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【朝日新聞1/15日曜版:コメント掲載】2017.01.16 Monday
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朝日新聞1/15日曜版
36面の「探求 若者ことば」の特集にて、
コメントが掲載されました。
「文化の扉」というページです。
規範も大事ですが、言葉は生き物であることを忘れていません。
どっちが正しいとかいう議論よりも、
「どういう心の在り方が心地よいか」ということを考えるキッカケになればと思い、お引き受けした仕事です。
こういうことはずっと言っていきます。
以上
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【『栄養と料理』連載:2月号「グルメ」 サンキュータツオのそのコトバ、国語辞典に聞いてみよっ】2017.01.11 Wednesday
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毎月9日発売の『栄養と料理』(女子栄養大学)
食にまつわる言葉を、国語辞典で読み比べしたものの連載を書かせてもらっております。
今月は「グルメ」。
食通、グルメ、美食家。いろいろな言葉がありますが、淘汰のすえにもまだ残っているということは、それぞれニュアンスがちがい、存在意義があるということ。
毎月、魂削って書いています。
ひとりに届けばいい。そのひとりをごまかさないように書いていれば、多くの人に届くはず。
書き物に関しては、そういうスタンスです。
以上
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【『新潮45』1月号 寄稿 「落語ブーム」と呼んでくれるな】2016.12.31 Saturday
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現在の落語をとりあげるメディアの状況も含めて、4ページにわたって寄稿しております。
落語ブームっていうけど、もう何年も前から落語会はたくさんあるしお客さんもたくさんいた。
「ブーム」ってことにすればみんな損しないからそういうことにしている風潮あるけど、
業界を支え続けてきた人たちがたくさんいるし、演者さんもずっとがんばっているわけで、
その人たちに還元する形でなければいけないと思うの。
想いのたけをぶちこみました。神田松之丞さん、瀧川鯉八さん、立川吉笑さんなどを紹介しました。
落語を扱った雑誌が今年後半から立て続けに出ていますが、
雑誌が落語を料理しはじめたということは、
ブームが沈静化することのはじまりだと思います。
雑誌で特集が組まれるというのは、もっとも遅い時代の流れに乗った、ということなので。
落語はまた次のステージにあがるのかもしれません。
この記事と、早稲田大学演劇博物館の「落語とメディア」展の図録を買っていただければ、
現在の落語に対する、渋谷らくごキュレーターとしての立場はたっぷり表明しているので、
ご理解いただけるかと思います。
新潮45の記者さん、私なんかに4Pもくださってありがとうございます。
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【『声優ラジオの時間』 対談掲載 中村繪里子さんと】2016.12.31 Saturday
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にて、
声優の中村繪里子さんと対談した様子が掲載されています。
もちろん声優としての実力はいわずもがな、なんですが、この中村繪里子さんという方は、
個人的に、「文化」の匂いがする人なんですよね。
以前、ニコニコ生放送の仕事でご一緒したときに、自分の言葉を持っている人だなという印象だったんですが、
彼女もそのことを覚えていてくださり、
その後「声優落語天狗連」などのイベントを観に来たりしていて、
ニッポン放送の吉田アナとかにもばっちりハマっているわけです。
よくよく聞いたらものすごいラジオリスナーで、デイキャッチとかまで聴いている!
おなじ人種じゃないか。
これを言うと多くの人に反感をかうことを覚悟でいいますが、
声優さんに対する私の不満は、「文化」を知らないことです。
そして自分の「言葉」を持たないことです。
たしかに、めちゃくちゃ忙しい職業であることは重々承知しているのですが、
せめて移動中ラジオを聴いたり、週刊文春を読んだり、文庫本の一冊でも読んでほしいのです。
というのは、社会的影響力がめちゃくちゃある人たちだからです。
この人たちが、本気で「文化」に興味をもち、発信してくれたら、こんなに素敵なことはないんです。
マンガやアニメ以外のことにも、ちゃんとアンテナを張ってほしいし、好奇心をもってもらえたら最高だなって。
またそれを伝える言葉を、台本なしでちゃんと紡げるかということ。
こんなことを、若手の芸人とかには言わないし、アイドルには言いません。
声優さんだから言うんです。すごい職業だから。声優というのは、おそらく日本で最高のエンタメ人だと思うので。
ある種、ジャニーズなどに匹敵する影響力をもったジャンルなのです。
こういう想いのなか、中村さんに出会えたことは非常に有意義なことでした。
彼女は、上記の条件をすべてあわせもった声優さんでした。
ものすごくたくさんしゃべりました。
写真入りで11ページも掲載してくださった編集部には感謝です。
この記事のなかに、私がラジオについて考えていることのすべてが詰まっています。
普段はなかなかしゃべる機会がないのでしゃべれないけれど、ずっと思っていたことをかなりぶちまけています。
ラジオリスナー全員に読んでほしい。
中村繪里子さん、ありがとうございます。
ちなみに、中村さんはとっても頼もしい奥さんになると思います。
いいねこういう人を嫁にもてる人は。
「俺の嫁だ!」って自己申告している人はたくさんいるんだろうけども。なみの覚悟じゃこういう人に対峙できませんよ。
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【『このBLがやばい!2017年度版』選者で参加しました】2016.12.31 Saturday
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今年も選者で参加しました。
とにかくBLに関しては、年々アブノーマルな扉を開き続けているような気がします。
私の年間トップ5は、ぜひ本書で確認してみてください。
全体の順位にほぼ文句なし!
それにしても毎年、ほんとにっすごい才能が開花するジャンルだ。
おげれつたなか先生、はらだ先生、
個人的にはこのお二人なくして2016年語れぬくらい幸せにしてもらいました。
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【サンキュータツオ著『国語辞典の遊び方』 文庫 発売されました! あとがき:三浦しをん先生】2016.12.09 Friday
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2013年に発売した拙著『学校では教えてくれない! 国語辞典の遊び方』が、
このたびめでたく文庫化されました!
角川文庫に自分の書いたものが入るなんて!
しかも、三浦しをんさんの「あとがき」付きですよ!
うれしい!
思えば、『舟を編む』がヒットしてくれていなければ、出版されていなかったであろうこの本。
TBSラジオ「ライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフル」でしゃべらせてもらったことがキッカケで、それを角川学芸出版の方が聴いていてくださり、書籍化したわけです。
この秋、『舟を編む』がアニメ化されると、ノイタミナのナインナップ発表会で知り、
「春よりも、アニメ化のタイミングで文庫化したい」とお願いしたら、それをかなえてくれました。
いまはなき、角川学芸出版というレーベルですが、KAODKAWAの白井奈津子さん、麻田江里子さん、本当にありがとうございます。
というか、三浦しをん先生には足向けて寝られねえっす!
今年は『昭和元禄落語心中』と『舟を編む』がアニメ化されるという、落語と国語辞典とアニメを愛するサンキュータツオのための年みたいなところがありまして、雲田はるこ先生と三浦しをん先生に、食わしてもらった的なところのある私ですが、このお二人の情熱に報いるためにも、業界のためのコツコツと仕事をしていきたいと思います。
国語辞典、マジで楽しい本です。
一冊だけではなく、二冊は持ちましょう、ということで日本全国いろんなところでお話してきましたが、
日本人の国語教育という面からも、外国人の日本語教育という面からも、学校指定で一種類を全員が持つ、というのはあまりにもったいないです。
どこかでお話する機会をいただければ、日本全国うかがいます。
オフィス北野 伊従(いより)までご連絡いただければスケジュール調整いたします。
そういえば、この2017年の2月1日から3月1日まで、毎週水曜日の夜に
早稲田大学エクステンションセンターで「国語辞典を読む」という講座を開きます。
(上記クリックしていただければ、シラバスが読めます)
12月16日には、早稲田大学の全額共通科目「日本の言葉と文学(応用)」という授業でゲスト講師として国語辞典のお話をします。
12/16(金) 16:30〜18:00@早稲田大学14号館102教室
早稲田大学「日本の言葉と文学(応用)」水藤新子先生水藤先生は中村ゼミの大先輩です。
私のお姉ちゃんのような方ですね。
一般の方でも聴講できますし、出席もとらない全学共通科目なので、お時間作って来てみてくださいね。
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【雑誌『My Girl』インタビュー掲載 #netsumoji】2016.12.09 Friday
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女性声優さんを特集する雑誌『My Girl』(KADOKAWA)。
攻めてるよねKADOKAWA。
表紙、花澤香菜さん。
裏表紙、南條愛乃さん。
ちょっと待って、どっちも好きだぞ。
で、こんなたっとい生き物しか特集しない雑誌になぜ?と思われるかもしれないリスクを追って謎インタビューに応える。
自分の前のページが、ニッポン放送の吉田さんだったので、あ、なるほど、という感じ。
いいなあ、これ毎年恒例にしてほしいなあ。それだったら語ること考えるわー。
なんか偉そうにいっちょ前に語ってる感じですけど、なんかこの日髪の毛がきもくなってました。
全体的にきもい感じで良かったです。
読み終わって気付いたんですが、上坂すみれさんのことを語るのを忘れていた!
私は、上坂すみれさんが好きです。彼女のことはなにがあっても応援し続けたいと思ってます。
読み応えもあって、グラビアなども充実している雑誌なのでぜひオタのみんなは買ってね!最優先事項よ?(このネタふるい)
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【『悲劇喜劇』対談掲載:「未来のための落語論、演劇論」 九龍ジョーさんと #シブラク】2016.12.09 Friday
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現在発売中の、
特集「落語と演劇」
に九龍ジョーさんとの対談が7Pちかく掲載されています。
九龍ジョーさんは、立川吉笑さんの『現在落語論』などの編集者でもあり、
日本の古典や演劇文化に非常に精通していらっしゃる方です。
「古典はZIPファイル」という発想を私にタイ料理屋で教えてくれた人です。
この雑誌で落語の特集が組まれるのははじめてのことだそうです。
いまはどこの雑誌もこぞって落語特集ですが、
演劇との接点をさぐるあたりはこの雑誌のオリジナリティですね。
豪華な執筆陣です。
喬太郎師匠の落語の文字資料がこれだけ大量に出るというのも歴史的価値の高い一冊です。
編集顧問の矢野誠一さんは、『三遊亭圓朝の明治』で、永井啓夫さんの圓朝観や、藤浦敦さんの圓朝像よりも、かなり現実に肉迫した圓朝観・圓朝像を示した方です。
というか、落語界隈では知らない人がいない、というほどの大家ですので恐れ多いのですけれども。
楽しい対談でした。
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【『栄養と料理』連載:1月号「鯛」 サンキュータツオの そのコトバ、国語辞典に聞いてみよっ】2016.12.08 Thursday
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毎月連載の『栄養と料理』、
「サンキュータツオの そのコトバ、国語辞典に聞いてみよっ」
今月は1月号、年末年始に読んでくださる方が多いと思うので、「鯛」!
各国語辞典で「鯛」をどう解説しているか、読み比べしました。
ハナダイさんのイラストがかわいい。
12月9日発売です。
よろしくどうぞ。
主婦の方が読んでいてくれたりしたら、うれしいなあ。
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【DVD JUNE20『ぽてとはる特集』対談掲載 #netsumoji】2016.12.01 Thursday
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今年からマンガを描きはじめたという人がここまでいくものかね!?
ということで、マンガを描きはじめて、ニコニコ動画などでまんが道を公開して、物語を作り上げてきた、「ぽてとはる」さんという方が、ついにデビュー。そのムックに、『俺たちのBL論』のサンキュータツオ&春日太一のコンビが登場しました。
ツイッターなどを拝見しても、書店用のポップを自ら提案したりいろいろとアイデアマンなところを見せているぽてとはるさん。
なんと私がやっているオタク向けポッドキャスト『熱量と文字数』を聴いてくださったり、BLに関する発言たイベントの様子を見て、BLまんがを描きはじめたそうなんです。
こんなことってあるのかよ!
「でもフェラチオ描写なら男にも女にもなれる。」
↑
春日さんなに言ってるの
こんな感じで掲載されています。
作品もものすごく丁寧な描写で、人間を描いているので、BLとか知らなくてもおもしろいものだと思います。
むしろ男性陣に読んでほしい。
この先生は、1月の『俺たちのBL論』のイベントにもお客さんとして来てくださっていて、
春日さんと私のイラストを描いて渡してくださった方です。
↑
これ。
家にこもって、いろいろ考えてくれたんだろうなあ。
自分の言葉がこれほど人に人生を動かしたのかと思うと、うれしいようなこわいような。
でも、ひとりに届けばいいと思っているので、BLについて語って、本にして、良かったと思います。
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