Profile
  メッセージを送る
Calendar
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
2627282930  
<< November 2017 >>
米粒写経HP
米粒バナー
サンキュータツオと居島一平のコンビ「米粒写経」。 オフィス北野所属。
アニメ会公式HP アニメ会公開秘密基地
アニメ会バナー
「オタク芸人トークユニット」アニメ会のホームページ。 サンキュータツオもメンバーのひとり。
東京ポッド許可局
東京ポッドバナー
マキタスポーツ、プチ鹿島、サンキュータツオ、3人の文系芸人が行間を、裏を、未来を……読むラジオ。エンターテイメント(楽しい)とインタレスト(興味深い)を両立させた「おもしろい」があるポッドキャスト。毎週日曜日更新。
アニメ会のポッドキャスト「ヲタめし」
ヲタめしバナー
アニメ会(国井咲也、三平×2、サンキュータツオ、比嘉モエル)でお送りするポッドキャスト。これさえ聴けば、いまどのアニメがおもしろいのか、いまアキバ系でなにが熱いのか一発だ! というわけで、いますぐ「ヲタめし」あれ! 毎週火曜日更新。不定期出演。
漫才バカ一代
漫才バカ一代バナー
米粒写経が主催する漫才オンリーライブ。年4回、3,6,9,12月開催。 ですが、レギュラーメンバーのスケジュールが合わず、次回は未定。 漫才バカ一代のページ、またinfo@kometsubu.comでもご予約受け付けます。
オフィス北野
オフィス北野バナー
所属事務所のオフィス北野です。
北野笑科大学
北野笑科大学バナー
携帯で事務所のタレントのネタが見れる!?
DVD『珍遊記〜太郎とゆかいな仲間たち〜』(1)(2)(3)

サンキュータツオの初声優作品!? 漫☆画太郎先生の傑作が春日森監督によってフラッシュアニメ化! 酒の肴にどうぞ。
サンキュータツオ
オリジナルデザインTシャツ
Tシャツリンク_1 Tシャツリンク_2
「一コマ目から好きでしたっ」
オタク心を代弁した魂の一枚をあなたも!
Links
New Entries
Category
Archives
Recent Comment
  • 【『栄養と料理』連載:2月号「グルメ」 サンキュータツオのそのコトバ、国語辞典に聞いてみよっ】
    akikom (11/13)
  • 歌詞が頭に入ってこない
    とも (10/26)
  • 【東京ポッド許可局JAPANツアー ご来場感謝 #tokyopod 】
    薔薇が咲いてるね (10/19)
  • 【東京ポッド許可局JAPANツアー ご来場感謝 #tokyopod 】
    はー (10/19)
  • 【東京ポッド許可局JAPANツアー ご来場感謝 #tokyopod 】
    ひー (10/19)
  • 【東京ポッド許可局JAPANツアー ご来場感謝 #tokyopod 】
    ふー (10/19)
  • タモリの弔辞は白紙だったか検証してみた。
    てつ (10/14)
  • タモリの弔辞は白紙だったか検証してみた。
    いー (08/01)
  • 【4/23(日)サンキュータツオ プロデュース公演「ていおん!」下北沢シアターミネルヴァ 来てね〕
    koko (05/25)
  • タモリの弔辞は白紙だったか検証してみた。
    とたか (05/19)
Recent Trackback
  • 水道橋博士のメルマ旬報 連載:サンキュータツオのお笑い文体論 「POSION GIRL BAND研究」連載開始しています
    Nowpie (なうぴー) お笑い芸人 (08/09)
  • 【ネタバレあり】『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』 タツオ解釈DAT編 〜やはりDATは見ていた!〜
    しげの樹 (11/25)
Search
mobile
qrcode
RSSATOM 無料ブログ作成サービス JUGEM
【伊豆修善寺図書館 講演「もっと辞書を知り楽しむ講座」】
伊豆修善寺図書館。
大好きな静岡県、なかでも伊豆は大好きな土地なので、こういうところからお声かけいただいてうれしい。
交通費さえ出していただけるのであれば、あとはお気持ちを添えていただけるだけで、講演は日本全国にうかがっております。



モダンな建物です。
お声かけいただいたのは、図書館の職員さんだったのですが、この方は以前朝日新聞社主催の、三浦しをんさんとの国語辞典の講演会にいらしてくださって、お声かけくださったようです。繋がっているよろこびがあります。
いまの館長さんは、事務所の先輩、「親方」ことガダルカナル・タカさんの同級生だそうです。
ビックリしました。

講座の受講者は、地域の図書館司書のみなさん、そして学校職員、教員という方の模様。
身が引き締まる想いです。

司書の方、教員の方に限らず、本屋さんも国語辞典の違いについてはよく知らないことが多いです。
本屋さんの棚を見ればそれが一発でわかります。

新宿の紀伊国屋書店では、一時期拙著『国語辞典の遊び方』の出版社ごとの国語辞典擬人化キャラを使用して国語辞典コーナーに掲示してくださったほどです。

一冊3000円程度、CD一枚分の金額に、国内の印刷技術の粋がつまり、情報量も最大。
しかも種類が豊富。こんな本がこんな価格で買えるなんて、奇跡です。

ユーザーにあった辞典のオススメ方法や、辞典の特性とその由来などについてお話しました。

今後もこういうのあるといいなあ。
お声かけくださった職員さんは、4月から部署変えで転属になるとのことでした。
一期一会です。素敵な方でした。ありがとうございます。

2016.04.07
 
posted by: サンキュータツオ | フィールドワーク | 01:37 | comments(0) | trackbacks(0) |-
【2015年度下半期 講演会 神戸YWCA、早稲田大学、成城大学】
大学や教育機関での講演会は積極的にお引き受けしています。

現在、授業期間中は一橋大学には毎週水曜日2コマを担当しているわけですが、こちらは非常勤講師としての通常の仕事で、
主に外国人留学生に日本語の作文、文章表現を教えています。
で、そのほかに、といったらなんですけれども、私なりにお話できるテーマでしゃべることができることは、なんとなく。
講演料のために生きているわけではないので、足代さえ出られれば、あとは精一杯の心付けをしてくだされば大歓迎。

ちなみに、上半期は早稲田大学の水藤新子先生(中村ゼミの先輩)、目白大学の丹明彦先生のお声かけいただき、
それぞれ「現代日本語の諸問題」、「BLについて」という、同一人物が語っているとは思えないテーマでしゃべって参りました。

ツイッターなどでは講演情報を告知していましたが、
2015年の下半期も、各所で各テーマで語ってまいりました。

2015年10月22日。
神戸YWCAにて。
「日本語教育における国語辞典の使い方」。
現場の日本語教師の方々をはじめ、日本語の興味のある方々に多数おいでいただきました。
大阪大学の金水敏先生もいらしてくださり、大緊張のなかでの講演でした。
釈迦に説法とはまさにこのこと。
金水先生のご著書を各所で紹介していたら、お耳に入ったらしく。
ありがたいことですけれども。ニュートンの前で引力の講義するようなものでした。
お声かけくださった神戸YWCAの皆さま、ありがとうございます。

2015年12月2日。
早稲田大学。
盟友トミヤマユキコさんにお声かけいただき、少女マンガ論の授業で「BL」について。
こちらは対談形式で。
トミヤマさんは大学院の専攻の後輩にあたる方ですが、博識でありながら間口の広さがあって、書評なども的確でおもしろいし、こういう先生が現役時代に専任でいたらなあと、思うのですが、トミヤマさんも非常勤。
つらいですなあ、非常勤。
(ちなみに、非常勤講師というのは、言ってしまえばアルバイトのようなもの。世間の人のイメージを軽々と下回るバイト代で教育機関に従事する便利屋のようなものです。それでも使ってもらえるだけすごくありがたいことなのです。)
イメージ以上に、学生さんたちの受け入れ態勢も整っていたので、目先の笑いにも走りつつ。
学生許可局員もいたり。うれしい。

2015年12月18日。
早稲田大学。
水藤新子先生の「日本の言葉と文学」。こちらは上半期に続きお声かけいただきました。
いいですね、定期的にお声かけいただけるのは。
こちらは「文体論」について。お笑い的な読み解き方。今回は、漫才のコピーではなく、独話と対話で笑いの取り方がどうちがうのかといったことを、すべらない話などを例に。
水藤さんありがとう!
こちらの学生さんもあったかい。

2016年1月23日。
成城大学。
こちらは、教員向けの講演。
「成城大学共通教育研究センター主催 公開FDワークショップ’15」ということで、
「表現教育の可能性:日本語教育の現場から」というテーマで。
大学生に日本語の文章表現に教える時代。
日本語教育に携わり、留学生がつまづく作文作法を、日本人学生向けにフィードバック。
こういったワークショップに、日本全国から先生たちが集まって、自分の大学の学生さんたちに還元したい、という熱意のある先生方が集う。
こういう先生たちがいることを、世の学生さんたちはどれほど知っているのだろう。
本当に情熱でしかない。
私は胸を打たれました。

90分強の講演に、60分強の質疑応答。
質疑がそれだけ尽きないのは本当にすごいことです。
私のお話なんてのはまとまりのない所感集みたいなものなのですが、各自、自身の問題意識に照らし合わせて消化してくださるわけで。その想いに本当に感銘を受けました。
出席してくださった各大学の先生方、そしてお声かけくださった成城大学の阿部勘一先生、東谷護先生、ありがとうございます。



成城大学。
いいキャンパスだったなあ。
この日は、卒業論文の口頭試問の日だったようで、順番をまつ学生が緊張した面持ちで廊下待機している前を通ったのが印象的でした。


iPhoneImage.png

東谷先生から献本いただいたのですが、この勁草書房の『大学での学び方』はマジ名著!
「お勉強」と「学び」のなにがちがうのか。
私の『ヘンな論文』と相通じるところもあるなあと、私よりも100倍重厚な内容を拝読して、畏れ多くもちょっぴり思いました。
すごい本。

3月11日には、情報処理学会の全国大会で、対談をします。これは「ヘンな論文」で。
論文の話を起点に、情報処理学会のヘンな論文などについてしゃべるかな?

3月25日には、伊豆市立修善寺図書館で国語辞典に関する講演があります。
国語辞典は、私は好きでコレクションしているだけで専門てわけじゃないのですけれど、それくらいが入口としてはいいのかなと思ったりもしています。
フランクにやります。

このふたつに関しては、またご報告できればと思います。
今後も講演は積極的にお引き受けします。

2016.03.05
 
posted by: サンキュータツオ | フィールドワーク | 01:36 | comments(0) | trackbacks(0) |-
テレビ朝日系列『ビートたけしのTVタックル』出演:勝手に放送後記書いてみた
本日、テレビ朝日系列『ビートたけしのTVタックル』に出演しました。

出演してみた、みたいな雰囲気なのでしょうか。
今回は、TVタックル初の試みとして、博識なたけしさんでも知らなそうな世界のことをみっちり調べて、自分で知って、なにを聴かれても大丈夫な状態でその世界をレポートするというお仕事をさせてもらいました。
Youtubeで活動しているYoutuberさんに密着しました。
計4名、ロケ4日、収録1日という、暇だからこそできる贅沢な仕事といっていいでしょう。毎回出会うYoutuberのみなさんが、魅力的なこと!
やっていることはもちろんですが、アイデアとパーソナリティが備わっているからこその人気ある人たち。
さすがのパワーと愛嬌です。

こんなことを言ってはなんですが、地上波からスターになるという夢がなかなか見られなくなった以上、最後のジャパニーズドリームはYoutubeやニコニコ動画といった動画サイトにあるといっていいでしょう。
いま現在、たこつぼ化しているので知らない人は知らない、知っている人は熱狂的なほど知っている、という人たちが増えています。

最初にご紹介したたいぽんさん@TAIPONfilmsは、
めちゃくちゃイケメンかつナイスガイ。受けキャラっぽい優しさと笑顔のキュートさ。これは女性ではなくてもファンになるし、愛嬌があってタレント性もある。しかも体張る!
https://www.youtube.com/user/taibon1205 

バンドもなさっているし、大人気者!お祭りにフラっといったら、人が押し寄せちゃってもう歩けない、といったほどのスター。
取材した日のたいぽんさんは、除毛剤を使って全身の毛をとってみる、というものでした。私タツオもお手伝いしました。
ファンのみなさんすみません、タイポンさんの素肌に触れてしまいました。



すんごいおもしろい人でした!
知り合いからもらった簡単なハンディカムで撮影、編集もノートパソコンでサクサクと。
初期投資が少なく、楽しんで作品を発表するスタイルはYoutuber共通のスタイルですが、
たいぽんさんくらい人気な人はさすがにアイデアが勝負、
ということで、どんなネタをやるかに常に脳みそを使い続けます。
これは大変な労力です。
しかし、最終的には人柄、パーソナリティを楽しんでもらうというところまでいけば大成功!

続いての方は、教育ユーチューバ―の葉一さん@haichi_toaru。
https://www.youtube.com/channel/UCzDd3Byvt91oyf3ggRlTb3A …
もともとは「授業してみた」のしてみた系の方。



収入格差が教育格差になってはいけない、という理念で、塾講師や学校教員にはならずに、ユーチューバ―に。感動!
放送にはのりませんでしたが、ロケでは、葉一さんの未来へのビジョンを聴いてスタッフ一同感銘を受けました。
どのタイミングからでも勉強をはじめられるキッカケになるという意味では、ユーチューブでの教育は将来的にも可能性大です。
葉一さんも撮影はいたって簡素なもの。ハンディカムを置き、その前で講義をやるスタイル。
実際の授業だって一回きりなんだから、撮影もズルしちゃいけない、ということで、基本一発撮りだそうです。
奥さんやお子さんがいるなかで、Youtubeに未来を賭ける姿はホントに印象的です。
机には「2015年度の目標」という張り紙があり、そこに書いてある目標を着実に達成しているのもすごいと思いました。
葉一さんは昔はいじめにあっていたそう。とてもそうは見えないのですが、不条理な理由で集団から排斥された経験がある人は、おなじ経験をする人に言葉をかける資格を得るし、人の希望にもなりますよね。
強く生きてらっしゃいました。


放送の随所で、いろいろ教えてくださっているのは、Yutube認定コンサルタントの坪田さん。
丁寧に収益の仕組みを解説してくださいました。
同世代だったのにびっくり!若く見えるけども!
実は収録当日も間違いがないよう立ち会ってくださいました。
坪田さんによると、子ども教育用の動画は、坪田さんによると視聴者のなかでも大きなシェアを占めるそう。

「踊ってみた」動画で有名な愛川こずえ@aikawa_kozueさん。
初歩的な質問にも気さくにこたえてくださいました。
自宅で撮影していたころ、弟さんが動画で、自分の家に似ているということに気づき、家族に発覚したという話がおもしろかったです。
「踊ってみた」は、ニコニコ動画文化でもありますよね。
この方は私は知っていました。巡音ルカの人ですよ!
初音ミク ProjectDIVAという、私がやりこみすぎてPSP、PSVITAをぶっ壊したゲームがあるのですが、そのゲームのモーションキャプチャをやっている人です!


(取材当日、目の前で収録していた動画です)

愛川さんは昔ひきこもりだった頃、自宅で自撮りでダンス動画を投稿してしていたところから、現在の世界的な活動につながっている、まさにジャパニーズドリーム!
愛川こずえさんのファンとして紹介されていた、動画撮影のもりりんさん@moririn5656。
実は動画撮影、編集はもうプロ並みで、その道では有名な方です。
スタッフも感心するレベルでの手並みの良さ、撮影機材の立派さ、そして愛川さんとの適度な距離感! スタッフの鏡!
ファン、という言葉にしちゃうと上下関係的なものをイメージするかもしれませんが、実際は、撮影者と表現者はここでいうチームといいますか、活動支援者というか、ボランティアスタッフといいますか。
非常に対等な立場です。
もちろん主役は愛川さんだし、決定権もすべて愛川さんにあるのですが、どういう色味だとか、カメラワークなど、専門家としてそこは一任されています。
分業化が明確なのも、このジャンルの特徴かもしれません。

食べられていないYoutuber代表として紹介したヘタレBボーイさん@HetareBBoy。
https://www.youtube.com/user/HetareBBoy
しかし彼とて実は人気にYoutuberです。



安定したお金の収入にはつながらないかもしれませんが、言いたいことをはっきり言うタレント性の塊のような方でした。
口から生まれてきたかのような、リズム感満載のしゃべり。
ニート期間が長かったそうです。
中学、高校と海外で過ごしたこともあり、日本人には違和感のある自己主張ぶりかもしれませんが、実物みたらみんな一発で好きになりますよ!
絶対人気でると思います。『5時に夢中』とかでコメンテーターやったら大ブレイクするような雰囲気の人です。
自分の考えにこだわらずに、素直にそうだと思ったことにまっすぐな熱い人なのですが、そこがブレてると誤解されるんでしょうか。
仕方ない部分もありますが、一回会ったらすぐに好きになっちゃう芸人ぽい人でした。

また放送ではお伝えしきれなかったのですが、ほとんどの方が動画一発撮りで、編集に時間をかけているということ。
編集にもそんなに時間をかけないという方もいました。
あるいは、愛川さんのようにお任せできるスタッフにお願いするとか。
でもテイクも多くは重ねません。
これがリアルな映像として伝わる理由だなと思います。

以上私の『TVタックル』、レポート補足でした。
視聴してくださった皆様、誠にありがとうございます。
メディア的にもデバイスがスマホやPC、タブレットに移行するなか、動画メディアの未来を考えるいいキッカケになりました。
いま、ジャパニーズドリームは、ネット動画にあると思います。
これを地上波でお伝えするというジレンマが楽しいところなのですが、
昨今のAMAZONが動画配信サービスはじめる、などのニュースを見ても、
ネット動画が多様化してくると、最終的にはテレビジョンという動画視聴デバイスはまだ強いのかもしれません。
ただ、テレビが家にない若年層が増え続けると、この先どうなるのかわかりません。

とはいえ、お笑い芸人が全国ネットのコンテスト出ても生きていけない現状と比較してみても、
Youtuberはまだジャパニーズドリームあるなと思えてきます。
考えてみれば、一発撮りの生々しさ、まるでクラスの人気ものが全国的な人気者になるといった感じは、
テレビでいえば、昔ならとんねるず、最近だと「水曜どうでしょう」の大泉洋さんでしょうか。
Youtuberは、そんな人たちの後継者なんだと思います。
オタクカルチャーにせよ、エンタメや音楽にせよ、
広告収入の根拠の確からしさからして、今後も伸びるジャンルなんだなと実感しました。
これがまだ10年の歴史だなんて…。

考えさせられることが多いロケでした。
ボケ一切なしでした。

9/1

 
posted by: サンキュータツオ | フィールドワーク | 01:51 | comments(0) | trackbacks(0) |-
カクノ:子どもに万年筆の良さを教えるワークショップ やってきた
子どもに万年筆の良さを教えるワークショップ。
もうこの時点でおもしろ仕事ですよ。

なんでもPILOTさんがいま発売している「カクノ」という万年筆が、女性を中心にバカ売れしているんだとか。
で、これからは子どもだ! フランスでは子どもも万年筆使っているし!
ということで、子どもに万年筆の良さを知ってもらうワークショップなるものがありまして。
どうせなら、なんかしゃべれるし、日本語に詳しい人呼ぼう、みたいな流れなんでしょうね。

で、使ってみたらこの万年筆、
ホントに使いやすいし、安いし、かわいいし!

で、親子が夏休みの午前中に、都内某所に集まって万年筆を使ってみた、みたいなことです。



おもいっきり教室なの。
この空間をいかにやわらかい空気にするかが自分の仕事だと思ってやってます。



「カクノくん」ていうキャラなんだよ。
ひとりずつ名前ちがうのかな、と思ったら全員「カクノくん」なわけ。




日本語の言語遊戯のなかで、しりとり文みたいな要素のある、
「さよなら三角 またきて四角」の文を書いてもらって、
後ろを続けてもらったり。これがめちゃくちゃおもしろいの!

専門家の方がもちろん万年筆の使い方とかレッスンしてくれたり。
「好きなこと・好きなもの」を書いてもらったりとか。
「酒」って書いてるお母さんいて笑いましたわ。

このワークショップ、この夏私は3回やりました。
まだあと1回あるんだけども、なんともほっこりする仕事です。

最後に親子でお互いにあてた手紙書くんだけど、
子どもがこっそり「お母さんの作ったポテトサラダが一番おいしいよ。」とか書いてるから、
なんかもう号泣ですよ。
「そういうこと書けばおこずかいもらいやすくなるよー」とか、アドバイスしておきました。

こういうところ来る親子ってどうやって情報集めて、どう来てるんだろう。
そうとうな意識高い系だよ。
すごいですよ。

手垢にまみれた表現になりますが、
子ども想像力、すごかったです。
みなさんに子どもたちの表情と作文、見せてあげたいくらいです。

8/31
posted by: サンキュータツオ | フィールドワーク | 16:12 | comments(1) | trackbacks(0) |-
「辞書を読む」イベント:国語辞典の講演
この夏は地方にも行きました。
「地方のイオンモールとかに行ったことない芸人」「営業ない芸人」としては、地方にいける機会があるだけでテンションあがります。
かろうじて移動が楽しいレベルです。

出版文化産業振興財団(JPIC)主催の「辞書を読む」トークイベント
国語辞典の遊び方』を出版してから、国語辞典関係の講演に呼んでいただく機会があり、
私は作っている人でも研究している人でもなく、単なるコレクターなんですけど、
それでも興味をもってもらえる機会ならと、おととしくらいからお声かけいただき、積極的にお引き受けするようにしています。

国語辞典は、各出版社が出しているものなので、特定の出版社主催ということでは、私のすすめる「二冊以上もつ」という相対化ができないのですが、JPICさんは各出版社さんと協力体制を整えてイベントにしてくれているので、ホントにありがたいです。
もちろん、一社のを掘り下げる、というのも大事なことなんですけども。

そういったことでいうと、
今年は、京都のみやこめっせで『ベネッセ表現読解国語辞典』を編者である沖森先生とご一緒でき、スーパースターと会えたような喜びがありました。この尖鋭的な辞典を作ろうと企画した編集さんもいらして、サインください!というレベル。
語数を削ってでも、表現に特化した教育用辞典を、ということで作られた辞典ですが、これ大人も使える重要辞典です。

8/5には、福岡の国際会議場での講演。
一ヶ月前には東京ポッド許可局で訪れた福岡でしたが、子ども用の本を売るフェアの一角での国語辞典トークということで、数人くればいいかな、というものでしたが、ここもけっこうな数のお客さんが聴きに来てくださり、
また許可局員、デイキャッチリスナー、ねつもじリスナーと、日ごろ音声メディアで私を追ってくださっている方々にお会いでき大満足。
もちろん、そこではじめて私を知った、あるいは私の著作で知ったという司書の方や教員の方々も多くいらして、うれしい機会でした。

顔を見てしゃべることができる、っていうのは、ホントにいいです。

9/2
posted by: サンキュータツオ | フィールドワーク | 18:27 | comments(0) | trackbacks(0) |-
立川生志落語会 出演
立川生志師匠の落語会@横浜にぎわい座に、
コンビで出演いたしました。
8/3です。



生志師匠は「渋谷らくご」にも出演していただいている、尊敬する師匠です。
ヒヤっとするほど毒の効いたマクラ、繊細な解釈の落語、
ほかにないバランス感覚。

人間的な誠実さと角がとれかかっている感じがたまんないです。
私たちは漫才、生志師匠のお客さんなので反応が早い!
気持ちよくやらせていただきました。
時間押していたのでつめたんですけど、それでも生志師匠はたっぷりやるっていう!
盛り上がりましたなァ!

打ち上げで、居島さんが「素人や若手が、うっとりと人情噺やって涙ぐむのがよくわからない」と言った時、
そうだよね、そうだよねって感じで場が同調したんですけど、
生志師匠は、そうだよなって言って、ちょっと経って、
「でも、若手でも若いうちに人情噺やんなきゃいけない時がある」っておっしゃって、
あー、この方はホントに誠実な方なんだなと思いました。
すごいことだなと思いました。
魂のある落語家さんはだいすきです。

8/31
posted by: サンキュータツオ | フィールドワーク | 16:16 | comments(0) | trackbacks(0) |-
ビートたけしのいかがなもの会 米粒写経で出演 

テレビ朝日の特番『ビートたけしのいかがなもの会』という番組で、コンビで出演しました!





ありがたい!
中身的には反省も残る内容でしたけど、学んだことはたくさんありました。
即、わが身に還元できることばかりでした。
島崎和歌子さんが仕掛けてくださったプロレスを受ける隙がなかったのが今年一番の悔いです。
いいパスだと思ったんだけどなァ!

8/31
posted by: サンキュータツオ | フィールドワーク | 16:18 | comments(0) | trackbacks(0) |-
渋谷らくご(シブラク) 1月9日(金)~13日(火) プレビュー #シブラク 
あけましておめでとうございます。

本年も渋谷らくご(リンクはってありますのでみてください)をよろしくお願いします。
目下のところ、これに関わる時間と労力が私を推し潰しそうになっていますが、それだけの価値があると信じてやっているものですので、どうぞ一度でいいので足を運んでみてください。

今月も、第二金曜日から5日間連続です。

20151
9() 夕席
18─19
「ひとりらくご」 立川志ら乃
夜席
20─22
「渋谷らくご」 立川志の春、玉川奈々福、桂春蝶、
立川生志
10() 昼席
14─16
「渋谷らくご」 瀧川鯉斗、三遊亭遊雀、三遊亭歌太郎、
隅田川馬石
夜席
17─19
「渋谷らくご」 柳亭小痴楽、雷門小助六、玉川太福、
林家彦いち
11() 昼席
14─16
「渋谷らくご」 立川談吉、古今亭菊志ん、桂春蝶、
柳家喜多八
夜席
17─19
「創作らくご」 柳家わさび、瀧川鯉八、玉川奈々福、春風亭昇々、林家彦いち
12( ) 昼席
14─16
「渋谷らくご」 立川こしら、柳家ろべえ、神田松之丞、
春風亭百栄
夜席
17─19
「渋谷らくご」 春風亭正太郎、立川志ら乃、立川吉笑、
橘家文左衛門
13() 夕席
18─19
「ひとりらくご」 春風亭一之輔
夜席
20─22
「渋谷らくご」 立川談奈、春風亭昇々、立川吉笑、
春風亭一之輔
開場:各開演時間の30分前。(出演者は予告なく変わることがあります)「渋谷らくご」は持ち時間は30分。
 
▼三連休で「渋谷らくご」を満喫!
今月は期間中に三連休があります。
10土、11日、12月 それぞれ14時の回と17時の回、2回公演です。
連休中に都内に出てくる人にとっても、最初に落語を聴きに行く経験としては最高の番組だと思います。
下記のプレビューを参考に、どの回に行きたいか、考えてきてくださいねー!

▼11日17時「創作らくご」、さらに講談、浪曲も引き続き登場
先月から開始した「創作らくご」。
噺家さんが作り上げた、新作の落語を披露する会。
今月も引き続き開催されます。
創作らくごは、現代人が落語を語る、聞く、という行為を考えたとき、とっつきやすさを形作る、また落語の本質について考えることにもなる、非常に刺激的な回でもあります。
古典落語とも相互補完的な関係にあるものですので、「渋谷らくご」の回同様に、聞きごたえがあります。
今後は、「まくら王」「創作らくご」「創作ネタおろし」などを、月ごとに交互に展開できたらと思います。

▼「ひとりらくご」に、立川志ら乃、春風亭一之輔 登場!
ひとりの落語家さんによる、1席45分〜60分の「ひとりらくご」。
2時間は長い、とか、ちょっと見てみたい、あるいは、早めに仕事が終わったので、少しだけ異世界にトリップして食事をしにいきたい、という人にオススメの「ひとりらくご」。
今月は人気の若手真打、立川志ら乃師匠(9日)、春風亭一之輔師匠(13日)の二人が登場です!

以下、各回の見どころです。

※「渋谷らくご」には、二席目と三席目の間に「3分間のインターバル」が入ります。
これは、休憩ではなく、「脳を休める時間」です。
落語は脳をつかい想像し楽しむものです。普段あまり使っていない人でも、使っている人でも、一時間3分休めると、より楽しめると思います。
※また、「脳の筋肉使用」の目安を三段階で設けました。初心者でも楽しめるかと思いますが、脳筋肉痛に注意してください。
※「渋谷らくご」は、開演してすぐ出てくる人から30分をお任せし、「トリ」のつもりでやってもらいます。出演者全員「トリ」です。
※開演前と終演後に「落語体験」というトークコーナーがある回があります。あくまでおまけのようなもので、いろいろな仕事の方をお呼びして、落語を生で体験し、現代人としての意見をうかがいます。お時間ある方はおつきあいください。



▼9日 金 18:00〜19:00 「ひとりらくご」 脳の筋肉使用★★★
立川志ら乃 たてかわしらの

 
談志亡き後の真打ち』『うじうじ』などの著作を読めば、この若き真打ちが、私たちとおなじ時代を生き、思い悩み、談志師匠や志らく師匠といった怪物たちを相手に、思考をアップデートしていき、芸が磨かれていく過程、心が磨かれていく過程が手に取るようにわかる。私はこの人の正直なところ、真面目なところ、そして明るいところが大すきだ。
そしてなにより売れたいと願い続けている。自分で動き続ける。変化し続ける。
志ら乃師匠の落語に完成はないし、いまいろんなものを貪欲に吸収できる環境に無理やりしてでも、最終的に落語に活かそうとする姿勢に心を打たれている。
その変化の「勢い」を感じるために、この1時間、しかと見届けていただきたい。この時間をどう組み立ててくださるのか。
その心意気も含めて、ドキュメントだ。


▼9日 金 20:00〜22:00 「渋谷らくご」 脳の筋肉使用★★
立川志の春 たてかわしのはる
玉川奈々福 たまがわななふく
桂春蝶 かつらしゅんちょう
立川生志 たてかわしょうし

 
先月の「渋谷らくご」初日は、ニコニコ公式生放送「WOWOWぷらすと」での中継を行った(アーカイブは残さないシステムです)。
そこで堂々のトリをつとめてくださったのが立川生志師匠である。
談志師匠の命日に、福岡の落語会で、舞台で、死者が宿ると言われているハエが生志師匠に止まったという話から、はじめて談志師匠の「紺屋高尾」を生で聴いた話。そこからの「紺屋高尾」であった。
正直、ニコニコ生放送の視聴者は、長尺の落語を聴くには集中力が持たないのではないかという不安があったが、杞憂であった。本物の芸は媒体を問わない。
この日の放送の満足度アンケートは96%を超えた。こんなことは滅多にあるものではない。番組のなかで演者さんたちがあの手この手で笑わせてくださった上に、最後に生志師匠がカッコよく締めてくださったのがなによりの原因だと思う。
さて今月は志の春さん、春蝶師匠という渋谷らくご初登場の方々、そして浪曲の奈々福さんと見どころたっぷり。最後に生志師匠はなにをしてくださるのでしょうか。
初日からトップギアーで落語の楽しさが炸裂すると思います。


▼10日 土 14:00〜16:00 「渋谷らくご」 脳の筋肉使用★★★
瀧川鯉斗 たきがわこいと
三遊亭遊雀 さんゆうていゆうじゃく
三遊亭歌太郎 さんゆうていうたたろう
隅田川馬石 すみだがわばせき

 
本格古典の会。
隅田川馬石師匠。あの志ん生師匠も名乗っていた名前だけど、この人の師匠は五街道雲助師匠という方、古典保守本流である。
古典保守というと、ずいぶん厭世的な生き方をしているかなと思う人もいるかもしれないけれど、私はこの馬石師匠の語り口が好きだ。決して落語に侵されず、現代の人の語りで包んでいるのが好き。古典落語の世界って、気持ち良いお風呂みたいで、ずっとつかってて出たくなくなるくらいのものなのだけれど、この師匠はちゃんとお風呂から出て帰ってきていると思うのです。
問題意識が現代人のそれに近い、というか。勝手にそう思っているだけなんですけれど、だから安心してこの人の用意する「お風呂」につかれる。
この回は、遊雀師匠というもうひとりの名人がいらっしゃる。いなせな鯉斗さんが「なにか」を残したあとに遊雀師匠、もうすぐ真打の歌太郎さんが師匠たちの間に入って、なにを残すのか。ワクワクする回だ。
若手、中堅、ベテラン、そんなそれぞれの底力がジワジワ楽しめる回です。


▼10日 土 17:00〜19:00 「渋谷らくご」 脳の筋肉使用★★
柳亭小痴楽 りゅうていこちらく
雷門小助六 かみなりもんこすけろく
玉川太福 たまがわだいふく
林家彦いち はやしやひこいち

 
あの売れっ子の彦いち師匠が、創作らくごの回だけではなく、通常の「渋谷らくご」の回に出てくださる。
90年代から、この師匠がもがきくるしみ、生み出してきている姿が目に焼き付いている。
とはいえ、創作の回だけではなく、古典もやる、浪曲もある、というなかで、なにをしてくださるのか、楽しみだ。
小痴楽さんの軽妙な語り口は、芸人らしい愛嬌に満ちていて、かわいらしい。そんななか、30分は持てあますであろう「渋谷らくご」の出番で、先月は「大工調べ」という難しい演目を熱演してくださった。二つ目の方の、30分の使い方は、漫談で埋めたり、あまりやらないネタをやったり、大ネタかけてみたり、25分で終わったりとさまざまだが、ひとつ「大工調べ」みたいな演目に挑戦してみるか、という姿勢にグッときた。今月はなにをしてくださるのだろう。
小助六師匠は初登場、太福さんは彦いち師匠の前でなにをやるのか!? それぞれの「30分」、駅伝みたいな「つなぐ」予定調和が崩れる瞬間が、この回の楽しみだ!
この回は「野心の回」。


▼11日 日 14:00〜16:00 「渋谷らくご」 脳の筋肉使用★★★
立川談吉 たてかわだんきち
古今亭菊志ん ここんていきくしん
桂春蝶 かつらしゅんちょう
柳家喜多八 やなぎやきたはち

 
談吉さんの30分の使い方は、これまで「野ざらし」という難しい演目、続いて「たらちね」という前座噺にもなるし中くらいの演目になるものを持ってきました。談志最後の直弟子、今月はなにをするのか!? みんなでどんどん追い込んでいきましょう。
菊志ん師匠、春蝶師匠、喜多八師匠、もうもうこの並びの聴きごたえったらない!
喜多八師匠はいままで「ひとりらくご」での出演が続いていましたが、それくらい独特の雰囲気でお客さんを素敵な想像の旅に連れていってくださる師匠です。最後にこの方がいらっしゃるということは、前に出る人たちは負けていられません、印象に残すなにかをきっと演じてくださるはずです。
想像することの気持ちよさと、心地よい脳の疲れが、しっかり得られる回になると思います。
落語で「脳トレ」するならこの回! 「頭の筋トレ」回です。 圧倒的な個性が揃っています。不協和音となるか、ケミストリーが生まれるか、こうご期待!


▼11日 日 17:00〜19:00 「創作らくご」 脳の筋肉使用★★
柳家わさび やなぎやわさび
瀧川鯉八 たぎがわこいはち
玉川奈々福 たまがわななふく
春風亭昇々 しゅんぷうていしょうしょう
林家彦いち はやしやひこいち
 ◎トーク「落語体験」:吉村さおり(SCRAP&ヒミツキチラボ)
 

    鯉八さんの落語がとにかく不思議でおもしろい。
だれかとだれかが会話している。どんな人なのかはあまりよくわからない。まわりになにがあって、どこにいるのかも、よくわからない。でも、会話は自然だ。「間が独特」というのは便利な言葉だが、芸人論理でいえばだれの間だって独特なのだが、この人は自分の落語のスピードというものに非常に敏感な人だと思う。そして「声」という神様からの宝物を大事に使っている。
なぜ古典の瀧川鯉昇師匠に入門したのか、なぜ新作の桃太郎師匠に入門しなかったのか、なぜツイッターのアイコンは綾波レイとうつっているのか、どうやって落語を作っているのか。すべてが謎だ! 言われていないこと、描写されていないことに関しては、観客それぞれの想像に委ねられる。想像の補助線すらひかないのだ、それが心地よい。
彦いち師匠がトリで構えるこの「創作らくご」の回は、演者の脳みそがそのままドロっと出る回だ。人をどう「想像させる」か。その方法をこそ味わうのが創作の回の楽しみだ。
トークゲストには、渋谷の道玄坂にある「ヒミツキチラボ」という小屋をプロデュースなどもなさっている、リアル脱出ゲームでおなじみSCRAPの吉村さおりさんに登場いただきます。アイデアマンの彼女の脳は彼らの脳をどう見るか。
この回は「脳みそを見る回」。


▼12日 月祝 14:00〜16:00 「渋谷らくご」 脳の筋肉使用★★
立川こしら たてかわこしら
柳家ろべえ やなぎやろべえ
神田松之丞 かんだまつのじょう
春風亭百栄 しゅんぷうていももえ

 
先月の「渋谷らくご」で一番場内を沸かしたのは、立川こしら師匠と神田松之丞さんだったと思います。
こしら師匠は12月に復帰、その直後に渋谷らくご登場だったわけだが、まったくブランクを感じさせないパンクっぷりで、ニコ生視聴者のハートをつかみ、漫談だけの「まくら王」という企画回でも強烈な存在感を見せつけてくれました。2月は「渋谷らくご」に出られませんので、今月ぜひ聴いていただきたいです! また3月に見られる保証は、どこにもないのです!
神田松之丞さんは講談師。先月は忠臣蔵討ち入りの日の出演だったのだが、予定調和を狙うのではなく、一之輔師匠の前で会場にひとつにする独自の話芸を披露してくださり「次はなにをしてくれるんだろう」という期待感を残してくださいました。
そんななかに、本格派の柳家ろべえさんがどう空気をつくるのか、そして最後に百栄師匠が「この人はいったいどんな生活をしているのだろう」という謎を残して、バラエティ回を締めくくってくれると思います。
この回は「狂人回」です。


▼12日 月祝 17:00〜19:00 「渋谷らくご」 脳の筋肉使用★★
春風亭正太郎 しゅんぷうていしょうたろう
立川志ら乃 たてかわしらの
立川吉笑 たてかわきっしょう
橘家文左衛門 たちばなやぶんざえもん

 
一瞬たりとも気の抜けない番組となりました。
こういう番組はほかでは見られません。団体、序列に関係なく、30分でワールドを展開することで完成していく「空気」。
振れ幅が大きいなかにも、たしかな力が感じられる演者さんが揃っているので、だれがどんな演目をやるのかさっぱり想像がつかない感じがワクワクします。
文左衛門師匠は先月「ひとりらくご」で大ネタ「芝浜」を演じてくださいました。志ら乃師匠、吉笑さんが作りだす空気感に、怒らないでいてくれたらいいなァと、こっそり祈っております。
となると、トップであがる正太郎さんの役割が大きくなります。それをうけて志ら乃師匠のネタが変わります。前回は、公演後にまさかの「言い訳」トークを終演後に行った志ら乃師匠。「ひとりらくご」を経てのこの出番で、どんなことをやってくれるのか?
この回は、ややもすると落語とはなにかというイデオロギー対決にもなってしまいそうな、「ガチ」の激突回です。


▼13日 火 18:00〜19:00 「ひとりらくご」 脳の筋肉使用★★★
春風亭一之輔 しゅんぷうていいちのすけ

 
説明不要の俊英、落語界全体の期待の星である春風亭一之輔師匠が、「渋谷らくご」で「ひとりらくご」。
こんなに贅沢なことはありません。
考えようによっては、この「ひとりらくご」は1時間弱の危険な一人旅。2時間のなかで何席か披露してどこかで確実に客席とひとつになれるような組み立ての修正ができません。そんなやりにくさを、心地よさにかえるたしかな腕がある人だから、この公演をお任せできます。
フラッと入った人でも虜にするこの師匠の魅力は、自然さです。
私がこの師匠を心から信頼しているのはアイドルが好きなところです。私はアイドルよくわかりませんが、少なくとも落語の世界だけを見ている人ではなくて、現代人として生き、いろんな文化にアンテナを張っていることが、このことからうかがいしれるからです。アイドルだったら自分もわかるし、それがわかる人が落語やるなら、じゃあ聴いてみるか。そう思う人がどれだけいるかわかりませんが、少なくともジャンルを超えて活躍する人に必要なものを、この師匠はすべて持っていると思います。


▼13日 火 20:00〜22:00 「渋谷らくご」 脳の筋肉使用★★
立川談奈 たてかわだんな
春風亭昇々 しゅんぷうていしょうしょう
立川吉笑 たてかわきっしょう
春風亭一之輔 しゅんぷうていいちのすけ
 ◎トーク「落語体験」:春日太一(映画史・時代劇研究家)

 
真打目前の立川流の二つ目、なかでも談奈さんの落語は「え、立川流!?」と思うほど端正で無駄なくあっさりしている。そこがいい。師匠の立川左談次師匠の落語も私は大好きなのだが、その芸に惚れた同世代がどういう進化を遂げているのか、「渋谷らくご」のみなさんにも味わってほしい。
以前お話をうかがって興味深いことがあった。いまは落語もCD化したり映像化されたりしているので、落語の練習の手本になる媒体はいくらでもある。それで稽古する人がほとんどだ。しかし談奈さんは、すべての噺を、その噺を持っている師匠から直接もらっている。つまり、すべて許可を得て、出所のハッキリした噺をしている。「そんなことは、噺の価値に関係ない」という人がいるかもしれない。たしかに面白さとそれは別かもしれないが、ここで明確なのは出所がハッキリしている噺をやるのだ、という「姿勢」である。こういう誠実な落語家が私は好きだし、生涯をかけて追いかけるに値する人だと思う。
「渋谷らくご」で、毎月でも何か月かに一回でも、こういう落語家さんの落語を聴けるといいなと思うのだ。
でも、そんな感慨のあとに、昇々さん、吉笑さんがガラっと空気を変えてはじけまくる。一之輔師匠はがっぷりよつになる。
トークコーナーには、映画史・時代劇研究家の春日太一さん。『あかんやつら』『なぜ時代劇は滅びるのか』などでもおなじみですが、「渋谷らくご」の定点観測者として、今月二度目の登場です。
みんなイナセな落語家さん。というわけで、最後は「イナセ回」です!

 


いつなんどき、だれの挑戦でも受ける!
どの回にきてもアタリ!
初心者も愛好家も、どの回でも来てください。
渋谷らくごが目指すものを見届けにきてください。

 
posted by: サンキュータツオ | フィールドワーク | 12:04 | comments(0) | trackbacks(0) |-
「渋谷らくご」(#シブラク)12月14日レビュー #rakugo
12/14 日
14:00-16:00
「渋谷らくご」
瀧川鯉八-俺ほめ
柳家わさび-松曳き
玉川奈々福-寛永三馬術 曲垣と度々平
橘家文左衛門-笠碁
 ◎トーク「落語体験」:木村万里(演芸プロデューサー)

文左衛門師匠の「笠碁」、すごかった。
喧嘩に至るプロセス、喧嘩してからのお互いの負けず嫌いな感じ。正常な心情から異常な心情へと移り変わる説得力。
この師匠、いいわァ。
特に「渋谷らくご」に初登場の奈々福先生からの繋がりで、古典の風が心地よく吹いているところに、こちらは微笑ましい喧嘩のエピソードだったのでこの並びも最高だった。

奈々福先生は曲師・沢村豊子先生を引き連れて、この日はなにをやってくださるのだろうと楽しみにしていた。初見の人はどうしたって戸惑うかもしれない観たことも聴いたこともない演芸に対して、本物をぶつけてくるあたり、シビれました。この先生の笑顔と語り口は大変わかりやすくすいすい頭に入ってくる。度々平が何者なのか半信半疑で聴いているお客さんの様子がこの日の出来を物語っていたと思う。ありがたいことです。

この日も破壊者がトップ。瀧川鯉八さんの落語は文句のつけようのない面白さだ。シュールだの「不思議な空気」とか言われるかもしれないがこれが落語だ。どんな空間でどんな人たちがいてどういう造詣なのか、まったくわからなくてもいい、演じ分けなくてもいい、それが落語だ。私が落語を聴きだしたころにはこういう方は東京にはいなかった。昔の桂福團治師匠のような空気感にも似た、客席を包み込む温かい空気がなによりこの人の芸の魅力を語っていた。大好きだ。他に代えがたい。

わさびさんの「松曳き」も良かった。この方は非常に姿勢がよくて惚れぼれする。先月は「まくら王」で慣れないことをさせてしまったけど、あの場でもしっかり結果を残してくれた腕はたしかにいい落語の語り手であることを想像させた。
落語から入り、徐々に古典の空気感に包まれていったこの回、演芸の魅力に溢れた回だった!

この回は私の「演芸お姉さん」である木村万里さんにトークゲストで出演していただいた。
万感の想いである。万里さんは立ち上げたばかりのこの回の魅力を語ってくださった。客席でも何度も「渋谷らくご」に来てくださっていて、本当にこの方はずっとブレない。ずっと、ずっーーと見続けているのだ。尊敬しかない。ありがとうございます。


17:00-19:00
「渋谷らくご」
春風亭正太郎-堪忍袋
橘家圓太郎-浮世床
神田松之丞-トメ
春風亭一之輔-子別れ

この回は説明不要、トークゲストなども必要ないほどに終わったあとの余韻に浸ってほしいなと思い、対談は設けなかった。
たしかな力を持った古典の実力派たちが、観客の想像力を信じて高いところまで連れていってくれると信じてこういう番組になった。
マニアックなことだったので表向きは言わなかったのだが、個人的には先代柳朝の孫弟子会、みたいなことを楽しんだ。先代正蔵師匠の一門、なかでも柳朝師匠の一門はとにかく明るくてうまい!

正太郎さん、圓太郎師匠という並びで古典の世界へ誘って、さあ講談界に現れた若き才能、松之丞さんがどうするかと思ったら、あれほど場内を沸かすことになった。たしかに一発目の出方としてはあの一手。討ち入りの日だからといって銘々伝を読むかと思いきや、そこまでウットリもしないらしい。観客本位で一席ぶつけてきた。後ろに一之輔師匠が控える意味も理解して、しっかり自分を売り込みつつ、講談を背負って登場、「この人、次も観たい!」と思わせるに充分な高座をつとめてくれた。
ライブ感も俄然高まり観客が一体となったところで、一之輔師匠へ。

一之輔師匠の「子別れ」、いまだ余韻がさめない。いいんだよなァ、この師匠の落語。
まくらなし。こういう演じ方に至ったのも、松之丞さんの仕事のおかげだ。満足しきっているお客さんにまくらは必要ない。
行書。自然な会話。感情の流れ。子どもを子どもっぽく演じない。女を女っぽく演じすぎない。
10のうち3くらいの子ども、10のうち3くらいの女。ベタと演じずに、ちょっとした口調と仕草の変化だけでそれとわかる「落語の芝居」。
すでに序盤の熊五郎の会話で、昔なにがあっていまどう思っているのか、その「悔い」を感じ取れる。そしてあくまでその「悔い」は、取り返しをつかないことをした自分の情けなさを受け止めて前を向いて生きるくらいには消化してある。すがすがしい悔いなのだ。この時点で終盤を迎えずとも「予感」だけでうるっとくる。
亀坊を見つけて二人で交わす会話に、みじめな思いをさせてしまっていることを実感し悔しがる熊五郎を観て、涙が出るのが禁じ得ない。しかしベッタリやらない。だからこそ余韻が残り続ける。想像の勢いを止めるほどではなく、キッカケさえ与えれば観客の想像は広がり続ける。「予感」だけであれほどまでに感動させる演じ手はなかなかいない。
一之輔師匠、ありがとうございます!

最高の満足感と、満席にできなかった申し訳なさに包まれる夜だった。

明日は喜多八師匠の「文七元結」が待っている。夜は「創作らくご」、めちゃくちゃ楽しみだ!
「渋谷らくご」はあと2日間ある。ひとりでも来てください。


2014.12.15
 
posted by: サンキュータツオ | フィールドワーク | 14:49 | comments(0) | trackbacks(0) |-
「渋谷らくご」(#シブラク)12月13日レビュー #rakugo
12/13土
14:00-16:00「渋谷らくご」
立川談吉-たらちね
柳亭小痴楽-大工調べ
立川志ら乃-反対俥
入船亭扇辰-鰍沢
 ※トーク「落語体験」:しまおまほ(作家、イラストレーター)

扇辰師匠の「鰍沢」は、イメージすることの気持ちよさを体感させてくれる、まさに落語の神髄がつまった一席であった。冬の大ネタ祭り、ということで今回は「芝浜」と「文七元結」をネタだししているが、「鰍沢」まで飛び出すとはありがたすぎて泣きそう。
落語のスピードが観客の想像するスピードにほど良い。決して置いていかれることなく、寒い雪の晩、外の吹雪の音までずっと鳴っている残像が脳裡にやきついていて、そこに人間の動きであるとか心の動きであるとかが、ほんの小さい目線やシグサで確実に表現されていた。「純米大吟醸は下戸でも呑める」と私は言い続けているが、この日の扇辰師匠もまた一級品の純米ダイン吟醸であった。客席に子どもが二人いたが、決して子どもだからといって寄せるわけでもなく、とはいえ置いていくわけでもなく、人間の想像力と落語の力を信頼した演じ方で最後まで魅了し続けた。扇辰師匠、素敵!

終演後、しまおまほさんとトークしていたところに志ら乃師匠乱入。高座に上がる前と、上がってからになにを考えていたか(言い訳?)をお客さんにダイレクトに伝えてくれるサービス精神、ありがたいなァ!こういう人がいてくれると俄然リアリティが増すのだ。志ら乃師匠はどの出番でも確実に仕事をしてくれることが読める人なので、トップか二番手か三番手かと悩んだものだが、ここは扇辰師匠とのコントラストで三番手。しっかり沸かせてくれた。
談吉さんの「たらちね」には、古典の世界を崩さないなかにもハッとするようなくすぐりもあった。小痴楽さんはこの30分を使って「大工調べ」という野心的な演目をかけてくださり、言わずとも会の趣旨を理解してくださっていて嬉しい。
見応えたっぷりな会で、「鰍沢」のあとにトークなんて野暮だなと自分でも思っているのだが、あの感動をお客さんとしまおさんとも共有できたことはなによりの幸福だった。

しまおまほさん『マイ・リトル・世田谷』、
献本いただきました。この方の小説は温かみもあってディテールは小説好きならうなるものばかり。
多くを語らずともそこに目線を置いている意味を考えると、じんわりきてしまうシーンばかり。
短編集となっている。「わたしの叔父さん」は、落語にも出てきそうなどうしようもない叔父さんなのだが、ブンガクだなーと声が出るほど素敵な短編だった。
しまおさんは落語のイメージというと「入院」だって(笑)。おもしろいこと言う人いるなァ。またトークゲストでお声かけしたい。

 iPhoneImage.png


17:00-19:00「まくら王」
笑福亭羽光-セックスできるかランキング!
春風亭吉好-オタク落語あれこれ
柳亭小痴楽-ハイテク化に追いつかない
瀧川鯉斗-マイクロソフト
立川こしら-宗論
三遊亭歌太郎-片棒
 ※トーク「落語体験」:プチ鹿島(時事芸人)

業界初の試みである「まくら」だけの会、「まくら王」。
なんとなく主旨がつかめてきつつあるのか、お客さんのほうも演者さんのほうにも心地よい緊張感と、そんなに頭使わなくても楽しめる雰囲気があって独特の会になっている。今回は落語界のアウトローたちを集めて「現代人が落語を語っている」ということをダイレクトに知ってもらうべく、このような番組になった。

羽光さんはどこまでも明るい下衆でもはやかわいらしくもあり、吉好さんはオタク的知識がある時点で「こういう時代がきたんだな」と一発でお客さんに生々しい同時代感を与えてくれた。小痴楽さんは普段慣れないことをさせてしまい申し訳なかったのだが、それでも二十分近くしゃべってくれ会場を沸かしてくれた。こういう演者が思ってもみなかった方向にいって予測できない部分を楽しめるのもこの企画のいいところだ。

この日一番ぐっときたのは鯉斗さんだ。時間がないなかでも、しっかりと観客を魅了し、自虐をするでもなく武勇伝を語るでもなく、お客さんを優しい笑顔で包み込むあのパワー。「どんなことをしてでも笑わせる」ではなく「品よく笑わせる」という教育が行き届いているというか、盆栽でいうといい剪定されてるね!っていうくらい、しっかり自分のPRを入れたり「好きな小噺」で締めて降りた。かっこよかったァ。この方はとにかく品がいい。そ、「渋谷らくご」のテーマは品だからね!(はじめて言った!)。

こしら師匠はこの日も安定感のあるクズっぷりで、体験談のなかにキラーフレーズが何度も出てくるので腹を抱えて笑う。この人の引き出しの多さは随一だろう。いずれだれしもが認めざるを得ない日が来る。前日の「農業ってマクロです、あれ。botです。茄子が勝手に生えてきて食べるでしょ、でも食べきれないんですよ、余ったのほっとくとまたなるんですよ、botですよ」という感覚も現代的すぎて爆笑したが、この日は「教えって大事ですね」とシラジラしくも言ってのけるあたりに芸人性の高さを感じずにはいられない。

歌太郎さんはトリで落語をお願いしていた。演目は「片棒」。
小痴楽さんの「まくら」を選択して「片棒」という流れとも解釈できるから、この会はそういうことにしようかな。自分の前にしゃべった人のどの「まくら」を採用して続きをやるか、というのを現場で決めてもらう、という。
楷書の芸、みたいなすべてをキッチリ記号的に演じる歌太郎さんの落語も好きだ。楷書も行書も草書も、たぶん美しければ良いのだろう。それにしても「片棒」は、次男が変なやつなのだが、それがケチなやつより前なのはなんでなんだろうと思っていた。そのことをアフタートークでしゃべったら、鹿島さんにドン引かれた。

トークゲストの鹿島さんはとても喜んでくれていた。時事ネタはこしらさんの話にもちょろっと出ていたが、芸人の琴線にはだれが触れるのかなと思ったが、PK的には羽光さんの泥臭さがハマったようだ。
こういう軽い会はやはり貴重だなと実感した会である。歌太郎さんありがとうございます。


2014.12.15
posted by: サンキュータツオ | フィールドワーク | 12:53 | comments(0) | trackbacks(0) |-