トークショーならではの雰囲気とともに、本編楽しんで聴いていただければと思います。

〇TBSの1階には、大勢のお客様も詰め掛けていただいており、
さすが強啓さん!
しかも、このメキキのコーナーのためだけに、
強啓さんと杉浦さんがスタジオから降りてきてくださり、
そしてこのコーナーが終わるとまたスタジオへ!
てんやわんやですが、ラジオの視聴者が一人でも増えればと、現場スタッフの皆さんもがんばっておられます。

〇「おにぎりに関する研究」って、まずタイトルが人をひきつけてやまないわけですが、
英語のタイトルがすごいですよ。
「Studies on the Rice Ball Part2」
ま、たしかにそうなんですけど、なんだか間抜けな感じがするのは私だけでしょうか?
第2報かよ!
のツッコミの前に、まずそこが気になった私でありました。

〇ツナマヨがそんなに人気があるとは思いませんでした。
たしかに出たての頃は、そりゃもうものめずらしさからずいぶんと食べたものですが、
最近ツナマヨのおにぎり食べてないなあ。
だいたい私が食べるのは、
焼たらこ、焼き鮭、梅干、
これがおにぎり3トップで、
昆布、鶏五目あたりがボランチ的なところでしょうか。
しかし、考えてみたら、お米のなかに、梅干なるものが入っている食べ物、って、海外の人からしてみたら、なんてソウルフードなんだと思われるでしょうねえ。
ただでさえ、梅干の魅力がわからないでしょうから。
そう考えると、日本人に生まれてよかったと思うわけです。

〇しかし、それにしてもこの2006年時点の論文で、
おにぎりになにもまかない人たちが予想以上にいてビックリした論文でした。
数字をとることから見えてくる、気づかない真実もあるものなんですよねえ。

〇本編は、
珍しく阿曽山大噴火とサンキュータツオのからみになっておりますので、
このレア感もお楽しみに。


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posted by: サンキュータツオ | おもしろ研究論文 探索 (2009年11月〜) | 23:30 | comments(0) | - |-
◆「現代を生きるマゲ掘廚硫鴫叛萓犬らご連絡が来た!
「現代を生きるマゲ掘廚硫鴫叛萓犬らご連絡が来た!

なんとなんと、今月15日に、TBSラジオ「メキキの聞き耳」@『荒川強啓ディキャッチ』でご紹介した論文、の著者、下家先生からご連絡がありました!


下家由起子(2008)
「現代に生きるマゲ掘 疎臍衙亳縮鮠音灰▲鵐院璽箸ら〜』
『山野研究紀要』第16号





◆「メキキの聞き耳」本編はこちらをお聞きください。

 ↑
この論文の著者様です。
ご連絡が来たのは、放送の直後。
下家先生がお知り合いの方から「いま紹介されていた」という連絡を受け、さっそく「メキキの聞き耳」のweb配信を聞いてくださり、ご連絡くださいました。

最初は叱られるかと思ったのですが、大変喜んでくださり、一安心です。
以前、「傾斜面に着座するカップル」の小林茂雄先生からもご連絡をいただきましたが、
このようにご紹介した論文をお書きになった先生から、直接「聴きました」とご連絡があるので、表現する側として非常に嬉しいです。

この仕事をやっていて良かったと、心から思える瞬間です。

先生から、大学のHPに載せて良いですか、というありがたいご提案を受けました。
論文というものは、特に「紀要」(大学の研究成果をまとめた、大学発行の論文誌)の場合は、著者だけではなく、大学の業績でもあるので、大変ありがたいご提案でした。

そして、見事、山野美容芸術短期大学のHPに紹介していただきました。



こんな感じ(笑)

ブログの紹介までしてくださっており……恐縮です。

ところでこの山野美容芸術短期大学、ルー大柴さんが講座を持たれていたりして、いろいろ楽しい大学っぽい。
美容学校、短期大学にもいろいろありますが、いつかこのようなところで講義を持ってみたいものです。

下家先生、誠にありがとうございます。
なんでも同世代だそうです! びびりました。
元美容師ということで、美容の観点から、「マゲ」の研究をなさっているという、非常に面白い研究者です。
ただいま「現代に生きるマゲ后廚亮紘中だそうです(笑)!

「メキキの聞き耳」、8月は、9日と12日に、TBSの1階のブースで、裁判傍聴芸人の阿曽山大噴火さんとしゃべったりします。
もちろん、生放送中に強啓さんと杉浦舞さんがスタジオから降りてきてお送りしたりする一面もありますので、どうぞお楽しみに!
後半にも何日か出演しますので、楽しみにしててくださいねー。中継出たりもします。

以上、まとめて嬉しいお知らせでした。



posted by: サンキュータツオ | おもしろ研究論文 探索 (2009年11月〜) | 18:53 | comments(2) | - |-
「メキキの聞き耳」裏話 〜現代に生きるマゲ掘
「床山」さんの知られざる生態が明らかに!! 

本日、TBSラジオ「メキキの聞き耳」@『荒川強啓ディキャッチ』でご紹介した論文は、

下家由起子(2008)
「現代に生きるマゲ掘 疎臍衙亳縮鮠音灰▲鵐院璽箸ら〜』
『山野研究紀要』第16号





◆「メキキの聞き耳」本編はこちらをお聞きください。
上のウェブで本編聴けます。7/15のものです。宜しければポッドキャスト登録もどうぞ。

〇詳しくは本編に譲りますが、この論文のなにがすごいって、この下家先生の行動力!
とにかく関係者に接触して、写真を撮ったり、アンケートをとったり。
タイトルからもわかるとおり、すでにシリーズ3作目なわけですが、
今回は、いま話題の「床山」さん、総勢24名、しかもいずれも20年以上働いている大ベテランにアンケートをとっているという、資料的価値の高い論文です。

〇おもしろおかしくお話しましたが、
いま、悪い意味で世間を騒がせている「床山」(お相撲さんの髪の毛を結う専門家)ですが、ホントにどういう仕事で、どういうふうに床山になったのか、また床山のシステムなどにも触れておられ、大変興味深い内容です。

〇知らなかったのですが、
床山には、特等から、五等まで、計6等級あるとか。
おりしも、この論文が発表された2008年、番付にも床山の名前が記載されるようになり、裏方としての仕事でも、評価がされはじめた感じが、生き生きと伝わってきます。
ちなみに、番付に記載されているのは、特等の二人(これは、ただ長くやっているだけではなれない等級で、特に優れた技術を持った、言ってみれば国宝級の二人)、その名も「床邦(とこくに)」と「床寿(とこじゅ)」というお二人だそうです。
床山はみんな「床」がつくのかあ。
じゃあ、すごくうまい床山さんは、「床上手」とか言われたりするのかしら!

〇今回のアンケートは、そんな特等の床山さんにも協力を得られており、まさに歴史に残る資料。
いわゆる「断髪令」によって、マゲが禁止されてからも、相撲の力士だけは特例として許された経緯の説明などもあり。
このあたりのことは「機廚望椶靴い韻譴鼻⊆尊殘簑蝓崛衙个世影段粍靴い靴討いい里!」というツッコミに、相撲好きの、薩摩、長州、土佐などの藩士たちが大英断をして、マゲを特例として許そうじゃないか、ということになったらしいです。
この頃から、「相撲」って、治外法権というか、なんでもありというか、ほのぼのしてんですよ。
昨今のように、「国民目線」で断罪してはいけない部分もあるんです。
犯罪は悪いですけど、「常識」ではかることがそもそもナンセンス。政治家とは違うんですから。
「相撲」は「特別」なんです。

〇第31代常ノ花が、おできを隠すためにマゲを曲げたことが、あまりにも格好良かったから、それが流行して現在にいたる、という歴史的経緯もおもしろかったなあ。
で、あれば、相撲もファッショナブルな要素を持ち合わせてよいもの、とも思うのだが、そうは言ってもこの時代ではむしろ伝統文化的な色合いが濃くなってしまい、プロレスなどといった「ショー」とは一線を画したがっているのか、もうそういう発想はない。まわしくらいなもんでしょうか、そういうのが残っているのって。
たまに出世が早い力士が、まだマゲを結っていないのを見て新鮮に感じたりもしますが、たとえば力士が真っ赤な髪の毛とかだったら、もっとキャラっぽくなるのでしょう。

〇本編ではご紹介できませんでしたが、「床山になって体験したエピソードは?」という質問があり、下家先生的には、芸術的美談を期待したところが、
ほとんどの人が
「特になし」
と書いてあった、という記述があり、論文ながら拍子抜けしてさびしい感じが伝わってきたり、
一番最後に、
「平成新時代を生きる床山さんとしての熱い思いから、角界への要望、ファンへのお願いまで、お好きにお書きください」
という項目では、
「時間の関係で書き込みこそ少なかったが」と、
さびしい感じをサラッとお書きになったあとで、

ここに多く見られた「相撲を見に来てください」には、言葉は簡単ながら相撲協会の一員としての大いなる自覚と責任感がうかがわれ、深く感動させられた。

という、超美しいフォローには、こっちが感動しましたよ!
そこまで言えないよ普通!
「相撲を見に来てください」これだれでもいえるよ!
と思いましたが、最後の質問だった手前、しかも床山さんたちにご協力いただいている手前、なんかすげえ美しく締めた感じとか、最高でした。

しかし、真面目な床山さんたちがほとんどなんだなと実感できて、今回の騒動で、一部の床山さんのダーティーなイメージがついている方々には是非知ってもらいたい論文だなと、改めて思った次第です。













posted by: サンキュータツオ | おもしろ研究論文 探索 (2009年11月〜) | 23:53 | comments(0) | - |-